第7話から登場、妖術使いクロム良い。いつの世にも現れる最初の科学人。北極星を巡って、超人のようだった千空もこの世界に動揺していたと知れた。頭脳の面では万能に思えていたがそうではなく、助けを必要としていたと気づいてそのことは彼を王にしないだろうと思った。
司とは違う道を行けるだろうと。そのことがなんだか嬉しかった。私はどこか二人の天才の違いがわかっていなかったのだと思う。
ルリの病を治すため、同士は石の道を行く。心折れそうなほどの労働力不足。鉄一つ作るでもその道は険しく、おそらくかつてそれは数多の奴隷によって敷き詰められた道だったのだろう…と本当に言えるかはわからないが。「万能」でなかったことは千空がその手を選ばない理由にもなっているようにも思えた。