ある日、ちいかわとハチワレが広場でくつろいでいると、突如として顔にチラシを貼り付けたうさぎがやって来る。
ハチワレがそのチラシを確認すると、それは「特別な島へご招待」と書かれた招待状であった。
チラシに記載された魅力的な言葉に釣られ、島合宿に行くことを決めたちいかわたち。
チラシの内容を怪しがるラッコとともに乗船し、島に上陸したちいかわ一同は島民から大歓迎で迎えられる。
楽しい時間を過ごしていたちいかわたちだが、
島に住む巨大な“セイレーン”が島民を次々と連れ去っているという事実を聞かされ、
セイレーンの討伐計画に巻き込まれていく。
ひたむきに進むちいかわたちに次々と訪れる試練。みんなで乗り越えられるのか…!?
そして島に隠された本当の“ひみつ”とは…!?。
原作は当時にちょぼちょぼと読んでいました。
悲しい話だなぁ。
どうしたらよかったのかねぇ。。。
と、いう感想を持っていて、
映画の感想が「上映後お通夜状態」などを見るに、だいぶん辛い作りになったのかしら。と思っていたのだけど、それら感想に惹かれて映画を見にいくことにしました。
島のはるか上空からうつされ、物語をはじめるチラシを運ぶ鳥が登場。その後、おなじみちいかわメンバーたちをベンチ(丸太?)の後ろからそっと見守る形で画面が進む。
かわいらしいちいかわメンバーズ、そして、島の人々、葉っぱのふたりが、どんな行動をするのかを見守る時間が続く。
なんじゃそりゃな不思議な、でも納得のいく解決方法が出てきて面白い。うさぎのラップパートはかわいいけれどもややテンション下がった感があった気もする。でも、かわいい。
ラスト、単三の葉っぱふたりが新たな島に行き新生活への希望を感じさせた直後にセイレーンが跳ねて絶望感で映画は終わる。
終始かわいいちいかわたち。
自分はモモンガ好きなので、
問題を次々に引き起こしてくれて、ヤキモキさせられて楽しかったです。カニちゃんがモモンガがみんなを助ける行動をしたと思ったところの喜びの顔がいじらしい。それは勘違いなのだけど。カニちゃんとモモンガがメインの映画も出たらいいなぁー。
原作を知らない状態で観た。なかなかダークな話だった…。
全体的にとてもかわいかったのが救い。うさぎは急にウクレレ弾いたりラップしたり多才だなあw シリアスの合間に気の抜けるセリフがあったのも助かった。
冒頭の船酔いしたちいかわに炭酸を飲ませるところでなぜ炭酸?と少し違和感があったけど、後半の単三電池の伏線だったとは。
キービジュアルの鱗を持ったちいかわの浮かない表情はそういうことだったんだな。真実を誰にも言わずに飲み込むところが見ていて一番辛かったかも。
そしてCパートが悲しすぎる…。二人が島から出て、うんうん二人でひっそり暮らすと良いよ…と思っていたところで画面の端でセイレーンが跳ねて、悲劇への追い込みがすごくて思わず苦笑いしてしまった…w
個人的にはちいかわに暗い悲しい話は求めていないんだけど、ちいかわみたいなポップなキャラクターで描くからこそ際立つみたいなこともありそうで難しい。
どうしたら被害が最小限に抑えられたか、とか、かわいいところ以外にも色々話したくなる作品でした。
ちいかわミリしら勢。
鑑賞後のザワザワ感が止まらない作品。
途中まではほのぼの作品かと思ったら,終盤から最後のエンドロール後までの作りに,何も言えなくなった。
そもそもセイレーンという名前だけで不穏な感じがしてた
(そのセイレーンも最初はかわいくなかったが,徐々にかわいく見えてきて困った)。
「○○を食べると××××の△△△が得られる」シーンの描き方がスゴかった。
そして××××の△△△のギミックに草生えたが「ああ,なるほどな」とも。
映画ドットコムには酷評が散見される。この作品を観て何も思わないのは残念。
これまでの文学史からさらに飛躍した作品を期待しててがっかりしたのか,ふだんから本を読まない生活で子供だましに思えたのかはわからない。
でも,後者だとしたらかわいそうな人生だと思う。
島編既読、原作の間なども含めて丁寧に映像化していてストーリー的な印象は変わらず。セイレーンが荒御魂的なでかつよ存在としてありのまま振る舞っているのに対して、ヒトハフタバは島民を見殺しにしているのが結構その所属員として悪だと思っているのであまり可哀想とは思わない。(別に誰が悪いって話ではないが。)でもちいかわは二人がぎゅっと手を握り合うのを目の当たりにするに至り、全てを理解し、そっとしておいてあげるのだ。やはりここが一番素晴らしいところだと思う。元々ちいかわ達は討伐を正義と思っていない、この二人が犯人だと指摘して、追い出しでもすれば島は平和になるかもしれない。だが二人の味わい続けた恐怖に思いを馳せ、そんなことはできないと、ちいかわは悟ったのだ。ちいかわ世界は残酷に二人を追い詰めるが、ちいかわだけは神聖ですらある赦しを与える。尺は十分取っていたが絵柄的にどうしても芝居が弱くなるところはあったかも。
セイレーンの歌が神秘的で良かった。煮付けのせいで冒頭の子供向けCMすらどこか悪趣味に見えてしまう。
教訓がないとか言うのは酷い戯言で、誰が悪いとかも問うべきではなく、何かを問うとすればちいかわの立場になったとき「言う」のか「言わない」のか、そういうことだろう。
「作品初見」で観ても後悔しないほど、立派に傑作なストーリーだったからこそ、過半数が言葉を喋らないキャラだったし、主要キャラの名前くらいは先に調べてくればよかったと思えた。
曲が有名な作品なのは知っていたが、映画本編も若干ミュージカル調で、歌詞から背景情報を先に考察できるようにもなっていたと思う。
○二郎で二郎ラーメンが出てきたり神砂嵐のような技を使うキャラがいたりと、そういうギャグがある作風だということは、すんなりと理解できた。
上映前の劇場予告編にルックバック出すなよ、今作がそういう作品なのかと思っちゃうだろ。
原作既読
思いのほか芸術点が高い出来で良かった (お歌、うさぎラップは映像含めて良い)
ちいかわ・ハチワレの怯え〜絶望表情が良い (それ以外も良い)
島二郎の脚や後ろ姿が生々しい〜艶めかしい?
子供 (小学生くらい?) には最後の最後のオチは伝わらず “かわいかったね!” って感想になったりするらしい
いい塩梅だ… ちょっと成長してから見直してびっくりするんだろうね
島二郎、原作読んでた記憶よりめちゃくちゃ頼もしい良いやつで笑った
原作含め初見、ハチワレ、ちいかわ、うさぎだけ知ってる
きっと原作もそうなのだろう。最小限の説明、最小限のリアクション、最小限の展開のみを描き、他の一切を割り切ったストーリーテリングの美しさに感動した。
同じ説明は二度しない、シーンの繋がりとなるキャラの動作を描かない、淡々とただ事実のみを連ねる、ミニマリズムの極致というべき作品。
まさしく漫画を読むような視聴体験で、そういう意味ではアニメ化としての価値は実は大きくないのかもしれない。
耳に入る話では後味の悪い作品ということで、湊かなえのよう読後感を想像していたが、流石にそこまでではなかった。
中盤まで、最後には一団の来島時点よりも住民が食われる状況が変わらないどころか、さらに悪化するようなエンドになると思っていたので、思ったよりもきれいに片付いた印象。
とはいえ、人間の醜悪な内面に踏み入らずに淡々とした筆致でこういう着地をするのに、独特の魅力があることは理解できる。
ここから余談 (ネタバレ)
内容としては、原住種と外来種が互いに敵意を持っていなくとも、些細なきっかけからいずれ直面してしまう不可避の軋轢に巻き込まれた第三者の姿をリアリスティックに描いた作品。
主人公が来島した段階で、双方事実認識の擦り合わせがおこなわれていないものの、実際に起きた事実を考えれば、既に平和的な解決が困難な状態にある。
その中で、主人公チームは双方の主張を知り、終盤ちいかわだけが真実にたどり着く。
もてなしを受けるも報酬がないと分かるや否や関わらないことを選ぶ大多数の人々、商売の都合で原住種に味方する島次郎、双方の主張を聞いたことで折衝を試みるハチワレ、ひたすらに自己の利益を追い求めるモモンガ。
そして、唯一知りえた真実を、なし崩し的ではあるが秘匿することを選ぶちいかわ。
如何に正義を掲げようが、自己の利益を追求しようがそこに正も悪もない。
係争の事実や顛末に人が何を思うが自由だが、自己の都合や欲望に盲目的に、彼らの行動や選択を糾弾することこそが最も独善的な振る舞いであることは肝に命じておかなければならない。
※ネタバレを含みます。
『ちいかわ』の本編はほぼ未見で、「ほのぼのした作品」というイメージしかありませんでした。しかし今作は、その印象を覆す重厚なダークファンタジーでした。
物語の根底にあるのは、「大切な人とずっと一緒にいたい」という愛や執着ゆえに犯された禁忌(人魚を食す罪)です。復讐に燃えるセイレーンもまた被害者であり、ここには「絶対的な悪」が存在しません。互いの正義とエゴがぶつかる逃げ場のない悲劇の中、セイレーンの「犯人の尻には証がある」という言葉に翻弄され、ついキャラクターの尻ばかり気にして見てしまったのも悔しくも巧みな演出でした。
そんな連鎖の果てに、ちいかわは残酷な真相に辿り着きます。
しかし彼は、それを暴くことも裁くこともせず、
「真実を知りながらも、静かに胸に抱えて生きていく」
という道を選びます。言葉少なに葛藤を呑み込む佇まいは、彼が「世界の割り切れなさ」を知って大人になった証のように映りました。
劇中の「炭酸」と「単三」をかけたユーモアで和ませつつも、エンドロール後に突きつけられる後味の悪さは最高です。
「何かを得れば何かを失う」という残酷なリアリティと秘密を背負う切なさ。初見の私をも一瞬で引き込む名作でした。
劇場にて視聴
ナガノ先生といえばな作風全開で、正直映画になるから少しナーフしてくるかと思ったけどそんな事なかった。
結果的に誰も幸せにならないストーリーですごい
やっぱこれ子どもに見せたらダメだろ
サイピク 及川監督・辻さんキャラデザ