擬人化アニメ。猫たちのぶらぶらした日常と、ちょっとしたいい話。お母さんを探したり、自分の心にしかない温かい場所を探したり。いったいどういう気持ちで見ればいいのかよく分からないが、ほのぼのとした猫たちの生活に癒される。キャラクターも立ってて楽しい。主人公と犬の友達コンビがすき。
絵と演出が個性的できれい。色使いも素敵。かわいいイケメン花子君が、願いを2つ叶えるEDはすき。主人公が、トイレの花子さんの願いをかなえる能力を利用して、先輩と両想いになろうとする話。主人公が、だれでもいいから両想いになりたかったり、すべて他人任せだったり、呪いのアイテムを勝手に使ったりで、あまりに自己中。失敗するさまは自業自得感がありあり。恋愛ものにしても、もはや本人がスタート地点にすら立ってないので、あと一押しで願いが叶うレベルまで努力させておいた方が、視聴者も主人公を応援しやすいのではないかとは思った。主人公があまりにダメダメなので男性向けの見せ方かと思ったら、花子さんとのセットだと演出的に乙女向けだろうか。ホラーなのか、バトルなのか、ギャグなのか、乙女ものなのか。要素はいろいろあるが、作品の見どころがわかりづらい。1話で、作品の売りをはっきりさせて欲しかった。
バディーものの親友感が良い。別れのシーンもすき。後半分のプロットをうまく前後編にまとめてるとは思うが、すさまじい駆け足。①タイムワープ戦法の解説、②機体とのカップリング解説、③ヒロインタイムスリップの真実の話、は1回の説明で、理解するには難しすぎた。ラストで、主人公が現代に戻れたのは大団円でとても良い。ヒロインが途中でメインに昇格した為か、相棒の存在感が薄くなったのは残念だった。主人公が無線の中継地点と化してるのは笑った。主人公の波形が、機体のサンプルと一致してた理由は解説なし。初代システム開発者が主人公だからということだろうか?なぜ主人公とカップリングしたら、相手の波形がみだれてしまうのか・・・・・・クオリティ高いアニメだったので、せっかくなら後半も1クールかけて見たかった。
バディーが仲間としてお互いを認められるようになる過程が楽しかった。特に、相棒が最初は無言で不信感を表すのみだったのに、主人公相手に殴り合い言い合いができるようになった所は胸熱。機体がカップリングしてからの無敵感が楽しい作品だった。戦争ものにも関わらず、軍隊の規則を破っても笑って見逃されそうな軽めのストーリーが楽しく見れた。むしろ、深刻さがないところが良かったと思う。
高名な軍人にしては、お父様のやられ方がしょっぱすぎやしまいか。遺言残すためだけに現れたキャラになってる。作戦中にも関わらず、みんなのんびりしているという、突っ込みどころが多い回。主人公と相棒が、古い機体でお互いの過去の記憶が見える展開はすき。
シナリオも映像もつつがない。しいて言えば、敵とヒロインが未来ベースで話を進めるので事情が分からず、視聴に忍耐が必要だった。少年バディーものは興味を惹かれる。ただ、「ナイスカップリング」という用語が直接的過ぎて、平行世界が容易に想像できてしまい若干身構える。未来の戦争世界の設定から、ロボットもの特有の命の重さを考えてウダウダもめる話になるんだろうか。この辺の好き嫌いは個人の趣味によるが。
全話通して作画と演出が圧巻だった。バトルシーンは映像として美しいが、この作品で一番面白い場面かと言われると首をかしげる。鬼の生前の無念に焦点を当てた作品とは思うが、鬼に殺された人のことを考えると、素直に感動に浸れる作品でもない。作者的には、ひたすら兄妹愛を書きたいんだろうという印象。ただ仲間登場後の方が、主人公の面倒見の良さにもバリエーションが増えて人物の魅力が出てた。前半の妹しか守る気しない主人公は、生真面目過ぎて面白みが少なすぎた。とはいえ、全体的にキャラクターの魅せ方が弱い気がした。雷がギャーギャー騒ぐのはいいが、最後まで怖がりの弱点を克服しようとしないし、変わらない。猪が敵に負けて落ち込んで修行頑張るかと思うとそうでもないといった感じで、仲間の成長はほぼなし。キャラクターの能力アップは書かれているが、肝心の精神面の変化が見当たらない。少年漫画として、そこが個人的には見たかった。