作画の癖は強いし女性向け全開のノリはきついものがある。けどそれに耐えた甲斐はある良ラブコメ。
ストーカーまがいのアピールをしてでも鉄子に拘る理由の判明から紆余曲折を経て村井が村井に戻ってくる展開は感動もの。
山川監督のラブコメに外れなしかも。
1話ごとの引きは楽しかったがこれで感動はちょっと難しい。
新島親子は話のために動かされてる感のある行動が目立つ。再会した当初ならともかく落ち着いてからも傍目には見ず知らずの小学生であるという視点を欠くなんて娘もいる大人ならあり得んでしょ。成仏させる手段が大嘘というのも苦笑いしかでない。
ドラマはどうやって感動ものに仕上げたんだろう。
分割なのであまり変わらず。
1期を踏まえても人となりのわからないキャラが唐突に悩み、ふわふわした薄い会話を経ていつの間にか解決したっぽく終わるのが大体の流れで、その後の回でキャラがどう変わったかも特に描かれない。見せ場であろうライブは4話の方は良かったが最終回はまたもや曲中に楽屋裏を映すという愚行。なぜ30分ライブを見せるだけのことが出来ないのか。
前期から良くなったのは冬優子の追加くらい。ストレイライト回が比較的マシなのは冬優子のおかげと言っていい。まともな会話ができるって素晴らしい。
総じて原作の知識を前提としたつくりで初見への配慮に欠けたのが間違いだと思う。
キャラとか絵作りとか雰囲気はいいんだけどなぁ。全体的に話がぶつ切り伏線は放置で置いてけぼり状態。現代魔法と古代魔法の対立なんて初期からこまめに出していくべき設定なのに終盤でまとめてやられても唐突に過ぎる。
サクガンに続きこれじゃ三作目も不安だ。
主人公は無意味に他人を見下すし、軽口と悪口をはき違えた言動など集団から浮いて当然の不愉快な人物なのだが何故か男子は一目置いてくれるし女子には頼りにされる。これだけでも呆れるが更にヤンキーはレイプ魔だし陽キャは馬鹿でオタクは有能など恥ずかしくなるような都合のいい妄想のオンパレード。
アニメーションとしての出来は良いしキャラデザも優れてるがヒロインたちを眺めて楽しむには毒が多すぎた。