子供が持つには過ぎた力だし、問答無用で攻撃してくる大人もどうかしてる
じわじわまずい方向に流されてるのが怖い
メカ(ヴァイタル・ガーダー)の制御・操縦に十数人で当たらないとならないっていうのは初めて見たかも
冒頭の4コマ漫画の映像化から映像に圧倒される
貧乏ゆすり、消しゴムをかけたりするしぐさや表情が細かくて、セリフに頼らず映像の力を信頼している作品
細やかなだけではなくて京本と出会った後の帰り道など派手な動きも丁寧で感動する
藤野と京本の声の芝居も非常に良い、すごい
積み重なる時間の表現がクソ巧く、一時間の濃さがすごい
映画館で見たので正直線の良し悪しはわからなかった、このへんは家で止めながら見たほうが良かったかもなあ
静寂も大事にしている作品だからこそ、周囲の人間の気配が気になって映画館で見ないほうがよかった
2024/07/04
ヒーローのオリジン・ライジングものとして王道、外連味あふれるアニメーション、文句なしの名作
才能を鼻にかけた主人公が、守るものを得、倣うべき手本を見出して受け継いだ使命を受け入れる物語
ウルトラマンのデザインはかなりクセがあるように見えたが、動きがつくとアニメーションならではの派手なアクションがより映えて見えた。目の光が瞳のように表現されているのも新しい。ウルトラマンとしての必殺技がパンチなのもあって、終盤満を持して放たれる「スペシウム光線」が激アツすぎる
怪獣の幼体・エミも正直キモいと思っていたが、キモカワと思えるくらいには愛着が湧く。
防衛隊が強硬姿勢でウルトラマンと対立したり、受け継いだウルトラマンとしての役割を疎んだりするあたり、なんとなくアメコミっぽいな〜とも思う(マーベルとか、バットマンみたいな)
父親のウルトラマンの由来に触れないのも割り切っててよかった、話がぶれなくてわかりやすい
2024/07/05
3Dアニメーションの新境地と言ってもいいのではないかという映像
キャラクターの造形が良い、「我を通す」「自己中心的」「わがまま」みたいなキャラクターは苦手寄りのニンゲンなのだが、井芹仁菜の猪突猛進ド直球には苛立ちとともに目が離せなくなるエネルギーがあった。青臭いなあ若いなあという気持ちになってしまうのはおとなになってしまったからか。
物語としては正直しりすぼみに感じる部分はあった。しかし人生というのはおおむねこういうものかもしれないし、そもそもトゲトゲはここから始まるんだなあと思う、かれらの人生は続く(それはそれとして物語としてはここで終わってしまうんだなあ)
個人的には10-11話のフェス周り一番盛り上がったなあ
ラストのライブ映像、おのおのの過去を挟む演出は良かったですね
「名もなき何もかも」が流れたときに(この曲知ってるぞ)となり、しばらく前からスーパーの有線放送で流れていたことに気が付きびっくりしたんだよなあ。映像作品としてはこの先がまた見たいかというとそこまでではないが、作中作外のトゲナシトゲアリの活動には注目していきたいと思います。
2024/06/29
設定も人物の造形もトンチキな印象で、映像に見どころがあるわけではない(なんならちょっと不安になるところもある)が、不思議と見ていて飽きない作品
うっすらハーレム物のような気配もあるがいやらしくない感じ、主人公の善意と寄せられる好意のバランスがちょうどいいというか……
娯楽の少ない地方都市の楽しみといえばパチンコ競馬キャバクラ不倫にいじめ、というのがなんか生々しくて面白い
父親になる話、ホームレスが再起する話みたいにちょっと涙しそうになるイイ話と、笑えるか笑えないかギリギリの突き抜けたギャグの振れ幅も癖になる
OPもEDも好きだなあ
2024/06/26
ソシャゲアニメにありがちなプレイヤー向けなのか新規層向けなのかよくわからない作品
どっちつかずというか……
あんまり面白くはない対策委員会編をそのままやったら面白くはならないよなという感想