インターネット黎明期の電脳空間と呼んでたサイバーな空気がぷんぷんしてる。ラストに近づくにつれて、映像のグニョグニョ感がまして楽しい。
これが深夜ブラウン管のTVでリアルタイムで観ていたら「一体何を観ていたのだ、、、」と呆然とするのかなー。
令和の時代に見ても夢中になれた。
むしろ今の時代の方が「もう1つの世界」が存在しているし、lainの世界に近いんじゃないかと思う。
非常に難解な作品。しかし今見てもこのオリジナリティと先見の明には舌を巻いてしまう。結局この作品とはなんだったのか。見る人を選ぶのは間違いないがこの雰囲気はこの作品にしか出せない。プレゼントデイ・プレゼントタイム。もしかしたらあなたの近くにもlainが存在しているのかも。
今ならばどこにいても、いつでもlainに会えるからね。
◆作品No.90/◇鑑賞No.106
<視聴日>
視聴 2024.5.2
<評価:A+>
感想:https://note.com/lovemoon56/n/ncbeccafc88af
90年代後半といえば,PCをインターネットに繋げる時はテレホーダイが専らで,Yahoo Japan!やgooがサービスを開始したばかりの頃.リアルタイム視聴ならではの感覚は私たちが想像しても完全に追体験することはできないのが残念.25年経ったいまの感覚で観ざるを得ない.匿名の人々が玲音を嘲笑うシーンは現代のSNSに見える.法整備が進んでSNSにて誹謗中傷をした者は実際に逮捕されることがあるが,玲音のように一瞬で名簿を流すような真似は大抵の人には不可能で,見逃されている人が大半ではないか.
ヲタクではない女子生徒たちがハイテクなPDA端末でやり取りをする光景も今では当たり前である.玲音で描かれた近未来に近いと言える今日では,人々の意識は変わっただろうかと考えさせられる.そして私たちの無意識も,かなり繋がってあっているのかもしれない.
ワイヤード上の集合的無意識が実体化した玲音がNAVIを通じてワイヤード上の存在に戻ったっていうストーリーがどういう意味を持つのかよく理解出来なかった。結局最初の状態に戻ったのでは?と思ったのだけどその過程で英利政美が排除されたこと、複数のlainが統合されたこと、玲音が現実世界に干渉出来ることを自覚した上でそれをしないことを決める、の中のどれかで世界が変わったということなのかな…。
リアルタイムで観ていない人間がこの作品を観るタイミングとして、シンギュラリティというような言葉が一般でも取り沙汰される2023年というのはなかなか良かったのではないかと思いました。
ニコニコの月ノ美兎との同時視聴で見ました。
解説がないと理解が追いつかないというか楽しめないと思うので、ありがたかったですね。
インターネットの知識とかSFとかオカルトとかそこら辺の知識も持ってるとより楽しめますね!
20年前の作品ですが全然古くないストーリーで逆に現在のインターネットに塗れた人生を送っている私達の方が理解しやすくて楽しめるのでは?といった感じでした。
98年に作られたとは思えない。人によってはガッツリハマる系のやつ
僕の原点、初めてDVD買った作品。l・・・lainちゃんが僕の名前を呼んでる!!
玲音は遍在する
内容はかなりハイコンテクストだけど、映像としていろんな実験がされていたのが2018年でもかなり楽しめた。なによりも、世界観がめちゃくちゃいい。
なんとなく気になって観たもののあまり理解できなかった。でも、奇妙な魅力に憑りつかれている自分がいる。2018年に生きる自分のデジタルの知識があるからこそなんとなく理解できるが、20年前の放送当時は前衛的だったんだろうな...結構観るのに体力のいるアニメなのでしばらくしたらもう一度観ようと思う。
2018年の今見ると、玲音の偏在の仕方はまるでまどかの偏在の仕方に通じるようで。
2年に1回くらい観たくなるアニメ。何度見てもよくわからないアニメだけど、どれくらいわかるかは自分のアニメ視聴においてそれほど重要ではないということがわかる。むしろわからないほうがいいまである。
岩倉玲音ちゃんが本当にかわいかった。こんなに可愛かったっけ?ってなるくらい可愛かった。
こうして文章を書いていると、割と真面目にこのアニメの大事なところって岩倉玲音ちゃんのかわいさ(人間らしさ)にあるのでは?と思えてきた。
あとボクもリセット(垢消し)して忘れられたいと思った。
古い作品なので映像は未評価で。
これはカルト的人気あるのわかるなぁ。
インターネット黎明期にこれをみていたらハマる気はする。
ただ言語化できない部分や理解不能な部分も多く、設定をみたり、考察したりが求められそう。
そういうことをしないならば雰囲気アニメの粋をでないかなぁ。
その雰囲気はとてもすき。
言っていることは分かっていると思うのだが、その先があまり見えてこない
不思議でエキセントリックな世界観
インターネットという集団の知が形成する一つの世界、あるいは脳というのはおもしろかった
終盤で話が分かってきた。
原作をプレイしたいと思った
観た。本当に観ただけ。
これがウケたことも踏まえると当時の人が来る情報化社会に何を見出していたのかが垣間見えるのは、2019年現在の視聴において興味深いポイントだった。考察はやりたい人がやればいいと思います。
あと、古の作品であることを差し引いても冗長に感じた。11話のAパート丸々ダイジェストなのは俺には耐えられなかった。けど最終回の構成は正直面白かったな
作中のインターネット観は今では些か陳腐に感じられるけど、20年経っても割と的を得ているから多分すごいのでしょう。
今後存在を度々思い返したり内容を考えたりする都度、凄さが沁みてくる類の作品ではないかという気がしている。その時は評価を改めていきたい。
評価 B 55点
一部でカルト的な人気があるlain。一応見てみたけど個人的にはあんまりといった感想。
でも昔の人はインターネットをこういう風に見てたのかということが分かったのはでかい。
ミステリアスでホラーな雰囲気だが、観終わると暖かい気持ちになれた。
理解するのがかなり難しかった。考察が苦手な人類なので、序盤さっぱり分からなかった。
が、終盤に向かうにつれ分かることが増え、どんどん楽しくなっていった。
おそらく二周すると印象がガラッと変わりそう。
劇中のワイヤードは、WIREDではなく WEIRED。
(幽霊など超自然的なものを思わせて)異様な、気味の悪い、この世のものでない、変な、奇妙な と言った意味らしい。
この頃は、こういうテイストのアニメがちょくちょくある。
天使のたまごとか、時のエトランゼ(異邦人)のように、不思議な雰囲気を出せば
何となく作品ぽい物になると思われていたのかもしれない。
しかし、出口がちゃんと見えているのか疑わしかったものが大多数。
これはどちらだったのだろう。
でもこの手の作風は、当時は石を投げると当たるほど多く、
本作品が特別なわけではない。
ネットの拡張で何かが変わるとか、そういう可能性を感じてた頃だと思う。
確かにコミュニケーションの仕方は変わったかもしれないが、少なくとも
本作品のように物質とネットの境界が曖昧になるという現実離れした
妄想は、現在では通用しない。