クラスごとの特色が見事に現れてる。BとAクラスは予想通りとして、Cクラスは型破りな行動ばかり。残しておけばクラスポイントへ反映できるSポイントを初日で使い切りバカンス状態、後日あっさり撤退と。龍園だけ発想の次元が違うね
それを正解の一つと認められる綾小路もなかなかのもの。
Dクラスは他のクラスと比べれば足りない部分がまだまだ見受けられるけど、数日間は大きなトラブルも無く過ごせていたのはこれまでのクラスの空気を考えれば立派なもの。そんな中で起きた下着泥棒騒ぎはどう響いてくるのかな。
最初に犯人に仕立て上げられかけたのがアウトドア知識で皆を先導していた池だったのはかなり作為的なものを感じる。綾小路と平田の対応で今回はやり過ごせたけど、これがどう響いてくるのかな
これまでも平田はクラスのまとめ役を買って出ていたけど、伊吹に須藤が突っかかった時も下着泥棒騒ぎが起きた時もクラスの平和を守ろうと仲介役を担う。傍から見る限りでは彼の許容量を越えた事態が進行している気もする。こういうタイプってある日プツンといってしまうものだけど……
ガンダムUCにおけるミネバ・ザビを先に知っていたせいか、こちらのミネバはあまりに幼すぎると思えてしまう。まあ、どうやらこの時点のミネバは8歳児だから当たり前なんだけど。
そんな女の子をトップに据えて重い扉の向こうにジオン兵を大量に並べて玉座に座らせて昔の栄光を引きずっていれば、誰だって時代遅れと感じてしまう。ハマーンに言わせればこの時の兵士も素人ばかりだったようだし、このままであれば誰かの脅威になるような勢力ではなかったはず
ジオン残党とティターンズが結びついた事はエゥーゴにとって最悪の事態だろうね
それにしても今回のシャアは普段に増して激情家の側面を見せた。それだけミネバを利用するハマーンを許せなかったということだろうか。カミーユを殴った件だって演技なのだから、不利で良かっただろうに本気で殴ってしまう。更に扉が開けば一人で突出してしまう。
これまではシャアがエゥーゴに居る点には非常に違和感があったのだけれど、今回の件によって彼に明確な戦う理由ができた。もう一人の主人公となったこれからのシャアの戦いに期待
颯太によって創作されたシマザキセツナがどう見ても本人そのもので、観客置いてけぼりな展開であっても受け入れているのは通常なら有り得ない事なんだけど、そこには颯太と真鍳による嘘の裏返しという背景があり、ここに至るまでの創作者達の努力、被造物達の戦いがあることを知っているからこちらとしてもこの奇跡の物語を受け入れ易いし、受け入れたくなる
セツナはアルタイルを作り上げた時に願いだけでなく呪いも込めてしまった事を、アルタイルはセツナの為に何も出来なかった事を。同じ時間を生きることが出来なかった二人がこの奇跡の空間でそれぞれの後悔を伝えあう情景はとても美しく感じた。
考えてみればアルタイルの力は反則的なまでに強力だったけれど、つまりはそれだけ世界中の人々から愛されていた証でも有ったのか。そして世界を壊すため、セツナを害した人々に復讐するため走り続けたアルタイルが創作者のセツナによって世界を作る者として再定義されることで破壊者アルタイルを倒し、セツナを救いたいと願うアルタイル誕生へと繋がると。
どこまでが颯太の考えた作戦だったのか判らないけれど、颯太の眼鏡によって二人がリンクしたのは驚きだった。セツナは颯太に見て貰いたくて願いと呪いの中でアルタイルを描き、セツナを助けられず止まったままだった颯太はセツナと同じものを見るために松原やセレジア達に助けられてここまで来た
「僕は、君を作った僕は君に追いつけたんだろうか」という独白に込められた意味は非常に重いな。やはり今回登場したセツナは偽物なんだろうか?それでも、限りなく本物に近づけようと作ったセツナを通して、颯太はセツナの見ていたものや想いを正しく受け取る事ができたのかな?
長かったチャンバーフェスも終幕。ならば、物語が終わった後の次回は創作者、被造物それぞれの身の振り方について描かれるのだろうか
遂に始まったサバイバル編。Sポイントで物資等を用意するはずが、余ったポイントがクラスポイントへ変換されることも有りできるだけポイントを残したい男子とサバイバルに不安を覚える女子で意見に隔たりが生じる様は面白い
そこで溝を埋めるのが平田であるのはいつもの事だけど、アウトドアに手慣れていた池が水質への認識の違いや薪への着火に驚く周囲との温度差を知ることで、初めてキャンプした時の気持ちを思い出し女子との和解に一役買う描写も面白い
以前のテストの際は大きく足を引っ張っていた池だけど、ここに来て意外な能力を持っていることが明らかに。
逆に全く目立たなくなってしまったのが堀北。「私向きの試験じゃない」と自分に出来ることは何も無いと早い段階で諦めてしまうのはちと情けない
おまけに体調不良であることを隠そうとしているようだし、今回の特別試験では足を引っ張る存在になってしまいそう。そんな堀北をリーダーに押した櫛田も何か意図が有りそうで怖いな
先生があれだけ意味深に言ってくれた他クラスのリーダーを当てることによるボーナスポイントについては皆忘れているのだろうか?Cクラスから追い出されたという伊吹は前回の描写と併せて考えれば、かなりあからさまな行動を取っている気もするのだけど
あっさり伊吹を受け入れ食料も分けてしまうDクラスのお人好しは果たして武器になるのか、それとも弱点になるのだろうか?
皆が協力しなければならない特別試験で勝手にリタイアしてしまう高円寺のフリーダムさは度を越している気がする……
カミーユにとって、アムロに対するマチルダの如き存在だったレコアの様子が……。ここに来て裏切りフラグが成立直前といった印象
シャアに対して自分の悩みを話したのは引き止めて欲しいとか、異性としてのシャアを試した意味合いが在ったんだろうか?
シャアもそんなレコアの迷う心を察しているだろうに「人の心の中に踏み込むには相応の資格が要る」と逃げを打つのは少し情けなく感じてしまう。以前アムロのことを散々に詰っていたけど、この人はこの人で隠しきれない弱さを持つ人なんだろうな
粗暴な振る舞いが目立っていたヤザン。唯我独尊な彼だったけど、あっさりシロッコに取り込まれてしまう描写からはシロッコの底知れなさを感じた。いつものように勝手に出撃しようとしたヤザンを口八丁で思いとどまらせてしまうシロッコは流石
ラストで戦場を掻き乱した大量のMS。シロッコが言うようにまさしく時代の変わり目が実体を持って現れたようなおどろおどろしさを感じた
MS群を率いていたのが有名なハマーン・カーン?
前回、それぞれが主人公としての矜持を示したわけだけど、それら全てを合わせてもアルタイルのシナリオの内にあったとは恐ろしい。この段階で設定リセットなんて奥の手を出したりと、ラスボスとしてこれ程相応しいキャラクターは居ないね
ここに来て観客もどちらかと言えばアルタイルを応援する空気の方が優勢のようだし、鳥籠を作ったことが仇になった印象すらある
創作者達が隠し玉として用意していたシリウスもあっさり乗っ取られる展開には唖然としてしまった。
メテオラの策が通じないのも、弥勒寺達が全く敵わないのも、シリウスが敗れるのもアルタイルが言うようにそれらは理知によって行動しているから。アルタイルが抱える破滅的な情動に敵わない。
もし、鳥籠の中で観客から求められているのが正当性であるならメテオラ達に勝機はあるんだろうけど、承認力という名が示すように観客にとっては単純にどうなれば納得できるのか、面白いのかという点のみ。そういった意味では多勢に対し圧倒的な立ち回りを演じるアルタイルの活躍を更に見たいと観客が望んでしまうのは当然なのかもしれない
ラストに登場したシマザキセツナ。これはアルタイルを大いに動揺させたようだけど、所詮このセツナは颯太が創作した紛い物。嘘の存在でアルタイルを打ち砕くにはやはり奇跡に比類する何かが必要になる気がするのだけど、ここからどう展開するのかな?
又、観客の誰も知らない人物が突如乱入する展開を、観客は果たして承認することはあるのだろうか?
まさか島への移動だけで一話使うとは思わなかった
次回からの特別試験に向けて人間関係を整理し直す回だったのかな?それなら前回やればよかったのに
外部圧力によって綾小路の退学が仄めかされ、綾小路としてはこれからの自由を護るために現状の自由を制限する必要が出てくる。けれどもそれは新たな災難を呼び込む可能性があるわけで。
Aクラスを目指すために極楽の生活は終わりを告げ本格的にサバイバルが始まる事は今回の描写から示されているけれど、綾小路ってそんなに学生生活満喫してたっけ?とも思ってしまう。
綾小路っていつも目が死んでるから、どうにも今の生活を大事にしているようには見えないんだよなぁ
それにしても、豪華客船に乗船している点は原作で示されていたけれど、ここまで豪華とは思わなかったな。池たちのような落ちこぼれ生徒にも等しく恩恵を与えてしまうこの学校の姿勢は本当によく判らない