サービス開始日: 2019-05-24 (2039日目)
素直に泣けた作品。
作画の情報量に反してすっきりした印象を受けるのが驚き。
ヴァイオレットが人並みの感受性を獲得して行く過程を見つめる中で視聴している人自身が自分の感性と向き合うことができる作品。
完璧なストーリーといわれる類の完成度の信仰ではないが、世界観、雰囲気の完成度はトップクラス。
何よりも視聴後の心に残る温かさが素晴らしい。
花火回で締めるのではなく最後までギャグから逃げなかったことを評価したい。
安定して面白かった。
円盤売り上げは微妙な感じだけども決して評価が低いわけではないので逃げずに二期作ってほしい。
ストーリー的に進展がある作品ではないが作画の爽快感、戦闘描写だけで楽しめる作品。
無名の動きだけで楽しめちゃうのが驚き。
100点満点とはいかないまでも非の打ち所がない。
圧倒的な作画力を感じさせてくれる作品。
久美子を中心とした人間関係の描写に注力していてよくまとまってるなぁと素直に感動した。
反面、希美やみぞれ、壁ちゃんなどサブキャラへの掘り下げは薄いので、「吹奏楽部の物語」という側面は薄く「久美子の物語」と捉えるのが適切に思う。
リズと青い鳥が「希美とみぞれの物語」であったので久美子が二年生の時の「北宇治吹奏楽部の物語」が見たい気もするが、久美子の一つ上の代についてはすでにTVアニメで描いてしまってるからワンクール分映像化するのは冗長というのも真理かな。
久美子三年生編での一個下の代との関係や幹部間のぎくしゃくに基づく群像劇に期待したい。
ラストシーン(グランドエスケープのシーン)への盛り上げが非常にうまい作品。
コンスタントな伏線回収、程よいSF具合など評価できる点はたくさんありますがその部分への賛辞を述べるまでもなくラスト20分の盛り上がりを見るためだけにでも視聴する価値のある作品です。
しかし、ラストシーンと対比するかのように中盤はしっとりとしたストーリー展開、落ち着いた音楽で進行するために全体的な爽快感、夏感は前作「君の名は。」の方が上回るように感じます。
作画に関しても幻想的な夜空の描写が多かった前作に比べ、写実的な昼間の空、曇天の中の東京といった描写が多く個人的には刺さらなかった印象。
上記のことは作品の完成度によるものではなく、好みによるものであり完成度は非常に高いと思います。