サービス開始日: 2017-04-21 (2777日目)
風車を回すのに悪戦苦闘する。
キャラクターにアニメーションを語らせなければならないので、
そのシーンの画の説得力を出すための労力とプレッシャーが想像し難いが、
見事に表現していると感じた。
製作側の誠実さというか、チャレンジングというか、映像研に負けないぞという意気を感じたところ。
もう一つ。
風車が回転しているように見せる風の表現の例がいくつか提示されるが、
最後に作中の現実風車が回る演出を出し、
しかも風の表現を窓に吹き付ける雨跡が強風で流される描写で、さっきの例とは違う表現をしてる。
同時に止まっていた風車が回り出したのと映像研が動き出したのとをかけてるのかとも思た。
何回か泣いた。
道具だったころの自分がこちらに敬礼しているのが車窓から見える演出にハッとさせられて、心がギュッとして苦しかった。
少佐に話しかけるところだけ演技を変えるところにも深層の彼女が表れていてよかった。
好好爺が直接的な説得役ではなく、これまでの積み重ねからくる、内在的な答えへの導きをするところもいい脚本よね。
失望にに飲み込まれ、自分の欲望に溺れて生きていくには
繋がりを捨てて、過去をなかったことにしなければならない。
言葉巧みに捨てさせらてきた大切なものを取り戻さなきゃいけない。
最後のさらざんまいは、
テンポよく、お約束を押せえつつ、抽象化されていろいろ詰め込んであってよかった。
EDで服役を描くのは強いメッセージだった。
過去をなかったことにしてハッピーエンドを迎えるのは欲望界になちゃうからね
それでも繋がりを捨てずに生きていった先に希望があるみたいな?
過去の一稀にミサンガを届けにいくところ、トオイが河に飛び込むところは、
1話のアバンで㋐が落ちてくるのと同じでしたね。
あと、アバンと逆の方向へ昼間に三人で走るってのは対になってるんだろうけどどうゆうことなんだろう。
上から落ちてきた㋐を通過するのと、自分が落ちて行って㋐を通過するのも気になります。
ビジュアルのイメージからメッセージを受け取るのは自信ないんで、
他の人が何を受け取ったのかは知りたい。
警官編が悲劇として決着。穴に吸い込まれなかった2人のリングは最終回に活きるのか?
全体的に設定明かしが多い回だった
ハッピーエンドだった一稀と春河の繋がり編の枠で考えると
マブはずっと繋がりを諦めなかったが、
レオは自らの欲望通りにならないことに苛立ち、絶望にあらがえなかった。
マブはレオとの繋がりを守るために、繋がりを捨てた。
しかし、この物語では自己犠牲による救済を肯定しない。
マブはレオ心を自分に取り戻せないならと、本当の気持ちを告げることを選び、消滅。
残されたレオからも記憶が消滅し、やり場のない自責と後悔の気持ちが残った。
自己犠牲ということではエンタも同じだが、マブは消え、エンタは生き返るのはなぜか、については今後考える。
繋がりが切れた絶望に巣くうのがカワウソ。自分の中にだけ見える希望の姿として現れる。
カワウソは欲望を満してくれる代償に繋がりを捨てさせる存在。
私にとってのカワウソとは?