今回は島内探索回。だから、今まで見つからなかったあれやこれやを発見していく
探索の中で色々発見するけど、発見したものについての本人の反応、皆の反応がそれぞれの立ち位置をよく表しているようで面白い
睦は船着き場を発見。人が居た形跡では有るけれど、それ以上のものではないからほまれの反応は限定的。睦もそれが判るから発見にこだわらない
明日香はゆずを発見。食欲に正直な彼女らしく食べ物を見つけられてご満悦。他の人も味わえるからゆず発見は笑顔を齎すものに
紫音は人家を発見。しかし、発見時の反応が過剰だったから、逆にボロ屋だと判ると逆に皆を落胆させてしまう。
そして、作品的に大発見と言えるのはほまれが見つけた刃物。ここまでテンション高いほまれって初めてみたような……。ただ、その発見はサバイバル上級者にしか判らないから、皆はほまれを変な物を見るような目で見る展開に
最後に皆で煙を目撃。これまでの発見と別ベクトルの発見は次回への惹きとして充分だね
信勝が遂にあっちの世界の住人に……
そろそろ織田家内部の抗争が表面化し、今川による侵略も現実味を帯びてきた頃。内憂外患の様相だからこそ、兄弟は信頼しあわなければならないが周囲の人間が単純な信頼を許してくれない
正月の宴に招いても今川の侵攻でおじゃんとなり、何度手紙を出しても信勝からの返答は一向にない。
ようやく返ってきた手紙の誕生祝いに信長は信勝の顔さえ見れればと思っても、場所が戦場で土田御前の影響もあるだけに信勝は挨拶もできない
信頼ある交流が上手く行かず、不穏な空気が立ち込める
ただ、信長も信勝も互いが裏切るなんて欠片も思って無さそうな点はやはり変わらぬ兄弟愛を感じさせるね。…一方でその行き過ぎた信頼が実際に裏切られた時、どうなるのかと心配になるが。
吉乃と再開した信長、津々木に籠絡される信勝。状況が大きく変わりそうな予感
…あんまり自分には判らないが、この回はBL的視点で見れば美味しい展開てんこ盛り…だったりするんだろうか……?
ヒノカミ神楽演舞~特殊EDまでの流れや演出があまりに神懸かっていて、心が震えてしまったよ
前半で善逸の状況を通して走馬灯について説明し、終盤でそれを活かした形で炭治郎の過去から逆転の一手を引き寄せる。更にそれが竈門一家の絆を表す展開にも結びつくのだから堪らない
あれは今年放送するアニメの中で1,2を争う名シーンになるのではないだろうか?
鬼でありながら家族の絆を求めた累の在り方はかなり異常なもの
十二鬼月として最も強いのに、家族を求め自身は弟として存在する。親は子を守り、兄姉は下の弟妹を守るべきと言う彼は姉に対して辛辣に当たる。力で従わせようとする。
彼が求めているのは目に見える絆。家族であるとか、命を懸けて庇うとかそういうもの。それがあれば強い絆であると信じている
これはかなり本末顛倒的。相手の意志を無視しているから、蜘蛛の糸で無理やり従わせている。己が望む振る舞いを強要している
ここでは蜘蛛の糸は偽物の絆の象徴として存在している
対して炭治郎は相手の意志を何より尊重する
母蜘蛛が自ら死を望んだ際には優しい太刀筋でその首を断った。姉蜘蛛が酷い目に有っている場面を見ればその絆は偽物と断じた。禰豆子の意志を無視して妹にしたいという要求には怒り心頭になる
炭治郎の方には明確に本物の絆と呼べるような象徴は存在しない。でも、だからこそ逆説的に絆で結ばれていると見ることも出来る
しかし、十二鬼月である累は圧倒的だから多少の覚悟や強さでは倒せはしない。禰豆子は宙吊りにされてしまうし、炭治郎は血鬼術により死が目前に迫る。二人共に偽物の絆の象徴である蜘蛛の糸で思うような振る舞いができなくなってしまう
なら、偽物の絆を打ち破るのは本物の絆となる。炭治郎が走馬灯の中から取り出したヒノカミ神楽は代々継承してきた技であり、継承した行為そのものが家族の絆だ
そして、母の幻覚から「今なら出来るはず」と血鬼術発動を後押しされた禰豆子を支えたのもやはり家族の絆だ。
累にはきっと認識することすら出来ないような見えない絆が、他者に振る舞いを強要する偽物の絆である糸を分断し、累の首すら切断する展開は爽快そのもの!
本当にこの回は素晴らしい内容だったよ。
少年少女にとって夢や希望が叶いそうな異世界まで来て、親の監視下で学校に通うという地獄模様
特にメディのストレスは割と限界っぽい印象。次回あたり親への反抗が描かれたりするのだろうか?
メディの母親が他人の邪魔をして自分の子供だけが活躍できる環境を用意しようとするのに対して、真々子は外部からの邪魔が入らない環境を作り誰でも活躍できるようにする対比
……その割に真々子が一番ポイントを取得してしまうのは本末転倒気味だけど
我が子の為という理由で他者の妨害を平然と行ってしまうメディの母親。その傲岸不遜な態度が打ち砕かれるシーンが早く見たいね
何でもネガティブに捉えてしまい、すぐ謝罪行動に移る利津と満を手玉に取る紫呉が本当に鬼
紫呉から離れてしまえば、そんな鬼の所業から逃れられるんだろうけど紫呉は離れられない状況を作ってからイジっているんだよなぁ……
その癖、何の文句も言わず原稿を書き直したり満を気遣って利津に送らせたりと配慮もしているのだから尚の事厄介なのだけど
そういう訳で利津登場回。怒涛の謝罪芸はある意味キャラクターが立っていると見るべきか。
そういや、こういう中性的キャラクターって一昔前は女性声優が演じるものだったけど、今は普通に男性の河西健吾さんが演じてるんだね
過度な謝罪癖は自己否定や他人へ与えるネガティブな影響に感性が敏感である事が原因かなと思っているんだけど、利津はその傾向が強いのかな?
物の怪憑きである自己の在り方を否定するかのように女装しつつも、同時に女装する自分を恥ずかしいと思っている。原稿を汚した際には、原稿を担当さんにとって命より大事と言い自分の命で償おうとする
そんな利津が欲しているのは自分を恥ずかしいと思わない自分なんだよね。でも、そう考えてしまうことが現状の自分の否定でも有り……
利津に捧げられた透の言葉が素敵だね
利津が現状の自分を完成されたものでありこれ以上変化しようがないものとして扱ったのに対して、透は利津の在り方を生きている、藻掻いている途中のものだとして扱う。変化の可能性を滲ませる
利津に言葉を投げかける中で透は足を滑らせ落ちかける。しかし、みっともない姿になっても屋根の縁に留まった。そこから自分の力で立ち上がり言葉を続けた
その透の言葉を裏付けるような一生懸命に藻掻く姿勢は利津の心に響く。そして今の利津を肯定し、これからの利津の在り方に目を向けさせる言葉に利津は同調できる。
その同調は利津だけでなく、利津と同じようにネガティブに自分を否定していた満にも届く。二人の気が合っていく
一人だったら大変な自己改革も二人なら実行できる。特にその先に同じ望みが有るのなら
謝罪芸持ちの二人が気分を入れ替え、未来へ目を向ける様子が優しさに溢れた情景で描かれた回だったように思う
危機的事態に対応するはずの危機管理フォームが別の危機を呼びそうなカオス。あの格好で町中を歩くのはどうやっても無理ですよね……
シャミ子はとてもポンコツですぐ桃の手の上で踊らされてしまうけど、簡単に負けを認めようとはしない。ポンコツであってもシャミ子なりのプライドが有るということだろうね
そして、シャミ子が格好をつけたい相手はもう一人いて、それが妹の良子となる訳だね。
初めてのバイト代が手に入れば桃への返済も行うが、それと同じくらいの重大行事として妹へのプレゼントも用意しようとする。良子がシャミ子の為になりそうなものばかりチョイスしても、それを制止して良子が本当に欲しい物を買ってあげようとする
これは姉の鑑の様な行動だね
ただ、良子は既に優子より優秀そうなのが悲しいところだけど……
Bパート、シャミ子がPCをきっと落としてしまうだろうと予測して衝撃対策した上で上で、敢えて「絶対に落とさないでね」と念押しする桃のサドっぷりに笑ってしまった
腕相撲とアームレスリングが別物って初めて知ったよ
本作は筋トレ知識だけじゃなくて、意外な知識も披露してくれるね
新キャラのジーナ・ボイド登場回
登場してすぐにポンコツな空気感を醸し出しつつも自信を持ってひびきに挑んだらあっさりやられてしまうとは災難な……
と言うか、アームレスリングシーンでのひびきの顔が変わり過ぎじゃない…?ちょくちょく顔芸をする作品では有ったけど、あのシーンでは最早格闘マンガの雰囲気すら有ったよ!?
そして、この敗戦からジーナはひびきのストーカーと化すわけだけど、単純な復讐タイプになるのではなく気に入られる為にキャラを作ったり知っている筋トレを披露したりと結構フレンドリーなタイプ?
だからといって騙し討ち気味にひびきの家にホームステイする姿勢はやっぱり怖いけど
そういや、筋トレで鍛える部位を説明するシーンではお色気度の高い映像が流れる本作だけど、今回は特にお色気度が高い映像でしたね…
復讐者としては割とオーソドックスなタイプであったウルガーに対して、あまりにも複雑な家庭環境を持っていたルカは驚き。
と、同時に親と確執を持つ者がこの班に集められたのかもしれないという推論が気になる。前回登場した親たちのイメージが更に変わりそう
目の前に現れた不条理にどう対応するかが問われた回であったように思う
ウルガーは優しく接してくれた兄貴の不条理な死に対して、怒りを覚え銃の扱いを身に着けた。銃に因る復讐を考えた訳だね。
そして、マルコの息子であるルカを目の前にして自分と同じように家族の喪失を味わうべきと、相手にも不条理を押し付けようとする
しかし、既にルカは不条理の中にいる存在
跡継ぎにする為にと引き取られたのに、インターセクシャルな身の上から疎まれ更には後から生まれた弟が家を継ぐと決まってしまった
そんな生き様でも「オイラはオイラ」と明るく言うルカ。終盤のシーンでは自身の不条理を利用してウルガーをイジっているほど。だけど、同時に自分の死で父は悲しまないと考えている
それは不条理を生きてきたウルガーからしても「畜生!」と叫びたくなるほどの不条理
ここで二人を襲う津波も一種の不条理
この不条理に対してルカは枝に掴まって耐えるが、ウルガーは耐えず流される道を選ぶ。自分が死んでカナタが再び不条理な想いを抱えないようにと、自分だけが不条理の中に沈む道を選ぶ
ここでカナタが空からやってきて更にはウルガーを引き上げるほどの筋肉を見せつけたのは素晴らしいシーンだった
カナタはカナタで先生を助けられなかった不条理に打ち勝つためにずっと鍛えていたんだね
ザックから、兄貴の死について更なる黒幕の存在を示唆されたウルガーはたった一人しか殺せない銃で応じることを辞め、ジャーナリストになる決意を表明する
カナタ達の前で敢えてそれを表明することで、彼が真の意味で仲間になった瞬間であるように思えた
ラスト、カナタが自分を気にしてくれない不条理に苛立ったアリエスがシャルスにちょっかい出したら別方向の不条理を引き出してしまったという展開
本当に隠し事が多いメンツですね…
罠にかかった兎を前にしてほまれを呼ばずに自分の力で兎を殺そうとしたり、兎の解体を買って出た睦は無人島生活の中で一段も二段も成長していたようだね。何でもかんでもほまれに頼っていたら、ほまれの力を頼れなくなった時にどうしようも無くなってしまうからね
睦は結局、兎にトドメをさせなかったけど、睦の一生懸命さに触発された明日香が代わりにトドメを。
少し前まで普通の女子高生でしかなかった彼女たちが大きな勇気を見せたシーンであったように見えた
そんな勇気を見せた彼女たちにはやはりご褒美が有るべきで、紫音の無茶ぶりから始まった兎料理は意外にも美味しく出来たようだね
見ているこちらも食べてみたくなるくらいに美味しそう
他者の命を覚悟を持って奪う行為は命の大切さを知ることにも繋がる
だからこそ、か弱い兎の命を最大限味わった彼女たちの行動は称賛すべきだろうし、最後にきちんと「ご馳走様」と呟いた明日香は兎の命から得られた有り難みを理解しているように見えた
信長と道三の会見は割と逸話通りの描き方をするのか。この作品のアレンジバランスはちょっと面白いな
この回でそれぞれに求められていたのは己に相応しい生き方について。特に帰蝶についてはしっかりと描かれていたね
忍として育ちながら、ある時から道三の子供として利用されるようになった帰蝶。それが信長と出会い、信長に一人の人間としての価値を見いだされたまでは良かったがそうなると忍としての価値が薄くなる
信長を守ることばかりに気を取られて、斎藤義龍の策にまんまと嵌ってしまった点は彼女の忍としての力が弱まっていた証拠と見ることも出来るのかな?それを信長が機転を利かせて助けたのは良い展開
信長も自分の生き方を模索中であるように見える
第一話では民に貿易品を横流しし生活の足しにさせる優しさ、彼らの危機には立ち上がり庇う正義感を持っていた。
今回も同じように子供に書物を渡していたが、今の信長の有り様は既に戦国武将。子供からすれば自分の生活を奪う悪の存在
織田家内では家督争いが始まっており、信頼できる相手も限られる。信長からすれば自分の理想と今の有り様が乖離し始めた時期
そんな時期に出会ったのが斎藤道三となるわけか。義龍も嫌がる蛙や商いの話を切っ掛けに意気投合する様子は面白い
既に戦国大名として勇名を馳せている道三相手に戦の世を終わらせ誰もが望みを持てる世にしたい豪語した信長。彼の生きる道がようやく定まったようだね
もう一巻の終わりだ、という場面で現れる柱の頼もしさが素晴らしい
しのぶは謎めいた可憐さを持って瀕死の善逸のもとに降り立つし、冨岡は炭治郎と伊之助が苦戦した父蜘蛛を瞬殺してしまう。これほどまでの魅力を持っているなら、たしかにもっと早く登場してくれよと言いたくなるかもね
お婆さんの言葉、炭治郎の行動に影響されて少しずつ鬼殺隊士としての振る舞いを手に入れていた伊之助。それは確かに成長と呼べるものであるけれど、同時に外からの影響で急激に作り上げられたものでも有るから、伊之助の振る舞いとしてそのまま合うわけではない
敵を前にして考えて戦うなんて振る舞いは伊之助には似合わない。戦いの中で伊之助は「考える俺なんて俺じゃない」と自分を取り戻し、その上に炭治郎やお婆さんから掛けられた言葉を重ねていく。嘴平伊之助という人間に相応しい鬼殺隊士としての振る舞いを手に入れる。
脱皮して更に凶悪になった父蜘蛛から逃げずに立ち向かった彼の姿はとても格好いいね
一方で那田蜘蛛山の歪さを煮詰めたような鬼、累が炭治郎の前に姿を表す
那田蜘蛛山で登場した鬼は、鬼でありながら集団で存在し更に家族として振る舞っていた。母蜘蛛は子供達を守るように強要されていたし、父蜘蛛はひたすら「俺の家族に近づくな!」ばかりを繰り返す。これらの振る舞いは鬼として歪なもの。
そして、今回の描写からそういった「家族」としての振る舞いに最も拘っていたのは累であると判る
累は仲間という繋がりを薄っぺらいと馬鹿にし、自分たちは家族だから強い絆で結ばれていると主張する
けれど、そんな主張は間違っていることは明らか。特に長男として守るべき家族を持っていた炭治郎からすれば、姉の顔に平然と傷をつける累の振る舞いは「家族」として認められない。累が主張する絆など存在しない紛い物だと切り捨てる
炭治郎に言葉を取り消せと迫る累、決して取り消さないと譲らない炭治郎の戦い。二人の抱えた矜持がぶつかる戦い。その中で突然折れてしまった刀は炭治郎の力が負けていると意味するのか、それとも炭治郎の主張が負けた事を意味するのか。
次回のあれやこれやがどのように描写されるのか楽しみだ
どう考えても非道い設定で非道い始まり方をして非道い展開とか含んでいるはずなのに、こうして一つのエピソードが終わってみればいい感じに纏まっていたように思える不思議
チートツールなどに始まる不正行為を用い荒らし回っていたワイズの母親。億単位の損害賠償なんて話まで出て、突然話が大規模になってしまう
それを「この話を通して親子の絆が深まった」と不正行為の問題を矮小化して親子間の問題に置き換える展開はこの作品ならではと言った所
また、強大な力を有し倒すことが難しいと思われたワイズの母親に対し同じく強大な力を持つ真々子が力で対抗するのではなく、母親の話として対抗する為に勝機が生まれる展開。こちらもやはり問題の矮小化を行っているね
戦いの後は擦れ違い続けた親子の仲直りの方法として親子喧嘩。戦闘中は「子供なんて作らなければよかった」なんて親として言ってはいけないことを言っていたワイズの母親。しかし、親子喧嘩の中ではちょっと微笑ましいベクトルの言ってはいけない言葉に。あのような喧嘩が出来るようになったならまあ、親子の問題は解決できたと見て良いのだろうね
ゲームクリアしたはずだけど真人に付いていく道を選んだワイズ。迂遠な方法を取らずもう少し問題を矮小化すれば、簡単に解決できそうに思えるんだけどねぇ、その感情は。
物の怪憑きの草摩の人は様々な苦難を抱えるけど、杞紗に訪れた苦難はそれとはちょっと別の方向性。
毛色が違う物の怪憑きとして見た目を指差されることに始まり、それへの抗弁は無視に繋がり、やがて何をしても笑われるようになってしまった杞紗。物の怪憑きであることを始まりとしつつ日常にある苦難へと至っていく
日常の中にある苦難だから誰だって持論をぶつけて「こうすればいいじゃないか」とか「貴方が変われば良くなる」とか解決法を見いだせると思ってしまう。
でも、虐められた中で必要なのは解決法とか改善策ではなくて、もっと単純に自分の気持ちに寄り添ってくれる人がいるのかどうか、という点なのだろうね
今回杞紗とか関わった面々は、杞紗の問題を解決しようとして言葉を掛けたのではなく杞紗の気持ちに寄り添おうとしたのだろうなと思える
紅葉は杞紗みたいな目にあったことはないと言いつつ、どんな気持ちだったのかと自分が同じことをされた場合を想像して涙を流す。透も釣られて涙を流す
潑春は小さい頃、その見た目や丑の来歴から自分の気持ちを無視してとやかく言われた経験がある。杞紗が今陥っている境遇が少し共感できる
透も虐められていることを母親に言えなかった時期があった。結局知られてしまってそれが恥ずかしくて、でも「大丈夫だよ」と言われた経験が何よりも安心できたと今の杞紗に繋がる話をする。
透の話は杞紗本人の苦しみを代弁するものでも有り、同時に杞紗の母親と杞紗を繋ぐものでも有る。透を通して杞紗の好物であるニラ玉があみだくじで選ばれる展開はとても良いね
透の話は杞紗だけでなく由希にも繋がる
多分、由希は透の話を通して辛いけどその辛さを言えなかった時期の自分が何を感じていたかを再認識したんじゃなかろうか?透の肩を借りて目を瞑る由希の姿はまるで母親のぬくもりを得ようとする子供のようにも見えた
今回の話を通して、温かく迎え入れてくれる透の存在、態度を改めた母親、自分と同じような経験をしたと話してくれた由希などの支えを見つけられた杞紗。
杞紗は誰の為でもなく、弱い自分を乗り越える為に学校へ再び行く決意を固める。それはとても大変な覚悟だけど、同時に辛さに負けなかった自分を手に入れられる
同様に由希も気が乗らなかった生徒会の話を受ける。
弱さゆえの向上心を手に入れた二人がこれからどのような心を手に入れていくのか気になる所
シャミ子の身体を借りてリリス顕現!……なのだけれど、ただでさえへっぽこそうなご先祖が虚弱体質でポンコツなシャミ子の身体を借りても出来ることなんて無いのです。それどころかシャミ子の借金まで増やしてしまう何とも言えない展開
これ、何処をどう見たって闇の勢力側が魔法少女を倒す余地なんて無さそうなんですけど……
Bパートでは借金を少しでも返すためにシャミ子はバイトを始めるのだけど……
一族に掛けられた封印のせいで月に稼げるお金に上限があるのはやはり厳しい所。封印を解くには魔法少女を倒す必要が有るけど、魔法少女を倒すにはまず借金を返さなきゃならない。ある意味袋小路の様相
……タコさんウインナー救出で桃は更に強くなったみたいだし、シャミ子は桃を倒すとか諦めて普通に友達になった方が良いんじゃないかなぁ
サザエが採れると思ったらヒトデばかりが見つかり、兎を処理することを考えれば罠を確認することも恐ろしい。サバイバル技術に秀でたほまれが居ても思い通りにならない事は幾つも有る
でも、紫音たちにとって一番思い通りにならない事は一向に救助されそうにないこと。それが最も表れたのが船を見た気がしたと言って泣き出してしまった紫音であり、釣られて明日香達まで泣いてしまう。こればかりはサバイバル技術ではどうしようもない
どうしようもないなら別のことで頭を一杯にすれば良いわけで
大量のべらでバーベキューと洒落込んだほまれ達。救助が来ないと泣いていた気持ちを一掃し、四人で無事に帰る意志を改めて表明。
本当にこのメンバーは遭難しているはずなんだけどそこまで悲壮な感じならないから安心して見ていられるね
次回は遂に兎の処理が描かれますか
体育祭とはようやく学生っぽいイベントが始まった……と思ったらその準備がやっぱりこの作品らしい描写だった
リレーの選手に選ばれてしまったひびき。かといって走る練習をするわけでも、メンバーとバトンの受け渡し練習をするわけでもなく、足が速くなる筋肉を鍛える展開に。
なら、バトンの受け渡しに失敗して失格するオチは当然とも言えるかもね
いや、ほんとバカにできないんだけどね。バトンの受け渡しって
アリエス達を思って暗い表情の親パートと楽園のような島を満喫する子供パートのギャップが酷い(笑)
親パート、特にアリエスの母が暗く沈んでいるのはアリエスが生きている可能性を捨てられず、同時にアリエスの不在を忘れられないから
居なくなった子供のことを忘れられないから、いつまで経っても不安感は消えない。ルカの父親も反対していた法案に従う事に整理はついても、ルカが居なくなったことには想いが整理できていないことが判る
逆に冷たい他の親は子供が失踪したことについて既に心の整理がついているというわけでも有る。……単純にこの失踪事件の裏に関わっている可能性もあるけど
親達と違い、カナタ達の空気がとても明るいのはシャムーアでの補給が上手くいき、次の惑星アリスペードの環境があまりに良すぎる点も有るのだろうけど、何よりも自分達の環境の辛さを忘れられているからってのは大きいのだろうな
自分達の置かれた状況の辛さを忘れられているから、彼らは単純なことを考えてわいわいできる。
ユンファは皆の暖かさを知り、その輪に入ろうと自分の目を遮っていた髪を切った。男子陣はその可愛さにメロメロのようだね
アリエスは女子トークの勢いでカナタに突撃。……カナタの酷い対応を忘れるために日記をつけず不貞寝するアリエスにはちょっと笑ってしまったけど。
誰にでも懐けるルカはもっとウルガーとの距離を詰めようと和やかに質問攻め
でも、やっぱりこの明るい空気は大切なことを忘れているから保たれているものである。ルカのフルネームから何かを思い出しルカに銃を突きつけるに至ったウルガー。
更にユンファの言葉をきっかけにカナタは自分達の中に裏切り者が居ることを思い出してしまう。そして突然の行動を起こしたウルガーがそれなのかと空気は急転直下
ウルガーの行動も気になるけど、所々で登場するDNA採取やら記憶移植やらのワードは何とも不穏。これがカナタ達の失踪に関わってきたりするのだろうか?
自害しない平手政秀って初めて見た……と思ったけど、信長協奏曲でも自害してなかったな
前回においては父の弔いのために何ができるのかと自問した信長。今回は病気を押し隠して自分に尽くしてくれた平手政秀の仁義にどうやって報いることができるのかと考えた回だったように思う
信長がこのように大切な者が死にゆく事態に悩まされる回が続くのはまだまだ信長を信頼してくれる人が少ない証のようでも有り、同時に織田家を支えてきた重要人物が立て続けに亡くなっている現れでも有る
今の織田家にとって織田信秀と平手政秀という屋台骨を失って、更には家督を継いだ信長への信頼が少ない状況ってかなり厄介なもの
その状況を打破するには家臣から信頼を得て家臣の足並みを揃えるしか無いが、そもそも信長に人望が無いからこのような事態になっているわけでも有って。
となれば、次善策として平手政秀が言うように誰が相手であろうと精一杯戦い、その勇姿や知略を家臣に見せつけるしか無くなる。そういった意味では今回信長が行った三段撃ちは有効だったのかもね。
敵に損害を与えることよりもその大きな音を立て続けに放つことで相手をビビらせる。ついでに家臣にも度肝を抜かせる
これで信長の評価が鰻登りになって家臣団一致団結!となるわけでは無いのが悲しいところでは有るが
こういう形の最終回かぁ……
ジョルノのラッシュを受けたディアボロの最期が悲惨。いや、GERの能力的に彼は最期にすら辿り着くことは出来ないのだけど
ディアボロが辿り着けなかった人間であるなら、逆にジョルノは辿り着いた人間。
ディアボロに勝利するという偉業に辿り着いたし、コロッセオに戻ればブチャラティの死に辿り着く。そして最後にはギャング組織のボスなどという夢物語のような椅子に辿り着く
ここまで辿り着けたのはそれだけジョルノ・ジョバァーナという人間が運命を切り開く力を持っていたという面はあるのだろうけど、それだけではないと判るのがあの長い回想ということか
ローリング・ストーンズが示した運命は絶対に変えられない。しかし、ミスタがしたように抗うことは出来る
ここでブチャラティがルカの調査の中でジョルノに出会った事で全ての運命が動き出した。ブチャラティに誘われたジョルノが入団試験の最後にポルポを殺したことで遺産を巡る騒動が始まり、トリッシュが表に出て暗殺チームが動き出し、ボスの本性が露わになり、ジョルノがディアボロを殺すに至った。まるで転がる石の動きを止められないかのような流れの中で幾つもの命が失われたのは運命と呼ぶしか無い
そこまで辿り着かせたのはジョルノが掲げた黄金の夢が吹かせる風だったのだろうけど、同時に辿り着けたのはブチャラティ達が運命に必死に抗い続けたからなんだろうね
そういった意味ではジョルノが何を成し遂げたのか、何故成し遂げることが出来たのかを見つめ直すようなエピソードは最終回を飾るに相応しいのかもしれないけど、正直もうちょっと早い段階でこのエピソードは見たかった気がしないでもない
人面蜘蛛やら兄蜘蛛を見て、善逸は泣き叫び逃げ回っていたけど、ちびらなかっただけ偉いと思ってしまうよ……
あの光景は怖いよ…。ホラーだよ……
那田蜘蛛山のエピソードにおいては「振る舞い」が重要なキーだと思っているんだけど、それは自意識的なものだけでなく単純に人からどう見えているかという点も含まれる
人から見える面では伊之助と善逸は正反対の振る舞いをする。どう見たって血だらけなのに怪我してないと強がり下山を嫌がる伊之助。鬼殺隊士でありながら鬼ですら無いただの人面蜘蛛に怯え木の上に逃げ込んでしまう善逸
振る舞いが正反対だから周囲の対応も全く違ったものになる
炭治郎は強がる伊之助に包帯を巻き、父蜘蛛からは庇う動きをする。強がりすぎる伊之助をフォローしようとする
泣いて逃げてばかりの善逸に対して、師匠を先生と呼ぶ少年は善逸に消えろと言葉をぶつける。兄蜘蛛は善逸を腰抜け、大したこと無いと蔑む
己の振る舞いはそのまま周囲からの評価や対応に繋がる
けれど、善逸がどんな姿を見せても対応を変えなかったのが師匠。
彼は善逸がどんなに泣き喚いても逃げても結果を出せなくても対応を変えない。「一つのことしか出来ないならそれを極め抜け」と善逸に諭した師匠はその言葉に沿うように善逸がどう否定してもあの少年が嫌味を言う状況でも善逸を鍛え続ける。一つの振る舞いを続ける
なら、善逸も結果を出せなくても怖くても泣きたくてもたった一つの振る舞いを続けたくなる。師匠の自分にかけてくれた時間に応えたい、覚えられたたった一つの技を極めたいという一心が無意識の善逸を突き動かす
その果てに魅せた霹靂一閃六連は凄まじい迫力。その見に纏う雷光も格好良いが、兄蜘蛛に一瞬斬られたと気付かせなかった程の神速は惚れ惚れとする
これは一つを極め続けた善逸でなければ魅せられない振る舞いだろうね
炭治郎達が見られなかったのは残念だと思えるほどのもの
いつも泣いて逃げてばかりの善逸。そんな彼は頼りないし多才ではないけれど、人から向けられた想いに一生懸命応えようとする優しい少年であることが伝わってくるような回だった
破茶滅茶な展開と母親推しな展開に辟易していたところに、割と真面目な親子の物語を入れてくる構成には驚かされた
母親との縁なんてもう無いと思っていたワイズの中にはまだ母親のぬくもりの記憶がしっかりと残っているじゃないかと真々子によって明らかになる展開は良いね。
ありさと再び出会った透が何も事情を聞かずにありさの逃亡を助ける展開は意外。透にもこういう面があるとは。
前回、ありさが今日子を罵倒し本田家を拒絶したのは憧れを裏切られたからであり、同時にヤンキーをやっている自分の道の先に今日子が居ないと気付いてしまったから。どうあっても今日子や透と自分がリンクしないと思ったから逃げた
でも、再び本田家を訪れる中で自分の家と本田家は異なるのではなく、ただ自分が温かい家庭の空気を知らないからそこから除け者にされているようで寂しいからだと気付く
そこまで気付けたのなら、後は少しずつ変わっていけば良いわけで。何かを変えれば自分の家も本田家と同じような空気を出せるかもしれなくて。
あの後、ありさが本田家に通い詰めるようになったのは今日子達に懐きもう一つの家庭だと思えるようになった面もあったのだろうけど、普通の家庭の空気を知ろうとした面もあったのだろうね
そういった本田家で過ごした日々が有ったから最終的に父親と普通の家庭として再スタートを切る事が出来たのかもしれない
ただ、自分の変化は他人はあまり認識してくれないものでありさは少しずつ変わって透と仲良くなっても周囲はありさを変わらずヤンキーとして扱う。なら、痛い目を見ても族抜けをしなければならない。誰にでも反発して自分も他人も傷つけていた自分から卒業するための通過儀礼として必要となる
ここで秋本が助けを呼び今日子がそれに応える展開は良いね。通過儀礼を一人で耐えるしか無いと思われたありさを見守ってくれていた人はきちんと居たのだと判る。
通過儀礼をくぐり抜け、周囲の優しさが判ったからこそ、ここで初めてありさは透と友達になりたいと口にする。
このような望みを泣きながら言えたようになれたから、これまでの痛みも優しさも無駄なんかじゃなかったと伝わってくる
因縁つけてきた後輩ヤンキーにありさは諭すように対応。これも自分が散々苦しみ、そして周囲から優しさを受け取ったから伝えられる言葉であり、ありさ自身の成長の証なのだろうね
このようにして今日子から受け取った優しさが継承されていく様子が本当に素晴らしい回だった
あのダメダメそうなご先祖からもダメ出しされ、母親からも才能がないと言われ、敵である桃には毎回手玉に取られてしまうシャミ子って……
これまでもシャミ子のダメダメさはひっきりなしに描かれてきたけど、Aパートではそれがご先祖譲りであったことが判明。闇の一族の始祖でありながら勝利したことすら無さそうってどういうことなのって突っ込みたくなるけど、それはつまり闇の一族はそもそも戦闘に不向きであると推測することも出来る
だから魔法少女の中でも弱い方の桃にすら手も足も出ないのも仕方ない……のかもしれない
というか、桃はシャミ子を敵として認識していないどころか暴発しないように見守っていたことすら判明してしまうし
桃に会えば丸め込まれて鍛えられて、最後には何だかんだ楽しい思い出を得てしまうシャミ子
どう考えてもシャミ子と桃が敵対するのは無理がある。だからシャミ子の役割はもっと別にあると見るのが自然なわけで。
彼女の本質として掲げられた「皆が仲良くなりますように」。これが光の一族の魔法少女と闇の一族のシャミ子が敵対する関係性の中でどのような意味を持ってくるのか、今後のストーリーも楽しみ
学生の夏休みと言ったら、新しい何かに挑戦したり、友達の家に行ったり、海に行ってはしゃいだり。そういった舞台設定は何の変哲もないのに、ひたすら筋トレしてるひびき達って……
ポージング取ってる時とジャージの時の街雄の体型が明らかに違うだろうと疑問に思っていたけど、ああいう感じに変化してたの…?人体の不思議ってレベルじゃない気がするよ?