きおくにないことはなかったこと
きおくなんてただのきろく
きろくなんてかきかえてしまけばいい
「私はここにいるんだよ。だから、ずっと一緒にいるの」
「あっちとこっち側とどっちが本物とかじゃなく私はいたの。私の存在自体がワイヤードとリアルワールドの領域を崩すプログラムだったの。アリスだって誰だってみんなアプリケーションでしかないの。肉体なんていらないの、本当は。」
「違うよ。私よくわかんないけど玲音が言ってる事間違ってると思う。こんなに冷たいけど、でも生きてるよ、玲音の体。私だって、ほら、ね。」
「ドキ、ドキ」
ナウシカやラピュタの原形といえるような作品で、そこかしこにこの二つに持ち込まれたんだな、と思われるネタやアイディアが散りばめられていて、それを発見する楽しみがあった。
人間が自然を捨て去り、ひたすら科学文明の発展に邁進することに危惧し、立ち戻って自然に寄り添って生きよう、という宮崎作品に通じるテーマ性が、初期のこの頃から既に表現されていた事に何か感慨深いものを感じた。
また、コナンがとても男らしく、 (少年にも関わらず ) 包容力のある寛容な優しさを持っていて、時代性もあるのだろうか、最近のアニメ作品ではこういう主人公はまずお目にかかることがなかったので、新鮮で印象的だった。
玲音が授業中に内職して、モバイル用NAVIでlispのコードリーディングしているの尊い…
玲音は橘総研へ。Weirdのlain登場。
まるでうだるような暑さのように心に纏わりつくもやもやの中を、そよ風がすっと吹き抜けていく時のような素敵な回だった。BGMも含めて登場人物の心情を丁寧に丁寧に描いているのがとても好き。
特に、はるかがガチャポンを投げるシーン、そして突風が抜けていく音にあきらが耳をそばだてるシーンはすごく印象的だった。
タイトルの「沙雨」が気になってググってみたがよくわからなかった。どういう意味なんだろう。
ナイツのいたずら。「ネットパル」という今現在使われていない用語が、インターネット普及前夜の時代を思わせて妙に懐かしく感じられたり、マイナー感が漂っててlainらしくてなんかイイですね…