早めに復讐成功してグダグダするなろうが多い中で1クール使っても相手に出会うことすらないのは珍しい。悪夢めいたモンスターデザインが秀逸。不条理さ溢れる物語に合ってたのではないか。
セラスに対して出会うキャラ誰もが手を出そうとするのは欲に正直すぎて笑ってしまった。惑わされないシビトさんはさすが最強だわ。
三人とも共倒れしないかなと思うキャラだったけど面倒くさい三角関係はなかなか楽しめた。
キャラではなく作者が喋ってるだけのサブカルクソ会話が最大の欠点。
テーマの応援は分かるがそこから何を、誰を軸にしたいのか定まらないまま。かなたのイップスと恵深の足のことだけで物語になるのにチア部だのネット問題だの盛り込めばまとまるはずが無い。結果メイン5人の掘り下げすら足りず。
全部こなそうとして失敗するのは劇中だけで充分だよ。
全編通して申し訳程度の物語性もないわネタは借り物だわでどうしようもない。8話や最終話のように関係性の変化を語る回もあるが、そこに至る過程が存在してないので意味をなしてない。こんな代物をどうにかこうにか見れるものに仕上げた監督とスタッフはほんと凄いと思う。
NHKらしい東洋風ファンタジー。原作が小説なだけあって誰もが台詞や行動だけではつかみ切れない奥行きがあり、そんな登場人物たちによる化かし合いのような人間模様が楽しかった。
設定が呑み込めなかったのと自分の理解力のなさから前半はぼんやりと見てしまったのでもう一度見直したい。あと45分スタートはクソ。