5期に向けて限定公開されているので、ここらで記録を。
間違いなく、シンフォギアをシンフォギアたらしめるのは1期でしょう。音楽、歌、思い、気持ち…「音楽」とは何か、なんのためにあるのか、音楽を勉強している身として、様々な考えが生まれてくるアニメです。
12話は、最高の言葉それに尽きます。クリスの絶唱、翼の響に対する思い、暴走する響、そして愛するゆえに幾年にも渡って生き続け、「愛している」ことを伝えたいフィーネ。それぞれが持つ正義をまざまざと感じられます。ラストはもはや何も言えませんよね。Synchrogazerが流れた瞬間、言葉も出せずに鳥肌が立ったのを覚えています。
王道的なクリフハンガー、そしてアニメの格を見せる展開、挿入歌のタイミングなど、すべてが高水準のアニメです。
男と女という二極的関係性、教師と生徒という教育的関係が複雑に絡み合い、恋愛を描く作品であるが、言葉にできない感情を抱く。そして、大人と子供、ましてや教師と生徒という関係でありながら、ヒロインは弱者の立場、主人公は弱者でも強者でもなく、むしろ「学校」という存在に興味すら抱いていないという点が、物語の真骨頂。たゆまぬ努力によって練られた背景が、作品の尊さに魅力を増幅させている。文句の付けようがない。
アニメについて、わざわざ悪しき側面を述べたくはないが、あえて言いたい。なぜこれほどまでに「売れた」のか。崇拝する視聴者にはその理由をお聞かせ願いたいばかりである。
この作品をリアルタイムで観ることができなかった、つまりリアタイできなかったことが非常に悔やまれるばかりである。視聴すれば、「生き方」について考えさせられ、そして、自己−他人の関係性を見つめ直すことができるだろう。「希望と絶望は差し引きゼロ」この言葉を胸に刻んでいきたい。推しはまどかである。
これまで人気が続き、リビルド作品である『ヱヴァ』シリーズでさえも新作が待たれるこの現状はなぜだろうか。自ずと答えは見つかる。その答えはこの作品を観れば分かる。しかしながら、終盤二話はやはり「自己啓発」と言われても仕方のない展開だった。惣流・アスカ・ラングレーは筆者の推しである。
TV版の集大成とも言える本作品。生と死、男と女、愛と憎、大人と子供…人間が生きる上での様々な二律背反を現実的に描いた作品である。90年代アニメを代表する作品にふさわしいアニメと言っても過言ではないだろう。
宇宙世紀シリーズ主義者にとってはたまらない展開だっただろう。『逆襲のシャア』を感じることのできる物語に感動するばかりであった。
これまで続いたアムロとシャアの「宿敵」関係もここで終焉を迎える。涙を流した視聴者もいるだろう。再び述べるが、ヒューマンドラマなのである。
いわゆる「ファーストガンダム」の続編にあたる作品だが、本作品ではそれまでの「ガンダム」に対する思考が覆される。すなわち、善だったものが悪となる。ヒューマンドラマと言っていいほどのドラマティックな物語には、視聴者も息を飲んだだろう。
現在まで続く人気作品の始まりである。これを見ずしてガンダムシリーズを語ることはできない。つまるところ、ガンダムシリーズの根源である。世間は「ファーストこそがガンダム」「宇宙世紀シリーズは過去の作品」と論争が絶えないようだが、あえて言いたい。そんなことはどうでもいい。しかし、「ガンダム」というのは、この作品から生まれたのだ。そのことを見て見ぬ振りをするわけにはいかないのである。
「恋愛」というものは論理的に説明しきれない、とても人間らしい営みである。人を愛すとは何か、その真意を迫る描写と物語、人間関係の理想を生々しく、かつ、直接的に実感できるだろう。
最終話を観終えた時、人生というものを考えさせられた。つまり、それほどの力を持つアニメだということである。「ヒト」という存在、そしてフレンズとなった「動物」との関係性、多くのメッセージを投げかけた、崇高な作品である。クリフハンガーといったアニメお決まりの展開を王道的に踏襲し、たちまち覇権へと近づいたことだろう。「けものはいてものけものはいない」この言葉を忘れてはならない。そしてかばんちゃんがかわいい。
かつての『新世紀エヴァンゲリオン』を彷彿とさせた。アクションアニメに欠かせない悲壮の物語性を携えており、時にNTRといった描写も物語の意味深さに拍車をかける。しかしながら、舞台が大きく広がった瞬間、多くの視聴者は一抹の不安を抱えただろう。遺憾の意である。そして一言、NTRはキツい。
話ごとに声優を変えるという、アニメの根底を覆すかのような試みに心からの賞賛を届けたい。「クソアニメ」という看板をある意味で打破した、まさに「クソアニメ」である。
言うまでもなく、観ればお分りいただけるだろう。愛のある物語性に、我々はたちまち心の奥底で歓喜するだろう。続編に期待している。
制作関係者には「アニメ」という日本文化の意味を問いたい。我々はあれほどの社会現象を起こし、洗練された物語進行とキャラクター性による素晴らしい大団円を迎えた「けものフレンズ」という作品の続編として、この作品を称えることができるだろうか。あらためて、制作関係者の考える「アニメ」というものの存在ともたらす影響、そして「アニメ」たる理由を、今一度深く討議していただきたい所存である。