サービス開始日: 2017-07-17 (3116日目)
つまらない訳ではないけど「凄腕スパイ」と「コメディー」のバランスがうまく取れてなかった印象でした。
スパイといえば、抜け目ない・冷徹・完璧といった単語が連想されるけど、コメディーはその対極にあるわけで、コメディー展開のロイドにはちょっと違和感を感じたし、逆に真面目な展開になるとロイドの凄腕スパイっぽさが出るけど、話の勢いがトーンダウンするように感じ、ちぐはぐ感が拭えませんでした。
国の平和がかかったオペレーションが子供の成績頼りだったり、設定的にも疑問に思うところがあって、その違和感や疑問を打ち消すほどの勢いまではなかったように思います。
例えば「ロイドは三流スパイだけど、やる時はやる奴で、別の凄腕スパイが行う本命オペレーションのバックアップとしてオペレーションストリクスが実行されていた」みたいな設定で、ロイドがボロを出しながらもオペレーションを進めていくって感じのコメディに振り切った内容だったら、すんなり感情移入できたかもしれません。
チャンプルーは「混ぜこぜにしたもの」という意味があるらしく、その名の通り、おちゃらけてたり、シリアスだったり、ラップ取り入れてたりと各話でテイストがコロコロ変わっている。時代背景も基本は江戸時代だけど、「バイト」とか現代の言葉が出てきたりして、そういったところもチャンプルーたる所以の一つかもしれない。
何でもありな、ある意味潔さのある作品だと思う。深みのある考えさせられるアニメ、というより、殺陣シーンや奇抜さを楽しむアニメという感じ。
まあ、結局のところ1話冒頭で出てくる通り「ガタガタ言うな。黙って見やがれ」ということだろう。
一人ひとり個性的で、見ていて面白いんだけど、一話にいろいろ詰め込み過ぎてキャラクターの感情の変化が急変したように感じるシーンもあった。
キャラクターも増えたし、2クールかけてじっくりやっても良かったんじゃないかと思う。
一果が成長していく姿を巡る季節に合わせて丁寧に描かれていた作品だと思う。
特徴として「季節」を意識しているように感じられた。各話タイトルには季節を連想させる言葉が入っているし、OPのタイトル背景がストーリーの季節に合わせて変化したり、作中でも桜、蝉の鳴き声、夏祭り、ススキ、柚子搾り、ハロウィンやバレンタインといったイベント等々、目につくところに季節を感じさせるものが描かれているし、ホームページに至っては、桜の花びらが舞い落ちていて、これでもかと言うぐらい季節を意識させる作りになっている。
一果目線で季節とエピソードを見てみると
春(出会いの季節):和との出会い(和への感情:和菓子作りから逃げ出すような勝手な人)
夏(花火など活気のある季節):佳乃子との出会い。佳乃子と美弦の恋の鞘当てあい
秋(実りと収穫の季節):母との再会
冬(冷たい寒々しい季節):父との悲しい思い出
春(雪解けの季節):和とおでかけ(和への感情:お父さんと勘違いされても良い関係)
となっていて、こじつけかもしれないけど、一果の感情の変化が季節のイメージとリンクするようにエピソードが組み立てられているように思える。
テーマの一つでもある和菓子についても、季節を代表する和菓子がその由来や意味合いを挟みながらエピソードに花を添えている。
どこまで意図されているかわからないが、個人的には考えられた構成ではないかと思う。
各話の流れも、シリアスな中に上手くコミカルな展開が取り入れられていて、飽きのこないメリハリのある構成だったし、醸し出される空気感も個人的には非常に好みで、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。
典型的な異世界行って無双する系。ただ、アークが金目のものに目がなかったり、食い気が張ってたりで人間臭さがあったし、大したことしていないのに女の子達が磁石のように吸い寄せられることも無かったためか、他の同系列よりは見ていられた。
ストーリー的には、敵キャラは小物ばかりでアークが剣を振るえば消えていくって感じ(無双系だから当然といえば当然だけど)で、緊張感が乏しく深みのない展開に感じた。策略に踊らされる展開とかあれば、ちょっと変わってくるような気もする。
ストーリー展開は大味なところがあったが、風刺が効いていたり、パンツ禁止だったり、8話のような変化球があったり、飽きずに見れた。個人的に好きだったのは、社会主義体制から自由を求めて逃げ出す3話。若干シリアス目な雰囲気とペン人の歩いたり叩いたりするSEのミスマッチさがなんとも言えない味を出していたし、なによりオチには資本主義の厳しさも表現していて、世の厳しさと言うか、社会主義・資本主義どちらも風刺する内容で面白みがあった。
全体的には、逃げることを否定しない、むしろ逃げることの背中を押すといった感じで、熱血モノが好きな人には物足りなさを感じるかもしれない。
エクアの言動が淡白なのが気になったが、正体については、遺伝子がデタラメとか、年齢が判別できないとか、結局判明しないまま終わったけど、そのへんは映画やゲームでということなのだろうか?
ザ・マネージャーの暴走は「親分が年をとって皆が言うことを効かなくなった」て表現してたけど、逃がし屋の依頼人たちの心を知ることで、ザ・マネージャーに感情が芽生え機械的に判断を下していくことができなくなったと個人的には受け取れた。ザ・マネージャーの姿がコロコロ変わるのも、感情の振れ幅に伴うものにも見える。
ストーリー的には「ゲームが黒幕のペースで進む」→「モニタールームで『片切友一、こいつはとんでもない奴だわ』」→「どんでん返し」→「ネタバラシ」が繰り返されていて、単調な展開に感じた。
友一のキャラクターとしては、悪い奴感を匂わせる割に、友達を裏切るわけでもなく、また第三ゲームで敵のキャプテンを脅した時は結局自分の指を折っていたりと、なんだか悪ぶってるだけの奴に見えてしまった。
ゲームについては、友達との信頼を試す、考えられたゲームと思ったけど、リアタイ視聴している人もいるから、ルール説明を「読んどいて」で済ませるのではなく、もうちょっと分かりやすく説明してほしかった。駆け引きが見どころの一つだと思うけど、ルール分かってないと駆け引きがピンとこない。
総じて、見せ方をもうちょっと工夫して、メリハリや緊張感が生まれてくれば面白くなりそうな感じだった。
2期があれば、友一のいないゲームで展開も変わりそうだし、友一の過去が明らかになれば評価も変わってくるかもしれない。