自害しない平手政秀って初めて見た……と思ったけど、信長協奏曲でも自害してなかったな
前回においては父の弔いのために何ができるのかと自問した信長。今回は病気を押し隠して自分に尽くしてくれた平手政秀の仁義にどうやって報いることができるのかと考えた回だったように思う
信長がこのように大切な者が死にゆく事態に悩まされる回が続くのはまだまだ信長を信頼してくれる人が少ない証のようでも有り、同時に織田家を支えてきた重要人物が立て続けに亡くなっている現れでも有る
今の織田家にとって織田信秀と平手政秀という屋台骨を失って、更には家督を継いだ信長への信頼が少ない状況ってかなり厄介なもの
その状況を打破するには家臣から信頼を得て家臣の足並みを揃えるしか無いが、そもそも信長に人望が無いからこのような事態になっているわけでも有って。
となれば、次善策として平手政秀が言うように誰が相手であろうと精一杯戦い、その勇姿や知略を家臣に見せつけるしか無くなる。そういった意味では今回信長が行った三段撃ちは有効だったのかもね。
敵に損害を与えることよりもその大きな音を立て続けに放つことで相手をビビらせる。ついでに家臣にも度肝を抜かせる
これで信長の評価が鰻登りになって家臣団一致団結!となるわけでは無いのが悲しいところでは有るが
こういう形の最終回かぁ……
ジョルノのラッシュを受けたディアボロの最期が悲惨。いや、GERの能力的に彼は最期にすら辿り着くことは出来ないのだけど
ディアボロが辿り着けなかった人間であるなら、逆にジョルノは辿り着いた人間。
ディアボロに勝利するという偉業に辿り着いたし、コロッセオに戻ればブチャラティの死に辿り着く。そして最後にはギャング組織のボスなどという夢物語のような椅子に辿り着く
ここまで辿り着けたのはそれだけジョルノ・ジョバァーナという人間が運命を切り開く力を持っていたという面はあるのだろうけど、それだけではないと判るのがあの長い回想ということか
ローリング・ストーンズが示した運命は絶対に変えられない。しかし、ミスタがしたように抗うことは出来る
ここでブチャラティがルカの調査の中でジョルノに出会った事で全ての運命が動き出した。ブチャラティに誘われたジョルノが入団試験の最後にポルポを殺したことで遺産を巡る騒動が始まり、トリッシュが表に出て暗殺チームが動き出し、ボスの本性が露わになり、ジョルノがディアボロを殺すに至った。まるで転がる石の動きを止められないかのような流れの中で幾つもの命が失われたのは運命と呼ぶしか無い
そこまで辿り着かせたのはジョルノが掲げた黄金の夢が吹かせる風だったのだろうけど、同時に辿り着けたのはブチャラティ達が運命に必死に抗い続けたからなんだろうね
そういった意味ではジョルノが何を成し遂げたのか、何故成し遂げることが出来たのかを見つめ直すようなエピソードは最終回を飾るに相応しいのかもしれないけど、正直もうちょっと早い段階でこのエピソードは見たかった気がしないでもない
人面蜘蛛やら兄蜘蛛を見て、善逸は泣き叫び逃げ回っていたけど、ちびらなかっただけ偉いと思ってしまうよ……
あの光景は怖いよ…。ホラーだよ……
那田蜘蛛山のエピソードにおいては「振る舞い」が重要なキーだと思っているんだけど、それは自意識的なものだけでなく単純に人からどう見えているかという点も含まれる
人から見える面では伊之助と善逸は正反対の振る舞いをする。どう見たって血だらけなのに怪我してないと強がり下山を嫌がる伊之助。鬼殺隊士でありながら鬼ですら無いただの人面蜘蛛に怯え木の上に逃げ込んでしまう善逸
振る舞いが正反対だから周囲の対応も全く違ったものになる
炭治郎は強がる伊之助に包帯を巻き、父蜘蛛からは庇う動きをする。強がりすぎる伊之助をフォローしようとする
泣いて逃げてばかりの善逸に対して、師匠を先生と呼ぶ少年は善逸に消えろと言葉をぶつける。兄蜘蛛は善逸を腰抜け、大したこと無いと蔑む
己の振る舞いはそのまま周囲からの評価や対応に繋がる
けれど、善逸がどんな姿を見せても対応を変えなかったのが師匠。
彼は善逸がどんなに泣き喚いても逃げても結果を出せなくても対応を変えない。「一つのことしか出来ないならそれを極め抜け」と善逸に諭した師匠はその言葉に沿うように善逸がどう否定してもあの少年が嫌味を言う状況でも善逸を鍛え続ける。一つの振る舞いを続ける
なら、善逸も結果を出せなくても怖くても泣きたくてもたった一つの振る舞いを続けたくなる。師匠の自分にかけてくれた時間に応えたい、覚えられたたった一つの技を極めたいという一心が無意識の善逸を突き動かす
その果てに魅せた霹靂一閃六連は凄まじい迫力。その見に纏う雷光も格好良いが、兄蜘蛛に一瞬斬られたと気付かせなかった程の神速は惚れ惚れとする
これは一つを極め続けた善逸でなければ魅せられない振る舞いだろうね
炭治郎達が見られなかったのは残念だと思えるほどのもの
いつも泣いて逃げてばかりの善逸。そんな彼は頼りないし多才ではないけれど、人から向けられた想いに一生懸命応えようとする優しい少年であることが伝わってくるような回だった
破茶滅茶な展開と母親推しな展開に辟易していたところに、割と真面目な親子の物語を入れてくる構成には驚かされた
母親との縁なんてもう無いと思っていたワイズの中にはまだ母親のぬくもりの記憶がしっかりと残っているじゃないかと真々子によって明らかになる展開は良いね。
ありさと再び出会った透が何も事情を聞かずにありさの逃亡を助ける展開は意外。透にもこういう面があるとは。
前回、ありさが今日子を罵倒し本田家を拒絶したのは憧れを裏切られたからであり、同時にヤンキーをやっている自分の道の先に今日子が居ないと気付いてしまったから。どうあっても今日子や透と自分がリンクしないと思ったから逃げた
でも、再び本田家を訪れる中で自分の家と本田家は異なるのではなく、ただ自分が温かい家庭の空気を知らないからそこから除け者にされているようで寂しいからだと気付く
そこまで気付けたのなら、後は少しずつ変わっていけば良いわけで。何かを変えれば自分の家も本田家と同じような空気を出せるかもしれなくて。
あの後、ありさが本田家に通い詰めるようになったのは今日子達に懐きもう一つの家庭だと思えるようになった面もあったのだろうけど、普通の家庭の空気を知ろうとした面もあったのだろうね
そういった本田家で過ごした日々が有ったから最終的に父親と普通の家庭として再スタートを切る事が出来たのかもしれない
ただ、自分の変化は他人はあまり認識してくれないものでありさは少しずつ変わって透と仲良くなっても周囲はありさを変わらずヤンキーとして扱う。なら、痛い目を見ても族抜けをしなければならない。誰にでも反発して自分も他人も傷つけていた自分から卒業するための通過儀礼として必要となる
ここで秋本が助けを呼び今日子がそれに応える展開は良いね。通過儀礼を一人で耐えるしか無いと思われたありさを見守ってくれていた人はきちんと居たのだと判る。
通過儀礼をくぐり抜け、周囲の優しさが判ったからこそ、ここで初めてありさは透と友達になりたいと口にする。
このような望みを泣きながら言えたようになれたから、これまでの痛みも優しさも無駄なんかじゃなかったと伝わってくる
因縁つけてきた後輩ヤンキーにありさは諭すように対応。これも自分が散々苦しみ、そして周囲から優しさを受け取ったから伝えられる言葉であり、ありさ自身の成長の証なのだろうね
このようにして今日子から受け取った優しさが継承されていく様子が本当に素晴らしい回だった
あのダメダメそうなご先祖からもダメ出しされ、母親からも才能がないと言われ、敵である桃には毎回手玉に取られてしまうシャミ子って……
これまでもシャミ子のダメダメさはひっきりなしに描かれてきたけど、Aパートではそれがご先祖譲りであったことが判明。闇の一族の始祖でありながら勝利したことすら無さそうってどういうことなのって突っ込みたくなるけど、それはつまり闇の一族はそもそも戦闘に不向きであると推測することも出来る
だから魔法少女の中でも弱い方の桃にすら手も足も出ないのも仕方ない……のかもしれない
というか、桃はシャミ子を敵として認識していないどころか暴発しないように見守っていたことすら判明してしまうし
桃に会えば丸め込まれて鍛えられて、最後には何だかんだ楽しい思い出を得てしまうシャミ子
どう考えてもシャミ子と桃が敵対するのは無理がある。だからシャミ子の役割はもっと別にあると見るのが自然なわけで。
彼女の本質として掲げられた「皆が仲良くなりますように」。これが光の一族の魔法少女と闇の一族のシャミ子が敵対する関係性の中でどのような意味を持ってくるのか、今後のストーリーも楽しみ
学生の夏休みと言ったら、新しい何かに挑戦したり、友達の家に行ったり、海に行ってはしゃいだり。そういった舞台設定は何の変哲もないのに、ひたすら筋トレしてるひびき達って……
ポージング取ってる時とジャージの時の街雄の体型が明らかに違うだろうと疑問に思っていたけど、ああいう感じに変化してたの…?人体の不思議ってレベルじゃない気がするよ?
苔の大地に降り立ったカナタ一行。なるべく楽しんでいこうぜという言葉に従うように皆楽しそうに食糧を確保するのに一人だけ暗い顔のままのユンファ……
物事を楽しむとは自分のしたいことが出来ている現れでも有る。特に未知の生物の背中に乗れたシャルスは楽しそう
だけど、失敗しても活躍しても目立ちたくないし自己表現は恥ずかしいとまで言うユンファは自分のしたいことをしようとしない。だから楽しみの輪にも混ざれない。それどころか自分が居る事で他人のしたい事が出来ない、満足に食事ができないかもと思ってしまったらもうそこに居られない。だからユンファは出ていってしまう
擬似的な閉鎖空間で何十日も一緒に過ごすなら互いにしたい事を我慢するのは当たり前なんだけど、一方で本当に我慢させてしまうのはNG
カナタの声に皆で応えるのは必要な行為だけど、恥ずかしいなら別の掛け声にしたって良い。
サバイバルを生き抜くためには仲間の中の犯人探しなんてしている場合じゃない。でも、不安になる代物だからその直後にカナタがやっぱり犯人に言及してしまうのは仕方ない
シャムーアでは満足な補給は出来なかった。先に進むか留まるか、誰かが何かを我慢しなければいけない局面。ここでカナタは皆の意見を汲んだ上手い折衷案を出したね
これらを見る限りでもカナタが仲間達の良い調節役になっているように感じられる。だからユンファに真っ先に追いついたのがカナタで、一度手を取った彼がユンファの言葉を引き出すために一旦離れる展開は納得できるもの
親から事ある毎に否定され、次第に自身を失っていった様子が手に取るように見えるユンファの過去。あの場面でユンファが語った想いは嘘偽りではないだろうけど、全てではない。ユンファをきちんと見ていたアリエスやカナタを通してユンファの本当のしたいことが語られ、それが毒キノコにやられた仲間を癒すために使われる展開は素晴らしい
歌には解毒や治療の効能はない。それでも、辛い思いをしている者達を癒やせる。これはユンファのしたいことであると同時に誰かの役に立つ行為となる。ユンファにとって大きな契機となる一件だったんじゃんかろうか
そういや、カナタが解毒キノコを見つけたトリック。あれもある意味毒キノコにしたいことをさせた為に解毒キノコへの道が開けたと見ることも可能だったりするのかな?
最低限の水やシェルターが確保されたなら次はしっかりとした食糧というわけね
当初はリスを捕まえようとしていたほまれ。しかし、アナウサギが居ると知るや標的をそちらに変更。この工程の中でほまれはひたすらウッキウキだけど、他のメンツはそうは行かない。そういったほまれと他のメンツの対比が面白い回
紫音はリスをトラップで捕まえると聞いた時点で「残酷よ」と完全拒否
明日香は手にしたカエルを処理すると聞いて思わず逃してしまうが、兎を捕らえるトラップを作る際にはノリノリになってしまう単純さを見せる
睦は顔にはあまり出さないものの心では引いていた。でも、兎を捕らえるために心を鬼にし、更に罠を応用して仕掛ける協力を見せる
生きた、それも可愛らしい動物を捕らえて食べるという現代の女子高生にとっては恐ろしくハードルの高い行為。それがほまれがいるだけでスマートに纏まってしまう構図はやはり感服するね
織田信秀の葬儀といえば、信長が抹香を投げつけるシーンが有名だけど本作ではその道は選ばなかったのか。ちょっと意外
代わりにこの回で信長が悩み続けたのは死に瀕した父に対してどのような弔いをするのかという点だったのだろうね
ただ、そういった悩みは他人からは見えにくいものだし、立場が違えば織田信秀の死によって受ける影響は変わってくる。だから信長以外の行動は信長の思惑とは異なったものになってしまう
家臣は今川との戦を考え始めるし、信勝は兄弟二人で織田家を守っていくのが一番だと考えている。恒興はこの危機に動く間者への対応に余念がない。でも、信長はただ単純に父のために何が出来るかばかり考えてしまう。それがズレとなる
そういった悩みの果てに信長が見つけた弔いが、父が守り大きくした尾張という国の証である領地安堵状を取り戻し裏切り者を捕らえることだったのだろうね
そして、それが出来たからこそもう葬儀に参加する必要はない。簡単な手紙で済ませてしまう
でも、それは他人から理解される代物ではない訳で。
信長と信勝の兄弟仲に亀裂が入る様子がよく判る回だった
鬼の糸が相手から正しい振る舞いを奪ってしまうと言うなら、炭治郎は相手に正しい振る舞いを取り戻させる役割を持っているように思えた
邂逅時、「癸なんて何人来ても同じだ。意味がない!」と炭治郎達を否定し、それでいて隊士として求められる働きが出来ていなかった村田は炭治郎達を先に行かせて自分は操られた隊士を抑える役目を買って出た。隊士の操り方を見つけ、操り鬼を見つけた実力を持つ二人を認めると同時に、自分の実力に見合った振る舞いを取り戻す
骨が折れるのも構わず操られていた隊士達。彼らはその苦しみから、糸から開放されることよりもとどめを刺されることを望んだ。その際に助けてくれとも言うのが本当に痛ましい。
そこで炭治郎は彼らを跳ね上げ糸で操れないようにする。これは素晴らしい策だけど、そもでも彼らは糸から開放されていないし、本来の振る舞いも取り戻せていない。結局、母蜘蛛から「役立たずの人形」として殺されてしまう
前回から変化の兆しを見せ始めた伊之助。今回もその路線は継続
村田に対してクソ猪と呼ばれたことに憤慨してしまったり、操られた隊士を前にすればぶっ飛ばすしか無いと考えるほどの短慮さを見せる。しかし、炭治郎の振る舞いに付き合う内に伊之助の中にも鬼殺隊士として求められる振る舞いが身についていく。炭治郎と同じ様に操られた隊士を跳ね上げたり、炭治郎と連携して首なし鬼を倒したり
最後には鬼が居ると知れば何も考えず突っ込んでいた以前とは違い、炭治郎を空中から強襲させるという搦め手まで実現した
伊之助はこの短い間に一人前の鬼殺隊士として成長できたようだね
鬼でありながら、母としての振る舞いに縛られていた母蜘蛛。彼女の仕出かしたことを考えれば同情なんてする余地はないのだけど、それでも死によってしか押し付けられた振る舞いから解放されることはないというのは何とも無情な話
そんな母蜘蛛に対して何かを察した炭治郎は苦痛のない干天の慈雨でとどめ。これは炭治郎が与えられる最大の慈悲と言えるのかもしれないね
女子高校生が思い思いの水着を着る中、スクール水着を着用し続ける透。確かにあの様子はちょっと泣けてくる……
危ない趣味を持つ紫呉だって思わず居た堪れなくなるというもの
今回はAパートで透の水着選びが行われ、Bパートでありさの過去が語られる。そして話は次回へ続くとこれまでとちょっと異なる形。話を今回だけで終わらせず次回へリンクさせる形となっている
同様に内容も他者とのリンクが主題となっていた印象
ありさは父親への反発も有りヤンキーとなった。それは父親への嫌悪であり、父親のようにはなりたくないという反発でも有る。いわば父親とのリンクを拒絶した形であり、代わりにありさがリンク先を求めたのが今日子というわけだね
女でありながら男よりも強く輝く今日子の姿はありさにとって憧れのもの。憧れるということはその人のようになりたいという願望であり、ありさがヤンキーを続けていたのも今居る道の先に今日子の姿が有る、今日子のようになれるという希望があったからだろうね
ただ、ありさの憧れはあっさり崩れ落ちる。今日子は完全な親ばかになっており、その娘の透もぽやぽやしてどんくさい娘だ。
その家庭を見たありさには今の今日子と透がリンクしてしまい、代わりに自分と今日子のリンクが絶たれてしまう。
ヤンキーをやっていても今日子のようになれるなんて思えないし、代わりのリンク先も見つけられないしありさは自暴自棄に暴力を振るい続ける。容赦なく堕ちていく
視聴者からすれば、この頃のありさと今のありさは中々リンクしないし、ここからどうやってありさと透が仲良くなるかも見えづらい。この過去がどうやって現在へリンクしていのか気になる所
あと、夾と由希はいつになったら、透の水着についこだわってしまう心と透へ向ける感情をリンクさせるのだろうね(笑)
魔法少女を倒し生き血を手に入れることが目的なのに、今の所桃に全く敵いそうにないシャミ子。既に桃からは保護者のような暖かさを感じるよ……
待ち合わせの時間を約束してなかったからって一日中待ってくれてるなんて……
というか、とことんシャミ子は桃の手の上で踊らされてるね。
あっさり電話番号を渡してしまったり、準備運動から4キロ走らされたり。ただ、そういった行為ってシャミ子を嫌な目に遭わせてやろうとかじゃなくて本当にシャミ子を心配するがゆえの親切心なんだよね
敵だけど敵意が無いからシャミ子は調子を崩され、ついつい桃のペースに巻き込まれてしまう。いや、その点に関してはシャミ子のポンコツ具合に原因が有るような気もするけど
ただ、そういった関係性は確かな絆となるわけで。電車の中で眠りながらも桃から渡されたボトルを握りしめるシャミこの様子は良かった
Bパートでは増額したお小遣いで対魔法少女用の武器を作る……筈がまたもや桃にペースを乱されてしまうシャミ子。完全に手玉に取られている……
一方でせっかく増えたお小遣いがあれば普段できないことも出来るようになるわけで。今回の遊びでお小遣いを使い尽くすという割とヤバい事態には陥っているものの、ショッピングセンターで店を回ったり、皆と一緒にうどんを食べたり。そういった楽しさを通して杏里達と仲良く会話することも出来た。
角が突如生えてしまって変わってしまったシャミ子の日常だけど、今回のことはシャミ子にとって良い変化と呼べるだろうね
トレーニング内容を見せる前にイケメンスマイルで会員希望者を増やしていく街雄って何気に凄いのでは……?
新たに教師である里見が筋トレメンバーの仲間入り。今回は普通にダンベルだったけど29歳の社会人ということで、これまでの学生相手とは違ったトレーニングが描かれることとか有るのかな?
知らずして力士の太り方を実践していたひびき。ひびきは本気で痩せたいならいい加減ドカ食いは止めたほうが良いんじゃないですかね……
と言うか、あれだけ食べられるならダイエットを諦めて大食い選手権とかに出場してみるのも有りなんじゃなかろうか?彼女なら普通に優勝できそうだ
可愛い女の子達が割と実用的な筋トレして視聴者は視覚的にも運動の参考としても楽しめる本作。だと言うのに、街雄の筋肉が全ての笑いを持っていくというラストのオチ。
こういった女の子を前面に出す作品で男キャラの扱いって難しいはずなんだけど、本作だとそこまで街雄に対して嫌悪感は湧かないな。その嫌味のない筋肉のお陰で違和感なく街雄を受け入れられてるんだろうか?なんて考えてしまった
鳥が紛れ込んでいたのは偶然?それとも故意?あの状況だと起こる事態の何もかもが怪しく見えてしまうね
「一つ一つ解決していけば全て解決する」とカナタは心得を披露した。逆に言えば一気に全てを解決しようなんて無理な話である
カナタは誰が犯人か仲間を観察して探し当てようとするが、何も推理を積み上げていない状況では判る筈がない。皆が怪しく見えて、でも怪しくない気がするなんて中途半端な結論になってしまう
その状況を変えたのはアリエスが転校してきたという一つの話だね。そこからキトリーがフニシアが来たのも同時期と話を重ね、フニシアが養護施設の話を重ねたことでカナタの中に推理が組み上がっていく。
そこからそれぞれが推論や事情を話すことで更に事態が見えてくる。自分たちが意図的に集められ遭難させられたのではないかと。
ただ、全てのパーツが揃っているわけではないから誰も証明はできない。一つ一つを組み上げても限界は有るから恐怖ばかりが増す。そういった意味では積み上げられた恐怖をリセットするかのようなアリエスの腹の虫はファインプレーだね
その後に起きた管の破裂に始まる数多の事態への対処でも同じ様に一つ一つを積み上げて解決しようとする
重力制御室の確認、穴の修繕、地面激突までの時間暗算。そこから予備の発電機を幾つものケーブルドラムを使って皆で繋ぐ展開は良いね。第一話の繋がりを皆で作り事態解決を図る展開を思い起こさせる
その中で積み上げに混じれないのがユンファ。彼女は上手くバックを掴めないし、皆が動く中でユンファだけが最初の一歩に失敗する。一つ一つを積み上げられない。涙が溢れる→流れるという単純な工程の積み重ねも彼女には許されない。皆と一緒に行動することも出来ず、歓喜の輪にも加われない
彼女の静かな悲哀が伝わってくるね
信長が帰蝶を指して「男だ」なんて言うから、「またまたご冗談を」なんて受け流していたら本当に男だったんかい!今まで色々な信長モノを見てきたけど、この展開は一番驚かされたかもしれない
自分の命を狙った敵国の人間である帰蝶を受け入れてしまった信長。それは度量の広さを示しているようにも見えるし、自分の命の重要性を理解していないようにも見える
ただ、その行動がマムシと呼ばれる斎藤道三の興味を引くきっかけとなったわけだからなぁ
原作読んだ時はするっと読み飛ばしてしまったけど、後から思えば藤の家のお婆さんの台詞、それを受けての炭治郎の解釈は那田蜘蛛山で起こる事をかなり言い表しているね。
それも有ってか、今回の内容はそれぞれに相応しい振る舞いを考えさせられる内容に
長男タイプの炭治郎は善逸、伊之助とキャラの濃すぎる二人を御しながら目的地へ向かう。人が山へ飛んでいく光景を目撃しても「俺は行く」と真っ先に言うし、鬼殺隊士が襲ってきても相手を切る道は選ばない。
既に相応しい振る舞いを手に入れている炭治郎は揺るがない
伊之助は今回の話を通して振る舞いが変わっていく。
粗暴な言動こそあれ、お婆さんに親切にされたことや炭治郎に礼を言われたことで彼の中に温かい想いが生まれていく
鬼殺隊士が襲ってきた際、初めは相手を切ろうとするが炭治郎に止められたことで体術に切り替え、更には蜘蛛の糸を切る炭治郎に協力する。
登場当初のまっすぐ進むばかりで場にあった行動ができなかった伊之助が変わっていく。鬼を倒す隊士として相応しい振る舞いを手に入れていく
那田蜘蛛山を前にして座り込んでしまう善逸は相変わらず情けない。誰かの大切なものを守るわけでもない局面での彼の振る舞いは変わらない。
でも、振る舞いは変えずとも行動を変えることは出来る。禰豆子に一方的に想いを寄せる善逸は炭治郎が山に禰豆子まで連れて行ったことに憤慨して恐怖を忘れ駆けて行く
これが善逸にとって相応しい振る舞いなのだろうね
今回戦う鬼は蜘蛛の糸を使って相手を動かすタイプ。
糸で無理やり動かされるということは正しい振る舞いが出来なくなってしまうと同義。鬼殺隊士は同士討ちを始めてしまうし、炭治郎達は三人で行動していたのに鬼の圧で別れて行動する羽目に
鬼は平然とそんな事をする存在だから、冨岡も人と鬼が仲良くするなど無理だと切って捨てる
鬼は人から奪う立場であるはずなのに、累は「家族5人で幸せに暮らすんだ」なんて普通の人間みたいなことを言う
鬼の振る舞いとしてはちょっと考えにくい言葉。これが今後、どのような意味を持って描かれていくのか楽しみだ
綾女が登場するだけで紫呉と綾女は姦しい空間を創出し、由希と夾がツッコミ役に回らざるを得なくなる。そしてオチは綾女が容赦なくかっさらっていく。本当に影響の強い人です
お互いの身や心を案じ合うことで穏やかな空間が演出されるのだなと感じさせる回
紫呉は突然別荘への旅行を計画するけど、これははとりを癒やすため
かつての恋人の結婚式が行われたばかりであり、忙しくあまり休めないはとりに休息の時間を充てがうため。それを察せられるからはとりもその配慮を享受しゆっくりと本を読み珍しく昼寝してしまう
透は夾と由希の雰囲気が変わったためにオロオロし続ける。二人に旅行を楽しんでもらいたいと思うあまり、気が回りすぎてしまう透は自分に何か不手際があったのではないかと勘違いし謝ってしまう程に二人を気にかける
でも、夾と由希からすれば透だって目を離せない存在。熊の足跡に驚いて滑り落ちてしまうなんてちょっとどころではない衝撃的事態。
そんな透が自分たちの様子を不安に思っているなら、夾も由希も自分の心の中にあるわだかまりを一旦は引っ込めざるを得ない。まずは透を安心させる事を優先したくなる
はとりの様子は紫呉だけでなく、綾女も案じていた
はとりを大切に考える綾女は、佳菜ははとりを忘れて自分一人だけ幸せになってしまった人間に見え、はとりは佳菜に置いていかれたように見えてしまう
でも、実のところ、はとりは佳菜を案じる側。佳菜を思いやるが故に佳菜がフラッシュバックを起こさないように近づくことを止め、彼女が幸せになることを穏やかに見守ろうと考えている
それは一種、自分を舞台から降ろしたような考え方。はとりの中で自分の幸福はもう出来上がってしまったと思っているのかもしれない。
ここで素晴らしいと思えたのは、そのはとりの考えすらもはとりを案じる紫呉からはまだ判っていないと見えてしまう構図。「今度こそ会えるかもしれないよ」と次の幸福の存在を示唆する紫呉。それに合わせるように映る佳菜の友人である繭子。
お互いを案じ合う中で新しい幸福が訪れるかもしれないと思える展開はやはり素晴らしいね
原作既読。原作はとても好みな作品なだけに今回のアニメ化にはかなり期待していたのだけど、ちょっと期待値が大きすぎたかと反省中だったり
次回以降はもう少し落ち着いた眼で見たい
アニメ第一話では原作の2話までを映像化。幾つか細かい部分でアレンジを加えたりしている為に、その影響で話がゆっくりに感じてしまった
と言うか、よくよく考えれば原作からして非常にセリフ量の多い作品なだけに4コマで見る場合と映像で見る場合のテンポ感にはかなり違いが有るのか
闇の一族の末裔でありながら、非力であるために今の所魔法少女を全く倒せそうにない吉田優子改めシャドウミストレス優子改めシャミ子。ただ、その可哀想な非力さが桃の警戒を解く鍵となるわけで
桃はかつて世界を救った魔法少女。だというのに、今はちょっと寂しい感じ。学校では一人だし、広い割に空虚に感じてしまう自宅に住んでいる
貧乏ながらも家族楽しく過ごしているシャミ子との出会いで彼女にどのような影響が生じていくのか、アニメの形でそれをゆっくり味わっていきたいな
そういえば、後々の展開を意識したようなアレンジも有ったので、最終的にはいい感じの話になったりするのではないかと期待していたりする
本作は朱美やら街雄やら濃いキャラが濃い筋肉トークをカマしてくるから、一見するとひびきが埋もれてしまいそうに思えるんだけど、ひびきはひびきでいいキャラしてるね。
運動の後だからとステーキを300グラムを何皿も食べられる女子って普通居ないと思うんだ。それに何の脈絡もなくワールドクラスのパンチ力を披露してしまう展開は驚き。このまま鍛えていったら街雄を超える逸材になってしまうんじゃないの?
あと、時折する顔芸もかなりのインパクト。
第一話で緊張感なくだらけている皆の様子をまだ繋がりが無いからだと解釈していたんだけど、単純にこの作品は気を抜けるシーンではとことん気を抜いていく感じなの…?
食料採取を狙ってヴィラヴァースを訪れたわけだけど、そこは未知の物でいっぱい。そんな未知を楽しむか恐れるか、反応が明確に分かれていたね
カナタやアリエス、ルカ、シャルスは未知を楽しめるタイプ。特にシャルスはよく判らない動植物を楽しむどころか虫塗れになって恍惚とするシーンはちょっと……。カナタやルカは手頃な枝を見つけて振り回しているし、アリエスはトランポリン風の木を満喫している。四人の様子は完全に修学旅行で観光に来た学生のノリだね
対してキトリーはそれに近づかない。未知への恐怖を捨てきれない。…まあ、一旦パラシュートで飛ばされてからは四人に混じってしまっていたけど。未知への恐怖は有っても未知を楽しむ様子は羨ましかったのかな?
そういったキトリーの未知への恐れは義妹のフニシアにも適用されていたのだろうね
キトリーは親の愛を知らず使用人に囲まれて育った。だからキトリーにとって人との接し方も未知の領域だし、突然充てがわれた義妹だって未知の存在。だというのに「可愛がってやれ」なんて言われてしまった。親の愛も愛の受け取り方も知らないキトリーにはフニシアはどう接していいか判らない恐ろしい存在だったのだろうね
キトリーの認識が変わったのはフニシア救出を通して。次々とピンチに見舞われ自分に助けを求めるフニシアの姿を通して、自分の中にある愛情に気づけたのか。ある意味ショック療法のようなもの
このシーンでフニシアが求めたものが星型の花
フニシアにとって星型の花は未知の存在ではなく、キトリーが身につけた髪飾りに似た旧知の存在。未知を恐れていたキトリーを変えるのは新たに出会った未知ではなく、元から傍にあったフニシアや髪飾りなどの旧知であるのは面白い描写だった
問題解決後は未知の食材、竜を皆で美味しく食べて和やかな雰囲気。どうやら皆して未知の星を楽しめたようだね。……アリエスの未知なる笑い方は衝撃的だったけど場を明るくするものだったね
ただ、どうしたって楽しめない未知は有るわけで。謎の球体はやはり恐ろしい存在だし、仲間の中に裏切り者が居る状況も恐ろしい。キャプテンと改めて認められたカナタはこの未知に対してどう対処するのだろうか?