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良い

新作になってから現代製品が数多く登場するようになったけど、ビデオ通話する月の姿はどこか意外性が有ってちょっと笑ってしまったよ
他にもドローン撮影機やスピネルに写真を送るケロちゃんの様子とかは今の時代だからこそ描けるものか

「記録」の効果はもっと地味なものかと思っていたけど、空中に立体映像を映し出せるあの能力は多くの場面で役に立ちそう

小狼は今度こそ戦闘でさくらの手助けができるかと期待していたが、今回のカードは戦って倒すような相手ではなかったためにせっかくの格好良い技も空振りに
さくらと違いカードの気配を感じられず隠し事を持ったままの小狼。このまま彼はさくらと擦れ違ってしまうのだろうか?

今のところクリアカードは騒動は起こしても事件にまで発展せず、さくらに敵意を向けるようなものが少ないのは印象的。さくらの「皆が幸せになるためのものだと良いな」という台詞は希望よりも予感めいたものを感じさせる



良い

物語が大きな転換点を迎えると同時にルルーシュの戦う目的が再設定される回と捉えれば良いのだろうか

当初のルルーシュは「ナナリーが平和に暮らせる世界」を作るためにブリタニアに喧嘩を売った。けれどその目的はナナリーがエリア11の総督に就任することで他人の手によって叶った
次に目指したのは生徒会メンバーを再び揃えることだったけど、この願いもシャーリーの死によって叶う可能性が消失する。だから、ギアス嚮団殲滅はシャーリーへの贖罪で有ったという以上に自暴自棄的な行動であった側面も強い
そして戦い続ける原動力でも有った父親への復讐が通常の方法では叶わないと知ったのが今回のルルーシュ

そんな彼がCの世界で皇帝に破れC.C.を奪われる直前で言い放ったのが「そんな顔で死ぬな!最後くらい笑って死ね!必ず俺が笑わせてやる」という言葉。
助けたいのか、死なせたいのか曖昧でありつつ自分の傍に居てくれると思っていた存在が遠くへ行ってしまう孤独感や焦燥感。そもそもルルーシュがあのC.C.に対して笑顔になって欲しいと本当に思っているのか、と様々な矛盾を孕みつつルルーシュは新たな目的を設定したように思える

「これ以上奪わせてたまるか」とC.C.をその腕に取り戻したルルーシュ。けれどC.C.は記憶を失っており、実質奪われたも同然の状況
ルルーシュが奪われ続ける者のまま終わってしまうか、それとも別の存在になれるか重要な分かれ道に立った瞬間



普通


普通


普通

カノンの「涙が出るうちは大丈夫」という台詞が印象に残る

ルルーシュはシャーリーの死に直面した時は大量の涙を流したが、ロロのシャーリー殺害の告白を聞いた瞬間にはロロを偽るためとはいえ涙を隠してしまった
その後の葬儀の場面では生徒会メンバーだけでなくスザクまでもが涙を流している。ニーナはその場に居なかったが大泣きしている意味では生徒会メンバーとリンクしている。だというのにルルーシュはその場に居ないどころかギアス嚮団殲滅に躍起になっている。
これはシャーリーへの贖罪行為であるけれど、同時にシャーリーの為に涙を流すことを辞めてしまったがために生じた歪な行動のようにも見える。このせいで黒の騎士団員から自分たちの行為が虐殺行為にしか見えずゼロへの不信感に繋がってしまうのだから尚更

シャーリーの一件でルルーシュへの疑いを強くしたスザク。遂にカレンに自白剤を使うことに。スザクはもっと早くこの行動を起こすべきだったと思うよ……



良い

本格的にゼロツーがヒロ達のコミュニティーに入ってきたことにより不和が次々と表層化。
ヒロが感情の読めない表情で「俺達は仲間なんだ」と強調すればする程、チームが歪な状態になっていると見えてしまう

イチゴもどうにか感情を抑えヒロを穏便に託そうとするけれどゼロツーの他人の想いを顧みないような発言のせいでかえって険悪な状態に。
ゼロツーのパートナーとして両者の仲を取り持つべきヒロも自身の異常状態を隠すので精一杯の模様。
前回の爽快な戦闘描写が嘘のような酷い状況

又、他のプランテーションが登場したことでヒロ達のいる環境の特殊性も少し見えてきた。
これまではヒロ達とゼロツーが持つ常識の違いがぶつかることで互いの持つ認識の違いが浮き彫りになっていたけど、今回は同じパラサイトだが別の環境に属する子供達と交流することでヒロ達が抱える常識との乖離が示される
クリサンセマムのフランクスは同型のみ、「大人になる」の認識に齟齬が有る等々。けれど一番の違いは持っている雰囲気。ヒロ達の居るセラススはどこか緊張したような空気感があっても、同時に和気藹々とした空気も有った。けれどクリサンセマムの面々から感じられるのは戦場を幾つも直面してきたどこか疲れ切ったような戦士の空気。
対するセラススは持っている情報も少なければ戦闘経験も少ないとなると、クリサンセマムのパラサイトはヒロ達の未来の姿と解釈することも出来るのかな
ヒロが3回目の搭乗を控えている現状、彼らがゼロツーに言い放った「お前のせいでパートナーを失った」はこれからイチゴ達が遭遇する未来のようにも思えてしまうが果たしてどうなるのだろう?

そしてクリサンセマムの面々よりも様々な戦場を見て、「弱い奴は死ぬ。それだけのことでしょ」との考えに行き着いたゼロツーからは限界ギリギリのヒロはどのように見えているのだろう?



とても良い

チセとステラの年齢差、あれはステラが大人びていると解するべきかチセが生育不足と解するべきか判断に悩む
そして、初めての友達にまごつくチセ以上に今回はエリアスが子供っぽい面を出していた

以前にエリアスは人間の感情が判らないという話になり、チセはエリアスの人間の先生という役割が振られる事になった。そしてティターニアとの会話でチセと生きていくことを決めたエリアスにとってチセは大事な家族であると同時に唯一の存在でも有る
それだけを見ればエリアスが独占欲から癇癪を起こすのは理解できなくはないんだけど、その言動が骸骨頭や低音ボイスと似合わなさすぎてチセへの束縛がとても情けないものに見えてしまうのは如何ともしがたい

チセだって人間関係形成に慣れているわけではないのに同時にエリアスの子守もしなければならなくなって大変。けれど、エリアスがチセだけを手中に置いておきたいと思うように、ステラ一家を羨んだチセだって家族の情をエリアスだけに感じているのだ。そうでないと新しく出来た友達の見送りをルツに任せエリアスを追いかけやしない
だから刃を自分に向けたチセの行動も叱る意味を含みつつも、自分の気持ちを判ってくれないエリアスへの怒りとも取ることが出来るのかな

そしてアンジェリカとデイビッドによるカップルの形。異形や異種との恋愛譚において寿命ネタは定番だけど、彼の場合は妻のアンジェリカだけでなく娘にすら置いていかれることが確定しているのは物悲しい
普通は自分に向けて使われる「出来るだけ長生きしよう」との言葉が寄り添う相手のために使われた点は印象的だった



良い

今回のクリアカードは「記録」。ここまで無害で騒動も巻き起こらないカードも珍しい

前回の利佳に続いて苺鈴が電話で登場。こういう措置は嬉しいな

小狼は封印現場に立ち会ったものの、何も感じられなかったと悔いの言葉。前作の際はさくらと一緒に何度もカード封印に動いてくれた小狼だけど、今作はこのまま胸の内を何も話さずそして戦力にもならず終わってしまうのだろうかと危惧してしまう



良い


良い

数多の嘘で作られた行き来できない境界線とそれを飛び越えてくる本当の言葉

ルルーシュとスザクの関係は友達という嘘の裏ではゼロとラウンズとして敵対している。けれどシャーリーを助ける場面では一瞬だけ昔の二人に戻る

ジェレミアも「オレンジ」という嘘の言葉によって人生が崩壊した人間であるため、いざルルーシュと対峙しても過去の一件から敵だと認識されてしまう。けれど、彼が血を流しながらも語った本当の言葉はマリアンヌへの忠義。
その言葉からルルーシュは敵対していたジェレミアを仲間だと受け入れることが出来る。

他にも対立を乗り越えて再び繋がる扇とヴィレッタや、もう許すことなんて出来ないと考えていたスザクに届くシャーリーの言葉やら境界を越える様子が幾つも

ただ、注意しなければならないのは飛び越えた先にいる人は必ず歓迎してくれる訳ではないこと。
ロロがシャーリーを殺した理由は、彼女がルルーシュとロロのみで構成された世界に飛び込んできてしまったから。天涯孤独な育ち方をした故にルルーシュ以外を受け入れる気がないロロにとって、仲間に入れてと言ってきたシャーリーは邪魔者。他人の命を軽々しく扱い、シャーリーがルルーシュにとってどれほど大切な存在下理解できないロロだからあっさり殺してしまう

マオ襲撃の際はシャーリーとの関係性を失うだけだったルルーシュ。今回はシャーリーそのものを失ってしまった。第二期になってから目の前で大切な人を失う、奪われる展開が続くルルーシュ。C.C.への依存が更に高まりそうな、そんな展開。



良い

これまではなあなあというか曖昧な関係性のままユーと暮らしていた歩がユーの能力を知ることで、彼女の日常を守る意志を明確にする話

感情を表すと他人の運命に影響し言葉を発するとその通りになってしまう能力。力を行使すれば激痛が奔り、死んでも自身の魔力は残る。文字通り生き地獄のような状態で生き続けるユー。
そんなユーを楽しませたことで歩はゾンビになってしまった。自分が感情を動かしたせいで殺されてしまった歩と暮らす生活はユーにとって自身の罪と向き合うことに等しい行為だったのかもしれない。それを歩が「一緒にいろ」とユーと同じ目線の言葉で伝えたことシーンはとても良かった

巨大クジラを目の前にしても「しゃーなしだな」で済まし立ち向かう歩の姿はどれ程変態的であっても素晴らしかった
魔法少女モノなら感動シーンにもなり得るパワーアップからの衣装変更。歩は男だから魔法少女モノの尺度で言えば感動なんて起こり得ないはずなんだけど、ユーとの生活を守ると決めた直後の描写なのだから格好良いと思わずにはいられない



良い

咲世子の行動が超有能且つポンコツを地で行くようなものばかりでルルーシュの学園生活が危ういことに……。あのロロに「これじゃ人格破綻者だよ」とまで嘆かれるルルーシュの境遇は笑ってしまう

今回はラストを除いてギャグ回となっているけど、その理由はミレイが卒業直前に大イベントを開きモラトリアム終了としたようにルルーシュやシャーリーにとっても猶予期間が終わる直前の話だったから
第二期におけるゼロではない時のルルーシュの立場って非常に曖昧でブリタニアからは記憶を失ったままと認識され、守るべきナナリーは傍に居らず、監視役であるヴィレッタをこき使っている。そんな立場だからゼロとしての行動、特にシャーリーの父親やユーフェミアを死なせた件を責めるものは居ない

シャーリーもギアスによって記憶を無くしたことで父の死の真相を忘れ恋い焦がれていたルルーシュとの関係も良好に戻った
「いつか本当に好きにさせてみせるから」と面と向かってルルーシュに告げられるのも互いの因縁を忘れたままだから

ジェレミアの無差別なギアスキャンセラーによってルルーシュとシャーリーのモラトリアムは終了し後回しにしていた過去と向き合うことになる次回。色々と辛い展開が続くんだろうな……



良い

あのシャルティア椅子はむしろアインズしか罰となっていません……?

「引くのは臆病ではない。生きてこそだ」と言ったリザードマン達が立ち向かうのは勝てる見込みが全くないコキュートス。なら彼らは生きることを諦めていたかと言えばそうではなく、同族を生かすためにこそ戦ったと見られる。彼らが勇敢に戦えば戦うほど、リザードマン達の有用性をコキュートスに示し、ナザリック陣営の庇護の下で同族がより安全に生き延びる道に繋がっていく

ザリュース達の攻撃はコキュートスを欠片も本気にさせられず防御スキルを超えることもできなかったけれど、全く敵わない中でも気概や勇敢さを示し続けたことでコキュートスはザリュース達を戦士として認められた。だからこそ、アインズにザリュースをアンデッドではなく元通りに復活させて欲しいという要望を出す動機に繋がる

ザリュースを復活させる方法はシャルティアを復活させた際の描写を知っている視聴者にとっては特に変哲のない方法。けれど、リザードマン達にとっては神の所業にも等しいわけで。物分りがいいキャラとはいえ、ザリュースやクルシュから心からの忠誠の言葉を引き出したアインズのカリスマ性はやはり凄まじい



とても良い

あいと天衣の関係性はもっと破滅的な因縁が発生するかと予想していたけど、案外綺麗な落ち着き方をしたなぁ。夜叉神天衣という大仰な名前やそのカラーリングからダークサイドに身を置くようなキャラに勝手に想定してただけに普通に弟子入りする展開は驚き

ヤンデレ気質のあるあいと相手をすぐに挑発してしまう天衣。破滅的な関係にはならなかったけど、並べてはいけない組み合わせであることは冒頭の問い詰め描写から確実。「痛みと恐怖で自白してもらいます」とか脅迫してくる小学生ってやべぇよ……

自身と銀子の関係のようにあいと天衣には互いの実力を高め合うライバルになって欲しいと思っていた九頭竜。その想いが間違いで無いのなら、間違っていたのは天衣をあいに隠していた点。
あいを見捨てたわけではなく変わらず大事に想っている点を伝えないまま他の娘を指導し始めたら、不安になってしまうのは当たり前。特にあいは9歳ながら地元から遠く離れた場所にたった一人でやってきたんだから九頭竜は棋士としてあいを育てるだけでなく、大事な家族としてあいを育てる必要があったわけだね
そういった意味では師匠が九頭竜を育てる際に抱いた覚悟の話を聞けたのは良い経験

試験で天衣に負けてしまったあい。あいの負けた理由が「師匠が贔屓している相手だから勝てるわけない」と自分の力を知らず知らず制限したことであるなら、天衣が勝てた理由は小さい頃から凄い凄いと教えられてきた人の指し方を真似たから「自分は負けない」という想いを強く持てたからだろうね
同年代であるだけにこの敗北と天衣の出現はあいに大きな影響を与えるものになりそう

「まったく小学生は最高だぜ!」の台詞はこういった女子小学生がヒロインの作品で定番になるつつ有るのだろうか



良い

知世の行動力にはもう驚かないつもりでいたけど、さくらが引っ張られる場面でまずカメラを手に取る行動には笑ってしまったよ

小狼に手作りお弁当を食べてもらっている時のさくらの表情が悶てしまいそうになるほど可愛らしかった



良い

クリスマスプレゼントに多くを貰ったチセ。けれど無茶の反動から魔法を使うことを禁止されてしまい今の状態ではお返しが出来ないと痛感、だからこそ出来ることならなんでもやろうと決意する。つまり制限された環境で自分に出来ること、必要なものが見えてくる。そんな回だったように思う

チセは出逢ったばかりのステラの願いを聞き入れる。それは自分はもう弟に会えないから弟を探すステラの気持ちが判り、自身の血を差し出してでもイーサン捜索を行おうとする動機に繋がっていく。
エリアスを見つけるためにあの毛皮を纏うのを躊躇しなかったのも、前々回にエリアスと生きるていくことを選び取った自信があるからだろうね

ステラはイーサンが居なくなり両親が存在を忘れたことで弟が自分にとってどれだけ大切な存在か再確認する。エリアスの出現やらに驚いても「弟が戻ってこないことより怖くない」という台詞を自分の中から引き出せるようになる。
イーサンを探すためにチセの犠牲や灰の目による悪戯を経たからこそ、最後には名前を思い出せないままでもイーサンが自分の弟であることを再び認められる

ステラと喧嘩別れしたイーサンも姉の名前を思い出せないことで泣き出し「いらない」という言葉が本気じゃなかったと弁明する。エリアスとの問答を経て最後にはやはりステラが自分の姉であることを認められる

ステラがチセを友達と言う場面で影の中に潜むエリアス。普通の人間と普通の付き合いができる存在ではないからこそ、このような場面では表に出ることは出来ない。
イーサンの放った「他の誰かとなんて嫌だよ。家族ってそう思える人たちの事じゃないのかな」という言葉が響いたエリアス。人間と暮らすことは選べてもチセ以外と暮らすことをあまり想定できていない彼にとってチセが自分以外との繋がりを作ることはあまり喜ばしくはないんだろうなぁ…



良い

悪夢だ、と震えるミツルから忠告されてもヒロはゼロツーと乗ることを諦めない。それはどうしようもなく自分の力で飛びたいから
彼の中では自分を優先する気持ちがまだ強いから、ミツルの惨状やゼロツーが叫竜の血を引いていることを思い出しゼロツーと距離を置こうとしてしまう。ヒロを特別と言ったゼロツーからしてもヒロの行動はゼロツーを恐れる他の人間と全く変わらない行動。
ヒロはストレリチアに乗る資格が無いまま少しずつゼロツーを恐れ始め、ゼロツーは別の場所に連れ去られようとしている。彼女が風呂場で「ここを出よう」と投げかけながら、自分のことを化け物だと思うのかと詰問してしまうのは表面に出ている以上に彼女も追い詰められていたからなんだろうな。
連れ去られる直前の角で突くような動作は欲しいものが有るのに手に入らないいじけた子供の仕草のように見えた

だからこそヒロはそれを切っ掛けにこれまでのゼロツーの行動の様々を思い出し、彼女が自分と変わらない人間であることを確信できる
自分のためではなく相手のために飛ぶと決意してからの二人の行動、そして戦闘は爽快の一言。「出来るさ、僕とダーリンならね」「ゼロツーとならやれる!」の掛け合いが素晴らしい

もし次もヒロがストレリチアに乗るようなことがあれば三回目の搭乗となる。そこで何か変化があるのかそれとも全く無いのか、どちらだろう?



良い

小柄な女学生がスカート穿き忘れたまま登校する姿なんて見た日には二度見どころか三度見する自信あるわ

本編では栄依子のそっくりさん探しがコミカルに行われていたのは面白かったな。
それにしても千石家において栄依子の存在はどのような扱いになっているのだろうか…?生写真を額に飾るかもって……



良い

宗谷に音が届いていないって本当に聞こえていないという意味だったのか。観念的な意味合いかと勘違いしていたよ
他人の言葉が聞こえず返答がちぐはぐになっても人々は勝手に「流石天才」と解釈してくれる。元々の性格が影響しているとはいえ、その状況は非常に空虚に見える。
いつも一人で会話も上手くできない宗谷。そんな彼にとって他人と交信する唯一の方法が将棋だったのかもしれない。宗谷との対局が終わっても駒の音が零の内側に響き続けたのはその証のようにも思える

生きるために将棋を必要とした零と将棋以外の生を削ぎ落としたかのような宗谷。会長からすると二人の対局はとても面白く意思の疎通が図れていたとのこと。なら、零と宗谷は相通じる部分が有るということだろうか?
ただ、宗谷がどのように音を無くしてしまったか判らないけれど、現在の零が宗谷と大きく違うことは判る。川本家では豚の角煮や美味しい半熟卵で盛り上がり、不戦敗で黒星が付いた二階堂は周囲の心配を他所に新手を開発してとても嬉しそう。零の傍にこれだけ賑やかな音がある限り、宗谷のように音を無くしてしまうなんてことないのだろうな

次回放送が何で一ヶ月も開くのかと思いきやオリンピックのためか……。そうか、NHKだとこういうこともあるんだね



良い

長かった本作も遂に最終回。実際はシロッコを倒しただけで中途半端な終わり方だしこの後に「ZZ」や「逆襲のシャア」が控えていることを思えば何も終わっていないと見ることも出来るのだけど

劇場での会話は人類と世界の在り方を説いたもの。けれどそれを語るのがシャア、ハマーン、シロッコと立場的に選ばれた人間である点は、どれだけ大きい言葉を使おうと彼らが狭い世界で語っているようにも見えてしまう。
人類をどう導くかを議論する三人の場にニュータイプとしてほぼ覚醒しているカミーユが乱入し目的のために大勢の人が死ぬのは間違いだという単純な主張をする場面は、彼の子供らしさを感じさせると同時にそれがどうしようもないほどの真理であるとも感じさせる
そんな作品の集大成とも言えるキーキャラクターによる会話劇が立場があるわけでもなくニュータイプでもない一般人のファによって終了してしまう辺りが本作がどこへ向かおうとしていたのかを判らなくさせてしまう要因にも思える

又、ラスボスの一人であるハマーンが強いのは確かだけど同時にシャアへの未練があまりに溢れているのだから少し面白い。富野由悠季監督が描くキャラクターは精神面が面倒なことになっている場合が多いがハマーンはその筆頭。
彼女がもう少し素直になっていたら、ミネバを守る立場にこだわらなかったらどうなっていただろうと少し考えてみたが、シャアが彼女を毛嫌って居た時点でどうしようもないと気付く。もはや運命レベルの面倒さ
そういえばシャアは戦いの中で生死不明になったという認識で良いのだろうか?聞くところによるとこのまま「逆襲のシャア」までほぼ登場しないというのだから驚き

エマの死を見届け想いを託されたカミーユ。強敵シロッコとの戦いの中でニュータイプとして完全覚醒し死んだものたちを呼び出しジ・Oの動きを封じる凄まじい働き。初代ガンダムなどはリアルロボットものなんて呼ばれることもあり、Zもある程度その系譜を引き継いでいることを考えるとカミーユの在り方がどれだけ異常な領域に達しているのかが察せられる
戦いが終わりニュータイプとして完全覚醒した後の彼がどのような立場になるか興味があったが待っていた結果は精神崩壊。これほど呆然としてしまうような終わり方をする作品は珍しい

自分の中で消化できない部分があまりに多く評価が難しいと感じさせるような最終回だった



普通


良い

新キャラの詩之本秋穂登場。クリアカードを中心にした不透明な事件が続く中で登場するキャラクターなのだから、もっと謎めいた少女かと思いきや普通に大人しく控えめなタイプだったのは驚き
それでもさくらと名前が非常に似ている点やこのタイミングでの転校、以前は香港やイギリスに居たという話から何か裏があるのではと勘ぐってしまうが

さくらがクリアカード封印する瞬間を捉えるために全力な知世は微笑ましい。衣装とカメラが入ったカバンを常備してるなんて中学生女子の行動力じゃないよ
さくらが何が何だか判らない事件の渦中でも自分に出来ることをやろうと決意しているように知世も自分に出来ることに全力な印象。本当にこの二人の組み合わせは良いなぁ

そんな二人を他所に何かを知りながらさくらに告げられずに居る小狼とエリオル。今回の事件の背後には一体何が潜んでいるのやら
とりあえずさくらに真実を告げられないなら、さくらのお弁当を食べたりとか電話の相手を小狼には誠意を込めてやってほしい所。どうやらそれが現状の小狼にとって「自分に出来ること」の限界値のようだし



普通

今回の話を見るまで8階層守護者が未登場だったことに全く気付いてなかったな。映画でもその辺りちらっと言及されてたんだけどキャラの濃い守護者ばかりだったから忘れてたわ

デミウルゴスの予想通りアインズはコキュートスに勝利ではなく自分の考えを持つことを望んでいたようで。対リザードマンで敗北したことで自分の戦いに足りなかった部分を認識したどころか、リザードマン殲滅を命じるアインズに対し生かして部下とするべきと進言するコキュートスやその考えを補足するデミウルゴスの姿はこれまでのアインズを絶対とする関係からは考えられない姿。
守護者達の今後の成長を感じさせる遣り取りだった。ただ、アインズが言うように成長は同時に変化の現れでもあるから今のアインズ達の関係を思うと少し怖さも感じてしまうのだけど。

死に物狂いの力で難敵を撃退したと思ったらすぐに次の軍勢がやって来たリザードマン陣営の衝撃。更には神話レベルの大軍勢を足場を作るために使うという桁違いのスケール。
ここまで来ると逆に見せしめであっても降伏の道を残されただけでも幸運と見るべきか。ラストのクルシュの台詞には驚かされたけど、同族を残すために自分の死を受け入れてしまった男達と違って生き残ることを目指す女性は強いなと感じてしまうような台詞だった



良くない


普通

会長から小学生好きとか言われてしまったり、シャルの弟子入りを断るためにお嫁さん発言をやらかす九頭竜って最早言い逃れできないレベルのロリコンなんじゃ……

銀子からあいが弱くなっていると指摘された九頭竜。あいを更に強くする意味も込めて推薦の有った天衣をあいのライバルとして鍛え始めるのは良いんだけど、それをあいに伝えないから浮気を疑われてややこしい事に。
天衣もあいと九頭竜が将棋の師弟関係であることは知っていてもどのような人間関係かは知らぬままだから、少しずつ九頭竜に心寄せていく描写に心が痛む……

同じ年齢で九頭竜に師事するあいと天衣。次回は修羅場からの消えない因縁発生回だろうか?



良い

子供たちがどのような環境で育ってきたのか段々と判ってきた気がする、そんな第三話。

フランクスに乗れないパラサイトは次々と消えていき環境。生き残るにはフランクスに乗り大人たちから認められる特別な存在になる必要があった。
そんな中で子供たちの中で最初に特別な存在になったのはヒロ。名前がなかった皆に名前を付けることで抜きん出た存在となり輪の中心になったが、実際にフランクスを動かす段階になって立ち止まり特別ではなくなった。ヒロがフランクスに乗れなければ居ないのと同じと言っていたのはこのような背景があったからだろうね
それが突然ストレリチアにヒロが搭乗できたことで、憧れが反転してヒロに劣等感を覚えていたのではないかと思われるミツルも自分が特別であることを証明するためにヒロのようにストレリチア乗らなくてはと思うようになったのかな?ゾロメの嫌味な態度も同じような原因によるものだろうか?
イクノの能力が足りていないのではないかと遠回しに言った挙句、ストレリチアに乗れたら「やっぱり僕には問題はなかった」と歓喜するミツルの姿は相当拗らせているなぁ
その行動が結局はヒロの特別性を証明してしまうのだから皮肉な展開

現状、ゼロツーの相方になれた奴が特別みたいな扱いとなっているが当のゼロツーは自身の特別性についてどう思っているかはまだ見えてこないな。ヒロとイチゴを組ませても、自身がミツルと組んでもヒロと自身の繋がりを超えられないと思っているようだけど
ヒロはゼロツーに名前をつけることでゼロツーにとっての特別になろうとしたようだけど、ゼロツーにとってそんなことは関係なく既にヒロは特別な存在。ゼロツーがヒロをナンバリングでも「ヒロ」でもなく「ダーリン」と呼ぶ意味をいつになったら気付くのだろうね

どこかギスギスとした空気が満ち溢れている本作において、謝るゾロメに対しミクが「私達パートナーなんだから」と言う場面には少し癒やされた



良い

これまでも宗谷は特別な存在、掴み所のないような存在と描かれていた。その印象はこの回を見れば変わるかと思っていたが、結局のところあまり変わることはなかった。ただ、以前の印象に加えて孤独や空虚といった言葉も並ぶようになったように思う

零が敗着手を打った後の展開は詳しく描かれてはいないが優劣をひっくり返すような展開に持っていけなかったのは伝わってくる。
圧倒的な差によって負けた筈なのに零は島田のようにボロボロになることもなく清々しく楽しい気持ちのまま。対局前に「勝つため以外の心で飛び込んだら一瞬で首を吹っ飛ばされる」と自分を戒めていたはずなのに宗谷が勝ち自分が負けた現実を抵抗なく受け入れてしまっている
結局、零は宗谷と同じ高みに届くことなく静かに敗北してしまったのだろうね。感想戦の際に自分の手を見た零に「そういうもんだよ」と呟いた宗谷。将棋を通してどこか通じあえた部分もある宗谷は零の歩む道の延長線上に居るのかもしれないけれど、それはまだ埋めようのない程大きい差なのだと感じさせるような言葉だった



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