空いた口が塞がらないとはこの事か……!
前回の酷い呑み会を受けての冒頭から、穏やかなデビルハンターの日常に戻っていくかと思わせて、呆気なく日常が壊れ人の命が失われ……
以前存在していたものが全て無くなってしまうかのような衝撃ですよ……
だからこそ痕跡を求める動きが見られたのかな…
デンジを自分で連れ帰ったのに、敬意を覚えていないどころか、性行為に誘う姫野。ビールを飲んでいたように、彼女は前夜の痕跡を求めている。それはマキマに夢中な早川への苛立ちであったり、呑み会の楽しい記憶であったり
その流れでデンジを誘っている
デンジが姫野の誘いを断るのも同じく痕跡に拠るものだね
眼の前だけ見れば流されて構わない。でもポケットにはマキマが自分を思い遣ってくれた痕跡。それが有るからデンジはマキマへの純心を通せたのかな
その後、自分の中にあるポチタの痕跡に謝るのはデンジらしさに溢れた言動
…からの後半がもう衝撃的すぎて……
前フリも何もない強襲と強者。死を理解した姫野が自分を犠牲にしてでも早川を助けようとしたのは自分という痕跡を彼の中に残す為か…
姫野が消えた痕跡に瞠目する早川は何を思うのか……
4人は嘘を吐いている。そこには危険も含まれるから時には友達さえ巻き込んでしまう恐れが有る
関根を契機とした冒頭の展開はその象徴。それを理解しているから関根も研究所送りを受け入れる
寂しい展開を変えるのもまた嘘から発展した勘違いである点が本作の面白さだね
関根の不在を歌手デビューと勘違いするリッカ、そこから更に翼が誤解しているのも面白い
けど、それが関根を救うわけだ。リッカと翼に共通する考え、納得出来ない事は辞める
それは嘘吐きであっても受け容れられるから脱出する決意が固まる
関根はリッカの嘘の中身を知っている。けど知らないフリで遣り過し
二人の嘘は嘘のまま。だから困った事があった時は自分で何とかするとの関根の言葉も嘘
その温もりを感じ取れる内容だったね
…からの怒涛のカイジパロはギャップが有りすぎて大笑してしまったよ!
王国軍や教会のロジックにも司令官の倫理観にも勝る体罰凄い……
いや称賛しちゃ駄目なんだけど、ああまで雁字搦めになって変えるのが難しくなっていた認識をワンサイドゲーム的に変えた田淵先生は本当に凄いなって…
ほんと称賛しちゃ駄目なんだども(笑)
おじさんが田淵先生に頼るのはそもそも対人能力が低いから
アリシア達のダンジョン攻略も手伝ったのに、それを失敗扱いして記憶消去、攻略後も記憶消そうとしたり。ゲーム脳のおじさんは他人の都合を考えない
それが妙な勘違いや擦れ違いをコミカルな感じに描いてくれるから、本作は面白いのだけど
それだけにアリシアがおじさんを含めた4人での冒険を忘れないと言ったのは嬉しかったんだろうなぁ
それが見えるのが終盤のシーンか。司令官に謝れと促しつつ、アリシア達なら許してくれると考えていた。そう成ったのは、アリシア達との交流を通して、異世界で少しだけ他人を信じられるようになったからなのかな?
不可視で正体不明のヨーヨーマッによる攻撃、徐倫は必死になって謎を解こうとしているのに、アナスイは我関せずヨーヨーマッを無力化してFFに任せますか(笑)
相手の攻撃が予想不可能であるならば、予想を不要とする攻略法を用いれば良い。それはチーム連携として正しいかもだけど、スタンドバトルとしてそれで良いのか?と突っ込みたくなるよ(笑)
予想不可能という意味ではFFもそのような事態へ
プッチはこれまで通り、影に潜んで黒幕として動き続けるかと思いきやFFの前に躍り出ますか
骨の暴走によって予想外に天国へ近づけた。だからこそ手掛かりとなるDアンGを逃せない。結果、誰も予想していなかった行動に出ると…
ヨーヨーマッ以上の驚異が出現した今、FFは勿論危機的状況だけれど、DアンGの暗殺が難しくなった事で間接的に徐倫達の危機も続く。けれど双方共に遠隔地にいる味方の状況は判らない。予想が許されない
こうまで誰にとっても容易でない展開に成ってくると、頓珍漢に徐倫に迫り続けるアナスイが予想外の癒やし要素と思えてきてしまうよ(笑)
とてもじゃないが平静には見ていられない、初々しいにも程がある桜井と宇崎の遣り取り
名前を呼べない理由を大真面目に考えて、大真面目に「特別だから」とか気付くなんて中学生か?とツッコミたくなる
そして気付いたのに進展しないとか中学生じゃん…とツッコミたくなるよ(笑)
中学生通り越して高校生の桐はシニア層相手に無双しようとか目立ちたがりな中学生か?それでいて無双失敗とか恥ずかしい……
そんな彼を更に追い込むのは桜井ですか。彼は宇崎家を様々な角度から混乱に追い遣るね
最後、桐が男の尊厳でも大敗北して終わる点には流石に同情してしまう(笑) 相手が悪かったんだ……
ツッコミ役でイジられ役な関根の環境が悲惨なんてレベルじゃない……
それでも本人はその環境を「何とかやってますよ」と明るく言えるのだから凄い
酷い環境だけど、関根が明るいから訪れた千代達も楽しく過ごせる
嘘の多い彼女らだけど、あの瞬間だけは普通の女学生らしくわーきゃーしていたね
中でも千代は輝いていたね。友達の家に呼ばれる憧れのイベント、特に関根は大切な人の中でも特別
お泊りの空気感だから言える普段と異なる空間、二人だけで就寝し朝食を共にする様子は微笑ましいを通り越して愛情すら感じてしまう
…これで肉の正体さえ気にする必要なけりゃ最高だったんだけどなぁ(笑)
スターリー以外では会わないし、虹夏に至っては学校の様子は伝聞。だからバンド以外でのひとりがどのようなものか期待が高まる
それを受けての空回りが酷すぎる……(笑)
そんなひとりの良さを理解して笑って受け止める虹夏と喜多が天使……
4話のグッズ・アー写考案と似た構図なTシャツ作り。結束バンドらしさを考える集まりだけど、リョウが居ない時点で結束力無い…。またひとりもデザイン作りより部屋作りに精を出し…
あの時と同じく個の方向性がばらばらだから中核となる要素が肝要となる。けど、舞台がひとりの家である為にひとりの個が強調される形となったね
家族からも信じられてないひとりの友達。なら本人はもっと信じられていないかもしれなくて
それが過剰な飾りつけに繋がったのかな。ひとりだけではバランスが取れないその動揺。両親の存在は良い緩衝材になったような
唐揚げでひとりの気を引き、本人は言えない虹夏達訪問の喜びを伝える。これは自宅空間ならではの現象
でも結局そこはひとりのホームだから虹夏達には腐海となるのか(笑)
最終的に虹夏案に落ち着いたのは、ぐだぐだになる事態を想定していたから?
結束力はなくても上手く纏まっている結束バンドの願い虚しく、嬉しくない来訪者はやってきた。ひとりはそんな空模様でもライブをハレの日と出来るのだろうか?
スタンドに依り植物が肉体を侵食する現象、ホラーを超えてスプラッターの領域に足を突っ込みかけているように思うのだけど、徐倫はそれを物ともせず骨を求めるのか
侵食とは体や心の自由を奪う現象と捉えれば、その状態でも目的を失わない徐倫はそれだけ父を助けるという意志を強く持っていると言えるのだろうね
それは別の意味で承太郎も示していたね
記憶を失い「空条承太郎」である事実すら奪われたような状態。それでも娘を想う気持ちは侵食されていないかのように徐倫の文字をその腕に示した
直後に徐倫にも同様の文字が現れるのは面白いね。文字の伝達がそのまま徐倫に父の想いが侵食されずに伝わった事実を示している
人間の体を侵食して罠にするアナスイは恐ろしいが、それ以上に恐ろしい存在がヨーヨーマッか
敵スタンドなのに無害どころか役に立つ召使い。それはこちらの信頼を侵食しているかのよう
徐倫の知らない場所でFFを害した見えない恐ろしさ。それはこれからどう徐倫達に牙を剥くのだろうか?
己が何者か。泥人形とは何か
それを問い直すのが体を自由自在に変えられるマイマイクテリオンと様々な形の泥人形を作れる風巻というのは面白いね
形に定型が無いから本質の形にも迷う。マイマイクテリオンが騎士団だけでなくテレビキャラクターにすら扮していたのはそれだけ迷走していたからか
面白いのはそういったマイマイクテリオンの迷走が風巻に答えを示した点かな
体を自在に変えられるから形に拘る必要はない。答えは中に何を求めるか
風巻はそれを心としたからアニムスの真似事から脱した。一方でマイマイクテリオンが最後に本を望んだのは、彼が自身に知識の探究心を見つけていた現れだろうか?
形ではなく中身に何を求めるか。それを別アプローチで遣っていたのは夕日と白道だったのかな
今の形はただの戦友。そこに詰めようとしたのは恋人か敵か。割と重要な問い掛けだったと思うのだけど、一旦保留ですか
…流れで告白の返事すら保留というか約束されたのは笑ってしまうけど
彼女らが突き進むは地獄道だから生還の目は薄い。地獄を変えるには彼女らは見捨てられた存在でないと示すのが最良だったわけだけど…
いやはや、ああまで友軍が続々来るとは。本作は史実の再現ではなく艦これ。それをまざまざと示す逆転劇だったよ
1話では時雨に守る役目が課され、2話では1YB3H全員でそれを共有し、3話では更に艦娘全体に広げた形か
また大和達がスリガオ海峡まで来れたのは1YB3Hが囮の役目を完遂したからなのかな?
大和達の登場は1YB3Hに二重の意味で祝福を届ける存在だったわけだ
扶桑が中破したことで1YB3Hは中目標の自分達を守る役目を持ちつつ、小目標として扶桑を守る役目も意識したようで
それを最も感じたのは山城と時雨だから敵ボスへのトドメも担う
姉を喪った深海棲艦を飛び越える姉を守る連携、それは史実を飛び越えようとしたかのよう
元ネタとなった史実では1YB3Hの旅はここで終わってしまった。本作はご都合主義的であっても艦娘の命懸けの戦いによってその先へ辿り着ける
けれど「史実の先」とは深海棲艦と戦って、皆を守る役目を担ってきた1YB3Hにどのような景色を見せるのだろう?
閉鎖環境、無限の一時、膨らむ怪物…。それらの恐怖は中に居る者達を馬鹿にしていくね。最終的に姫野ですら選択を誤った点は驚き
なら、最初から馬鹿なデンジとパワーはどうだったのか。そしてデンジを守った早川は果たして馬鹿だったのかという点を緊迫感と共に描いた回だったのかな
脱出不能で救援も望めず。そんな環境ではコベニや荒井のように心が参ってしまうのは当然。堂々と居眠りでき、大事な食料独り占めするデンジやパワーが可怪しいだけ
心が参ると正しい判断が出来なくなり馬鹿になる。けど元から馬鹿なデンジとパワーは心が参らないから更に馬鹿になる事は無いとは珍妙な話
対して早川はもしかしたら銃の悪魔馬鹿だったのかもなぁ。銃の悪魔を殺す為なら何でもする
そんな彼は冷静に見える馬鹿だから、面白い仕返しをする。理不尽な理由で叩かれた姫野は馬鹿になる事で耐えた。これを早川は相手こそガムに気付かぬ馬鹿だと構図を引っくり返した
馬鹿みたいな遣り方だけど、誰かを救える馬鹿
デンジを助けたのはそれと同じだね。
皆が馬鹿になってデンジを殺そうとする中で早川だけは馬鹿真っ直ぐに銃の悪魔だけ考えていた。その馬鹿さは恐怖馬鹿になっていた皆を引っくり返す。また馬鹿なデンジに賢い行動を起こすきっかけとなる
閉鎖環境は引っくり返り時計は壊れた。全てを切り裂くチェンソーは皆の馬鹿さを切り開けるのかな?
宇崎の「どう見ても桜井が好き」という要素が周知の事実になった事で、それを面白がったり後押ししたりと賑やかな様相に
けど肝心の二人は中学生レベルの恋愛を遅々としたペースでやっているというね…
宇崎と桜井って放置してたら進展なさそうだけど、その方が二人にとっては良いような気もしてきたよ(笑)
弁当を作るとか本当に今更の今更な行為
でも桜井にしては良い感じの反応だったし、宇崎の方も特別感を演出できてる。中学生レベルでも進展が有るならそれで良し
…というのに、本当の中学生がマッハで距離感詰めてきたのには笑ってしまう。宇崎花は名前呼びに苦労しているのに妹は早くも「柳ちゃん」だなんてね(笑)
女子による陰湿な悪口……と思わせて、実は友人として真剣に千代を心配していたという冒頭のエピソードはメリハリが効いていて良いなぁ
ただ、テストが12点だったのに微塵も焦ってないし、お世辞を真に受けている千代はマジでヤバいと思うけども(笑)
再びの水着回、だけど翼の立ち位置を前回と変え、千代がナンパされる流れにする事で差別化されているね
千代は不要なナンパに怯えるかと思いきや立派な反撃、翼は男らしく救出かと思いきや女々しい嘘泣き…
そうした展開の果てに、翼を「美少年」→「美少女」と再定義するオチとは。それぞれのウソが海の一日を残念なものにしてしまう話は面白いね
一皮剥ける為に求められるステップ。それは風巻の場合は自分という枠の限界越えで有り、夕日の場合は過去の先達を超える事か
風巻のステップには夕日の馬鹿みたいな行動が関わる。でも考えてみれば夕日があのような行動が出来るようになったのも先達によるステップが有ったからで。それを思い起こさせる回だったかな
風巻から思われていたように夕日の過去は確かに内向的
けど半月との出会いや祖父、他にも大勢との遣り取りによって外向的となった。夕日にとって彼らとの出会いや交流一つ一つがステップに。今では許せなかった筈の祖父さえ許せるようになった
そうして成長した夕日が風巻の成長を助力するのだから面白い
そんな夕日が更に成長する為にはステップを登りきった者による指南が最適
長い階段を登る途中で出会う年長者達は夕日にとって超えなければならない相手。その代表格が半月か
彼に自身の成長を認めさせてこそ夕日のステップは1段どころか2段も3段も登れたというわけなのだろうね
今回はスリガオ海峡突入前の緊張感有る空気を上手く描いていた印象
時雨達は囮部隊だから生還の目は薄い。それでも主力部隊の援護として海峡まで生きていなければならない
その矛盾じみた息苦しさが彼女らの必死さをより強調していたように感じられたよ…
生きる為に、守る為に何が出来るのか
偵察に先行に直掩。そういった限りを尽くしても漏らしは出てしまう。だから彼女らには団結が求められるわけで
前回は時雨が主に守る役目を課された演出となっていたけど、今回は1YB3H全員が皆を守ると強調されていたね
それでも待ち受ける敵は大群で強敵。史実と異なる要素が何処まで1YB3Hを守ってくれるのか……
PTってゲームにおいて、最悪に鬱陶しい存在だったりするのだけど、それはアニメでも変わらないようで
ただ、アニメでは命中率補正でも有るのか割と1YB3Hの砲撃が直撃していたね。その勢いで、素晴らしい戦闘描写をお供にゲームユーザーの鬱憤を晴らしてくれると嬉しい限りですよ
ジム通いにより明鏡止水の境地に至る桜井。が、周囲は誤解や焦りで嵐が吹き荒れているという(笑)
本作は宇崎にイジられる桜井を通して視聴者も楽しむ作品だった筈が、今では桜井のせいで苦悩する面々を楽しむ作品になっているね
長い付き合いで憎からず想う相手なのに今更誕生日を気にするとか、榊でなくても呆れるというもの
けどそこで焦って欲張るのではなく、桜井にいつもの日常を提供するのは宇崎らしいね
その様子には二人の想いが詰まっている気がするよ
だというのに明言された日常の終わり
これは流石の宇崎も焦らざるを得ないようです。それに釣られ桜井も焦りだしたら面白いのだけど
あと、折角夫婦円満なのだから、誰か月の誤解を解いてあげた方が良いのでは(笑)