原作の雰囲気を出せててとても良かった。合う合わないが激しいと思うが個人的に大好き
藤本タツキ先生が若い頃描いた読み切りを様々な制作会社の豪華メンバーでアニメ化した短編集
藤本タツキはどうしても長編が目を引くものの、読み切りが秀逸だ、というのは結構言われていることもあり、若いときからその才能の片鱗を随所に感じさせる
特に『予言のナユタ』と『妹の姉』は直接的に『チェンソーマン』、『ルックバック』の下地になっているのが見てとれるね
どの短編も1話で内容が完結しており、オチに至るまでの藤本タツキの価値観のようなものは非常に今の自分の感性にもよく刺さる
ただ、TV放送だと難しいような台詞や描写もあり、劇場公開&アマプラで配信というのは、個人的には上手い判断だと思った
「庭には二羽ニワトリがいた」「恋は盲目」「目が覚めたら女の子になっていた病」「妹の姉」が良かった。特に最後は100点満点。打率5割1本塁打なら上々。
藤本タツキ先生は、世界観への引き込み力が本当にすごい。掴みの力なら日本有数の才がある。話のインパクトを序盤に持ってきて、そこから離すことなく最後まで展開する。そこから先にそこまで意外な展開があるわけではないが、起承転結の「起」の力はピカイチ。
各会社がそれぞれの味を出す展覧会的な作風も非常に面白かった。特に「目が覚めたら女の子になっていた病」での遊び心は最高。スタジオカフカと寺澤監督という聞いたところもないところだったが、この演出は楽しかった。あと、「恋は盲目」では、少し前のジブリを感じた(全然関係なかったけど)
エピソード的には「妹の姉」がダントツで良かった。他の話は、世界観の掴みは良いが、その後の話の起伏は順当という感じだったが、これはオチも綺麗で脚本に唸らされた。非常に満足。
というわけで、短編集なので思い入れという意味ではどうしても弱いが、一つ一つが印象に残る話で良かった。それを成せたのは、この掴みの強さがあったからだろう。良いものを見させてもらった
初期作品をアニメ化してもらえるという稀有な作家。15分程度の作品が続くので配信という方法も合っている。作家のファン向けという感じはあるのだけれど、17才の頃に描いた作品をアニメ化されるというのも自分の裸を見られている感にちかいのかもしれないと思ったり。
短編集なので、深く思い入れがあるキャラみたいなものは無いが、良いものを見せてもらった感があった。
庭には二羽ニワトリが居たとシカクが良かった
一括りで評価できるものではないが、どの作品もそれぞれの「らしさ」があった。
ストーリーはきれいな部分が多く、納得できる出来だったが、音楽などはそこまで印象に残らなかった。短編という性質上しょうがないがキャラクターも、ナユタ、妹の姉、人魚、シカクの四つは良かったと思うがそれ以外はあまり印象的ではなかった。
でも藤本タツキを摂取できたとすると高得点なのかもしれない。ルックバックが好きな人はぜひ
ストーリー(原作)が良い以上の気持ちにはならなかった
雰囲気は良いが、どれも伸び切らない感じ。
最後の「妹の姉」は一番良かったが、ルックバック見ればいいかなという感じ。
比較対象が悪いかもだけど。