完成度が桁違いに高かった。
原作から800年経った今、アニメとしてどう表現するか難しそうなのに、びわという愛くるしいキャラを中心に展開されていく形が本当に良かった。
映像も今時のエフェクトをふんだんに使った映像じゃないのに要所要所で目を奪われるくらい綺麗なシーンが多々あって、この先何年経っても色褪せない作品だと思う。自分の中でずっと大切にしていきたい作品です。
誰でも知っているお話をアニメにするに当たって羊文学の主題歌と未来が視える人物を登場させたのがすごくいいアクセントでした。
季節の移ろいを咲いている花で描写したり、説明的な要素を最小限にしていろんな演出が詰まっているので真剣に向き合って観ないといろいろ見逃して分からなくなってしまう感じ良かったです。
劇中で琵琶の弾き語りでナレーションをしているの未来のびわなのかな、でも目の力は失われているみたいだと思ったのですが、壇ノ浦の戦いで本来亡くなる運命だった徳子を助けて未来を改変したことで目の力を失ったという解釈で良いのかな。
エンディングと劇伴がagraph / 牛尾憲輔氏で電子音ぽい感じだったのも個人的に好みでした。
素晴らしい。主題歌も良い。
歴史は苦手ですが本当に面白かった。歴史初心者さんにもおすすめです。他の平家物語作品にも興味が出た。言葉にして感想を言うには人名が覚えづらい部分はあるが視聴には殆ど問題はなく、私自身は他人と語り合うためにHPで何度も相関図を確認するのすら作品に浸れて楽しかった。映像美も素晴らしく引き込まれるばかりだった。少し意外な曲調のEDがまた良い余韻を作りだしていた。またこんな体験をしたい。
とても良かったです。ただ話が早足で、もう少しじっくりやって欲しかった・・・もう1クール・・・
平家物語に興味がわきました。
あと悠木さん、やっぱ最高です。でも他の豪華メンバーも素晴らしかった!
ビワだけが異質で、平家の見届け人というか、人間ではないようなキャラだった。ビワの謎は謎のままだった。
負けると分かっていても、こう平家側から見てると助かってほしいと思ってしまうもので、当たり前なんだけど、教科書数行の出来事にもそれぞれの人生があったんだなって考えさせられる話だった。
ただ、名前が似過ぎで誰のことか分かってなかったり、血縁関係が複雑で、諦めて聞き流してたりしたので、相関図手元に用意しとけば良かったかな。
作品の雰囲気が凄い良い、雰囲気作りに成功しすぎている
内容は平家の絶頂から始まり、清盛の死を境に半々くらいの配分
後半の没落の様子は結構飛ばし気味だけれど、それがまた滅びていく平家の様子を際立たせているように思う
平家の人間たちが、彼らの個性とともに生き生きと描かれていて、それがまだ後半を引き立ててる、諸行無常・・・
自分の大好きな山田尚子監督作品ということで非常に期待していた作品。
歴史はほんと無知なので、調べつつ見たりしていたので、このアニメを見たことで平家物語自体に興味も湧いた。
栄華を誇る平家が話の構成もあるだろうけど、一気に転落していく様は見ていて悲しくもある。
各人物はそれぞれに個性、愛嬌があって、それぞれの人生を歩んでいたんだなぁと、自分は文献だけではきっと感じられなかったであろう物語を汲むことができた。
11話というのはちょうどいいのかもしれないけれど、もう少し長めに深掘りしてみてもほしかったなと思うくらいに楽しかった。
平家物語(平家サイド)
山田尚子最高!
これは本当に良いアニメ。
歴史好きならマジでおすすめ。
平家の勉強してまた観たい。
吉田、山田ラインの作品、今回はSARUでの作品。期待してみたけど、それをはるかに超えてきた感。
吉田さんの構成力さすが。悠木さんの演技も詠が凄くて言葉もない。
古典アニメ化シリーズの走りとなりそうな本作。前評判通り全体としてのクオリティが非常に高く、脚本やアニメーションへの落とし込み方・理解のしやすさが素晴らしく良かった。特にアフレコ面も素晴らしく、作品の特性上キャラクターの見た目ではなかなか記憶が一致しづらいところを、アフレコでカバー。平家が没落していくまでのやるせなさが痛いほど伝わってきたね。
3.8/5
未来を見る目をもつ童女とその周囲の人々の視点から見た一つの時代の終わりを描いた作品。
あの平家物語をベースにしてアニメで映えるようにダイナミックな脚色を繊細に加えていった秀作。
11話完結でさらっと見れるいい作品。(1日で見終えた。)原作知らなくてもそこらへんの歴史知らなくても楽しく見られる。キャラクターの心情描写が、現代とあまり変わりないように意識して改変されてたからだろうか。歴史の授業や大河なんかで大悪人みたいに描かれている人物が憎めないように描かれているのもいい脚色だと思った。
長く語り継がれるものには相応の良さがあるなあと思った。よかった。
ストーリーの基本軸は原作である「平家物語」
しげもり・・・なぜ死んだ・・。さすがに11回シリーズではダイジェスト感はぬぐえないものの、びわという目撃者の視点で平家物語が形作られていくという構成なので視聴者も入り込みやすい。音楽はジャンル駅に好きなんもあるがかなりシビレタ。歴史ものにテクノ、とても合う! 絵も王朝絵巻(←よくわかってない)ってかんじだった。
ストーリー8 印象4 キャラ3.5 音楽映像3.5 合計3.8
首を刎ねる際の演出や物語の構成、キャラの心の機微の描き方など、洗練されたアニメだと思った。
特に後半はそれが際立っていたように思う。
良く出来ていたと思うし面白かったけど、情報量や登場人物が多い割に全体的に駆け足だったため、事前に史実を把握していないと話の流れや人物関係を追いにくいと感じた。
出来れば2クールで作って欲しかったと思う。
船に乗って逃走し悲劇で終わるからかイデオン味を感じた。
メモ
Date:2022/1/20-2022/3/30
Score:63.2(互:76)
Ranking:5
各話平均: 7.41 /10.0
脚本:4 /10
映像:7 /10
音声:2 /10
全体:5 /10
京アニでお馴染みのタッグの作品という事で期待値大で、しっかりその期待値通りの作品でした。
声優陣は大物揃いで演出も独特の雰囲気があってクオリティ面では今期でもトップクラス。
誰もが知るバットエンドに向かう作品でありながら、キャラクター同士の掛け合いが面白く、変に暗い気持ちにならず最後まで見れたのが良かった。
改めてこの世に絶対は無いと痛感させられるストーリーでした。
良作
普通に面白かったと思う。
「歴史上の人物」みたいな堅苦しい感じは全くなく、画面の中にはちゃんと生活があって恋があって、そういった日常風景に拘りを持って描いてくるのが山田尚子なわけじゃないですか。
でも、なんかやっぱさ、キャラ多いんだよね。
画面の中には近しいキャラクターが居てもその中には入っていけなかったよ、って感じです。 はい。
山田尚子しか勝たん。
「もののあはれ」を感じるとても良い作品。
軍記物語でありながらも平家が栄えてから滅びるあいだの人の生死や繋がりと別れをメインに描いていて感情移入しやすくてよかった。その分壇ノ浦の戦いが映えてた。よかった。つらい。