3年生になった「黄前久美子」にぐぐっとフォーカスした構成で、部活、音楽、将来と自分と向き合ってもがいて、彼女なりの回答をみつけていく姿が描かれている。
1,2期のような演奏にフォーカスをした超絶作画を期待している人は、肩透かしを感じるかもしれない。
私は、3をつうじて、久美子が人間としてより好きになったし、尊敬できると思えた。
人に流されやすいと思っていた彼女は、人の想いを受け取って、自分の中で反響させて、周りに響かせることができる人だった。
そう感じるのは、シリーズ通じてこのアニメが、人の感情の機微や想いのぶつかり合いによって生まれるものを表現し、伝えようとしているかだらだと思う。
自分の演奏者としての位置を脅かすかもしれない存在を、避けようとする自分になんとなく気づき、影を落としつつも、
部内のトラブルを治めることへの四苦八苦で、終盤で部としても自分の問題としても大爆発するという構成が秀逸です。
これまでの、積み重ねや、体験があってのアンチテーゼ、試練なので、より、彼女の葛藤、選択、行動、努力が輝いているような気がします。
久美子の認識よりも、周りの人は久美子のことを信頼しているし、大好きなんだと感じるシーンがたくさんあって嬉しくなった。
彼女の回りには、いつもよき手本がいた。中でも個人的に姉の麻美子との関係の変化が好きだ。
放映期間中、公式が放送終了後に光の速さでネタバレ投稿するし、Youtubeにネタバレが溢れかえるのが、リアタイに追い付くまでは辛かった。商業的にはしょうがないのかもだけど。
つらぁ。しんどい...
予告で公開オーディションすると聞いた時点で、ほぼ結果はわかってるようなもんだったけど、やっぱつれぇわぁ
久美子の聖人っぷりにあの場にいたどれだけの人が救われただろうか。
麗奈がこれまで誰に何を言われ、嫌われようが、傷つけようが、信じてきたことを、
最後の最後で自分で選択させる、悪魔のような脚本。いや、ほんと悪魔だよ。
オーディションの投票権は最初から麗奈にもあったのだろうか?最初から投票しなかったのは、その時点で久美子を選べなかったからなんだろうなぁ
これまで、オーディションに選ばれないのは本人の努力が足りないからと言っていたが、久美子にも同じこと言えるわけないよな
この感情はそれとは別なんだよ、ほんとに。
奏が泣きつくところは、香織先輩と優子先輩のシーンと、あすか先輩と久美子の渡り廊下シーンが想い起こされた
大吉山の思い出までアップデートして、ありとあらゆる場所に3年間分の思い出がギッシリだ
ソリを公開オーディションにする件は、名前呼ばずになんとかなりませんでしたかねぇ...可哀そうに...
黄前姉妹のシーン好きだなぁ。尊い。
久美子の誠実でいようするところ、最後は自分で決断するところ、本当に尊敬できる主人公だよ
スッと人の心に響く言葉が出てくるのは、久美子自身、他人の言葉を自分の中で響かせられるからなんだろうな。
みぞれに言われた「想像できない」という言葉は、シチュエーションだけ切り取れば、
直前で麗奈に応援の言葉をかけていることも相まって、とても残酷で心がズタズタになるようなものだが、
久美子は、そのまま受け取って、自分の問題として咀嚼して、糧にすることができた。
みぞれと久美子がこれまでの積み重ねてきた信頼関係、演奏者としてのリスペクトがあるからだし、
そこが久美子を人として尊敬できるところ。
ライブシーンがヤバすぎる...これが東映アニメーションの本気か...
ライブだけじゃない、サウンドチェックのシーンも、こんな映像を見せられたら頭おかしくなるて。体でリズム取ってるルパさん、かっこいい。アニメだというこを忘れてしまう。