覚醒する姿がとても良い
トルケルは血縁者らしいな。
ついにクヌートが王気に目覚めた。
人が人を大切に思う心は差別だと言う神父の言葉が刺さった。確かにそうだ。個人的な愛は博愛ではない。遍く全ての人々を愛するのでなくては、真の愛とは言えないというのがキリスト教の核となる観念なのだろうけど、そこは仏教も同じだ。仏の慈悲は善人も悪人も全てに及ぶ。
クヌートは争いに明け暮れる者共の中に、引いては全ての人間の中に真の愛がないことを悟り、また自分も含め人間が真の愛を得られないことをも確信した(たとえば、人は肉親と同じように罪人を含む全ての他者を愛することができない)。それゆえに、自分が王となってたとえ得られなくとも人々が愛を求められる国を作ろうと思い立ったと。
歴史上大きな事績を残したクヌート王の心の決起をこのような精神性で描く手腕は見事。
トルフィンとアシェラッドは大丈夫かな。
トルケルが「本当の戦士とは何だ?」と問うたの意外だった。ただの戦闘バカかと思いきや、戦士の本質を求めようとしていたとは。それは死を持ってトールズが示したことだろう。真の戦士に剣は要らないと。おそらくトルケルはその境地に辿り着けないだろうけど、嬉々として人を殺しているようでは本当の戦士ではないということかと。残念ながらそれでは簡単に死んでしまう時代なのだけど、暴力の否定を目指す勇敢さを持つ者が真の戦士と言えるのかもしれない。
トルフィンはまだ私怨に囚われすぎているけど、憎しみつつもアシェラッドのこれまでの有能さなどを認めてもいたから、助けに来たのだろう。トールズの残した真意に気づいて覚醒する日が来てほしい。
悟った
王子、覚醒。
愛ってなんだ
うわーん、王子が男の顔になっちゃったよー😭。
「本当の戦士」と「本当の愛」という問いが一つになる。答えは神の御業(仏性?)で、禁断の果実を食べて知識を身につけた人間が執着心に縛られている間は差別することしかできず、死んで自由になって初めて達することができる。
愛のために意味のある戦いをすればヴァルハラに行けるのか?思考停止せずに自分で考え問いを発し続けねば、簡単に扇動されてしまいそう。でも、自分という枠に囚われてる限りは「本当」にたどり着けないから難しい。
トルケル対トルフィン。愛とは死ぬことと見つけたり…親が子に思う気持ちは差別でしかなく、人の心に愛はない。王子がめっちゃ覚醒してる
世界はこんなにも美しいのに、禁断の果実に手を出したから決して手に入らなくなった侘しさと、それでも追い求め続けると決心した王子の気高さに心が震えた。
死が楽園へと還す美しさがとてつもなく魅力的だった。
しかし、アシェラッドの大博打がここで花開くとは。
王子が覚醒し、真の王になると。
よっぱらい神父のことばは私には全く響かなかったんだがなぁ。
愛とは死ぬことと見つけたり。
特別に想うこと、それは確かに他とは違うという意味で差別だ。
愛を考えるところの太陽の描写がすごく美しい。
クヌート殿下が悟りを開いて王たる風格と威厳を。
トルフィンは戦士とはなにかにたどり着けずか。トールズが残してくれてると思うんだけどな。
クヌート王子は真の王へ踏み出し、トルフィンもトルケルとの戦いのさなかに「真の戦士とは何か?」という問いにぶち当たる。覚醒の前後を演じ分けた小野賢章さんに感服。同じ枠の「進撃の巨人」と同じく、世界(ほぼ)同時公開みたいですね。どちらもハードで骨太。
#VINLAND_SAGA
目が覚めるような展開。
神を見放す…!
夢の中で別れを告げられるクヌート、愛と本当の戦士。
自ら考え、自ら動き始めるクヌート。
王子覚醒。