実存の話を一切妥協なくやり遂げてくれていて良かった。
当初は、キャラ造形があまりに記号的過ぎるようにさえ思われたのだが、物語の終盤に差しかかるにつれ、コピーであろうが、そしてメタ的に言えば創作物のキャラクターであろうが、その狭間にある実存を抱えて生きていくというテーマ性を際立たせるものとして化けていたように思う。
また、れんげをはじめ、複数のメインキャラクターが死んでしまったことは素直に悲しいのだが、それは何ら悪趣味や露悪的なものではなく、受け入れざるを得ない出来事として提示されていて、その深い納得が、観終わった後にじんと来るような感傷をもたらしてくれた。
神アニメ、とさせていただきます。
ゆるふわ終末モノだと思ったら、普通に主要キャラも死ぬというシビアな世界。
だけど作品の雰囲気が陰鬱としているのかといったらそうではなく、むしろ登場人物はみんないい子で前向きだからこそ見ててしんどいということはなく、だけど、だからこそ胸が打たれる。
特に12話で倒れそうになったれんげをゆりとねりねが支えたところにはウルっと来るものがあった。
れんげが亡くなってしまったことは非常に悲しかったが、最終回でみんなれんげのことを忘れずに伝え生きていこうということがわかって悲しい読後感はなく、前向きな気持ちで完結を見れた。
でもみんないい子だったから切ねえよ…
れんげ、ゆり、ねりね…😭
初っ端でゆりが死んだこともあって、ずっと緊張感があるママ物語は進み、最後の方で世界を明かされたところで色々ひっくり返って面白かった。
神的存在や複製体、このあたりが自分にささった設定だったなぁ。
キャラも立て過ぎでは?ってくらい立ってたなw
作画もちょいやり過ぎ感を感じることもあったりもしたけど、崩れたり、悪いってわけじゃないので。
まぁこの作品に関してはやっぱり設定がキモで、そこがハマるかどうかかなぁ。
自分は楽しく見られたな。
1話を観たときは「がんばりすぎ。これだとアクシズの後半分が地球に落ちちゃうぞ…」と思ったのですが、異色は異色なりにちゃんと着地しましたね。
生物か生物でないか、オリジナルかコピーか、そんな些細なことなど関係ない。
あなたたちがいて、私がいて、食材がある。カッポー!
アクションとれんげの作る割烹が美味しそうで、それを食べている様子が良かったです。
ストーリーも最初は訳が分からなかったけど、段々分かってきて面白くなりました。
ありがとう。
本当にありがとう。
割烹
☆5
メモ
Date:2025/1/5-2025/3/29
Score:89.3 (互:93)
各話平均:9.00 /10.0
脚本:9 /10
映像:8.5 /10
音声:8.5 /10
全体:9 /10
かっぽ~!
キャラ絵がかなり癖あるけどこだわりを感じる
ブルーアーカイブみたいなテーマ
レッツ、割烹割烹♪
初っ端から主人公が死んだり、戦っていた自分達がまさかのコピー体だったりと予想外の展開で面白かった。何より戦闘作画の良さが印象に残った。この制作の特徴である3DCGでレイアウトした背景に詳細度の高い作画の組み合わせは非常に見応えがあった。OPEDも作品に合う、"カオス"や"絆"をテーマにした楽曲で良かった。
GoHandsがやりたいことを詰め込んだオリジナル作品って感じで、見る人によっては賛否が分かれそう。
基地に乗り込んでからのどんでん返しはSF感があって良かったです。コピーでも本人でそれぞれの人生を生きていくのは納得。主人公の死も納得感はあった。ただそこまでも色々唐突なストーリー展開なのでそこはちょっとイマイチかなぁ。謎のカッポーで進んでいきましたが、オリジナルアニメで読めない展開も楽しさの一部でした。映像はさすがのGoHandsでした。OPのデスボイスも良かった。