一見すれば、何も変わらない日常が続く。だけど、ソフィとノレアと入寮してきて、漂うのは不穏な空気感。
彼女らの工作を阻止するために、決闘を挑むスレッタだけど、未だなおガンダムは人殺しの兵器なんかじゃないと言い張れるのは、ただの夢想なのか、はたまた狂気なのか、それともあの惨事すら必要悪と言うほどの強固な信念なのか。プロスペラでさえも、ミオリネに戦争のない世界を作る役目を託すが、それは真意なのか何なのか……。
どこに辿り着くのか。
「逃げれば一つ、進めば二つ」その真意とは、
手書き作画のモビルスーツ戦闘は圧巻、キャラクターも個性があって良い。ただ設定や相関図の複雑さと、PROLOGUEで期待したとこから比べると展開の物足りなさはやや否めない。
アーシアンの攻撃下、グエルは立ち上がる。そして、モビルスーツを奪い取り、果敢に撃破した敵機に乗っていたのは父。グエルが一歩進んで得たものは、喪失という空虚さ。
そして、艦内で窮地に陥るスレッタを助けたのはプロスペラ。目の前で敵とはいえ人が殺される様にスレッタは怯えるが、プロスペラはいつものように「逃げれば一つ、進めば二つ」と説く。彼女は暗に娘に戦えと、敵を殺し、血を浴びろと言う。
そうやって魔女の囁きに誘われるままに、無垢な笑顔を浮かべた少女は血みどろの戦闘装置と化してしまった。スレッタはただ素直すぎるのか、それとも大事なもの以外は何も視界に入っていないのか……、いずれにせよひたすらに不気味で悍ましい魔女の姿をしていた。
彼も彼女も、進んだ果てに何か得たつもりかもしれないが、その代償に大きな欠如も手にしているように見えていた。
今まで見てきたアニメの中でも指折りの作品、特に興奮や高揚感をかき立てる作品という意味では紛れもなく随一の作品だった。
シド自身は言わば空虚な存在なのだ。ただひたすらにカッコいいというガワだけを追求するだけの在り方はあっけなくも見える。けれど、ただカッコいいだけに囚われ、追求し、他のことには一切目もくれない姿には、圧倒的な人を惹く力がある。
アルファたちシャドウガーデンや、ローズ、教団……と彼を取り巻く者たちは、彼ら自身のストーリーの中でそれぞれ違ったようにシャドウを最も重要な人物として位置付けている。そんなバカバカしい程に人を狂わせてしまうのが、シド・カゲノーという存在であるということに全ては帰着するような、そんな気がする。
武神ベアトリスでも及ばないシャドウ相手にアーティファクトを手にしたとはいえアイリスが太刀打ちできるはずもなく…。騒動後にベアトリスとアイリスが魔神シャドウを撃破したという表向きのニュースがただ空虚に響き渡る中で、ただ絶望的な無力感とやるせなさがアイリスを慟哭の底へ沈める。
そして、ローズに差し伸べられたアルファからの手には、このまま一人で戦い続けるか、あるいはシャドウガーデンと共に戦うかという二つの選択肢が。「ごめんなさい、お父様」と小さく呟く彼女はまた間違う。ローズは彼女自身が信じる道のため、オリアナの王女の地位を捨て、闇の組織に身を落とす。
アイリスではなく、ローズが見出されたのは、ローズの言わば盲目的で何も顧みないただ自分のだけの信念の追駆が理由なのかもしれない。アイリスがあくまで王女として王国を守護しようというのに対して、ローズは正も負もなく闇にさえ紛れる。アイリスがシャドウに「王国軍がいるこの国にもう逃げ場はないッ!!」と言い放った姿が逆に印象的だった。その反面、ローズは誰の威を借ることもない、ただ一筋の強固な信念にシャドウガーデンは価値を見出したのかもしれない。
この関係性の意味とは。
チセとエリアスの関係を、チセは先生と弟子とか夫婦とかそういう役割の名前に囚われない、それぞれのそれぞれだけの関係性の捉え方があると言う。だから、チセにとっては、隣にいることが、手放したくないと言ってくれるのが嬉しいという関係。
アリスとレンフレッドの関係を、レンフレッドは父と娘だと言うが、アリスはそれを突っぱねる。アリスにとっては、ただ守られる存在ではいられない、むしろ自分こそが先生を守る存在でありたい。レンフレッドはもし自分ではない者にアリスが拾われて、普通の暮らしができていたらと言う。レンフレッドには、アリスには選択がなかったという役割に見えていた。だけど、アリスにとっては、自らの選択として私もレンフレッドを選び、差し伸べてくれた手を取ったんだと言う。そして、だからこそ彼女は先生の守り手という役割を望み、自らの手でその関係性を定義づけようとしているのだと思う。
この武神祭において、アイリス・ミドガルには強さを証明することが求められていた。王女として応援してくれる人のため、王国を守り、民を守るための力の証明こそが、彼女自身の証明でもあり、使命だった。
でも、対するはジミナ・セーネンが放つ秘めたる力の畏怖は圧倒的で、剣を握らずとも、ただ恐怖感のみでアイリスをへし折ろうとする。アイリスとて一度も剣を交らわすことなく負けるわけにはいかないと、使命感と責任感のままにジミナに挑むも、彼はただ素手でいなし倒すのみ。結局、彼がその剣でアイリスを斬ることはなく、いくら信念を燃え滾らせようともあっけなく吹き消されてしまう光景に、物質的な力だけでない心の強さ、思いの強さというものの無常さを刻み付けられてしまった。
一方で、舞い戻ったローズが見せたのも、アイリスと同じ信念と思いの強さだった。
彼女はオリアナ王国王女として、ドエム・ケツハットの陰謀を打ち倒すため、彼女はもう迷わない、自分の信じた正義を貫くために、操られの父・オリアナ国王を剣で貫く。涙も血も滲むようなその一閃には、確かな本物の強さを感じた。
アイリスと違うのは、懸けるものの重さだったように思う。ローズは肉親の命と、そして弱さ故の逃避といえど自らの命まで断つ覚悟だった。なんでもかんでも命を懸ければ良いとは言わないが、それでもそんな破滅的な後の無さ、一撃に込める信念の重さが、シドーの前に敗れたアイリスと、シドーに救われたローズの違いのように映った。
ハーフゴルゴーンだったゾーイ。でも、それはドラゴンに呪われたチセのように、この学園ではありふれたもの。一族や種族の因縁が禍々しく煮詰まるこの場所では、諜報の家系であり使役される身のフィロメラもまた同じような存在なのかもしれないように見えた。そして、彼らに本当に必要なのは、出自や肩書きに囚われない自分としての解放。
ウェブスターちゃん、実は結構いいヤツじゃん
エリアスもチセもまた共に、他者との関係の中、他者と関わる中で自己という存在が確かになっていく。エリアスは人真似をすることで、自分自身の存在を確かなものにし、チセは自分自身では大切に扱えない自分自身を他人の目を通すことでその存在の尊さを保つ。そのことを確かめるような1話でした。
弓耳祭りの射手を任されることになってしまった小糸だけど、それはきっと先代の巫女の母を継ぐ舞台でもあるのかな。これもまた変わりゆく東京の風景の一つになっていくんだと思う。
文化祭ライブといったって、所詮は文化祭ライブ。何かが劇的に変わるわけではない。でも、そこは少しずつ変わって来たひとりに見えている日々世界の象徴ように映った。
いつもと違うチューニング、ぼっちで鬱屈した日常を瞬く間に結束バンドのみんなが新しい日常に塗り替えた。切れた弦のように吹っ切れて、飛び込むような自信を持って彼女は変わっていく。
そうやって変わって来た後藤ひとりだから、そんな物語をなぞるようにして、新しいギターを携えて次のライブへ向かっていくように見えていた。
みんなと出会って、変わっていく日常の景色、初めての感情。そして、そんな中で、彼女は本当の自分を見つけられた。
ひとりにとって、楽しい思い出なんて今までなかった文化祭だけど、結束バンドのみんなといるとなんだか楽しく思えてくる気がしてた。みんなと出会ったから始まった結束バンドはひとりに色んな新しい景色を見せ続けてくれて、その果ての一つに学園祭ライブがある。演奏を見に来てくれたひとりのファンやきくりたちだって、その景色の一つ。
それに、ひとりの目から見えるものだけじゃなくて、ひとり自身にも新しい景色が映し出されようとしていた。それは、学校ではただのぼっちで陰気なひとりが、本当はすごくカッコいいギタリストであるという姿。最初はギターヒーローとしてネット上で知られるだけでひとりとしては誰にも見つけられていなかった。でも、それが結束バンドのみんなが見つけてくれて、ファンに見つけられて...、そうやって徐々にひとりの内に秘められていた本当の彼女自身の思い、姿が解放されてきて、今もっと多くの人の眼前で後藤ひとりという存在が爆発しようとしている。そんな風にぼっちがぼっちのままでは見ることなんてなかったステージを今見ている。
魔法を学ぶ魔術師たち。普段は内なる力を操る者たちもこの時ばかりは外なる者たちの力を借りねばならない理が映し出すのは、ただの魔術と魔法の差異に留まらない、その人の在り方に至るようだった。
そんな光景を目の前にすると、自分に価値を見い出せず、他者からの眼差しの中で徐々に自分を確立してきたチセが魔法使い、あるいは魔法使いの嫁であることにも得心がいくようであった。
疎外感の中に突き落とされたスレッタの胸に満ちるのは、孤独感と無力感。
だけど、ディスコミュニケーションの向こう側にあったのは、スレッタがいたからこそミオリネは逃げずに進めたという存在の承認
このちょっとアンニュイでしっとりとした雰囲気と、時折現れる陽気なキャラクターたちの言動のコントラストが好き。
カレッジに通うことになったチセはもっと多くのことを知りたいと意気込む。きっとそこには、全てを小さな自分の中に押し込めてしまう自傷めいた生き方に走らなくて良い、もっと広い世界を自身の中に持った自分に変わりたいという思いがあるように映った。今までよりももっと広い世界の中で、チセが何と出会い、何を感じていくのかが楽しみな序章でした。
このすば本編に繋がるまでのめぐみんとゆんゆんの前日譚
このすばと比べるとキャラクターのパンチ力とかコメディ的なおもしろさは劣るけれど、純粋なめぐみんとゆんゆん二人の成長譚、内に秘めたパーソナリティを感じられる物語として良かったです
恥ずかしさのあまり「殺して〜〜〜〜!!!!」とか叫びだすゆんゆんさんおもしろすぎる
そして、上級魔族を吹き飛ばす最大火力の爆裂魔法、弾ける爆音の爽快さと痛烈さが最高すぎる………
そして、めぐみんは未来への期待感いっぱいにあの最低最悪なパーティへと加わる幕切れに、良い意味でなんとも言えない感情で締めくくられていました
本当にオーラというか、肩書きに相応しい雰囲気を全く纏えないアクアさん……
さらに、アクシズ教のシスターさんを見るにやっぱアクアってつくづくアクシズ教の女神なんだなぁって………ほんとこの邪教………
そして、ゆんゆんさんやっぱかなり有能なのになんでいつまでもぼっちなのかよくわからんなと思ったけど、地雷人間を引き寄せてしまう呪いみたいなもんにかかってるのが全ての原因かこれ……
1話アバンの意味ありげなトラックをスルーする貴文の場面から、もうずっととことん奇をてらった異世界転生アニメでした
異世界帰りのおじさんの異世界での冒険をただ見るだけというこれで何話持つんだ?ってストーリーだし、実際ストーリーの大筋もそんなにアクロバティックなことをしてるわけでもない、だけどどこまでもキャラクターが魅力的だしおもしろい
おじさんの無自覚TUEEEEとか女心に鈍感なとこやメイベルやエルフたちのギャップのあるとことか、すごい凝ったものじゃないけど、シンプルなおもしろさとかかわいさが本当に良い
OPもハチャメチャかっこよくてポイント高かったです
魔炎竜を倒すことになったおじさんたちだけど、こんな時でもメイベルさんは今無職家無しのくせに前職の王国聖騎士の肩書でマウンティングする一方で、そのクセして魔炎竜にビビり倒してるばっかなの、やっぱおもしろキャラすぎる。エルフはエルフで、「ん~~~~」とか言いながらおじさんに飛ぶために抱き着きたがってあざとムーブしてんのもかわいい、というかマイペースすぎる。
そんなこんなでやっと異世界バトルらしい展開を前に、トイレ行かなくちゃとかお菓子準備してとかいう貴文のノリが少年すぎる。
そんで魔炎竜を倒したとこで、ナイスアシスト決めたメイベルさんだけど、最後に逆アシスト決めまくってんの相変わらずの空気読めなさというかコミュ障引きこもりで好き。12話でせっかくエルフがおじさんとの間に築いた本名を知り合ってるって二人だけの関係もあっけなく崩れ去ってて、なんかつくづく報われない...。