前回と今回でヒナは無責任な子供っぽさを披露してしまったが、同様に新田も大人たちから無責任さを責められることに
ヒナを勘当した手前すぐに許せない新田と自分の落ち度をイマイチ理解してないヒナ。そんな両者が他の人とのやり取りを通じて元の暮らしに戻るまでの話
勘当されてアンズの家に厄介になっているのに危機感が無いヒナは言わずもがなだけど、新田の行動もなかなかに酷い。ヒナが退院するまで部屋の惨状をそのままにし、正座させた上で説教してからの勘当。
以前、彷徨うアンズを見て街に被害が出るからと積極的に行動した時とは違って、問題児ヒナを放逐したことに少しの危機感も持っていないし、自分の行動に疑問もない。ヒナはヤバイ能力を持つものの普通に子供だしその生活力は普通よりももっと低いのに。
だから詩子達から責められるのは当たり前
自然と一人掛けソファーに座ってしまう癖とか、アンズが3日で追い出すヒナの面倒をこれまで見ていた事実。何よりもどれ程安くてもヒナが謝罪の意味を込めて壺を買ってきたこと
これらの事実によってようやくヒナを再度受け入れることが出来たようで。安いと断じた壺が飾られていたシーンには心が温かくなった
ヒナが新田の家に戻るまでの道筋が少し異文化交流じみていたけど、後半の瞳とアンズの話はその傾向がより顕著に
中学生にして働いている瞳と同年代なのにホームレスのアンズ。金銭面が大違いなら体力も大違い。鬼ごっこについていけず立ったまま寝てしまう瞳には笑ってしまった
第一話に続き繋がれた宗介とかなめの手。日常風景の中で繋がれた第一話では二人の様子は初々しいカップルのように見え進む道も明るい場所に通じているかのように思えた。第二話ではその逆で街中でも構わず銃撃を行う敵から逃げる中で民間人すら巻き込んでしまう状況。宗介の手はかなめを更なる地獄へ連れて行ってしまうもののように思えた
宗介がかなめを守るために最善を尽くそうとしているのは判る。その最善の為にはある程度民間人の犠牲にも目を瞑らなくてはならないことも。任務を背負い同時にかなめを大事にしたいと思っている今の宗介にとってかなめさえ無事ならと思っているフシがある
けれど、それは戦争屋の論理であり日常の中で暮らしてきたかなめには宗介ほど割り切ることは出来ない。前回レナードが指摘したようにかなめと宗介では暮らしてきた世界が違いすぎるから、自分を襲撃する敵だけでなく民間人を見捨ててしまう宗介も敵を一瞬で駆逐してしまうアーバレストも恐怖の対象になってしまう
だから恭子や学友が人質に取られてしまった状況は二人にとって試練であると同時に、戦争の中で生きてきた宗介と日常の中で暮らしてきたかなめの優先順位の違いが明確になってしまう局面になるんだろうね
一方のメリダ島は続け様の襲撃にかなり不味い状況。傭兵で構成されたミスリルならスペックのように裏切りを口にする者が出るのはしょうがない
そこでテッサが場を収めた胆力も素晴らしいがそれ以上にその後の隊員達の遣り取りが印象的だった。最早裏切りは許されず、かといって敵は強大で生き延びる余地なんてない状況。それでも戦うために裏切りを口にしたことを冗談と扱い直し、ジョークで場を締める。テッサの命令を果たすため、何より自分が生き残る確率を少しでも上げるためにこのような状況下では隊員間の不和を無くす為に仮初めでも笑い合う必要があるんだろうな
プロポーズは階級順って、もしかして二階級特進を指してるのか……?
都会怖い。というか歩いて直ぐに詐欺師、電車に乗ればスリに出逢ってしまう環境が怖い
他人の心が読めるスイシ。人が大勢居る都会だから雑多な心の声に苦しむ描写があるかと思いきや、そういうものが無かったのは意外。実際は読心術を制御できているのかな?
タニスが頼ろうとした元家庭教師は過去にタニスが仕出かした仕打ちにより恨んでいたようで。ある意味因果応報だが、タニスのそれは子供らしい無邪気さから来る部分もあるからタニスを責めることは出来ない
けれど、子供であるということはこれから色々な事を学び成長していく余地がある訳で。スイシが家庭教師の心の内を読みながら積極的にタニスを守ろうとしなかったのはタニスに成長の場を用意しようとした為だろうか
元家庭教師から自分に悪意を向けてくる人間を、スミレから自分に善意を向ける人間が居ることを学んだタニス。頭が良く常識を知っていてもまだまだ人間を知らない彼は特殊な姉達と共にどのように成長していくのかな?
ナイトダイビングって夜の海の探検が主目的かと思っていたけど、海を通した太陽の光ではなく手持ちのライトで魚を見ることで本来の色が見られるという利点があったんだね。知らなかったな
夏合宿で双葉はナビゲーションに挑戦。進む時は意気揚々としていても、いざ戻ろうと振り返ってみると周囲は暗闇ばかりでリタイアを考えてしまう双葉のメンタルはリアリティが有る
それでも光の言葉を思い出し、自分の意志で「出来る」ではなく「止まるのは今じゃない」と思い直し進み出す双葉からは確かな成長を感じられた
双葉が考えてしまうように多くの人が駄目な時は現実であり良い時は夢のような瞬間と捉えてしまいがち。でも真斗先生の言う通りどちらの瞬間も現実。
同様にくよくよしてしまう自分は他人の助力がないと変えられないと思いがちだけど、そんな自分を変えられるのは他人ではなく自分だけ。双葉は真斗先生の言葉によって初めてその事実に気づいたようだけど、光が「てこは駄目なことを駄目なままにしない」と言及したように双葉はこれまで多くの場面でくよくよぐるぐるしてしまう自分を変えてきた
双葉が変わり始まるポイントに光の存在が有ったとしても、双葉自身を変えてきたのはやはり双葉自身なんだろうね
今は怖くてナイトダイビングに挑戦できなくて光に謝ってしまった双葉。今回の遣り取りを見ていると双葉が本当にやりたいと、自分を変えなくてはと思った瞬間にはごく自然に双葉はナイトダイビングに挑戦できるようになっているのではないかと思えた
大道寺家のさくらに掛ける情熱と資金がトンデモナイ……。自宅に小劇場なんてセレブの代物があるのにそこで行われるのかさくら関連の映像チェック……。母親の園美もさくらに会うためにスケジュールずらすとか半端ないよ!
でもさくらの映像のために一喜一憂する知世の様子は本当に愛らしい
本編では秋穂の願いで小学校時代の演劇を上映。ここで旧作の映像をそのまま使うのではなく描き直しているスタッフの熱意が素晴らしい
演劇の様子はその時に地震が起きたために最後まで流されることはなく、知世の歌唱シーンも新たな地震によって最後まで流れることはなかった。この不気味な符号は何を意味しているのかな?
そして、秋穂が持つ本の内容とさくらの周囲で起こる事件が被っている点も謎だけど、それ以上に「アリスにもっと頑張って欲しい」と言う海渡の狙いは何だろう?
なるほど、パレスを消して改心させるためにはお宝を盗む必要があるから蓮達は「心の怪盗団」になるのね。ようやく納得した
それにしても実績があるからとは言え、鴨志田の横暴が放置されている状況は本当に酷いな。自殺未遂が出て他の生徒の証言も出ているのに鴨志田を追い詰めることが出来ないばかりか、蓮達に退学の危機が訪れてしまう
だからこそ蓮達は正攻法ではなくパレスを利用した改心を目指すことになる訳か
予告状も登場したし次回でようやく鴨志田は倒されるのかな?何と言うか、最初の敵に随分時間を掛けた印象があるけれど今後もこのようなペースで進んでいくのだろうか?
これまでとあまりに毛色の異なるAパートにどう反応すれば良いのか判らなかったけど、見終わってみればヒナに対するアンズと瞳の立ち位置が明確に分かれていた点に驚かされた
元の世界に帰れない為ホームレス生活を始めたアンズ。先輩ホームレスに助けられる中でお金の価値とそれを稼ぐ大変さを学んでいったようで
10円玉や缶を何時間も掛けて集めても数百円にしかならなくて、更にはホームレス仲間に受け入れて貰うためには手土産が必要。でもホームレスを始めたばかりのアンズには酒を買う金もない。代わりに歌った歌は本当に酷いものだったけど、アンズの健気さを示すことが出来た。つまりアンズは仲間に入れてもらう為の対価として労働で支払ったと考えることも出来る
でも、アンズのこれまでの行動を見るなら大きなマイナスが残ったまま。新田から4万円貰っても商店街の人に取り上げられてしまうのはこれまでのアンズが対価を無視した行動をしていた証明
ただ、これで後腐れがない状態になり、更には新田からお金を貰おうとした行動によってホームレス仲間にアンズの気持ちを伝えることが出来、本当の仲間として認められた。
罠に嵌められバーテンダーになった瞳。そこには中学生の瞳にとって不本意な現実がある。中学生が働くのはアウトとか、担任が突如訪れるとかバーテンダーなんて辞めたくなるだろうね。
そして瞳には脅されていてもあの瞬間に担任に助けを求める選択肢だってあった。それでも自分が任された仕事だと最高の酒を振る舞う。
タコが無くなるほど技術を磨いていることも判明し瞳の責任感の強さを感じられた
アンズと瞳は大人の集団の中で働き対価を与えられる、ある意味大人と認められた状態
対してヒナは新田にアンズの方がマシと言われたことに焦り家事を行うけれど、その労働は粗雑としか言い様がない。自分で惨状を広げてもリカバリーを行わず放置、更にはご褒美用と描かれたイクラを勝手に食べてしまう。そもそもヒナの妄想の中でのアンズの振る舞いが新田へのおねだりであった点を考えると、ヒナの価値観はまだまだ子供でそれなら新田にアンズの方がマシと言われてしまうのも仕方ない
そして、今回のヒナの行動の対価が腐ったイクラであり次回予告の勘当に繋がっていくのだろうね
タニスは改造されて無くても他の姉達と同じ両親のもとで育ったのだから持っている常識に違いが有る点に違和感を覚えていたのだけれど、そもそも姉達は知力が期待できないからとまともな教育も受けてなかったりするのか?
血を分けた姉弟であっても育てられ方が大きく違い、身体の作りも全く違う。そんな姉弟が同じ屋根の下で暮らし色々なものを分かち合う今の環境はとても尊いものじゃないだろうか?
社会のルールを知っているのは僕だけと豪語したタニス。確かに彼は姉達よりも多くを知っているだろうけど、まだまだ11歳の子供でもある。店頭で途方に暮れていたりするし、道に迷ってしまう時だってある
そんな時に助けてくれるのはやはり姉達である点はとても良い。弟の帰りが遅かったら勝手に外出するなという約束を無視して皆で探しに行く優しさ、道に迷い不安の最中に居ても皆は僕を探してくれたという信頼。
そして探してくれたことへの感謝として姉達が外出しやすいように化粧と鞄で工夫したタニス。どちらも社会のルールがどうのではなく家族としてのルールから来る助け合いの心。
それにしても犬の歯が欠けるほど硬いアシスの脚って……。もしかして木の幹のようになっていたりするのだろうか?
桃拾が歌で動物たちを集めるシーンには腹筋崩壊しかけたよ!あれは今期アニメで最も印象に残るシーンになるかも知れない一瞬だった気がする
変身したことで大事な一線が吹っ切れてしまった桜世。これまでと性格違いすぎません?変身後の姿で「さきが好き!」と連呼する光景はまだしも元の姿でも自分の胸の質量が何処に行ったのかと考察する様子はこれまでのイメージと離れすぎていて、今後桜世というキャラクターをどういう風に見ていけば良いのか判らないよ!
でも、同時に「いいぞもっとやれ!」と応援してしまう自分もいる
魔法少女モノの鉄則とも言える正体を隠す行為。それを取っ払って動画サイトやテレビを積極的に使って魔法少女アイドルとして売り出していく姿勢は斬新。
これから彼女(彼ら?)にどんな事態が巻き起こるのだろうか?
いや~相変わらず破茶滅茶な内容で大変好みです。特にあっち向いてホイの際の表情や瞳がバーテンダーになってしまう場面は腹筋崩壊モノだった
一人で族を壊滅させた女の子がいると聞き思わずヒナを想像してしまう新田。その後にアンズの無銭飲食を立て替えてやったり、アンズを止めるために積極的に行動するのはヒナが引き起こした惨状からアンズも同様の事態を起こせると想像できてしまうから
それらを想像した上で最小限の被害で済むよう能力を使用したあっち向いてホイを提案した新田は確かに国を救ったと自惚れても仕方ない程の功労賞
アンズは勝負に負けたことでヒナの死を偽装することに。ただ、これだけでは勝負の約束を果たしただけ。その後にヒナと一緒に遊ぶことでヒナがここで誰かに危害を加えるような存在ではないとアンズは確信し心からヒナの死を偽装する腹づもりができたのかもしれないね
それが新田のやらかしによって帰れなくなったのは何とも言えないが
後半では打って変わって遊びたい新田の欲求が爆発してしまう話。第一話で新田はヒナとの同居を許したけど、それによって自分の行動が制限されることまで許したわけではないもんな
第一話でヒナが能力を使わないでいたら暴発したように新田だってある程度の遊びは必要。だからといって連日の鯖缶は逆にヒナの不満が暴発してしまう
だから二人の関係を丁度良い場所に落ち着かせるためには詩子がヒナに話したように話し合いをしなきゃならない。新田が遊べない現状に不満を抱いていたことを言わないまま遊んでいたり、ヒナもその状況に不満を持ちつつ尾行なんて手段を用いてしまうのは両者ともに話し合いが足りていなかった証明
そういった意味ではあのキャバクラ豪遊は新田とヒナの不満による暴発が合わさった結果だった……のかも知れない
蓮が教室に入る前から保護観察が知れ渡っているってどういう学校だと突っ込みたくなったけど、鴨志田が情報源か…。ただ、それ以外にも生徒達には閉塞感が蔓延しているようにも見える
ていうか秀尽学園って囚人と掛けていたのか
夢の中でイゴールは「今のままでは破滅する運命から逃れられん」と蓮に告げる。蓮に待ち受ける破滅する運命が具体的に何を指すのか判らないけれど、この「今のままでは~」という言葉は蓮だけでなく竜司や杏にも当てはまりそう
廃部の責任を一身に押し付けられ元部活仲間から責められ鴨志田から嫌味を言われても言い返せない竜司。教師からも「関わらないで」と言われてしまうほどに今の竜司は追い詰められている。その状況を逆転できる一手が有るとすれば鴨志田に一矢報いることだろうね。だからこそ影の世界で竜司は鴨志田から大事なものを取り戻すために己の内からペルソナを取り出すことが出来る
結局、鴨志田を撃退することは出来なかった。だから何かを取り戻せたわけではないけど、代わりに自分を理解し「間違ってない」と言ってくれる、言いたくなる相手を手に入れた。それは彼らにとって破滅から逃れる道標になっていくのかな
それにしてもここからどうやって怪盗業が始まるのか全く予想ができないよ
果たしてこの作品は百合なのか薔薇なのかはたまたノマカプなのか判断に困る。どちらにしろ桜世の愛の咆哮に全てを持ってかれた印象は有る
その容姿から肉弾戦中心なんだろうなと予想していたけど、予想以上に肉弾戦で現実的な武器ばかりだったよ!果ては魔法ステッキに見せかけた只の棒とか最早魔法少女オタクである必要ないじゃんと突っ込みたくなる。その反面魔法シールドらしきものを使っているのだからよく判らない
さきが恋い焦がれる桃拾には変身後の姿は惚れられてるのに、元の少女姿では若干避けられてる?幼馴染だというのになんて難儀な道のりか……
フルメタを視聴するのがあまりに久し振りすぎるのと「ふもっふ」の印象が強いせいか、宗介って「ここ(学校や地域)が好きなんです」と言ったり自分から手を繋ごうとする性格だったっけ?とか疑問に思いながら見てしまった。他にもミスリルの設定やら色々忘れている部分が多いなぁ
これまでのフルメタシリーズでは陣代高校周辺では大規模な事件は起こらなかったり町中で大事件が起こってもそれは夜中の出来事だったりした為にかなめと宗介の日常は護られていた。そういった意味ではレナードがかなめの部屋に侵入し、更には世界中で通信障害が発生する今回の状況は林水が懸念したとおり、テロリストに狙われながらも普通の生活を送っていたかなめの日常が戦争世界に侵食されていく回だったと見ることも出来る
林水は宗介にかなめと話し合うようにと薦めるけれど、かなめの日常を護ることを使命とする宗介は話すことが出来ない。そんなもやもやした感情を伝えるのがあの手繋ぎだったのかも知れないけれどそれはレナードの介入で終わってしまう。そしてかなめも自分の日常が重大な転換点を迎えていると知りながらもレナードとの間にあったことを宗介に話せない。
そもそも宗介はレナードが指摘したように戦争の世界に身を置く人間で、かなめは「戦争なんて手伝えない」と何の気なしに言えてしまう民間人。二人の間には深い溝がある。車中の向き合わないままの会話シーンは今の二人の関係性をよく表していたように思う
ゼロアワーと言ったレナード、通過点に過ぎないと言った林水。宗介とかなめにとってこの難局はどちらが当て嵌まっていくのだろうか?
タイトルで「ヲタクに恋は難しい」と謳っておきながら、第一話でカップル成立まで進むとは思わなかった。オタクゆえの恋愛関係形成の難しさを描いていくというより、オタクカップルのあるあるネタで展開されていくお話なんだろうか?
周囲に対し自分がゲーム好きであることを全く隠そうとしない宏嵩と隠そうとする成海。宏嵩がそのようなスタンスを維持できるのは会社でゲーム機を取り出しても五月蝿く言われない環境にいるから
対して成海が隠そうとするのは同人誌まで出してしまうガチオタクである点とそれを周囲や恋人にバレてしまうのを嫌がっているため。どうやら成海は顔とかキモくないことを条件に恋人を選んでいたようだけど、宏嵩と再会してその日の内に飲み屋でゲームを楽しめるような間柄を築けるのだから、恋人にオタクを選ぶのは時間の問題であったようにも思える
そんな成海の心情を理解しているのか、宏嵩が自分のアピールポイントの中に売り子を手伝える点を上げていたのは少し面白かった。ガチオタクである成海にとってはオタクを恋人にしたくないこだわりよりも売り子確保の実益を選ぶのは当然だものね
多少の打算と勢いで始まった二人の交際模様はどのようなオタクあるあるで彩られていくのだろうか?
突っ込みどころが多すぎる点がどうにも気になってしまう。また、実写パートでアニメ本編がサンドイッチされているのは驚きだった
マッドサイエンティストな両親によって改造された兄弟たち。唯一改造を免れた末弟だけが常識を持っているという認識で良いのかな?
自宅では他人の目がなく多数決の論理で姉たちが自由奔放に振る舞える為にタニスの常識が通じず、外では改造などされていない人達が暮らす世界なのだから姉たちの常識が通じない逆転の事態が生じる
血を分けた姉弟なのに身体や心の形が違うためにそれぞれの常識を分かち合うことが出来ない。そういった意味ではタニスの「僕らが初めて普通の家庭と同じように~」というのはタニスが持つ常識の押し付けに過ぎない。
けれど、両者が分かたれたままなのかと言えばそうではなく、姉たちが不慣れであっても箸で食べようとしたように歩み寄る事は出来るわけで。そして、そういった歩み寄りが出来るのはやはり家族だからなんだろうな
驚異的なまでに連呼される『楽しい』の奔流に魂が浄化された気分です……
光と出逢ったことで多くの『楽しい』を知った双葉。だからこそいつか離れ離れになってしまう瞬間への恐怖が頭をよぎってしまう
でもそれで必要以上に光と距離を取ったりせず自分の力でも『楽しい』を探してみようとする姿勢は本当に素敵。今回、店の手伝いは思ったような忙しさはなかったようだけど、それでも光のおばあちゃんとまた別の『楽しさ』を見つけられたようで。本当に双葉は序盤と比べてポジティブな人物になったなぁ
一方の光は何時も通り『楽しい』に全力全開。スクーターと競争したり一大事数えをしたりダイビング後のお風呂も満喫していたり。思わず憧れてしまう生き方。それだけに突っ走りすぎて今回みたいにポロリ未遂が起きたりする。その空回り感は自覚があるようで、周囲に迷惑をかけているのではないかと不安になる瞬間はあるらしい。
日々の『楽しい』を大事にしつつ不安だって確かに存在する二人。けれど、それぞれの不安になるものや『楽しい』の見つけ方が異なるから二人の組み合わせは丁度良い具合になる
勿論、光と双葉の二人だけで関係性が完結しているわけではなくて、皆にありがとうなんてよく判らない趣旨で盛り上がるBBQを共に囲める仲間がいる。一度離れかけた中学時代の友人とも素敵な遣り取りが出来る。そういった特別な繋がりがあるからこそ、光と双葉の周囲は『楽しい』に満ちていて特別な瞬間が続いていくのだろうね
これからも本作には沢山の『楽しい』を見させて欲しいものです
苺鈴来日。彼女も知世と同じく色々な事情を知っていてさくらと小狼の仲を見守っている人物では有るけれど、知世がさくら寄りの姿勢であるのに対して苺鈴は小狼寄り。だからさくらへの助言も小狼の気持ちを汲んだものになる
クリアカード編になってから小狼との距離は縮んでも隠し事やクリアカードに対して出来ることの差によって両者の気持ちは少し不安定なものになっているように思う。それが小狼をよく知る苺鈴の口から小狼が語りにくい裏事情を少しでも話してくれたのは良い展開だった
だとしても唐突な猫耳と尻尾には驚かされたよ……。突然スタッフが視聴者にサービスシーンでも用意してくれたのかと勘違いしてしまったじゃないか
同時刻に似たような状況が記された本を読んでいた秋穂。やはり彼女か海渡がクリアカードに関わる事件を巻き起こしているのか?
今作の主人公の立ち位置は高校生怪盗ですか。過去の事件の影響か言いたい事が言えなくなっている、感情の起伏が他者から理解されにくくなっている彼がどのように怪盗業を始めるのか気になるな
引き取ってくれた惣治郎が言うには面倒事に巻き込まれないようにするには何が有っても見て見ぬ振りだとのこと。
これを蓮は言われる前から実践している。スマホの画面に現れたアイコンに触ったことで異世界を覗き見ても誰にも言わないし、恐ろしい夢を見ても後に引かない。だからあからさまに女生徒が教師の車に乗る場面を見ても正義感を示すこともない
そんな彼が出逢ったばかりで今にも殺されそうな竜司から「逃げろ」と言われた。面倒事に巻き込まれないためにはその言葉に従うのが最良の道。けれど逃げ出さず竜司を助けるために謎の声に従い契約を結ぶ蓮には主人公としての姿を見た気がした
それでも、この展開からどうやって怪盗業に繋がっていくんだろうと不思議でならない
冒頭から「何処の世界も金稼げる奴が勝ち」と豪語するブルジョアヤクザな新田。どれだけ悪辣な人間かと思いきや滅茶苦茶良い人じゃないか!
脅されていたとは言え正体の判らない押し掛け居候のヒナに手料理を振る舞い髪を乾かし買い物にも付き合ってしまう。大事な壺が粉々にされてゴミ箱に入れられても分別を気にしてしまうような善人
更にはあっという間の木材加工で大喜びした新田がヒナへ向ける目が変わるかと危惧してもすぐにヒナの恐れを理解する頭の回転の良さも有る
正体不明のヒナに対して彼以上に相応しい相方は居ないように思える
というか新田が作る朝食は本当に美味しそうだ
それにしてもヒナの正体はなんだろう?節々の台詞からすると異なる世界で戦争兵器として使われていた?だとしたら何故新田の部屋にやってきたんだろう?
まあ、基本はギャグ作品っぽいからそういったシリアスな部分は重視しなくても良さそうだけど
新田と居ることは楽しいと命令されても居ないのに敵対組織を壊滅させたヒナ
何かして貰ったら礼するものだとヒナに特上イクラ丼を振る舞った新田。特に新田の行動は唐突にやってきて傍若無人な振る舞いばかりのヒナを同居相手として認めた瞬間のように思えた
EDは……何か色々な意味で衝撃でした