影や、天気を使った演出や、絵や動き、セリフの端々で心情表現して
キャラクターの内面に深く掘り下げていくところは、TVシリーズから変わらず、引き込まれるものだった。
ただ、TVシリーズほどの時間をかけて関係構築を描けないので、総集編を観ているように感じてしまったのが無念です。
多分もう1回ぐらい観に行くか、原作で補完しないと消化不良
劇場で観ているときは群像劇的に各エピソードが気になって、次から次に起こる感情に整理しきれないところもありましたが、
家に帰って思い返すと、各エピソードが久美子が“今は後悔しないよう、全力で音楽と向き合いたい。そして何か核心を掴みたい”
と再確認するために配置されていたように思える。
これはTVシリーズでお姉ちゃんや明日香先輩、そして麗奈からもらった気持ちで、
今作でも、変化していく立場や関係に振り回されながらも、
加部先輩の気持ちを受け取ったことや、麗奈との大吉山でのやり取り、奏の説得で再確認していったのだと思う。
秀一とのカップル解消も、やらない・できない言い訳に秀一との関係を使ってしまいたくないってのがあったのかなぁ
秀一も橋の上で悔しいと叫んだ仲なので、久美子の想いは共感できたのでは?
以下箇条書き感想
繋がり・想い=ミサンガなのかな
燕太のミサンガは一稀への隠し持った執着。結局は渡そうとすることすらできず諦める。
一稀が捨てたミサンガを、春河が大事に取っておいて、
燕太から一稀に渡してくれと頼むってのは、ちょっといろいろ複雑ですね。春河も一稀に直接渡せないわけですから。
一稀と一緒に走れない??なんで??と思ったらそうゆうことですか
そいえば一度も立っているとこを描いてないし、座っているときも常に地に足を付けてないんよなぁ
一稀にまたサッカーをしてほしいが、自分が言ってもダメなはずだという春河。
サッカーを捨てたのは春河のためだろうし、足のこととも繋がっているのだろう。
春河が望むことだけをするために、すべてを尽くそうとする一稀と、
以前の一稀に戻ってほしい春河のすれ違いが発生しています。
警官劇場の最後の掛け声がやっと聞き取れたw かわうーそいやwwwww
凄い綺麗にまとまった素敵な最終回でした。
みんないろいろ察してるけど言葉にせず、これまで通りおどけているのが分かる演出も丁寧でよかった。
チャーリーは最初から自分の存在がなくなることをわかっていながら、芽衣を救うために力を使ったのか。
同級生に手を差し伸べられたこのタイミングを逃したら、あの明るい芽衣は戻ってこないかもしれないと思ったのではないだろうか。
その決断には、
これまで何度も呼び掛けてても、物の怪である自分では、どうすることもできないという挫折感、
芽衣が幸せになってくれるのなら、自分の存在が消えてもいいという献身、
でもこのまま呼び掛けていればいつかはこちらを振り向いてくれるのではないかという願望
などなど、葛藤が隠れていたんだと感じた。
だから、物の怪パワーがまだ残るこの時代でなら、これからも芽衣とこんなふうにおしゃべりが続けられるという自分の願望と、最後の力を使って現代に戻さなければならないという使命感とで揺れていたんだ。
だから最後の涙は、芽衣が強さを手に入れたことへの嬉しさ、ずっと呼び掛けていたことに気づいてもらえた嬉しさ、そして、もう一緒にはいられないという別れの悲しさの混ざった、美しい涙だっと思う。
主人公たちがゾンビの尻子玉を抜く動機付けがされる回
3人の欲望が少しずつ判明してきましたね。
キュートな弟、春かっぱ(釘宮ショタいいよね)は主人公にとっての欲望。貪愛。守るべき対象。その理由とは...
春河はやたら無垢な子供として描かれている印象を受ける。その彼のスマフォにも欲望アイコンのアプリがあるということは、
彼もまた何か人に言えない欲望があるということだろうか。何でも願い叶えてくれる兄とか?
一稀は両親と距離のある?母親とだけ?
背中に長定規突っ込まれてるのって姿勢矯正されてるってことなのかなぁ
警官ミュージカルの歌詞は結構刺さるんですが…
にゃん太郎の玉をわざわざ描書いてるし、去勢された飼い猫を盗難して野に放つことと同じメッセージを持った歌なのか?
アバンでは㋐の標識がないし、自分は誰とも繋がっていないと言っているんで、
おそらく本編中の世界も何かしらの異世界または、改変された世界なのかな?それとも㋐は主人公たちにしか観えない?
アバンと本編で2回意識が飛ぶシーンがあり、本編中の方は河童の王子に記憶を消され、ラストの叙述トリック的な演出になっています。
アバンの方はまだ明かされていないので、アバンで結構重要なことをすでに見せていました系の演出ではないかと期待します。
だとすると、足首に着けた三色のミサンガがアバン世界での繋がりの象徴なのかな?
全体としてのゴールがいまのところさっぱりわからないけど、1回分の話としてはちゃんと成立してる脚本がすごい。
映像・アニメーションが魅力的で観ていて気持ちいいので、少々奇怪なことがあってもいったんスルーしてあるがままを楽しめました。
後から思い返せば、様々な記号やモチーフになっていそうな演出がちりばめられていて期待が増します。
「欲望搾取」「はじまらない・おわらない・つながらない」というワードだけで現代社会に何か物申したいという気概を感じるし、しかもそれをポップにやるのかぁ
まだ1話とOPからだけですが、「繋がり」に対してのスタンスが対立すキャラクターが複数登場するのでどうゆう風に転がっていくのか予想できないです
一稀:みんなにある繋がりが自分にはない(ものと世界ではなくなったが、この世界では1つだけある?)
悠:繋がりなんて信じない(本当は信じたい?信じていて裏切られた?)
燕太:繋がりを信じている(本当は不安?)
あと警官ももう一人の警官に対して何か繋がりなのか欲望なのかがあるようです。
東京の浅草って「塔」「橋・河」「下町風情と区画整理された街」「聖と俗」みたいな物語のモチーフになりそうなもの沢山で素敵なところですね。