あまりにも良すぎる…。野クルのみんなと絡む志摩リンの距離感が絶妙すぎてウウウとなった。あと先生にブランケットをかけてあげた後に志摩リンの横でクスクスと笑う各務原なでしこが本当に可愛すぎて胸が苦しくなった。各務原なでしこが大好き。あと12クールくらいやってほしい。
映像が終始凄まじいことになってたり時系列がシャッフルされていたり叙述トリックが盛り込んであったり遠坂リンが急に変身したりで、初見の際には話の整理がつかなかったので、一呼吸置いて咀嚼しながら再度視聴。かなり見応えのある回であった。
とにかく情報量が多く難解な回であり、内容に関しても何とも救いのない悲しい物語であったので評価は分かれているとは思うが、個人的にはかなり胸に刺さる回であった。奈須きのこ氏のこの記事(http://www.typemoon.org/bbb/diary/ )を読み、今回の最期のシーンを見て泣いてしまった。EDのキャストのテロップのあの表記は苦しすぎて胃が痛くなった。
どうしようもなく悲惨な話だったが、ハクノが憎しみではなく希望を持って上を目指すキッカケとなる重要な意味を持った回であった。色々な伏線も徐々に明かされつつあるので今後に期待。それにしても遠坂リンが可愛すぎる。
満を辞して描かれた三宅日向にまつわるエピソード。
彼女たちは見たこともない雄大な南極の景色が眼前いっぱいに広がっているというのに、そのことはそっちのけで三宅日向のことを気にかけてしまっているその描写が凄かった。ここの描写に、彼女たちが南極へ求めた答えの一つがあるのだと思う。そしてその場で真っ先に水を飲みに行くのが三宅日向というのも素晴らしい。
そして何と言ってもラストシーン。もう顔面グッチャグチャにして拳を握りしめながら見てた。このシーンは、第6話「ようこそドリアンショーへ」にて描かれていた三宅日向という人物像、そして三宅日向と小淵沢報瀬との関係性の描写による裏付けもあって、より説得力のある力強いラストシーンとなっていた。
あっという間にこの作品も終盤に差し掛かってきた訳だが、ここまで振り返ると、本当に良く出来た作品であると感じる。それぞれのキャラクターの台詞や描写に説得力があり、それによってキャラクターがしっかりと一人の人間として生きている。脚本もアニメという媒体を存分に活かしたストーリー展開で、どんどん引き込まれる。気が早いが既にこの作品を見て良かったなという満足感が凄い。あとはどういった形でこの作品を締めくくっていくのか、非常に楽しみである。