みほが嫌がる話題が出たら咄嗟に話を逸らして、みほが姉の言葉を聞いて沈んでいたら家に遊びに行くと言い出して、おまけに料理上手なんて沙織のイイ女レベルが高すぎるよ……
第一話でみほの人間性を紹介したのに続いて、戦車部に入部した少女たちの人となりを紹介する第二話。
先述した特徴を持つ沙織を始めとして、臭いを元に戦車の場所を探り当てる華、戦車に関わると言動がはっちゃける優花里、登校するだけで命の灯火を消し去ってしまいそうな麻子。
それぞれ強い特徴を持つ彼女らは訳ありな転校をしてきたみほに丁度良い距離感で接してくれる。料理を作る際、戦車を動かす際などはまだまだ纏まりの足りなさを感じられるシーンはあるものの、そういった様々を共に経験することで彼女らの交友は更に良くなっていくのだろうね。
それはみほの「やっぱり転校してきてよかった」という台詞によく表れているように思う。
まさに「何事も実践」というわけだね
また、みほとは違うチームになった少女たちもわらわらと登場して誰が誰やらといった感じだけれど、それでもそれぞれの特徴がよく現れる描き方になっており、同じ傾向を持つタイプ同士でチームを組んでいるために何となく覚えられる仕様になっているのは良いね
そして実際に戦車を使っての練習試合。素人だらけでまともな戦い方を知っているのはみほだけと思っていたら……
まさか真っ先に経験者であるみほが居るAチームを狙うとは。他の部員たちも戦意は高いということだろうか?
分割形式の第二期の為か、あらすじを説明しすぎるようなこともなく、かといって冒険的な話になることもなく。良い意味で第一期のノリがそのまま続いている印象
それでいながら第二期開始早々から文乃へのいじりが頻発。文乃はもう「そういうキャラ」として扱われる運命なのだろうか……
まあ、模試の判定結果をカップ数と勘違いする一連の会話には笑ってしまったが。全く意思は通じてないのに会話は通じてしまう恐ろしさよ…
でも、こういった齟齬が生じてしまうのも文乃達と成幸が主に見ているものが違うからなんだろうなぁ
文乃達は海トークからつい理珠の体型を連想したまま判定結果を聞いてしまったから勘違いする。
成幸は教師として助平心皆無のまま理珠と接していたからカップ数を判定結果と勘違いする
成幸と理珠が互いに勘違いしたまま話していたと判明した後にはブランコで同じ方向を見ながら会話。この時になって成幸の「どんな判定結果だろうと理珠を励まそう」という気持ちも正しく伝わる。逆に理珠が意識していたカップ数も成幸に正しく伝わってしまうから、助平心が無かった筈の成幸もつい理珠のご立派な胸元を見てしまう(笑)
ラストはアルファベットの意味を正しく理解した成幸が落とし物の持ち主を正確に探し当てて終了、と。
意味が伝わり過ぎてしまうのも困り種と言えるのかな(笑)
散歩して各所を巡ったり、さいころ倶楽部で遊んだりする間、綾がずっとノーパンだったかと思うとちょっとドキドキする…
美姫は道の外れ方をを知らない女の子だね。それも正しい道を知っているから外れられないのではなく、別の道の楽しさを知らず恐怖すら感じてしまうから外れられない
そんな美姫の前に現れたのが綾。彼女は道を飛び出して川に飛び込んでしまうどころか、白昼堂々と生着替えが出来てしまう。美姫にとっては未知の道からやってきた存在
だからこそ綾が言う「今日は迷子になろうよ」は美姫にとって未知の価値観。それに従うのは恐ろしい
ここで綾は美姫の導き手として機能する。独りでは恐ろしい未知への挑戦も手を引いてくれる者が居れば怖くない
試しに従ってみれば美姫の前に広がるのは未知の恐怖ではなく未知の楽しさ。この経験は翠を尾行してさいころ倶楽部に入ってしまったり、知らないゲームに挑戦する原動力になる訳だね
考えればこの回の美姫は冒頭部分の静けさと比べて大変身と呼べるくらいの冒険をしている。知らない道を歩き知らない店に入り知らない人とゲーム卓を囲んでいる。
でも進め方を知らないゲームが相手となればそう簡単には行かない。楽しさが判らなくなってしまう。
ここで二人目の導き手となるのが翠。彼女が示す道は更なる不利に繋がりそうに見える。けれど、運なんてあやふやなものに懸けて翠が示す道に進んだからこそ美姫は未知の楽しさを知ることが出来た
ラストのモノローグで美姫は「私は楽しいを一緒に見つけてくれる人に出会えた」と言っているけれど、それ以上にこの世界にはまだまだ自分の知らない楽しいが溢れているのかもしれないと未知への期待を抱けたことが美姫にとっての一番の収穫であるように思える第一話だった
劇場版を見た事はあったけどTVシリーズを見た事はなかった為に今更になって視聴
どうしても劇場版の印象が強いのだけど、こうして見るとTVシリーズの第一話は随分大人しく堅実な内容だったんだね
「戦車道は女子のたしなみ」なんてぶっ飛んだ世界観の第一話で主に描かれているのは主人公であるみほの人間性
冒頭の戦車シーンでは指揮官としての優秀さを見せるけど、それに続く日常シーンでは歩けば電柱にぶつかり筆記用具をこぼすなどかなりの鈍臭さを感じさせ、話したこともないクラスメイトのプロフィールを暗記しているなどちょっとした気持ち悪さも垣間見える
でも、こういった普通の少女としての「足りなさ」が見えてくるからこそ沙織や華が友達になり、みほが嫌がる戦車道を選ばない道に繋がるのだろうな、なんて思ってしまう
だから、生徒会と対立し硬直した状態を変えるのはみほが一歩踏み出す勇気が必要となるわけだね。みほが自分を変え進む時の揺らぎが戦車が跳ねるときの揺れに重なる演出はちょっと好き
また、そうやって踏み出しても優秀な母や姉と自分を比べて「駄目な私は……」と沈むみほに沙織と華がアイスを分けるシーンはもっと好き
1話の大部分は堅実な構成だけど、代わりに始めと終わりの部分はかなりインパクトが有るシーンとなっている。
それと併せてみほ以外は普通の少女にしか見えない彼女らがどうやって戦車乗りとして成長していくかが気になって第二話も見たくなってしまうね
鬼側と鬼殺隊側の対比が強烈
お前達には全く期待できないと下弦の月を解体する無惨。炭治郎の可能性を信じて新たな任務に向かわせるしのぶとお館様。
何を言っても無駄だとしか思えない無惨の態度は恐ろしいね。無惨の言葉を肯定しても否定しても殺され弁明しても殺される。唯一助かったのは無惨に殺される事に夢見心地となる下弦の壱だけ
何とも理不尽だ……
対して鬼殺隊側は風通しが良いね。そしてその良い空気の中心に居るのは炭治郎てあったように思う
前々回でしのぶから思いを託された炭治郎は今回も人から想いを託される。
自分を卑下するアオイには自分を手助けしてくれたアオイは自分の一部でありアオイの想いを受け継いだのだと言い、カナヲにはコイントスを通じて彼女が変われるきっかけを作り出す
特にカナヲへの対応は良いね。もっと自分の声を聞こうと諭しつつも押し付けるのではなく、彼女が慣れ親しんだコイントスの形を通じてカナヲに変化を促す。
硬貨が表になっても決定権はカナヲにあるままだからカナヲは炭治郎の賭けを受け入れる必要はない
だからカナヲが裏表の行方を気にしたり表を出した硬貨を胸に抱いたのは、カナヲ自身が心の何処かで変わりたいと思っていたからで炭治郎がそれを引き出したということなのだろうね
二人の少女にこれだけの感動を残すのだから炭治郎は罪な男ですよ…
今回炭治郎は幾つもの礼を言う。それは相手から向けられた想いを受け取ったと表明すると同時に相手に温かい想いを返す行為だ
そういった事ができるから炭治郎の周りには人が集まり賑やかなのかもしれない
そんな炭治郎が最も想いを掛けて助けようとする禰豆子の事。思わず竈門兄妹の道行きに祈りを捧げたくなるような終わり方だった
本当に良すぎる作品だったから映画の形で続編が作られるのは素直に嬉しいな。絶対に見に行こうっと
せっかく夢が叶いそうなゲーム世界へ来たのに母親同伴であり、自分が決めたい場面でも母親が容赦なくとどめを刺してしまう。その状態はアマンテが言うように自由に冒険しワクワクする可能性が奪われた、と普通なら表現することも出来る。
これに対する真人の返しはこの作品がどのようなものか的確に表しているように思えた
勇者としてゲームに入ったのに母親同伴で想像していたようなワクワクも無いし、何か思っていた冒険ともかなり違う。難敵を倒すのはいつだって母親、思った通りにならないことばかり。
でも、それもある意味冒険ではあるんだよね
結局は母親によって齎される理不尽を「これも冒険の醍醐味だ」と思って受け入れられるか、それとも「こんなの自由がないし迷惑だ」と言って拒絶するかの違いでしか無い
だからアマンテは真々子のように子供の見せ場を奪ってしまう母親に反逆するために今回の騒動を巻き起こしたわけだね。
しかし、やはりというか何と言うか。真々子の理不尽な攻撃にしか見えない叱りつけによってアマンテは戦闘に敗北し、あまつさえ最大の目的のであった母親を消したいという願いすら真々子の卵が足りないという主婦的発想によって掠め取られてしまう
真人にとってはいつもの理不尽だけど、アマンテにとっては許容しがたいもの
この対比はちょっと面白い
最後は勇者真人ではなく、真人の母親真々子の銅像が設置されて終了。
どこまでも息子の見せ場を奪ってしまう真々子の所業には毎回苦笑させられたけど、それがある意味本作の特徴となっている。
あまり類を見ない内容や展開を持つ本作は意外と楽しむことが出来たというのが率直な感想かな
お~、第二期が作られたらメインキャラになるだろう人物が背景に一瞬だけ写り込んでた。これは原作ファンへのサービスだったりするんだろうか?
前回、衝撃の真実を前にして「自分はシャミ子の宿敵だった」とシャミ子の前から去った桃。けれど、今回シャミ子は「宿敵だから一緒に居ても良い」と謎理論をかます
そこにあるのは擦れ違いの発想なんだけど、この擦れ違いは仲違いへ繋がるのではなく二人が一緒に居る為のもの
そもそも桃とシャミ子は魔法少女と魔族だから本来は敵同士だった筈が、シャミ子が異様に弱かったりこの街が魔族を保護していたりと本来の在り方から外れていたから二人は一緒に居られた。なら、二人がこれからも一緒に居る為にはスッキリして判りやすい論理よりもなんかこんがらがって擦れ違った論理の方が良いのかもしれない
そういった意味では説得の場面は象徴的に映る。シャミ子は一生懸命に「自分の眷属になれ」と桃に語り、桃が自分と一緒に居ても良い理由を桃に見いださせようとするがご先祖が隠し事をしていたせいで結局失敗してしまう。
でも、桃はシャミ子の話から自分が一人でやろうとしすぎていた点、更には自分ではなくシャミ子が義姉の手がかりを探せばいいと気付く。シャミ子の望んだ展開とは擦れ違ってしまうが、それが二人がこれからも一緒に居ていい理由になる
「宿敵だから一緒に居られない」が悪い擦れ違いなら、こちらは良い擦れ違い
ラスト、シャミ子は桃を決闘に誘うが桃は遊びに誘われたと思ってしまう。二人の思惑は擦れ違いまくっていて見ているこちらまでちんぷんかんぷんになりそうだけれど、そんな関係性の方が二人にとって充分「らしい」もの。これまでの日常の延長線にあるような光景で締めるのは穏やかだけどどこか抜けていて良いね
原作ファンとして本アニメは見始めて最初の頃はちょっと不安に思う部分もあったけれど、終わってみれば充分楽しめる内容だったな
まだまだ原作ストックはあるし第二期も期待したくなってしまうね
今川義元を雪斎を失ってからは理性を失った獣と評した沢彦。だとすれば信長の方はどうなのかと、そんなことを考えた最終回だった
遂に今川義元との戦いに挑むことになった織田信長。こちらはどうかき集めても2千がやっとなのに相手は1万の軍勢。どうするのと意見が割れてしまうし、これならばと思った服部との交渉だって失敗してしまう。
正しい判断が難しい状況
燕の様子から雨を悟る子供、夢の中で再会した父との鷹狩。それらを通して信長は今川相手にどう戦えば良いのか戦術を見出す。これは信長の才略によるものだね
でも、たった一人の人間が考えた戦術ならその一人の心が折れてしまえば戦術そのものが崩れ勝機すら失いかねない
1万だと思っていた敵が実は4万だったら、もうどうしようもないと思い自分の首を差し出す道を選んだっておかしくないね。この作品の信長はどうにも甘い部分が有るから、自分の首一つで織田家の危機が乗り切れるならその道が最良と思ってしまうのだろうし
ここで信長だけが犠牲になる道を選ばせなかったのが恒興を始めとする家臣たちであったのは、これまでに信長が築き上げた織田家がどのようなものか示しているように思えた
信長を信じて戦うと言いつつ信長にも「戦え!」と言う恒興、和睦交渉に行っていなかった沢彦、出奔しつつ戦いのために戻ってきた利家、一度信長の元を離れながらも別の姿で戻ってきた礼次郎。
こういった支えが有ったからこそ、義元に勝てたということなのだろうね
正直言うと桶狭間が終わった後の話が欲しかったかも。流石に義元の首をとってすぐに終わりとなると突然の印象が強すぎるかも
長男力はあっても人に教えるのは苦手な炭治郎って意外性があって面白いね。本人は努力で出来るようになってしまうタイプだからコツとかを教えるのは向いてないんだろうなぁ(笑)
引き続きの機能回復訓練。次の戦いに向かえるよう身体を整えている戻ろうとする炭治郎は変わらずとして彼に釣られる形で善逸と伊之助もやる気に。まあ、二人の場合はしのぶによる発破も大きかったようだけど
そしてそんな三人と並行して描かれるのは人間性を取り戻そうとするカナヲの様子。
あまりに辛い経験から考えることも感じることも止めたカナヲ。幼少時にカナヲが失ってしまったのは人間性。目の近くに蝿が居たって反応しないし、洗髪されていても目を閉じない。子供らしさのみならず自然な動作すら無い
また、蝶屋敷へ来てから炭治郎達がカナヲと絡むシーンは何度か有るがその中でカナヲが何かしら反応を示すシーンは少ないまま
でも、そんな彼女の変化が伺えるシーンが今回ある。賑やかに修行し短い間に実力を伸ばしていく炭治郎達を見てカナヲはコイントスする。そこからカナヲが何かすることはなかったが、それでも何かをしようとした事は判る
カナエが言う通り、後は好きな男の子でも出来ればもっと明確に変化するのかもしれないね
回想シーンでは眉を吊り上げてばかりのしのぶが今はにっこり笑顔中心。前回の話を受けてからあの回想と今の様子を見比べるとしのぶが姉から好きだと言われた笑顔を保つだけに留まらず、姉のトレースをしているのだなと伝わってくる
鬼への対処含めそれがしのぶの負担になっているようであるけれど、でもその姿勢が善逸や伊之助のやる気を引き出し、あのカナヲを継子として育て上げたのだから他者への影響は計り知れないね
治療が終わり再び戦いの日々に戻る決意の炭治郎。敵は強い十二鬼月となり、しのぶの思いも背負っている。緊張感と不安漂う中聞こえた禰豆子の言葉にほろり……
そうだよね、今の炭治郎を一番元気づけるのは禰豆子の言動だよね
次回は列車鬼の話をやるのかな?もう残り話数無いしやらないのかと思っていたけど。導入部分だけやって残りは二期とかなのかな?
母親が不要だと証明したいアマンテが家事対決を仕掛けたけど、対して真々子が剣の特殊能力であっさり終わらせてしまうのはあまりに理不尽な描写(笑)
子供からすれば母親のすることなんて何時だって理不尽に見えてしまうもので、真人達に付いてきた母親たちはどう見たって役に立つようには見えなかったし塔を攻略する気持ちも見えてこなかった。
そんな彼女らが本領を発揮する時があるとすれば、それはやはり母親として子供に対峙する時なのだろうね
ポッチ達の凶暴化に対して真々子は彼らの暴力を受け止めることを提案する。でも、ただ殴られる事も良しとしない。破壊不可能のフルマーマーなんて完全防備の上で殴られる。更に思いっきり抱きしめて「判ってるからね」と言って凶暴化を終わらせてしまう。暴力も不満も受け止めながら母親としてのありったけの愛情を注ぎ込み抵抗不可能にしてしまう
そんな方法で凶暴化を終わらせてしまうなんてあまりに理不尽だ。それでもそんな理不尽が許されるのが母親というものでそれを許すしか無いのが子供というものなのだろうね
真々子が作り出す母親ワールドに巻き込まれまいとするアマンテの願いが明かされた所で最終回へ続く、と。色んな意味で母親に蹂躙されている作品で母親を消したいというアマンテの願いは最終回に相応しいテーマだね。
この願いすらも真々子に蹂躙されてしまうのか、その蹂躙を味わっている真人が一喝して終わるのかちょっと楽しみだね
前回の話を受けて夾による師匠への想いを語りつつ、由希の変化も感じさせる内容
師匠は夾と関わることになった自分の背景を語る。それは師匠の言うように罪悪心によるものだったかもしれないけれど、交わされた夾への優しさまでエゴになってしまうなんて有るわけないよなぁ
関わりの始まりにあるのが個人的な理由であったとしても師匠のもとで夾が明るく日々を過ごすことができて居たなら、それは仮初であっても親子と呼べるものであるわけで
師匠が夾に相応しい父親に成っていたなら次は夾の番。本当の姿を透に晒して夾は心境が変わったのか、師匠に相応しい息子になると声に出して決意表明。夾は一皮剥けたようだね
同じように由希と楽羅も変わろうとしているようだけど、こちらは夾と違って抱えているものがまだまだ見えてこない。透にも明かされない。だから、この二人が何に悩み何に打ち勝とうとしているのかは判らないまま
それでも由希はまるで誓うように成りたい姿の自分を透に語った。願いは言葉にするほど強いものになる。階段を登りつつ透に自分の心境を語った由希も一皮剥けたように思う
透が言うように夾も由希も素敵な方向に変わっていって、透が居る家には幾つも笑顔が集っていく。けれど、透の知らない場所で由希に興味を示す二人組が居たり、草摩の呪いに抗おうとする者が居る
『これから』に期待が膨らむ所で第一期は終了。この優しさと暖かさに満ちたこの物語の続きが早く見たくて堪らないね
「たいじ」の意味を勘違いしたシャミ子とそれを察せられない桃による掛け合いが漫才じみていて面白いね。それが面白いだけに終わらず二人の思い遣りが垣間見える台詞もなかなか
桃にもっと近付こう、理解しようと決意したシャミ子は再び桃の夢に侵入することに
この時、深層に潜る為にご先祖が提案した心のガードを破壊する方法よりもシャミ子が当初考えていたお弁当をあげる作戦の方が成果を上げている点は印象的。武器を持って戦うのではなく、お弁当を食べさせる中で桃とシャミ子は向かい合う。シャミ子は知らず識らずの内に相手と向かい合う行為が出来ているね
シャミ子の口から走るのNGなんて衝撃的過去が明かされて桃は驚き問い詰めるけれど、シャミ子はそれ以上の勢いで桃にどうして魔力が無くなると消えると言わなかったのかと詰め寄る。更に桃への複雑な感情を明らかにしていく。
シャミ子は桃と向き合い自分の心を伝えつつも桃を理解しようとする
桃に対してそこまで出来るシャミ子なら吉田家の真実にだって向き合える。いや、それでもみかん箱=お父さんの衝撃はなかなかの衝撃だったようですぐには理解しきれてなかったけどね
こうなってくると目立ってくるのは桃の方。シャミ子が桃の想いや吉田家の真実ときちんと向き合おうとしているのに桃は向き合えていないように感じられる
シャミ子が詳らかにした桃への想いに向き合えていないし、「たいじ」の意味をシャミ子が勘違いしているとすぐに察せられない
何よりも桜がした行為を吉田家から父親を奪う行為だと考え、そんな桜の義妹である自分はシャミ子の宿敵だと決めつけてしまう
今回の話で桃はシャミ子に全く向き合えていない
それでも桃が心の底から発した言葉もきちんと有るわけで。「私はシャミ子の事が心配なんだよ!」という台詞は桃にしては真っ直ぐな言葉
ここまで言ってくれながらも真実を知り傷付いた桃に対してシャミ子はどこまで向き合えるのかな?
筋肉自慢の女子高生が決勝へ進むミスコンって何なの……?
本作はそもそも痩せたいというひびきの動機から始まった作品なのだけど、それがいつの間にか筋トレ中心になったように、最終回も南国のリゾートで遊ぶよりも筋トレがそこかしこに挿入される展開はなんだか笑ってしまうね
ミスコン決勝戦では朱美とひびきによるベンチプレス対決。長きに渡る筋トレの成果がここで示されるのかと思いきや……(笑)
ひびきは何時まで経っても燃費が悪い点は改善されなかったね(笑)
でも、ひびきも朱美も筋トレを続けてきて、そこでの出会いや変化を充分に楽しんでいると確認しあえたのなら、どちらの筋肉が優れているかなんてはっきりさせる必要はないのかもね
そういや、I'll be backの人じゃないよと言っていたドゲちゃんがやっぱりI'll be backしちゃった点はちょっと微笑ましい
アストラに辿り着き旅は終わるのだけど、その瞬間から新たな旅や人生が始まる構造は美しい
語られるアストラの裏事情
人口を半減させた争いを繰り返さない為にワームホールごと歴史の改竄を行った第一世代。平和な世界を作りたいとの第一世代の願いが伝わってくる
第一世代は地球の終わりをアストラの始まりとしたわけだね
ただ、嘘偽りで作られた世界はやはり歪さを持ってしまう。その一端として大人達はカナタ達クローンを忘れられた技術を使って消し去ろうとする
それでもカナタ達が無事に帰ってこれたのは彼らの旅に嘘がなかったからだろうね。隠された真実は有っても、旅の中で交わした絆に嘘はない。だからシャルスは受け入れられるし、カナタの重症も大喜利みたいに扱われる
改竄の歴史の終わりは人々に混乱を齎したようだけど、それでも嘘偽りのない絆を持つカナタ達が訴えたことでアストラの人々は隠された真実を受け入れ嘘のない歴史を始める流れとなっていくのか
カナタ達の決死の旅が自分達の生還だけに留まらず、世の中すら変えていく描写は胸を打つね
帰還は一つの終わり。アストラ号は遺物として飾られワームホールも封印しカナタ達は過去の英雄として奉られるのが本来の有り様かもしれないが、カナタは再び宇宙への新たな旅に出るのだね。
過去の遺物として終わった存在のアストラ号やワームホールが未知の世界を切り開く希望のアイテムとして新たな始まりを導くのは非常に印象的
第一話でアリエスは孤独な宇宙の中で手を伸ばし誰かを求めた。この最終話ではカナタと結婚するというのにそのカナタは遠い宇宙へ。
孤独を感じたっておかしくないのにアリエスにその様子はない。アリエスの中で宇宙へ行くカナタを遠い存在に感じていない、手を伸ばせば届く場所に居るという感覚が有るのかもね。だから離れ離れになると思わない
これはきっと他のB5班のメンバーにも言えること。それぞれの道を歩みだした彼らが7年後の舞台で勢揃いする描写はない。それでも彼らがバラバラだには見えない。
絆は変わらずに有り、心は共に新たな冒険へ向かっていると感じられる描写
毎回毎回ジェットコースターに乗っているような展開でありつつもB5班の心情を丁寧に描き、そして壮大な背景を伴って描かれた帰還劇は素晴らしいの一言。
今年のアニメでトップ3に確実に入ると思えるような出来の作品だった
「肛門から飲む」のパワーワード感が凄まじい。命の危機の局面で贅沢なんて言えないから取れる選択肢は何でも実践しなければならない点は判るっちゃ判るのだが、それでもコウモリの糞で汚染された液体をお尻から飲むなんて引っくり返っても思いつきそうにないよなぁ
そういった意味では紫音を連れて島まで戻る行程やこれまでのサバイバル生活はほまれが居なければどうしようもなかったと再認識出来るような描写だった。
帰還後は舌平目ソテーでご馳走。後日にはイノシシを捕まえるためのトラップを用意。その光景のどれも命の危機が差し迫ったサバイバル環境下に有るとは思えないほど穏やかなものばかり
ほまれパパは「甘さは命取り」とほまれに教えたけれど、甘さを切り捨てていたらこの穏やかな光景はなかったのだろうなと思える。であるならば、例え悪手だろうとほまれの決断は何だかんだ正しかったと言えるのだろうね
女性の匂いを何度も嗅いで貴方は今これこれこうですねとか言っちゃう炭治郎ってモラル的にどうなんだろう……
那田蜘蛛山での戦いを経過した炭治郎たち。通常は戦いが終われば日常に帰るものだけど、鬼殺隊士である炭治郎達が帰るべきは次なる戦い。だから炭治郎達にとって必要なのは日常と非日常のギャップを埋めるものでは無く、次なる戦いに向け体を整え直す機能回復訓練となる訳だね
但し炭治郎だけは治すだけでは不十分。自身の言葉の信頼性を高める為に十二鬼月を倒す目標がある炭治郎は更に強くなる必要がある
だから伊之助や善逸が諦めた訓練も諦める訳には行かないし、全集中の呼吸の常時化も目指す
ただそうなると善逸達と目標が違うから行動の共有は出来ず一人になってしまう。でも炭治郎は辞めずに続け、それどころか自分が二人に教える気でいる
そんな有り様はしのぶからはどう見えたのかな?
しのぶは共感できない姉の夢を姉の代わりに叶えようとしている。鬼と仲良くするなんて他の鬼殺隊士に理解を求めるなんて無理だし、その夢を理解できない自分もそれを懐き続けるのは辛い。でも亡き姉の夢だから捨てられない
その無理な状態は他人から歪に映る。善逸が怖がりつつも女神みたいとの印象を抱くように
限界を感じつつも捨てられない夢を持つしのぶ。それでも姉と似た夢を持つ炭治郎を応援する事でしのぶの気は少し楽になったようで
最初は鬼になった妹を助けるために始まった炭治郎の旅は、いつの間にか多くの人の想いを背負うようになったね
モヒカン含む強面お兄さんたちが真々子に籠絡されていく様子は「まあそうなるだろうな」と判りきっていても腹を抱えたくなるくらい面白い光景
ベッド横でサービスしろと言われて性的なことをするでもなくマッサージでもなく、寝かしつけるとか真々子の行動はド天然過ぎるよ!
この作品で描かれるゲーム世界は子供が夢を叶えるべく冒険する世界ではなく、どちらかというと母親向けの世界観なのだけど、今回はその傾向がより顕著だったね
ギルドに仕掛けられた爆弾は爆発すること無く赤子をあやすようにして停止させられ、強面お兄さんによる真々子への強迫行為も子供をなだめるかのような行動で無力化されてしまう
他の母親たちと一緒にダンジョン攻略することになってもまるでピクニックに行くみたいで緊張感がない。それどころか窓を締める為とかとんでもない理由でワイズのMPが消費されていく
真人達は真っ当な冒険をしたくても、母親たちが何処から何処までも支配しているね
となると、気になってくるのがアマンテの存在かな?
彼女は何故か真々子を危険視していて真々子が作る母親空間にも巻き込まれない。混浴もしないし、爆弾も真っ当に爆発している
この世界にあまりに馴染めていないアマンテの存在は何を意味することになるのかな?
夾の事情が語られると同時に透に見せてこなかった闇が露わになる回
師匠と再会した際の夾の表情がとても明るく珍しい。師匠に心を許した証か
幼少の頃の夾は兎に角孤独。猫憑きとして白眼視され母親の対応も夾の求めたものではなかった。愛情が込められたように見える言葉も夾からすれば自分を恐れ隠そうとする言動
対して師匠は猫憑きを祖父に持つ人間だから猫憑きの辛さを少し判る。夾を受け入れられる。師匠のもとに居る夾は欲しかった家族を手に入れたように見える
けれど、終盤の独白から判るように夾が望んだものは一緒に悩み一緒に生きてくれる者。これは相手だけでなく、夾自身にも返ってくる。猫憑きを知っている師匠の元に居たのでは夾は自身と向き合うことが出来ないまま。これでは「共生」は出来ない
だから、師匠は透に懸けようと思ったのかもしれない
透は草摩の外の人間でとても家庭的な空気を持っている。透が居る家は穏やかであっても、自分の本性を知らない人間が居る家は夾にとって不安定なもの。
隠し事を知られたくないと思っている限り夾は透と共生することは出来ない。だからこそ、師匠は荒療治に出たのだろうね
本当の姿を晒してからの夾の言葉は痛ましい。見られたと傷付き、受け入れられないと恐れ、自分の言葉で自身を痛めつけ更に透すら傷つける
その有り様は透だってすぐに受け入れられるものではないし、どうすれば良いかも判らない。夾に「消えろ」と言われた後一度は帰ろうとする。それは自分が居ることで夾を傷つけてしまうと思ったからかもしれない
でも、透は判らないままに再び近づいていく。怖いと言いつつ、一緒に暮らしていきたいからもっと判りたいと訴える
きっとその姿勢こそが夾の求めたものなのかもしれないと思えた。師匠では猫憑きの辛さが判ってしまう。慊人は夾の姿を受け入れず気持ち悪いと吐き捨てる。母は夾の気持ちを考えることが出来なかった
このような透を前にして夾も心が変わっていく。透を守りたいと思ってしまう。
透が夾と暮らしたいと思うように夾も透と暮らしたいと想うようになる。そこに夾が求めた「共生」が生まれる
どうやったって手に入らないと思っていた暖かさを手にした夾の心情がとても感動的に描かれていて、見ているこちらまで暖かな気持ちになるね
良の清らかな期待の前では真実を言えなくなる桃が案外可愛らしい
間違いが裏返って逆に正しくなる構図が面白い
街中で変身するなんてありえないとシャミ子は拒絶するが、全力でシャミ子を鍛えようとする桃から逃げるためシャミ子街中だろうと変身した。正しく危機管理している
しおんは当初シャミ子にヤバげな改造を施そうとして桃にNGを食らうが、ご先祖の魔改造は許される。ご先祖は動けるようになるし、桃はご先祖の弱味を握れるようになるしで一挙両得の様相
シャミ子は自分が魔法少女と一緒にいると良が知れば失望すると懸念するけど、それを知った良は魔法少女を子分にしているのだと勘違いし更に尊敬されてしまう
そんな調子だから桃も隠し事をされるのはキツイと反対していたのに、良の笑顔を守るために嘘を付く羽目に(笑)
シャミ子からすれば良の解釈は間違ったもの。でも、桃は良の解釈こそ正しいのではないかと呟く
魔法少女と魔族は本来は敵対するもの。だというのにシャミ子と桃は今もこうして仲良くしている。
敵対関係が正しい筈が間違いに間違いが重なった結果、何だか正しい関係性のように思える。なら、シャミ子が桃の事を倒すためではなくもっと仲良くなるために知りたいと思うのだって今となっては正しいことなのだろうね
まあ、シャミ子の場合は桃に握られている弱味があまりに多すぎることがまず問題なのだけどね(笑)
少し前の話で神と称された街雄が神職だったとかいうおもしろ展開。というか、初日の出前の神社にほぼ全裸のマッチョ共がたむろしている光景は衝撃的すぎますよ
いや、元日から公園で筋トレしてる女子高生というのも充分異様な光景だけどさ
それにしても首ってああいう方法で鍛えられるんだ。知らなかったな
何もかもが凄すぎる……!
クローンを取り扱った作品で必ずと言っていい程扱われるのはオリジナルとの関係性や本人の命の価値であり、本作でもそれは同様
幼少の頃から王の肉体となると言われ育ったシャルス。それは外部的に命の価値を定められるだけでなく内部的にも存在の価値が定まってしまうもの。他に価値を持たないシャルスはその人生に疑問を持たない
でも違う価値観を持つセイラはシャルスに押し付けられた価値を良しとしない。弟のように可愛がり別の価値を与えようとする
セイラは自身のクローンに対しても別の価値を与えているね。セイラの行動により王女のクローンとして生まれた赤子は、アリエスとして生き母の愛を受け普通の少女として育ったのだから
変わり始めたシャルスはしかしセイラの死によって停滞してしまう。この時娘の死を悲しむ王とシャルスの想いは同じ。リンクしてしまう。
セイラの喪失、更にゲノム管理法の成立はシャルスに自分の命が無価値に過ぎないと思い知らせるものとなるわけだね
だからカナタの前でシャルスが語る言葉は本当の自分を持たない器の発言。でも、カナタは旅の中でシャルスに内面から来る価値を持ち始めていると知っている
カナタも親に押し付けられた人生から、先生に出会ったことで外部的な価値を得て、その後の遭難事件で自分の夢を定め内部的な価値を定めた人間。それによって親の呪縛から逃れている
そんなカナタだから今のシャルスに届けられる言葉があるのだろうね
カナタはセイラの死を悲しみそして仲間との旅を楽しんだのは他でもないシャルスだろうと叫ぶ。内部的な価値を認めさせようとする
でも認めたとしてもこれまでクローンとして生きてきたシャルスとそうでない皆の間には分厚い壁がある。だからこそ命さえ奪いかねない壁としてそびえる球体に一直線に進み、飛び越えたカナタの行動は目を見張るものがある
右腕を失ったカナタはかつての約束を引き合いに出しシャルスに役割を与える。それは外部的な価値でありシャルスが望んだ価値。
内部的な価値を認め外部的な価値を得たシャルス。オリジナルの呪縛から逃れたシャルスが望む在り方を伴ってカナタ達の本当の仲間となった、そんな素晴らしい瞬間の映像には心が震えてしまったよ
禰豆子が顔を反らす流れが原作から微妙に変更されていた点が印象に残る
原作では炭治郎の声を切っ掛けに家族と信念を思い出す形だったのが、アニメでは炭治郎の声を聞きつつも禰豆子が自分の意志でじっくり考えどう在りたいかを決める流れになっていたように思える
禰豆子はほぼ台詞が無い為に何を考えているか判りづらい人物だけど、このシーンでは覚悟と変化を強く感じさせる描写になっていたね
と、このようにして禰豆子の無害さを証明できたわけだけど、炭治郎の言葉は聞き届けられなかったし禰豆子は話せないままであり、自分達の証言が採用されたわけではなかった。結局はお館様の発言が全てを左右する
お館様が言うように実力の低い炭治郎ではその言葉にまだ説得力がない。大見えきった発言も柱に笑われてしまう。炭治郎の言葉に説得力があると思わせるには実力をつけて禰豆子と共に十二鬼月を倒すしかない
そうする事で炭治郎の言葉には人を納得させる力が宿るし、禰豆子が安全だと誰もが認めるようになるということだろうね
蝶屋敷で善逸・伊之助と再会した炭治郎。善逸の鬱陶しくて情けない喚きが聞けると戦いが終わったのだと感じられる(笑) ある意味これは善逸の言葉の力か(笑)
一方で伊之助は声どころか態度まで小さく。彼は彼で実力不足を痛感したから、自分の言葉に力を乗せることが出来ないでいる
最後に炭治郎は禰豆子に向けて幾つもの言葉を発する。それはもっと強くならなきゃという覚悟であったり、助けてくれた鱗滝への感謝であったり。何よりも禰豆子を人間に戻さなければという目的を改めて言葉にする
言葉にすることで力となる。まだまだ十二鬼月との戦いでは実力不足を感じさせられた炭治郎。これからの彼の成長の指針が定まるような回だったね
お館様は誰も居なくなった部屋で「何としてもお前を倒す」と鬼舞辻に向けて呟く。病気で満足に動けない彼が発する言葉には実力を超えた覚悟が備わっているように感じられた
杞紗がはとりを「おじちゃん」呼びした点にちょっと衝撃。まあ、そうだよねあれだけ年が離れてれば仕方ないよね……
第一期もそろそろ終わりの段階であるためか、透や夾の支えについてフォーカスした回であるように思えた
透は赤点を取ってしまったけどその際には皆が慰めてくれるし、由希は追試対策を一緒にやろうと言ってくれた。また体調を崩した際には紅葉がバイトを変わってくれるし夾はおじやを作ってくれた
そんな状況を透は当初、申し訳ない情けないなんて項垂れる。透からすれば自分の不調は皆に迷惑を掛けていると思えてしまうのだろうね。また、調子が悪ければ思考もネガティブになってしまう悪循環に透は陥る
だけれど夾は透の現状を「調子が狂う」、由希は診察を受けた透に「元気になったら…」と言う。そこから読み取れるのは透が不調になって生じた穴を埋めようとしているのではなく、いつもの元気な透に少しでも早く戻って欲しいという願いが込められていると伝わってくる。
なら透も彼らの優しい想いに報いる為に元気になりたいと思えるようになる。まさしく好循環
透が彼らの支えとなり、彼らも透の支えになろうとする。そういった目に見える支えが描かれたAパートだった
一方で支えの構造があることは判るがそれがどのような支えか見えて来ないのがBパート
夾大好きな楽羅は偶に会いに来ては猛烈な勢いで夾を誘うけど、もっとペースを頻繁にして何故勢いを弱めないかは見えて来ない
高校生でありながら親戚の家で暮らしている由希と夾は本家からお金が口座に振り込まれているという。透には彼らの事情はやはり見えて来ない
草摩一族から嫌われている夾。彼からすれば普通は自分を避けて距離を置くという。ならそれでも関わり続ける楽羅の存在は何だかんだ夾の支えになっているように思える。でも夾には楽羅の態度の理由が見えて来ない。
そんな見えない支えの中にいる彼にとって見える支えである師匠の訪れは夾に何を齎すのかな?