インターネット黎明期の電脳空間と呼んでたサイバーな空気がぷんぷんしてる。ラストに近づくにつれて、映像のグニョグニョ感がまして楽しい。
これが深夜ブラウン管のTVでリアルタイムで観ていたら「一体何を観ていたのだ、、、」と呆然とするのかなー。
令和の時代に見ても夢中になれた。
むしろ今の時代の方が「もう1つの世界」が存在しているし、lainの世界に近いんじゃないかと思う。
非常に難解な作品。しかし今見てもこのオリジナリティと先見の明には舌を巻いてしまう。結局この作品とはなんだったのか。見る人を選ぶのは間違いないがこの雰囲気はこの作品にしか出せない。プレゼントデイ・プレゼントタイム。もしかしたらあなたの近くにもlainが存在しているのかも。
今ならばどこにいても、いつでもlainに会えるからね。
<視聴日>
視聴2024.5.2
<評価:A+>
90年代後半といえば,PCをインターネットに繋げる時はテレホーダイが専らで,Yahoo Japan!やgooがサービスを開始したばかりの頃.リアルタイム視聴ならではの感覚は私たちが想像しても完全に追体験することはできないのが残念.25年経ったいまの感覚で観ざるを得ない.匿名の人々が玲音を嘲笑うシーンは現代のSNSに見える.法整備が進んでSNSにて誹謗中傷をした者は実際に逮捕されることがあるが,玲音のように一瞬で名簿を流すような真似は大抵の人には不可能で,見逃されている人が大半ではないか.
ヲタクではない女子生徒たちがハイテクなPDA端末でやり取りをする光景も今では当たり前である.玲音で描かれた近未来に近いと言える今日では,人々の意識は変わっただろうかと考えさせられる.そして私たちの無意識も,かなり繋がってあっているのかもしれない.
ワイヤード上の集合的無意識が実体化した玲音がNAVIを通じてワイヤード上の存在に戻ったっていうストーリーがどういう意味を持つのかよく理解出来なかった。結局最初の状態に戻ったのでは?と思ったのだけどその過程で英利政美が排除されたこと、複数のlainが統合されたこと、玲音が現実世界に干渉出来ることを自覚した上でそれをしないことを決める、の中のどれかで世界が変わったということなのかな…。
リアルタイムで観ていない人間がこの作品を観るタイミングとして、シンギュラリティというような言葉が一般でも取り沙汰される2023年というのはなかなか良かったのではないかと思いました。
ニコニコの月ノ美兎との同時視聴で見ました。
解説がないと理解が追いつかないというか楽しめないと思うので、ありがたかったですね。
インターネットの知識とかSFとかオカルトとかそこら辺の知識も持ってるとより楽しめますね!
20年前の作品ですが全然古くないストーリーで逆に現在のインターネットに塗れた人生を送っている私達の方が理解しやすくて楽しめるのでは?といった感じでした。
98年に作られたとは思えない。人によってはガッツリハマる系のやつ
僕の原点、初めてDVD買った作品。l・・・lainちゃんが僕の名前を呼んでる!!
玲音は遍在する
内容はかなりハイコンテクストだけど、映像としていろんな実験がされていたのが2018年でもかなり楽しめた。なによりも、世界観がめちゃくちゃいい。