持たざる者である主人公の2人がパリコレを目指す物語。道を閉ざされそうになりながらも進み続ける2人の姿に心を打たれた。諦めずに粘り強く頑張ってみようと思える作品。
作画は良いとは言えないが、要所要所での演出がキャラクターの魅力を引き立てるもので全体的にはかなり良かったと思う。
ケチのつけようがない、2020年のアニメの中でもトップクラスの出来。
悪人から大金を騙し取る手口は実に爽快で、その中でキッチリ掘り下げられていくメインキャラクターたちは非常に魅力的だった。そしてなんと言っても終盤の展開は圧巻。"すべての嘘は、この時のために"というキャッチコピーがしっくりきすぎる怒涛の伏線回収と豪快で爽快な手口によるハッピーエンド。ロマンチックなラストも含め、見て良かったと余韻に浸れる素敵な作品だった。
真面目で丁寧な百合。授業を頻繁にサボっちゃうようなちょっと不良の安達としまむらが、本当に少しずつ関係を進展させていく様子が面白かった。また、安達の、しまむらを意識しすぎるあまり斜め上を行く言動がギャグになっていて笑えた。物語は安達かしまむらの語りで進んでいく構成だったが、個人的にはしまむらの方に共感できる部分が多かった。アニメの範囲では恋愛にまでは発展しなかったが、続きが気になりすぎるので原作も買おうと思った。
1話完結の性質上、イッキ見したくなるほどではなかったがシリアス過ぎずコミカル過ぎず、それなりに面白い作品だったと思う。サジェストに「わからせ」なんてワードが入るくらいだから主人公のイレイナはメスガキチックなキャラクターだと思っていたが、少し生意気なだけの普通の良い子でちょっと拍子抜けではあった。フランやサヤとの絡みももっと見たかったが、まあそういう作品では無いのでしょう。