本日の夜実況。改めて観たらめちゃくちゃ良回。
シリーズ構成氏直々の脚本ということもあり、重要回という位置づけだろうと感じた。というのは、「ぶつかり合ってこその親友」という、スイプリを象徴する大きなメッセージのひとつが、割とはっきりと言語化される回だから。
一方、作監はなまためやすひろ氏。前回はキャラデザ高橋晃氏の作監で、当然ながらキャラデザに忠実な回だったけど。なまため氏の回は描線がやわらかく、違った良さがあるなと再認識。
脚本としては、関係の再構築が奏視点で語られるのが面白い。前回は弟に厳しいことを言っていた奏だけど、今回の響に対するお説教には、同じお説教でも愛を感じた。シリ構の脚本でこう描かれている以上、この厳しくも優しい子が本来の奏なのだろうなと。
響のマネで「ゴーストレートっ、アンドレフトっ!」なんてふざけていたり、「響、なんでも話そう」などと大マジの呼びかけをしたり。なまため作画の奏にこんなことを言われては、まったくメロリンキューとしか言いようがない。
響より奏のほうが色々難ありだなぁ、と思う。姉という世話焼き体質が押しつけになっちゃってるのかもね。
音吉さんが坂を下っていくカットすごいよかった。
今回も響と奏は衝突しては関係を上方修正。
響は諦めが早く、奏は一度やると決めたら諦めずに貫くという描き方のようだけど、奏の頑固さが目立ったかと。人形を渡すのが今日でなければならないという根拠は薄く、翌日でも構わないと思った。要はバランス感覚が大切かと。
喧嘩しながら仲良くなっていくのは、実際にはかなり難しく、結果的に上手くいかないことの方が多いと思う。大事な友達に対して思うことを言い合うことと、謝ることの重要性が提示されていたかと。ただ、相手が傷つくかどうかを配慮する視点も必要かと。
響が奏に対して「いつも上から目線なのが嫌」と言い、奏が「ごめん」と謝る場面はよかった。この点においてこれまでの奏の人格形成の方が響よりも深刻な問題を孕んでいると思っていたので。