TVerにて視聴。
ヒュンケルの説得が、むしろバランの怒りの火に油を注いでしまった。かつては「正義そのものがオレの敵」と言っていたヒュンケル、バラン説得という役目を果たせる可能性が、万にひとつでもあったのはヒュンケルだけ。
それに対する「おまえらがいかにキレイ事をならべても、ソアラは生き返りはしない!!」というバランの叫びはある意味どうしようもない真理であり、説得など不可能だったのではないかと思えてくる。
それにしても竜魔人の禍々しいキャラデザ。キャラデザというのは、原作以上に毒々しいカラーリングや変身シーンも含めての話だけど、本当に秀逸。
神々は、ときに野心を持った者に制裁を与える為に竜の騎士を生み出したという。のちに大魔王が「神々の正義とは結局、力によって守られた独善だったに過ぎない」という旨の批判をするが、この「代理者」の悪魔の様な真の姿を見れば納得せざるを得ない。なるほど、この禍々しい姿の悪魔こそが、神々が言う正義であったという一面もあり。
ところで竜の騎士には、神罰の対象を自らの決定する資格も与えられていたのか?たとえ実際には私情であっても、神々の意志という大義名分で。
原作は古典といってよいほど古いけれども、最高に面白い。当時のお子さんたちは良いもの見れてたんだな。
敵から装備を託されるヒュンケル。
姫様から信頼される武人クロコダイン。
カッコつけた単独行がバレたけど生還したポップ
ひとりの人間を愛したがいまは人類絶滅を目指すバラン
みんな饒舌で分かりやすいところは現代にマッチしている。
ラーハルトの遺志をヒュンケルが継ぐのは熱い。
「バラン ギガブレイクでこい」の名シーンが披露される回だったのだけど竜魔人のインパクトの前に霞んじゃったよね。
バランは人間の最も美しい部分と最も醜い部分を同時に見てしまい、その矛盾に耐えきれず人間を消してしまおうとしたという言葉、印象深いです。そして、その矛盾に耐えきれないのもバランが人間から受け継いだ心の弱さ故、人の心をもつが故に人を愛し、人を憎み、人を滅ぼそうとしたのかもしれないと考えると、何という因果というか皮肉というか…やるせない気持ちになる一方、人間の本質に深く切り込むお話に凄いなとも。その人の心を捨て去りバランは龍魔人と化してしまったようですが果たして。
バランとの戦いはまだまだ続きそうですね。
ラーハルト、己れの義に生きる漢だった。
クロコダイン、何という捨て身の戦法を……。
ヒュンケル、美味しいところを。
バランは図星を突かれて逆ギレ……最終的にバランの心を溶かすのは記憶を取り戻したダイなのかな。
クロコダイン回
熱い展開が続く
ジャンプコミックス11巻収録分。微妙に先の展開のネタバレあり。
「おまえらがいかにキレイ事をならべても、ソアラは生き返りはしない!!」
ヒュンケルは自分の説得に勝算があっただろうか。かつてはヒュンケル自身も「正義そのものがオレの敵」と言っていたが。そんなヒュンケルの必死の説得も、結局サブタイの通り、バランの怒りの火に油を注いだだけだった。
その結果現れた、竜魔人のデザインは秀逸。大魔王が登場した時にも思ったけど、稲田先生は安定した作画以上にデザイン力が評価されていいと思う。そして、いかにも特徴的な形状である手の甲には、もちろん秘密があるw
伝説的な台詞、クロコダインの「ギガブレイクでこい」が本当に熱い!これぞ少年漫画の熱量。
また、レオナには原作にない台詞「わたしったら、彼のこと、本気でひっぱたいちゃった」が補われていた。いつもと変わらぬ、分かりやすさを旨とした脚本に好感。
バランとクロコダインのSMプレイ
ラーハルトから想いを託されたヒュンケルの説得にも応じないバランは超頑なになってしまってるな。。これはもう息子が説得するしかない。
クロコダインいいやつだなぁー