昼ドラばりにドロドロしてるのに1クールで最後は後味良く爽やかに終わったの本当に凄い(リフレクティアの名曲パワーもある)
色んな思いが交錯しつつも詰め込みすぎ感なく良くまとまってた
(※後半部分で多少マイナスな表現を含みます)キャラクター1人1人の揺れ動く、そしてかなり複雑な心情を1つ1つ丁寧に、どれ1つとして蔑ろにすることなく描いていた作品だった。キャラクター達の悩みや葛藤、関係性の変化に重点を置き、衝突やすれ違い、時には失恋さえも描いていて、ギャグも少なくかなりシリアスな内容だった。雰囲気も比較的暗めで、音楽や演出面においても全体的に儚さや切なさが強く前面に出されている印象を受けた。元々のストーリーがしっとりしたものではあるけど、音楽や演出もその雰囲気をより強めて、見てるこちらの胸を締め付けてくるようだった。けどそういう演出は嫌いじゃない。作画や声優さんの演技もレベルが高いと思ったし、アニメ作品としてかなり良く出来ている作品だったと思う。けど、個人的にはあまり好きにはなれない部分があった。その理由は、言ってしまえば自分があまり好きじゃない展開が描かれたからだから、完全に好き嫌いの問題だし、仕方ないことだと思う。まず、自分はアニメ作品において、1度恋愛関係になった主人公とヒロインがその後に別れるという展開はなるべく描いて欲しくない。最終的にまた恋愛関係に戻るのであればギリギリ許容できるけど、この作品は、1度主人公の眞一郎とヒロインの1人である乃絵が恋愛関係になったにも関わらず、その後に別れ、最終的にはもう1人のヒロインである比呂美と恋愛関係になった。眞一郎が元々比呂美に対して想いを寄せていたことは見てれば分かるから、乃絵と付き合い始めた時にいずれ別れてしまう可能性があることは分かってた。けどやっぱり最終的に比呂美と付き合うなら、1度乃絵と恋愛関係になるっていう段階は踏まず、別の形でストーリーを展開して欲しかったなと思う。もう1つ好きになれなかった部分は、眞一郎と乃絵の関係が最終回後にどうなったのか明確に描かれなかったこと。これも好き嫌いの話になってしまうけど、自分は恋が報われなかったヒロイン(所謂負けヒロイン)であっても、主人公と疎遠になって欲しくない。現実の恋愛ではこれはよくあることだけど、アニメはあくまでエンターテイメントだから、現実ではうまくいかないようなことでも、なるべく前向きな形で描いてほしいと思ってる。勝った負けた関係なく、主人公とヒロイン達にはずっと仲良くしててほしいと思ってる。この作品で眞一郎と乃絵が最終回後にどういう関係になったかは分からない。友達として仲良くしてるのかもしれないけど、疎遠になり関係が薄くなってしまった可能性もある。色々と解釈や想像の余地を残して終わるのは悪いことではないと思うけど、今回は描いてほしかった。そこら辺がはっきり描かれなかったから、どうしてもモヤモヤが残ってしまった。けど、上に連連と書いた感想は、あくまで自分個人の好みや望んでいたものではなかったから好きになれなかったというだけの話で、繰り返しになるけどこの作品はアニメとしての出来はすごく良いし、ストーリーも面白かった。見て後悔はない。個人的にモヤモヤが残ってしまう結果になってしまったというだけで、作品全体を通じてキャラクター達は成長したし、1人1人前を向いて進んでいくという、希望が持てる終わり方だった。素晴らしい作品であることには変わりないと思う。
皆それぞれ思い込みや自縄自縛でいい感じに拗れていく
最終的に力技で沈めにいく昼ドラ展開に満足
迷走していたあいちゃんも着地できたようで何より
『true tears』 94点 ※再視聴して書き直しました
全てが美しく整った奇跡の作品
■作品の紹介
P.A.WORKSの第1作目にして出世作。2008年の冬アニメ。
この作品を観た麻枝准氏が『Angel Beats!』の製作依頼を決めたようで、
当時から映像面でのクオリティーが秀でていたことが伺える。
またDVDは2千枚しか売れなかったが、BD生産で1万枚もの注文が入った。
時間が経ってから作品の質が認められた正真正銘の名作である。
■作品の見どころ
"涙"をテーマにした恋愛ドラマ。雪が印象に残る青春群像劇。
恋の発生から、苦しみ出した結論までしっかり描かれている。
登場人物の内面は、短い言葉や表情や暗喩で示されることが多く、
想像の余地を残した"余白"が視聴者の没入感を高めている。
タイプが異なる2人のヒロインの魅力が遺憾なく発揮されている。
■石動乃絵(いするぎのえ)
いわゆる不思議ちゃん。人の心を見抜く独自の感性を持っている。
自分と鶏を重ね、高く飛ぶことが夢。主人公にその資質を見出す。
終盤[真心の想像力]には自信があったにも関わらず、
〈相手の真の感情〉に対して何も見抜けないことを悟り絶望する。
冬が終わり、失恋を実感した時、彼女は《真実の涙》に辿り着く。
■湯浅比呂美(ゆあさひろみ)
幼馴染で主人公が好き。しかし家族内で精神的な圧迫を受けていた。
その後、一人暮らしを決断してからは本来の自分を取り戻していく。
終盤[女性の強み]を理解し計算高く駆け引きをするが、
〈自分の醜い感情〉を自覚してからは待つことに力を注いだ。
最後は告白され「嫌」と拒みつつも、彼女は《真実の涙》を流す。
■仲上眞一郎(なかがみしんいちろう)
酒蔵を営む家のひとり息子。周囲からは「坊っちゃん」と呼ばれる。
踊り役の花形を任されていることから、容姿も良いと考えられる。
普段は絵本作家になるという夢に向けて日々努力を重ねており、
終盤では、恋愛で受け身だった自分に気づき誠実であろうと努めた。
状況に流されがちではあるが、女性からの好感度が高いのは納得がいく。
■ノエヒロミ戦争
乃絵派「あの腹黒女許せねー」、比呂美派「あんな電波女ありえん」
など両者の溝は深く、当時はコメントでも掴み合いレベルの抗争が頻発した。
これは視聴者が、理想と現実どちらを重視しているかで好みが分かれ、
今風に言えば、陰キャと陽キャが相容れない現象と似ているかもしれない。
この様な対立感情が生まれること自体が面白く、脚本の巧さが垣間見える。
■総評まとめ
本作は、飛ばない鶏や絵本でのダイブからも示唆されているように、
〝選択をして前に進む意思の形〟を多様な視点で描いた物語だと言えよう。
最後に乃絵がたたずんで主題歌が流れ続けるシーンは本当に凄くて、
とても切なく、だけど気高く歩みだそうとする最高に美しい絵にみえた。
観る度に新しい発見があり、評価は上がり続けるばかりだ。
ヒロインが二人いてどっちにいっても納得ができるアニメ!しかも結末は最後までわからない
後味も悪くなくて純粋に恋ものを楽しめた
ストーリーも作画も音楽も非常に高水準で完成度高かったです
僕がPA信者になったのはこの作品からです
湯浅比呂美がとてつもなく可愛い。狡猾さ、強かさが他のアニメのキャラにはない魅力。
映像、音楽どれをとっても100点満点。
昼ドラみたいな設定にゾクゾクした。
乃絵と比呂美、どちらを選ぶのか最後まで分からず、回を追うごとにどんどん引き込まれた。
終わり方も後味の悪さがなくてよかった。
1枚絵のような演出も印象的だった。
良い
いつもどこかに寂寥感や切なさが漂っていて、ここではないどこか遠い所を見つめている茫漠とした空模様のような作品の雰囲気がとても好みだった。
石動乃絵や湯浅比呂美といったヒロインも可愛らしさや可憐さが魅力的。
一方で少し気になったのは、ストーリーやヒロインたちの振る舞いに、都合の良さのようなものが垣間見えてしまうように感じた点。1クールという尺の短さも一因かもしれない。ギャルゲー的な設定なんだからと割り切れば良いのかもしれないが。
2018年今更見たアニメ第三弾。当時やってたこともうろ覚えだったけどTARITARIが大好きでいつか見ようと思っていた作品。やっとみれた結構ぎすってた…。
途中までは良かった。この三角関係がどう決着するのかなあ とか色々思ったよ。
でも終盤が意味不明な点が多すぎるのと、ノエが報われる流れだったのにヒロミルートだったのが腑に落ちない。
この話は主人公にノエかヒロミが近付いてて、片方が遠慮する ってだけなんだよね。そして最後に直接対決せずに、ノエが自ら木から落ちて脱落は頷けないなぁ。
久々の完走、さすがに名作すぎるね
男女6人の恋愛感情が様々に交錯してるのたまらん