これまでリャナン・シーが選んできたのはジョエルの傍に居ること。それは吸血鬼としての愛し方から外れている。だからリャナン・シーからすればジョエルのことを愛しているわけではないし命を食べたいわけでもないと思っていた。でも吸血鬼の性質のため傍にいればどうしたって少しずつ相手の生命を減らしてしまう。それならこのままジョエルの命を食べる、それが吸血鬼としての本来の愛し方。
それを知っているエリアスからしたら何故リャナン・シーがその選択をしないのか不思議でならないけど、チセからしたら自分とエリアスの関係と似たような関係性のリャナン・シー達が望まない形の結果を迎えようとしているのならどうやっても助けたいと思ってしまうのだろうな。
隣人には許容できない妖精の塗り薬。それは隣人であるリャナン・シーにとっても同じだったはず。その塗り薬をジョエルに使い一時的にでもジョエルから自分が見えるようにしたのは吸血鬼としての本分を曲げた証。
そしてジョエルも死んだら妻の傍に行くかもしれないと言いつつ、リャナン・シーの傍にも行くと言い自分の命を差し出す。これも人間としての本分を曲げた言葉
その遣り取りからは隣人と人間が愛し合うためには互いの在り方の一部をねじ負ければならないのかもしれないなと思えた
最後には両者の在り方が違っているために死に別れとなってしまったジョエルとリャナン・シー。でも一瞬の出会いを切っ掛けとして二人が多くを分かち合ったのもまた事実で。
吸血鬼であるリャナン・シーが誰も居ないバラ園でジョエルを待ち続ける選択をしたのは彼女なりの新しい愛し方を見つけたからだろうな
以前、ドラゴンの国から帰る際にどこにでも行ける自由の翼を手に入れたチセはエリアスの元に帰ることを選んだ。そして今回の冒頭で描かれたのはエリアスがどこにでも行ける姿になったチセに傍に居て欲しいと望む話
それを踏まえてリャナン・シーとジョエルの悲恋を見るとどうしてもエリアスとチセの将来を暗示しているようで不安になってしまう。
視聴者からすればジョエルの死に様の印象が消えない中、吐血したチセ。寂しいからとチセを傍に置くことを決めた人外であるエリアスが今後、人間のチセをどうしていくか決める時が近づいているように感じられた
前回も少し思ったことだけど、とてもしっかりした教師陣の対応に「何故もっと早くこの対応が取れなかったんだ」と思わずにいられない。やはりひっそりと始まったいじめにまず気付くことが大変で、気付いた後も生徒の心に傷をつけないように配慮しつつどのような解決に持っていくかという判断は簡単にできるものではないんだろうな
今回は大っぴらに個別面談を行い、最後にはいじめをした生徒達に門前で謝罪させるというもの。いじめがクラスに存在したことを皆に突きつけるような遣り方。だけど、公開した形で対応することで生徒たちに「いじめは終わったのだ」という認識を持つことが出来、ひなたがクラスメートの輪に復帰するきっかけとなっている
そこで作ったクッキーは不格好で固くて美味しくなかったけど笑顔を取り戻すことが出来た。ぎこちなくても楽しかった日々を取り戻すための重要な一歩に見えた
転校したちほからの手紙で、ゆっくりでありながらも一歩一歩明るさを取り戻している様子が伝わってきたのは良かったなぁ。ひなたが高木を許せないと思ったのはちほを悲しませた現実が残ったままになっていたから。
ちほを転校にまで追い込んだ高木を許せないのは変わらないだろうけど、手紙で近況を知れたことでちほを助けられなかった自分を少しは許せたんじゃないかな
零は今回の件で何も出来なかったと認識しているようで。確かに彼は学校関係者でないから学内のいじめに介入するなんて端から無理な話。
だけど、学外では常にと言っていいほどずっとひなたの傍に居た。いじめ問題の中でひなたが「負けるもんか」と思い続ける原動力となったのは零が傍に居続けた点は非常に大きかったと思えるけどな
今後はいじめをした本人である高木の心の問題に踏み込んでいくのだろうか?
もう少し重い理由を想像していたが中学浪人の理由はおたふく風邪だったのか。
そこから心機一転環境を変え学校を変えての再スタート。
栄依子達とはお昼を一緒に食べたりスポーツテストも一緒に受けるなど早くも4人組の形になれたのは良かったね。おかずや飲み物を回し飲みしている場面はとてもほのぼの出来た
けれど、中学浪人していることは告げられず。率先して話す内容ではないが、せっかく出来た友達に対して隠し事があるという認識は妙な壁を作ってしまいそうな気もするが
それにしても花名は中学浪人してた一年間をどう過ごしてたんだろう?あの年で体力が完全になくなり、翌日に全身筋肉痛になってしまったのは運動どころか外出すらしてなかったのでは?と疑ってしまう
この感じだと学力すら大きく落ちているんじゃなかろうか?
妹汁を連呼する栄依子はちょっとヤバイと思います
おお、序盤からキャラクターが大勢登場している。
第一期はアインズの圧倒的な強さを中心にかなり楽しめた作品だったけど、同時にアインズを苦しませるようなキャラがシャルティアくらいしか居なかったのは物足りなくも有った
冒頭に登場した少女など実力者であることを匂わせるキャラが何人も居るので、前作よりも更に派手な戦闘描写、アインズや守護者達の更なる活躍を魅せてくれるのではないかと期待してしまう
他の作品では余り見ることのない、ラストに表示された作者メッセージが本作がどれだけ愛されて作られているかを感じさせた
史上最年少で竜王位を取ったもののその後は成績が振るわずネットの評価を気にしてしまう九頭竜。竜王に相応しい将棋を指さなければと考えるあまり、初心の師匠みたいに格好良くなりたいという想いや純粋に将棋を楽しむ心を忘れていたようで。
それを九頭竜に憧れるあいと指す中で思い出していく展開は印象的ではあるけれど、描写が物足りないように感じてしまう。もう少し九頭竜のモノローグが発せられてから視聴者の心に染み渡る間が欲しいかもしれない。
又、一般的感覚のまま視聴していると突如押し掛けてきた女子小学生を一夜泊め、翌日には擬似的な家族とも言える弟子にしてしまう展開は唐突過ぎて受け止めるのが難しい。悪い出来の作品ではないと充分に伝わってくるだけに惜しいかな
九頭龍があいを弟子にした理由は師匠から勧められたこともあるんだろうけど、師匠から九頭竜へと受け継がれたここぞという場面で膝を握る癖、それをあいも示したことで繋がりを感じられ家族、内弟子にすることの躊躇いが無くなったからだろうか?
誰もが将棋無しでは生きられないと言う九頭竜。その言葉に相応しい、けれど同時に将棋の楽しさを伝えてくれるような作品になってくれるのかな
マンガみたいな恋をしたいと憧れながら、実際に誰かに恋したことはなかった柚子。転校先で心機一転新しい恋を見つけようにも女子校でどうしようもないと思っていたら……
転入初日に因縁めいた巡り合わせをした相手が突如妹となり、二人っきりになったら押し倒されるなんてどう見てもマンガみたいな展開だ。しかし柚子は男性とマンガみたいな恋をしたいのであって、間違っても女子と恋したいわけではないしその対象に芽衣が選ばれるなんてありえなかったはず
今はキスされても「なんなのあいつ」と呟いてしまうような関係。それがどうやって百合百合な関係になっていくのかとても楽しみ
又、母親の藍原梅を植田佳奈さんが演じていたことに心躍ってしまった自分が居る…
迸る大人の絶望と悪意。だからこそ、ズバッと切り込むような国分先生の言葉が染み渡る。それだけにもっと早く関わってくれなかったものかと思ってしまうけれど既に担当クラスを一つ持ち学年主任という立場だと出来ることも限られてくるんだろうな
教室は一つの閉鎖空間であることを再認識させられるような内容だった。最初はちょっとした苛立ちか何かから始まった気弱なちほへの虐め。次にちほを庇ったひなたへ向かい最後には先生へ
ひなたたちにとってはここを乗り切ってしまえば、見ないふりを続けていればそのうち終わると認識できる状況であっても、教室に囚われ続ける先生にとっては毎年のように繰り返される悪夢と捉えてしまったのかな。それでも仕方ない、巻き込まれたくないと考えながらどうにかやり過ごしていたんだろうけど……
限界を迎えた際のあの言葉と表情を目の前で見てしまったらトラウマになりそう
国分先生はいじめ問題により生じた遅れや不和を見て見ぬ振りをしてきた代償と表現したけど、この言葉に同調するか否定するかでその人がどのような学生生活を送ってきたかが表れそうだ
ごめんねと謝る相手に掛ける言葉の違い。
あかりが母親に掛けた言葉は約束の意味だけど、どことなく相手を安心させるための言葉でもある。それに対して落ち込むあかりにひなたが掛けた言葉は誓いの言葉。絶対に諦めない、負けないという強い言葉。
ひなたの覚悟、そして国分先生の対応。ようやくいじめ問題は好転する兆しを見せるのだろうか?
短時間とはいえ共鳴し謎空間で繋がりあったカミーユとハマーン。人は判り合えるんだとガンダムシリーズにおけるニュータイプの在り方の根幹に関わるような直感を得られた二人だったけど、結局戦いは続行
どれだけ判り合えると思えたとしても今は敵対しており、直後にハマーンはファを撃ってしまった。共鳴によって得られた直感より目の前の現実を優先してしまうのは仕方ないとも言える。
ニュータイプは人と人が判り合うための架け橋になるかもしれないけれど、出逢ったのが戦場である以上その能力が平和のために活かされることはないんだろうな
この戦いによりハマーンはカミーユを倒すべき敵と認識。シャアに悔いを吐露したカミーユ。それらの描写が最終回が近づいていると感じさせる
懸案事項だった捕虜となった黒の騎士団員救出とロロの懐柔作戦
ここぞとばかりにルルーシュの悪辣な面が炸裂。ブラックリベリオンほど大規模でないにせよ、ルルーシュって本当に相手の足場を崩す作戦って好きだよね
相手の時を止める能力を小さい頃から持ち何度も人を殺していたことでその行為に何の疑問も抱かぬようになり、命令だからとルルーシュの弟になった。そこで監視を始めたのはいいけど、誕生日を祝って貰ったからって心揺れてしまうのは幾ら何でもスパイ失格じゃないかと思ってしまう。本当に何故こんな人物をブリタニアは送り込んだんだろう?
偽りに満ちた言葉でロロを籠絡したルルーシュ。ロロを騙すための言葉の数々やボロ雑巾のように捨ててやると宣言した時の表情はどう見ても主人公とは思えない
「スロウスタート」ってタイトル、てっきりスローライフとかその辺りの意味合いかと思いながら視聴していたため、ラストのモノローグで非常に驚いてしまった
花名があまりに臆病で人間関係に自信が無いように見えたけど、元々そういう性格なんだろうなと軽く考えながら視聴していただけに尚更のこと
入学初日で自分は緊張しているのに周囲はグループを形成し始めたり、誰にでも挨拶する娘が居たりと焦ってしまう花名の心が手に取るように判る……
それでも誕生日ネタをきっかけにたまて達が話しかけてくれて更には高コミュニケーション能力者の栄依子が一緒に帰らないかと促してくれる辺りの描写は見ていて目頭が熱くなってしまったなぁ
何とも奇妙な切っ掛けで始まった彼女たちの友情がこれからどのようなものになっていくのか気になるな
そういえば、たまて達どころか志温からもプレゼントされた絵馬は何かの伏線だったりするんだろうか?
まさかCCさくらの新作を当時のキャストほぼそのままで見られるとは思わなかったなぁ。あまりのあま~い展開に視聴中は何度もニヤニヤしてしまったよ
内容も当時の空気感をとても大切にしていることが伝ってくるようなものばかりで知らず知らずのうちにタイムスリップしてしまったと錯覚しかねないほど。それでもさくらの登校スタイルがローラーシューズではなく徒歩になっていたり、スマホを使用しているなど時の経過を感じさせる描写もちらほら
クロウカードが透明に成り、新しいカードが登場するなど気になる点は幾つか有るけれど、本作については難しいことは考えずひたすらニヤニヤしながら視聴していきたいと思った
勢い付けてエリアスのもとに帰ってきたものの話すタイミングがつかめないチセ。離れたことで様々な部分が見えてきたり感じられたりしたけど、それを携えて戻ってきたからってすぐにその感情を伝えられるわけではない。だから温室の中での順を追った会話が必要になってくる
原作を読んだ時は気づかなかったけど、温室での会話中にチセの座り位置って少しずつ変わっていたのね。静止画で見て気付かないものでも、動画で見れば随分分印象が変わるものだ
最初はエリアスと横に並んだ形で話し始める。ここでチセは自分は美味しそうだったかとエリアスに聞くけどこの時両者は接してすら居ない。
そこで記憶を消そうとするエリアスを止める形でエリアスに抱きつくチセ。この時、チセが思ったのは「勢いって怖い」、つまり突然の事態に両者は勢いをつけすぎて近づきすぎてしまった。だから、チセは怖くないのかと聞かれて自分の想いを話す中でエリアスに背を向ける形で一度距離を取り直すようにに膝に座り直す。
怖いのはエリアスから手を離されること、人間は嘘を付くけどチセは信じるとお互いに言葉を向ける中で半身向き合う形に
エリアスが抱えた想いの正体を「寂しい」と指摘しエリアスの本質を少し理解できたチセ。それを教えてくれたチセを人間の先生と評したエリアス。この中で要約二人は向き合う形になり、互いの関係性も魔法使いの先生と弟子、人間の先生と弟子と確たる形に
そういった変化を感じさせてくれた温室での会話はとても良かったなぁ
それでも一点だけ、チセが不満に思ったのはエリアスが自分のことを自分の口からそれ程話してくれなかったこと。チセがエリアスのもとに飛び込む勇気を手に入れても、エリアスはチセに全てを詳らかにする気はまだ無いんだろうな
人間の中ではエリアスを一番理解しているであろうサイモンが、エリアスを優しいと評したのは何となく意外な気がした
宇宙だって遠い場所であることに変わりはないが、近年は日本人宇宙飛行士の目覚ましい活躍で身近に感じられる機会も増えてきた。けれど、南極で活躍する日本人は居るんだろうけど彼らが活躍する話を聞く機会は多くない。そういった視点で見れば南極を宇宙よりも遠い場所との例えは言い得て妙な表現
青春したい!と思うものの明確な目的もなく、今日はサボって旅に出ようと踏み出しても不意に怖くなり上手く行かなかった時のことを考えて学校に戻ってしまう。そんなマリが出逢ったのは南極へ行くと公言し続ける報瀬
そんな報瀬に出逢ってマリは一歩を踏み出す勇気を手に入れたようにみえるけれど、これって報瀬にも言えることじゃないかと思う。南極へ行くと言っていてもそんな彼女に出来るのはバイトをしてお金を貯めることがせいぜい。しかも貯めた大金を無くしても誰にも相談できずトイレで一人泣くしか無い
報瀬の目標を応援すると言ったマリはこれまで報瀬を応援すると言った子達と変わらないかもしれないけれど、マリは能動的に南極の本を読んでいた。だから報瀬はマリに一緒にしらせを見に行こうと試すように誘ったのではないだろうか
二人が踏み出した旅の先で怖いものなんて何も無かったのは、新幹線の中で様々な表情を見せる二人を見れば明らか。一人旅じゃなく二人旅だからこそ見つけられた楽しさなんだろうな
二人が南極へ繋がるかもしれない一歩を踏み出したのは確かだけど、どう考えたって何者でもない女子高生にとって南極はあまりに遠い場所。彼女らの行動がどうやって南極への道を切り開くのか少し気になってしまう
総集編後編。対クレマンティーヌ、対シャルティアと戦闘描写ばかりで纏められているため視聴後はとても爽快な気分になれる構成
クレマンティーヌによってゾンビ化した「漆黒の剣」。精神変動が少なくなったアインズにとって彼らは仲間ではないし名声向上のための道具として利用するつもりだったけど、それでもクレマンティーヌの手口やニニャの隠し事に不快になってしまうほどには彼らに心を許し始めていたのではないかと思いたい自分がいる。
そうでなければクレマンティーヌのプライドを敢えてずたずたにするような勝ち方は選ばないだろうし、わざわざ「漆黒の剣」の仲間の証である黒い剣を取り出したりしなかったはず
ナーベラル・ガンマとカジットが召喚したドラゴンとの対決は見ものだが、それ以上にクレマンティーヌを散々煽った後のアインズによる鯖折りの爽快感は異常
その後はシャルティア反旗の一報。この辺りは大幅短縮されている為、TV版の描写を忘れているが為にシャルティアの身に何が起こったのかちょっと判らなかったな。
けれど、別の見方をすればこのような描写になることで視聴者もアインズと同じくシャルティアの身に何が起こったのか全く判らない状態になることが出来るのか。TV版では術者が既に死んでいる点、攻撃しなければシャルティアは何も行動を起こさない点が明白だったためにアインズの懸念が過剰に見えてしまっていたんだよね。そういった意味では良改変だったのかもしれない
かつての仲間の武具を取っておくどころか彼らを模したゴーレムを作成していたアインズ。アインズに大墳墓に残って欲しいと泣き崩れるアルベド。この二つの描写によってアインズが経験した残される辛さと、対シャルティア戦に連れて行ってもらえない守護者達の辛さがリンクするのは印象的。又、それによってアインズが戦う理由、シャルティア復活後の守護者とかつての仲間を重ねる描写により説得力が出てくる
ラストには第二期に繋がる不穏な話が。早く第二期のアインズ様の活躍を見たいものです
一応総集編と銘打っているが、本編は一時間半以上あり又前後編に分けられているため、各シーンの繋がりがカットされているような印象はそこまで受けない。むしろTV版よりスッキリした構成になっているせいか、より楽しめるようになっているように思う
いわゆる俺TUEEE系の作品なんだけど、改めて総集編の形で視聴するとアインズの精神面にかなり特徴があることが判る
彼にとって「ユグドラシル」は最高のゲームでありそこで培われたギルドメンバーとの絆は現実世界での繋がりよりも大切にしていただろうことが察せられる。けれど、サービス終了日にメンバーが全く集まらないまま異世界に飛ばされてしまう。
守護者達は勘違いしていたけど、そこでアインズがやろうとしていることは「アインズ・ウール・ゴウン」という大切な思い出が幾つも眠る居場所を護り、「ユグドラシル」のプレイヤーが居るならば探したいという純粋な想い。だから彼が巻き込まれ系主人公になるようなことはなく、積極的に事態に介入する掻き回し系主人公になり、且つそこで示した自分の功績を過剰に誇るようなことはしない
けれど、アインズの足元にも及ばなかった神官などから見れば彼の力量は圧倒的なわけで。その辺りのギャップによって見えてくるアインズの強大さは憧れもするけれど同時にちょっと笑えてくる。だから視聴者はアインズの強さを嫌味なく楽しめるのかもしれない
特にカルネ村での無双っぷりはあまりに凄すぎて敵が可哀想になってくるほど
カルネ村を助けた後は「漆黒の剣」と共に冒険へ。「漆黒の剣」もアインズの足元に及ばないのは変わらないが、彼らにあるのは信頼する仲間との良い連携。
それを間近に見たアインズはかつての仲間と比べてしまい、ニニャにいずれ素晴らしい仲間ができると言われて不機嫌になる。
アンデッドになった事で精神変動が少なくなった彼らしくない言動からはかつての仲間にまだ強い未練が在り、それゆえに「漆黒の剣」どころか守護者達にも心を許せないでいることが察せられる
クレマンティーヌとの対決は後編か。あの鯖折りまでの一連のシーンはかなりスカッとしたので早くみたいな
シロッコ、ハマーンとジャミトフとの秘密会談にかこつけてジャミトフを始末。挙句、責任をハマーンに押し付けてティターンズの士気高揚を狙う点は政治屋として有能さを感じさせる
キュベレイとジ・オの戦闘。ガンダムシリーズにおいてファンネルを使う機体はやっぱりラスボス感がある。それにすぐ対応するシロッコも別の意味でラスボスらしい。今回の戦闘にほぼカミーユが関わらなかったのは少し惜しいな。この両者に対してどのように戦うのか興味深い
それにしてもサラを失ったシロッコがあそこまで激怒するとは思わなかったな。彼は他人を駒扱いするような人間かと見ていたんだけど
ただ、サラとレコアがサラを撃ったカツを庇うようなことをしてもそれ以上感情を昂ぶらせるようなことはせず、さっさと退散するのは流石
今回の感想ってシロッコを褒めてばっかりだな
第一話と第二話は第一期序盤をなぞるような展開だったけれど、今回からは新しい展開に。ブリタニアの監視を掻い潜りながらルルーシュは黒の騎士団の再生とロロの排除を画策する
ロロは相変わらず正体不明なままでありながら幾つか彼の性質を感じさせる描写が。
情報封鎖のために何の躊躇いもなく味方を殺してしまう非道さを持ちつつ、それでいてルルーシュから貰ったロケット(本当はナナリーのもの)に固執する。そこからは他人の命を軽んじる姿勢を持ちつつも、ルルーシュを監視する立場でありながらルルーシュとの関係に執着しているのではないかと思わせる
又、ルルーシュに知力が全く敵わないために簡単に欺かれてしまう面からは監視役が務まるのかと不安になってしまう。何故こんな人物がルルーシュの監視役に選ばれたのだろうか?
ロロを追い詰めたと思ったら逆に追い詰められてしまうルルーシュ、星刻によって襲われる黒の騎士団、C.C.とカレンによる女の戦い。
次々と巻き起こる波乱の展開。次回のコードギアスも楽しみだ
第一期ラスト後の話が明らかに。互いに向けあった銃がどちらも命中しなかったのは拍子抜けだけど、その後にスザクが親友だったルルーシュを売ってナイト・オブ・ラウンズに就任する一幕があったのでそれはそれで良かったかな
今回のカジノタワーでの攻防はルルーシュが最初にレジスタンスに指揮を取り始めた戦いとホテルジャック事件をどことなくなぞるような話になっている。
ルルーシュの指示によってブリタニアの包囲網を次々と破っていく流れやイレギュラー機体が現れてルルーシュの手駒を壊滅させていく流れ、タワー崩壊後に電波ジャックして宣言する流れはほぼそのまま。
けれど前回の話と同じように今回の話も所々異なる部分がある。ルルーシュの指示に従う騎士団は既にルルーシュがブリタニアの学生であると知っていて尚従う意思を示すし、イレギュラー機体に乗っているのもスザクではない。又、タワー崩壊後に合衆国日本の建国を宣言するが以前は多くの日本人に賞賛された宣言も大衆からの信頼を失った今ではディートハルトしか興奮してくれない
そんな中でもカレンはギアスの真実を知りルルーシュに銃口を向けるけれども、結局は変わらずゼロを信じることを決める。
既にゼロの正体を知りルルーシュ相手にそれを言うのだから、何だかんだルルーシュを信じると言ったのと同じ
変わってしまった部分と変わらない部分。以前と同じくルルーシュが立てた作戦のイレギュラーとなったランスロットタイプ。その操縦者が記憶を取り戻したルルーシュにとって最大のイレギュラーであるロロだった点は何とも意味深
この回って1stライブDVDとか持っているとより楽しめるんだろうな~とか考えながら視聴
欲を言えばもっとそれぞれの歌唱シーンを見たいとか、765や346みたいに事務所レベルの困難に直面した場合の彼らの選択を見たいとか色々有るのだけど、315プロの面々が楽しそうに輝くライブステージを演出してくれただけで充分か。でももう少し彼らの活躍を見たいと思う心は止められない
季節がクリスマスまで進んでしまったということはやはり続編はないんだろうか。何とも残念
やはり前回ラストの瑛太の口角はミスリードだったか。それよりも恵那が応募した作品ではなく、恵那を撮ったものが金賞になっていたのも驚きだけど
卒業式でしんみりとした空気の中、皆と違う制服でうつむいたままの瑛太は結局この学校に馴染めないままに終わってしまったのだと認識させられて、少し悲しくなってしまった。
けれど、そんな瑛太が「まだここでやることあるから」と恵那の元へ向かい、恵那から特製の卒業アルバムを貰うシーンは良かったな。又、約束の合格は出来なかったのに、恵那の告白に対し自分の気持ちを話す姿は彼の誠実さを感じさせた
だからこそ、恵那も泣きたい気持ちを瑛太の前では我慢したのかもしれないね
そして全てをはっきりさせるために美緒の元に向かうのかと思いきや、陽斗と一打席勝負する流れに。6話での勝負や大学受験に合格したら気持ちをはっきりさせるつもりで居た瑛太にとって、このまま美緒に想いを告げるのは躊躇いが有ったのか。どこまでも生真面目な男である
そんな躊躇いを見抜いたのか、陽斗は瑛太をバッターボックスに立たせてホームランを打てと要求。打った打球がいつの間にか飛行機雲と重なりどこまでも飛んで行くような情景には心打たれた。……この流れで約束に間に合わず美緒に想いを告げられない展開になってしまうのはちょっと鴨志田先生らしいなと感じてしまった
それでも最後には大学で再会。思いを告げ合い、歩み寄る姿は長かった二人のすれ違いがようやく解消されたことを示しているように思えた
コードギアス第二期。
当時は期間が空いての放送だったことや枠移動もあってか第一期一話と被っている部分が幾つか見受けられる
けれど、根幹にある部分は大きく違う。それはルルーシュが記憶を失ったことで自分が王族であることやブリタニアに復讐を誓ったことを忘れている点、ゼロによるブラックリベリオンの失敗でイレブンに対する扱いが更に悲惨なものになっている点。
第一期一話のルルーシュは変えようがない日常に諦めを抱えつつも人助けを率先して行うなど善意が垣間見える人間性だった。けれど、第二期ではどうしようもない社会構造を斜に見て処刑放送やコロシアムにも心を痛める様子はない。それどころかゼロの行動を馬鹿にするなどかなりの皮肉屋に
ただ、力さえあれば何かを変えられると考える点は変わらないまま。この時点のルルーシュはチェス勝負に勝ってもイカサマ扱いされてしまったり、軍人からC.C.を誘い出すための餌としか見られなかったりとブリタニア人であっても力なき搾取される側の人間。
だからギアスを取り戻した直後に軍人へ問答する「無力が悪なら力あることは正義なのか」は間違っていたのは自分ではなく世界の方であると確認するため。貴族が「正しいことに価値はない」と言い軍人は「悪も正義もない」と言う、そんな世界を変えるためにこそ復讐者ゼロは再び目覚める
……それにしても「間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ」って言うタイミングを一歩でも間違えたら中二病前回の台詞だなぁ
堅実に作戦を進めていたはずがナナリーが誘拐されルルーシュが戦闘どころではなくなったことで一気に戦線は瓦解。どこまで大規模になっても黒の騎士団はゼロ在りきの組織だったと再認識。
ゼロが現場を顧みないような発言を撒き散らした後に離脱したことで騎士団に混乱が広がり、更には爆弾抱えたニーナが登場したことでかなりカオスな状況に。まあ、一番のカオス要員はオレンジだったわけだけど。
以前からちらほら怪しい容器に入っている姿は映っていたけど、いざ登場してみれば言葉も支離滅裂だし戦い方も他のナイトメアと全く異なるしで本当にカオスな存在。第一期最終回で出すキャラクターじゃないだろうに
日本中を戦争に巻き込んだルルーシュが望んでいたのは結局のところナナリーが平穏に暮らせる世界だけ。そのナナリーが居なくなってしまったら彼のこれまでなんて本当に何の意味も無くなってしまうんだろうな。
そしてその感覚はある程度スザクも共有しているとルルーシュは思っていたのかな?だからあの場面でもスザクが協力すると信じていたし、スザクがユーフェミアの死にどれ程の喪失を覚えたか理解していなかった。そんなルルーシュを目の前にしたスザクからすれば「お前の存在が間違っていた」と吐き捨てるのも当然
「俺達は友達だろう」と何の含みもなく言っていた頃は既に遠い程、銃を向け合う二人は相容れない存在になっていることがよく判るシーンだった