ヒストリアの過去がかなり壮絶。母親に温もりや繋がりを求めたのに拒絶された挙げ句、その母親が目の前で殺されてしまうなんて。
というか、そもそも「進撃の巨人」において平凡にそして幸福に生きてきた人間の方が少なかったりするけど
ヒストリアとエルヴィンの過去が明かされ、王政打倒と次期団長に関する未来の話が提示された一方でヒストリアは本当の父親であるレイス卿と再会。ここが人間と人間が戦う物語の分水嶺のように思えた
王政が持つ巨人にエレンが喰われる可能性が出てきて、エレンが拘束されている様子も同時に描かれた。どこまでもピーチ姫のように攫われてばかりのエレンの扱いが少し笑えてしまう
根津屋がマトモになってる……。元々は賑やかなキャラクターが事故や事件などによって大人しい性格になってしまう描写っていつになっても苦手……
これが封印派が狙う事態なのか。夢によって飢えや希望を奪い進化の力を無くそうとしているのか
根津屋の変わり様は立ち位置が中途半端なものになりつつ有った宗矢が封印派と対立する決定的な理由となりそうだ
そして変わったのは根津屋だけでなくオカルト研究会の雰囲気も。以前は突然現れた巨大猫に対しオカルト的な視点でワクワクと見ていたのに、今回は現実の日常生活に迫りつつある脅威の一つとして捉えているように見える
だからのぞみが宗矢の正体を指摘したのもそういった脅威への恐怖が有ったのかもしれない
それにしても宗矢とのぞみの遣り取りが非常に素敵。
到底信じられない話を明かした宗谷の言葉をあっさり飲み込むようなことはせず、かといって拒絶もしない。どちらかと言えば宗矢が陥っている事情を理解するよりも、宗谷の心を理解していくようなのぞみの態度はとても良いな。二人のゴメン、ありがとうの応酬。そして「街を守ってくれてありがとう」というのぞみの言葉
宗矢が何を守りたいかがはっきり定まった瞬間のように思える
これまではヒーロー達が地球を守る正義の味方、宗矢が地球を守るヒーローを攻撃する悪者という構図で本作を見ていたのだけど、閣下の登場によってその構図はひっくり返る。このような展開は水上先生ならではと言った所
次回以降の展開も非常に楽しみ
結局青空つぐみの性別はどちらなんだろうか?
常識的に考えて女子校に男子が居るわけないんだけど、色々と常識に囚われない本作ならつぐみが実は男だったとしてもそれ程不思議だとは思えなかったりする
と言うか、何だかんだ本能に従って生きている華子が反応している時点で性別確定している気もするが
少しずつ人間関係が複雑怪奇な事態に。伊織は女性相手では千紗と付き合っていると周囲に宣言され、男性相手では耕平が好みと梓に認識されてしまった状況。そんな今回は新キャラのケバ子のために奔走するという内容
ちょっと見では伊織の目的って何なんだよと突っ込みたくなるような無軌道っぷりでは有るんだけど、会ったばかりで好印象も抱いていないケバ子の気を晴らしてやるためにあれだけ嫌がっていた女装を一番目立つ形で出来るというのは、なかなかの侠気で有るようにも思える
……まあ、その行動がスカートめくりで非常に不機嫌になっていた千紗の心情を更に害する要因にもなってしまうわけだけど
でも、何だかんだ言ってもお好み焼きを作る際に息の合った連携が出来る伊織と千紗はお似合いカップルに見えるんだけどね
原作そのままのサブタイトルなんだけれど、今回の話の内容をよく表していて秀逸と感じる。
しおを取り戻し二人だけの城を作るために努力するさとう。けれど、彼女の知らないところでしおの精神は危うさを増している。更には北埋川は叔母の存在に疑念を持ち始め、三星はしおとさとうの関係を知り、バイト先の後輩はさとうに劣情を抱く。
というかさとうのヤバさは比較にならないけれど、その周囲には何故これ程までにヤバイ人間が揃っているのか。真っ当に感じられる人間がしょうこかモブしか居ないって……。やはり類は友を呼ぶのか…
混乱する思考の中で母親の幻覚を再び見たしお。家族なら助けてくれるはずが、告げられたのは許さないという言葉。しおが記憶を閉ざしてしまったのはそのあたりに理由があると考えられるのかな
そして、さとうから誰かと話したかと聞かれて話してないと答えたしお。これは前夜の記憶を失ったとも取れるし、さとうに嘘をついたとも取れる。
出掛けるさとうに名残惜しげに手を伸ばしたのに、さとうの気持ちが変わらないと知るやゆっくりと手を離し、直後には笑顔を見せるしお。普通の子供であれば、成長して物分りが良くなったと捉えることも出来るけれど……。
クローゼットに隠された落書きのように彼女の心の内を窺い知ることは出来ない
しおを取り戻し、より確実な鍵をつけてハッピーシュガーライフを再び手に入れたさとう。けれど、その幸せな生活の崩壊はすぐ近くまで迫っているようにも感じられる内容だった
西の魔女じゃなくて西の魔蛇だったのね。勘違いしてたよ
そして勘違いを正し、正体がナーガだと判明した週には既にアインズに屈服してたというスピード展開……
第一話では小企業の苦労人上司のように見えたアインズ。今回は部下の教育に悩むワンマン経営者のようだった。というか、ナザリックの運営形態を考えればワンマン経営者の方が彼を表すに相応しい言葉なんだけどさ
ルプスレギナの報連相が出来ない点を怒りながらも、次の瞬間には自身の説明不足を認め、カルネ村に関する考えを説明してくれる。
見た目は幼いアウラの生育環境を気にし情操教育すら考慮に入れる
もしかしたら今のアインズは理想的な上司の在り方に近いのかも知れない
ただ、そうやって見えてくるアインズのイメージと反するように思えてしまうのが、彼のカルネ村への捉え方か
デミウルゴスの発言もあってか、アインズの中でカルネ村の重要度は高いのかと勝手に思っていたけど、アインズにって重要なのは赤いポーションを作れるンフィーレアだけで他はそれ程高いわけではないのかな。むしろ、ラストの台詞から察するにンフィーレアから更なる感謝を引き出すためにはカルネ村が滅ぶのもやぶさかでないのか?
第2~3話でこれでもかとゴブリン達の人の良さやエンリの村への思い入れが描写された後で、このような展開になるとは思っても見なかったな……
全てがアインズの思い通りになってしまうのか、それともエンリが抵抗を見せるのか。次回がどうなってしまうのか全く予想できない
俺ガイルで普通に青春真っ盛りなエピソードを見ることになろうとは。
セイバーコスさせられる結衣やら材木座及び海老名の行動など、平時であれば痛々しい全てが体育祭という特殊な空間によって誤魔化され、青春特有の空気感の中に吸収されている
比企谷も卑屈なのは冒頭のネガティブエピソード披露まで、その後は体育祭準備に奔走し本番では勝ちを目指しに行く
これまで人の輪に入ることがなかった材木座も体育祭を盛り上げるのに一役買い、士気が下がった味方を鼓舞さえする
戸塚も大将として参加とのことだけど、周囲の反応はもはや可愛い女の子を前にした時のリアクション
雪乃も集団行動に対しては非協力的なことが多いのに騎馬戦では無双の働きを披露する
細かい不条理とか通常時のイメージなど吹っ飛ばし、全て祭りの中で有耶無耶にされる。まさしくボーナスエピソードに相応しいような話だった
根津屋は気絶したのではなく幸せすぎて寝ていただけだったのね。紛らわしい……
前回、人の優しさに触れてしまった宗矢はやはりグランドパラディンに対して第2話の頃ほど強く出れないのか、「友達?」と聞かれた後の返答がどこか歯切れが悪い。それどころか晴海が竜になってしまえば「仕方ねぇな」と言ってあっさり協力する。
宗矢の中で他の人間に対する認識が少しずつ変化しているのが感じられる
第2話から描かれてきた美羽と晴海の関係性が本当に良いな。「美羽ちゃんの前では負けない」と強大な力を呼び起こした晴海。晴海を元に戻すために危険な場所に戻り呼び掛けの声を発した美羽
宗矢達が力を振り絞っても倒すことが出来なかった竜を晴海へ言葉を届けることによって消してしまった。
この時、竜が消えた理由は晴海が欲していた「自分を怖がらない存在」を明確に手にしたからかな?同様に美羽も晴海を助ける行動中にサイキックとは別種の強さを手に入れた
美羽が「私達はもう戦わない」と言っていたのは心の底から欲していたものを手に入れてしまったからかな
となると、気になってくるのが他のグランドパラディンの面々。彼らも同じようにネビュラとの戦いの中で欲しているものを手に入れて戦線から離脱していくんだろうか?
それこそが先生と銀子が望む愛の進化なんだろうか?
だとすればその流れに対抗してヒーローを結束させなければならないはずの龍造寺が、世界征服なんてヒーローの同意を得られないような目的をこの段階で披露したのは何の意味があるんだろう?
益々謎が深まっていく印象
展開がずいぶん早いな。コンパクトに纏めつつ原作エピソードの順番を入れ替えながら、第1~2話だけで原作13~14巻に収録されているエピソードを殆ど網羅している
個人的にはこの人と人が戦う辺りの描写はそれ程面白さを見出だせなかった為、このようにコンパクトに描いてもらえるのは有り難い
それにしても立体機動シーンの出来は素晴らしいな。そのシーンだけ何度も繰り返し視聴したくなるレベル
人間同士の戦いになれば当然のように求められるのは人を殺す覚悟。
あのメンバーの中で真っ先にその覚悟と向き合う羽目になったのが巨人に対しては非力なアルミンであったのは何とも言えない。
そう言えば忘れがちだけど、エレンとミカサは幼い頃に既に人殺しを経験してるんだっけ。ミカサはあの局面に他のメンバーほど動揺していなかったようだけど、ここにエレンが居たらどのような反応を返していたのだろう?
一方で中央憲兵を拷問にかけるリヴァイとハンジ。その遣り口はもはや味方がするものとは全く思えない。そんな非道な行為が行われていると知りながらアルミン達も止めたりなどしない
「僕らはもう犯罪者だよ」というアルミンの言葉、そして「痛み」というサブタイトルが重く響いてくる
一人で戦うコニーに対して劣勢だった綾乃。挽回できたのは健太郎の指示や、泉のパートナー宣言によるものか。一人でも勝てると自分勝手な行動をしていたコニーに仲間を手に入れた綾乃が勝つのは王道的展開なんだけど、果たしてそれは綾乃が目指すべき強さなんだろうかとも疑問に思ってしまう
それにしても綾乃の孤独も、コニーの焦燥感も全部有千夏だとしか思えなくなってきたな
仲間なんて居たって意味ないってと息巻いていたコニー。試合に勝っても、その勝ち方がヒナに庇われたものであるだけに自分の言葉を証明することは出来なかった。けれど、試合後には部活メンバーから玩具にされるほど可愛がられる
綾乃も勝って皆の仲間になると意気込んでいたが負けてしまった。けれど、部活のメンバーたちは一生懸命探してくれたり、嫌いだって正面切って言ってくれたりもする。最後には仲良く記念撮影
二人共、目的とは異なる結果になったのに仲間を手に入れてしまうのは面白い展開
綾乃とコニー、見た目も性格も大いに異なる二人だけど唯一似ている点はバドミントンが強くないと有千夏に認めて貰えないのではないかという恐れを持っている点。これは他の誰にも理解できない感覚だろうね
だから同じ感覚を持つコニーの「ママに認められなきゃバドミントンやる意味ないでしょ」という言葉は綾乃に響きすぎてしまう
最後には鬼気迫る顔で「お母さんなんてもう要らない」と言った綾乃。改めて自分よりも圧倒的な実力とセンスを持つコニーを選んだ事実を目の前に示されて耐えられなくなったのか
なんだかこのまま闇落ちしてしまいそう
将棋をお尻からビーム出す競技だと何年間も勘違いできる華子の生活環境が全く想像できない。何だかんだ小さい頃の勘違いって10歳前後で解消されたりしないかな?
でも、どんなカオスな描写が有ったって尻からビームを出せる前田の存在の方が目立ってしまう(笑)
今回は甘さ控えめで狂気と恐怖が入り交じる様相。
あさひの登場によってさとうは帰宅が遅れしおは勝手に外出してしまう。その為に今回はさとうとしおが会話する場面が無い。それを寂しく感じてしまうのは、さとうとしおの二人が醸し出す甘ったるい空間を何やかんや楽しみにしていたということか
すんでの所であさひ殺害を躊躇したさとう。そもそも咄嗟に凶行に及んでしまった理由はしおと同じ誓いの言葉をあさひが口にして嫉妬してしまったから。言葉にしてしまえばとてもわかり易い理由なんだけど、その感情を理解するために冷静に自身の感情を再確認するさとうの様子がなんとも恐ろしい。そして理解した直後のとても幸福そうな姿が非常にアンバランス
今回のさとうは何時にも増して感情の振れ幅が大きかったかな
しおはさとうが帰って来ない状況と、母の幻覚に連れられて扉の外へ。でも、しおって第一話ではおとなしくさとうの帰りを待ってなかったっけ?
街の中をさとうを探し歩くしお。そのあまりにも不安定で物事を知らない様子はしおの過去に何が有ったのかと想像させる
そしてしおがこのタイミングで三星に出会ってしまったのは良いことなのかどうか判断に迷う所。というか三星さん、貴方幼女への欲求を拗らせ過ぎていやしませんか?チラシの匂いを嗅ぐ、出合い頭に痛いの痛いの飛んでけを懇願、実際にして貰ったら涙や涎をだだ流し。終いにはしおを自宅に連れ帰ろうとする。第一話で爽やかにさとうに告白していた三星はどこへ行ってしまったんだ……
外出と母の幻覚で頭痛を感じたしお。更に三星が殴られる光景を前にして更に頭痛は酷く。過去を思い出そうとする本能と思い出したくないという直感が頭の中で戦っているのだろうか?
ナザリックが世界征服をする上でカルネ村は良い実験場になるとの認識で始まった今回の一連の話。人間とゴブリンが共に暮らす中での問題点や課題が表面化してくるのかな?なんて予想していたら、エンリがカルネ村の中でアインズを思わせる立場になっていく流れには驚いてしまった
彼女が言うようにエンリは本来ただの村娘でしかなく指導者の立場を望んだ訳でも無いし何か功績を示した訳でもない。アインズと出会った事で偶々ゴブリンを召喚できるアイテムを授かっただけに過ぎない
そこから持ち前の性格も相まって力持つゴブリンから慕われるようになった事でエンリが村の指導者であると目されるようになってしまう。エンリからしたら実感を伴わない突然の変化と感じられるだろうね
それでも人間だろうとゴブリンだろうと別け隔てなく接し、オーガの面前に出る勇気もあるエンリはやっぱり指導者としての素質を有しているように見える
それでも既に指導者として活躍しているアインズと異なる点があるとすれば、エンリ自身には特にこれといった力が備わっていないことか。
そういった意味では関所や冒険者に依頼出す場面で彼女の指導者人生が終わっていたかも知れない点を考えると、再び出会ったアインズが裏からエンリの手助けをする展開は良かった
それにしても危機は迫っているようだが敵の姿は見えず。本格的に戦闘になった際はカルネ村はどの程度戦えるのだろう?
宗矢がヒーロー達と戦う理由が説明されたけど……。「俺の星を滅ぼした竜の力を使う奴は全員ぶっ倒す」って視聴者を納得させる理由じゃないよなぁ。どちらかと言えばヒーローに感情移入しやすい路線は続き、視聴者にとって宗矢はまだまだ理解しがたい存在。
それこそ夢の中で先生と謎のぬいぐるみが割と重要なことを話していたけど、宗谷が肉に夢中になって聞いていなかったように視聴者はまだ本作の裏側には目を向けなくて良いということかな
そんな中でも宗矢から少し角が取れ丸くなったのが印象的
先生に怪我させたことを謝り、銀子を危険な目に合わせたことも謝る。更にはテレビで委員長が心配しているのを見れば学校にも再び登校する気にもなる。前回と比べて心理面に急激な変化が起こった理由は一人で無鉄砲に突っ走ってもグランドパラディンを倒せないと知ってしまったからか?
のぞみに付いて行ってオカルト研究会に入部してしまった挙げ句、UMA関連の本を貰い「何か楽しかった」と言ってしまう宗矢。先生も地球への永住を仄めかす状況。これで彼が復讐を忘れて普通の学生になれば全てが平和になるのかもしれない。
もう少しで穏やかな生活を手に入れられそうなのにそれでも宗矢は復讐心は無くせない。やはり彼はまだまだ視聴者にとって理解しがたい存在
今回はネビュラウェポンに根津屋と晴海が飛び込み晴海があっさり幻を打ち破ったのは予定調和的だけど、根津屋が落ちていくのは少し予想外の光景。もしかして幻を打ち破った者でないと重大な影響があるのだろうか?
気絶したまま落ちていく根津屋。これは竜の力を奪いたい宗矢にとって大チャンスなんだけど、これまでのヒーローと違い見知った相手から奪うことになる
今回の日常に溶け込みかけた描写と合わせて考えると根津屋へ対しどのように行動するかは宗矢にとって一つの分岐点になるのかも知れない
香純の罰ゲームトラウマは早くも解消されつつあるのだろうか?それともトラウマの恐怖を越えるほどにオリヴィアの脇の臭いに脅威を感じたのか?
というかとても可愛らしい美少女なのに脇が臭いってどうなの……
原作の第二話に相当する話を今更やっているせいか原作と綾乃の心境が大きく変わっている
綾乃とコニーの有り様があまりに対照的。
入部したことで少しずつ部員から受け入れられてここなら仲間もできそうだと思い始めた綾乃。髪をいじり合ったりあだ名で呼ばれたり。そりゃ綾乃だってもっと受け入れて貰いたいと自分からお遣いだって志願するさ
対してコニーは唯我独尊極まれりといった印象
自分が北小町との練習試合を望んでおきながら勝手に出掛け練習にも遅れる。そして試合になればダブルスなのに「一人で勝たなきゃ意味ない」とペアの多賀城を無視して棒立ちになる。ここまで仲間を無視して自分勝手に行動するキャラは珍しい。これで実力が同世代で随一だというのだから尚の事厄介なタイプ
ただ、コニーの自分勝手さが目立つことで、逆に綾乃の異常性が影を潜めるのが面白い。今の綾乃はもっと皆と仲良くしたい、皆の役に立ちたいと普通のコトを望んでいる
そのせいか試合でも実力の高さが描写されることはない。綾乃・泉ペアの戦い方は割と普通に見える。まるで仲間を無下に扱うコニーだから強いかのように見え、仲間を求めてしまった綾乃が弱くなってしまったかのよう
色々と原作と違う展開だからか、この試合でコニーと綾乃が「仲間」についてどのような意味を見出していくのか非常に楽しみだったりする
同期の皆で家の掃除、リヴァイの潔癖症を恐れたり、ミカサが女子力(物理)だったり、サシャがパンを盗んだりと昔懐かしの光景で始まる第三期。
だというのにその直後に続くのはそれほど明るくない展開。エレンの硬質化の実験は失敗、手掛かりの一人だったニックは殺され、リヴァイ達は襲撃されかける。
そんな状況でもエレンとヒストリアの会話描写は良かったな。ユミルが居なくなり、更に自分が重要な存在とを知り不安定になっているのかやさぐれているヒストリア。以前の女神のようなクリスタを覚えているこちらとしてはその姿には違和感しか無い。けれどエレンだけはそんな今のヒストリアを肯定し「今のお前はただの普通だよ」と告げるシーンは明るい描写と暗い描写入り交じる今回に於いて良いシーンだったように思う
原作を読みこれから何が起こるか知っていてもラストに訪れる衝撃は凄まじい。これまで人と巨人が争っていた本作で遂に人と人が争う局面へ転換すると認識させるには充分なラストだった
かなめに銃を渡して覚悟を試したつもりが、暴発によりそのまま退場してしまうレナードのシーンは何のギャグ展開なのかと突っ込みたくなったよ
的に囲まれかなめも助けられず絶望的な状況。しかし、レーヴァテインが登場してからの反撃展開は本当に胸が熱くなるような素晴らしい展開ばかりで感嘆させられた
宗介とアルのどこかコントみたいな気の抜けた会話、初期のボスキャラであるコダールやベヘモスを圧倒するレーバテインの戦闘力。
何よりも諦めかけていたかなめが宗介との会話の中でかなめらしさを取り戻し「どんな犠牲を払っても構わない」「あたしを抱きしめに来なさい」と啖呵を切るシーンは、挿入歌で下川みくにさんの曲が流れていたことも有って本当に感動してしまった。こんな要求が出来るヒロインってきっと千鳥かなめ以外に居ないよなぁ
アルの復活、かなめとの約束、そしてマオ達との再会。陣代高校の戦いで失ったものを一度に取り戻し、ミスリルという落ち着ける場所に戻ったせいか宗介が明るい表情になっていたのが印象的。レモンを命の恩人と紹介したシーンはこれまで彼にはキツイ応対ばかりだったせいで少し意外に感じてしまった。
ミスリルは壊滅的だし今回の戦闘による戦果なんて殆ど無い変わらず厳しい情勢であっても、皆の表情が活き活きとしている。まさにここからが正念場だと充分に感じさせる終わり方だった。
ここまで素晴らしい最終回だと続編にも期待してしまうが果たしてどうなるのだろう……
何はともあれ、前作放送や原作完結からかなり時間が経っている本作をこのような素晴らしいアニメに仕上げてくれたスタッフには感謝の念しか無い
冒頭の注意分は毎回表示するのね。そのせいで益々本作が異色作である点が明確にされたような……
伊織が女子大との交流会に参加するために自立した男とアピールするために自室をあの手この手で改造する下りは笑ってしまった。AV→BL→千紗まみれはいくら何でも極端すぎる改造だよ!
そんな前半だから真面目に水中の魅力が語られる後半とのギャップが凄いことに
奈々華の説得、というよりも水中の世界を好きになる道標となるような言葉はとても素敵。思えば奈々華だけでなく寿達だって遣り方は色々とアレだったけど泳げず水に苦手意識を持つ伊織がダイビングを好きになれるように様々な角度からアプローチしてくれてたんだもんなぁ。ホント遣り方はアレだけど