サービス開始日: 2023-07-02 (514日目)
お茶子とトガちゃん、双方が自分の思いや願いをぶつけ合う姿には胸が締め付けられた。人の血を吸うことはトガちゃんにとってその人への好意の表し方、それ以外の意味、勿論悪意なんて全くない。ただ純粋に好きという気持ちから来る行動。けど周りの人間とは違うし、異常な存在として見られてしまう。受け入れてもらえず苦しんできたトガちゃんの叫びが声優さんの演技も相まってとても辛かった。そのトガちゃんに真正面から向き合い、自分の言葉で思いをぶつけたお茶子にも同じ位胸を打たれた。「普通」のあり方、周りの多くの人間と違う部分がある時、それはおかしいことなのか、絶対に直さなければならないものなのか、お茶子とトガちゃんの姿からは色々なことを考えさせられるなぁと思う。
個人的に社会人ラブコメを視聴するのは久しぶり。海外転勤を回避したいという共通の目的のもと偽装結婚に踏み切った2人がメインだけど、2人とも結構不器用っぽいから何か微笑ましかった。そんな2人の恋愛模様がどうなっていくのか見守っていきたい。
作画やキャラなどかなりクセ強めの作品ではあったけど、同時にかなり面白かった。ホラーやオカルトの怖さ・気味悪さとシュールな面白さ、下らないのに何かインパクトのある下ネタ、ギャグの面白さ、ストーリー展開自体の緊迫感と勢いなど、色々な要素が詰まっていて見応えがあった。今後も楽しみ。
原作でもすごいのに、声がつくと千夏先輩の可愛さの破壊力がさらに増す。上田麗奈さんの演技が最高。同じく雛も動きがつくことによってより魅力が増してる。この作品はキャラも魅力的で、大喜も千夏先輩も雛も、目標のためにストイックに、妥協せず努力してる。前回と今回の2話で原作未読勢にもキャラの魅力が伝わったんじゃないかと思う。
賑やかさと程良いユルさのバランスが絶妙で楽しそうな作品。蘇芳さん達女性組の男装時とそれ以外の時のギャップ、常盤くん達男性組のリアクションが楽しみ。
まこと、蒼井さん、竜二、メインキャラ3人の掘り下げと心情、関係性の変化に集中してとにかく丁寧に描いていたとても面白い作品だった。女装や可愛い物が好きというまことやそんなまことに対して恋愛感情を抱いていた竜二、LGBT的な要素を取り上げていた作品ではあったけど、そういう要素を前面に出すというよりは、人間ドラマを面白くするための要素の一環として描いていたように思えた。メッセージ性が読み取れはするけど説教臭くなるようなことはなくて、堅苦しくなかったから見やすかった。前面に出し過ぎていなかったとはいえ描写が疎かになっていたわけでは決してなくて、LGBT的な要素に向き合い、丁寧に描いていたと思う。周りからの視線や声、自分がおかしいんじゃないかというまことの悩み、まこととの関係が変化してしまうことへの竜二の不安、そういう部分がすごく丁寧に描かれていた。同じく蒼井さんも、「特別」を求めて悩む姿が描かれ、普段が明るい子な分、その裏にある様々な心情を想像すると胸が痛かった。3人それぞれ悩みを抱えていたけど、それぞれが自分なりに考えたり、時には互いに影響を与え合ったりすることによって少しずつ前に進んでいく姿がとても良かった。シリアスなだけじゃなく、文化祭や修学旅行などの学園モノとしてのイベントやクリスマスなどのラブコメとしてのイベントも描かれ、3人やその家族・友達との楽しげな様子も沢山描かれていた。毎回可愛らしいデフォルメイラストで描かれたシーンも沢山あって癒やされた。完結編の劇場版ばどういう展開になり、3人の関係がどうなっていくのかとても楽しみ。
何と言っても、とにかく戦闘シーンが素晴らしかった。作画の暴力とかまさにこの作品の戦闘シーンのような所を言うのだと思う。神作画、スピード感、迫力、全てにおいて完璧な戦闘シーンだったし、それが全ての戦闘シーンで発揮されていたのが何より1番すごいと思う。戦闘シーンに目が行きがちであるけど、ストーリーもとても面白かった。昨今だと逆に珍しいんじゃないかと思う位に真っ直ぐな王道バトルファンタジーだった。作中世界では魔法が使えず落ちこぼれ扱いされている主人公のウィルが、その卓越した身体能力と剣の腕を活かして戦い、困難に立ち向かう様子がホントにカッコ良かったし、最初はウィルを見下したいたり軽んじていたキャラ達が徐々に彼を認めていくというのも王道だった。魔法とか作中世界の設定もかなり凝ってて面白いと思ったし、かなり凝った上で難しくない、本筋のストーリー自体はウィルの目標も明確で、話を理解する上で必要な部分が良い意味でシンプルだったからこそ堅苦しくならずに、ライブ感のようなものを楽しめる作品だったんじゃないかと思う。キャラも皆魅力的だったし、単純に男性キャラも女性キャラもキャラデザがすごく良かった。カッコ良い、可愛い、美しい、そんなキャラがホントに多かった。舞台が学園ということで、メインではないけど学園モノとしての面白さもちゃんとあって、ウィルのことが好きなコレットのラブコメ要素が、作品の良いスパイスになっていたと思う。バトルもストーリーもとにかく素晴らしかった。2期がどういう感じで展開されてくのか楽しみにしてる。
原作勢としてこれ以上ない位に満足できる素晴らしい作品だった。この作品で個人的に一番素晴らしかったと思う所は、歴史モノとしての雰囲気・空気感にとにかく強く拘って作ってくれてた所。絵のタッチとか色合いとか、他のアニメとは明らかに違って、激動の時代を描く歴史モノのお手本のような雰囲気だった。作画だけじゃなく、手描きのフォントもすごく良い味を出してた。馬や鎧の作画とか、合戦の描写とか、アニメにするとかなり手間がかかると言われてる部分であっても、妥協することなく高いクオリティを追求して制作してくれたと思う。とにかく全編に渡って制作側の拘りと熱意を感じられる作りになっていた。原作のストーリーも各話うまくまとめてくれていたし、時としてアニオリ描写や演出を入れることで原作の面白さや魅力をさらに引き出してくれていたと思う。マンガよりも動きのあるアニメの方がよりうまく表現できるような部分もあったし、そういう部分を期待以上の形でアニメ化してくれていた。クセの強いキャラが沢山登場するのがこの作品の面白い所だけど、そのキャラの濃さ、インパクトが最高の形で打ち出されていた。特に尊氏の登場シーンの演出がとても良かった。理解が出来ない、悍ましい存在として描かれている尊氏の特徴をしっかりと読み取り、その理解できない・異質な存在であるということを演出で最大限に表現してくれたんじゃないかと思う。時行の逃げの描写のスピード感や躍動感もすごく良かった。特に9話は神回だった。この回は逃若党vs征蟻党の戦闘シーンの作画や迫力も最高だったし、時行の戦い・逃げの描写は素晴らしかった。拘りとかを抜きにしても単純にアニメとしてのクオリティが高かった。ここまでの熱意を持ってアニメ化に臨み、素晴らしい作品を作り上げてくれたこと、原作勢として本当に嬉しい。感謝の気持ちでいっぱい。制作にかなり時間と手間がかかったとは思うけどぜひとも2期をやってほしい。鎌倉奪還を目指す北条時行としての人生・物語の本番はむしろ2期以降だし、このクオリティでアニメ化してくれれば必ず素晴らしいものができる、今以上に面白い作品になると思う。2期の発表を楽しみに待ってる。
とても個性的で面白いキャラが沢山登場して、賑やかで楽しそうな所とか失恋の切なさとか恋愛の難しさとか、青春っぽさ全開の本当に素晴らしい作品だった。見てると元気が出た。恋が実らなかったヒロイン、所謂負けヒロインに焦点を当てた作品で、他のラブコメにはないような独自の視点から描かれたラブコメだったと思う。失恋を扱うわけだから、書き様によっては切なくシリアスな雰囲気の作品になる所を、この作品はコメディとシリアスのバランスがとても良くて、コメディ、ギャグパートはとにかく笑えて面白い、シリアスパートは展開だけじゃなく作画、演出、声優さんの演技、全てをフル活用して失恋の切なさとか辛さ、キャラの苦悩を表現してくる。バランスが良い上に全てがハイレベルな作品だった。そんなこの作品の面白さを最大限に引き出していたのがキャラクターだった。負けヒロインでもありメインヒロインでもある八奈見さん、檸檬ちゃん、小鞠ちゃん、まずはこの3人のキャラがとにかく個性的かつ魅力的だった。八奈見さんは特にメインヒロインっぽい扱いで主人公であるぬっくんとの絡みも多かったけど、とにかく面白かった。毎回登場し、出番が少ない回ですらその言動で何かしらの爪痕を残す、印象的なシーンを挙げればキリがない位に面白いキャラだった。ぬっくんとの夫婦漫才のようなやり取りもすごく良かった。演じる遠野ひかるさんの熱演も見事だった。ただのギャグ要員ではなく、最初に登場した負けヒロインということで失恋した様子とかもしっかり描かれ、それでも逞しく前に進んでいく様子はカッコ良いとすら思った。その後に全く吹っ切れてない様子が描かれるのも含めて完璧だった。自分の恋愛の時だけでなく、檸檬ちゃん編や小鞠ちゃん編の時の立ち回りやぬっくんの肩を押す姿も印象的だった。個人的に八奈見さんが1番好きなキャラ。檸檬ちゃんは元気で明るい子ではあるけど、自分の恋愛にスポットが当たった章での健気な様子は切なかった。恋愛的には檸檬ちゃん編が1番素晴らしかったと思う。光希と両片想い状態だったのにタイミングが合わず結局は結ばれなかった。切なかったけど、それでも檸檬ちゃん、光希、朝雲さんがそれぞれ考え、解決する姿には胸を打たれたし、最終的に3人共それぞれ良好な関係に落ち着くことができて安心した。小鞠ちゃんは奥手で人見知りではあるけど、それでも部活も恋も一生懸命な様子には胸を打たれたし応援したくなった。小鞠ちゃん編は恋愛というよりは小鞠ちゃん自身の成長や孤独にスポットが当たり、最終的に文芸部の面々のおかげで彼女が精神的にも孤独から抜けられて良かったと思う。主人公のぬっくんもとても良いキャラだった。静かでけど中々鋭いツッコミ、八奈見さんはじめ他のキャラとのやり取りが面白かったし、ヒロイン達と関わる中で悩み、苦しむ彼女達のために自分なりに出来ることをする姿がとても良かった。ただのモブキャラ・傍観者のようなポジションだったぬっくんがヒロイン達の中に入り、関わる中で徐々に登場人物の一員として成長してく様子を見るのもこの作品の面白さの1つだと思った。メインキャラだけじゃなく、サブキャラもとにかく濃くて、クセ者揃いだった。比較的キャラが多いのに影が薄いキャラがいない、男子も女子もとにかく個性的だった。ストーリー以外にも、作画や演出などとにかくクオリティ自体が異常なまでに高くて、普通に見てれば気付かないような細かい所まで拘って作られていた。2回3回と見てようやく気づくような発見もあった。とにかく非の打ち所がない位に素晴らしい作品だったし、ぜひ2期をやってほしいと思う。
個性的なキャラが多く、コメディ要素が多い一方で、それだけでなく、バトル回もあれば感動回もあり、時にはお伽話のような切なく余韻が残る回もあり、色々な回があってその全部が面白い作品だった。ギャグに関しては、ボケ寄りのセンセー、アネットとツッコミのタマ、どちらかと言うとツッコミのニアなど、主にこの4人の掛け合いが中心で、テンポが良くてとても面白かった。特にツッコミのタマがその良さを引き立てていて、演じる鈴代紗弓さんの演技もとても良かった。センセーに関しては、気だるげで死にたがりだけどここぞという場面は持っていくとても面白いキャラだったし、演じる神谷浩史さんの演技も素晴らしかった。あまり神谷さんがこういうキャラを演じる所を見る機会は多くないから新鮮だった。ギャグが面白かったのは勿論だけど、それ以外の部分もとても面白かった。魔王討伐のために召喚された転移者が魔王を倒したけど魔王に代わって世界の敵になるというのは他にはあまりなくて新鮮だったし、転移したキャラがセンセーの能力にかかれば転移前の世界に戻るというのも同じく新鮮だった。転移してきた経緯や転移前の人生もキャラによって様々で、そこから展開されるドラマが面白かった。転移前の人生での経験から歪んでしまった者、転移前の人生に未練を抱えた者、色々なキャラがいた。そういうキャラを中心に描かれたストーリーには、感動するものや切ない回が色々あった。人の絆や優しさにスポットが当たった感動的な回もあれば、人の醜さや身勝手さにスポットが当たり最後は相応の報いを受けるという回もあった。どの回も奥深くて面白かった。まだまだ気になる要素は沢山残ってるし、センセーの旅やさっちゃんとの関係の行方、転移者との戦いなどがどうなるか気になるからぜひ2期をやってほしい。
落ち着いた雰囲気の作品ではあったけど、ホロとロレンスが仲を深めていく様子だったり、2人のやり取りだったり、旅の中で直面する様々な困難に商人としての知恵を利用した駆け引きやホロとの協力で立ち向かっていくロレンスの姿だったりと色々な要素を楽しめる作品だった。特に駆け引きの部分は、かなり危機的な状況になった時であってもどうやって乗り切るのか、逆転するのかっていう緊迫感とドキドキがあってとても面白かった。ホロとロレンスのやり取りも、回を追って2人の仲が深まっていくにつれてどんどん良さが増していって、見てるとついニヤニヤしてしまうようなやり取りが描かれてすごく良かった。ストーリー以外でも、作中で描かれてる町の文化や祭事の様子、儀礼など、作中の展開に直接繋がる部分は勿論、直接的には関係しないような部分まで丁寧に描写されてて、世界観の作り込みが感じられた。作画や音楽も含め、ファンタジックでありつつ趣のある作品の雰囲気を作り上げていたと思う。2期も決まったことだし、2人の旅が今後どうなるか見るのが楽しみ。
とても穏やかで温かい雰囲気で、シュールギャグもありつつラブコメとしてもちゃんと面白い作品だった。メインキャラの白夜とミラだけじゃなく、他のサブキャラもとても個性的で面白いキャラ揃いだった。白夜は感情の起伏に乏しいキャラではあったけど、ミラと関わる中で見せるわずかな表情の変化、そこからミラといる時間を楽しいと感じている様子がうかがえたし、その時の姿はとても可愛かった。対する悪の参謀ことミラは、白夜の言動に悶絶する様子、リアクションが面白かったし、白夜に見せる優しさはイケメンだなぁと思った。2人は魔法少女と悪の参謀という、本来なら敵対する立場だけど、元々この作品の雰囲気自体がかなりユルいから、特に立場の違いでの葛藤とかがシリアスに描かれるわけではなかったから、それ程身構えることなく気楽に見ることができた。葛藤とか衝突のシリアス要素もあったらあったで面白かっただろうけど、この作品のユルく穏やかな雰囲気がとても良かった。サブキャラも豪華声優陣でクセ強のキャラが多かった。個人的なお気に入りは、白夜を魔法少女にした御使い様(猫)と、後半から登場した火花ちゃん。猫の御使い様は、声が三木眞一郎さんなのも良かったし、もうとにかくクズ最低野郎ではあったけど、あそこまでいくとギャクに愛着が生まれた。あと、三木さんのクズキャラの演技が個人的に好きだった。火花ちゃんは可愛い見た目に反して異常に攻撃的だったのが面白かったし、相づち感覚で「ファー◯ク!!」って連呼する場面には何回も笑わされた。他にも面白いキャラが沢山いてとても楽しかった。ストーリー以外だと、作画がすごく綺麗だったし、キャラの表情だけでなく背景とかも綺麗で光の当て方も良かった。アニメとしてのクオリティが高かった。原作未完ということでおそらく続編は厳しいんだろうけど、何らかの形でまたアニメの続きが見れたら嬉しいなと思う。
恋愛系作品としてのストーリーは勿論だけど、キャラ1人1人とそのキャラ達による会話がとても面白かった。主人公の純くんとヒロインの琉実と那織だけでなく、サブキャラの皆も個性的でとても面白かった。キャラの掛け合いが面白くて、テンポも良くて、何より話してる時のキャラの様子がとても楽しそうで、見ているこっちも楽しかった。サブカルオタクのキャラが何人かいて、色々な映画、文学作品、アニメなどの小ネタを拾いながら会話が進んでいくし、各作品のワンフレーズや作中用語で話す場面も多かったから、正直何言ってんのか分からない場面の方が多かったけど、それでも話してるキャラが楽しそうだったから苦もなく見れたし、偶に知ってるネタが出た時は嬉しかった。ストーリー面では、幼馴染の三角関係にスポットが当たっていて、関係性自体は分かりやすいけど、当事者である純くん、琉美、那織の3人の心情はかなり複雑で、悩みや葛藤などが描かれた。特に純くんは、おそらくあまり好きじゃないって人も多かったんじゃないかと思うけど、幼馴染として小さい頃から共に過ごしてきた2人を相手に、すぐにどちらが好きと答えを出すのは難しいと思うし、2人とも好きという部分についても、好きになるのは仕方ないことだから、個人的には心情や考え方は理解できる。優柔不断な部分は欠点ではあるけど、本人が自分の非を自覚し、それでも考え方を言語化して伝え、2人に向き合おうとしていた点では、誠意が感じられてとても良かったと思う。本編では結局答えが出る所まではいかなかったけど、今後どういう展開になるのか続きが気になる。できれば、今後も3人には仲良くしていて欲しい。
今期一番の癒やしアニメだったと思う。先輩と凛のやり取りがとにかく楽しそうだったし、2人の恋模様が見ていて本当に微笑ましくて癒やされた。凛に関しては、演じる早見沙織さんの演義が最高だった。素の凛は勿論、ツンデレちゃん、小悪魔ちゃん、クールちゃんなど、様々な属性を完璧に演じ分けていたし、どのモードの時もすごく可愛かった。個人的には何だかんだ素の凛が一番可愛かったと思う。先輩のことが大好きで、先輩のふとした言動で照れたり、嬉しそうに笑ったりと恋する女の子としての可愛さが存分に描かれていたキャラだと思う。本当に可愛かった。北浜先輩もすごく面白いキャラだった。この作品が面白かったのは、凛の可愛さや演技もあるけど、先輩のキャラの面白さや凛とのやり取りが素晴らしかったからだと思う。凛の演技に対する先輩のリアクション、先輩の言動に対する凛のリアクション、それが本当に面白かった。先輩は普段は軽い感じのキャラではあるけど、凛と付き合い始めて以降は、凛を喜ばせようとしたり勇気づけようとしたりする場面が増えていった。凛の相手はこの人しかいないと思わせてくれるような魅力あるキャラだった。2人の楽しげな会話劇が中心になって描かれたからストレスなく見ることができたし、最後に先輩がプロポーズして、凛との結婚式の場面まで見れて本当に満足度が高かった。1クールで終わってしまうのが寂しい、これからもずっと見ていたいと思える位に素晴らしい作品だったと思う。
ダリヤの魔導具師としての成長や周囲のキャラとの人間模様が、とても穏やかで温かい雰囲気の中で描かれたとても面白い作品だった。この作品に登場するキャラは良い人が多くて、ダリヤが魔導具師として成長していく中で助けてくれる人達も多かった。ダリヤの父であるカルロやダリヤと知り合い友人となったヴォルフレードなどが特に印象的だった。ヴォルフに関しては、ダリヤと友人になり魔導具を作る手助けをしたり、一緒に食事したり談笑したりと、2人の楽しそうな様子が沢山描かれるようになり、こちらも微笑ましく見ることができた。ダリヤ自身にも、カルロの死後に婚約解消など様々な困難に見舞われたけど、諦めずに前に進もうとする姿、タイトルの通り「うつむかない」姿に感動した。魔道具に関しては、ダリヤの前世が現代日本人であったことから、転生してからもドライヤーや靴下など、現代日本にあった道具をモチーフとしてそこにさらに一工夫加えたような魔導具を作ろうとしていたのが面白い部分だと思った。特に靴の中敷きと靴下に関しては、王国の魔物討伐部隊のメンバーがやたらと水虫に悩まされていて、特に11話の行き過ぎた水虫対策をしようとしてダリヤに止められている場面が面白かった。笑いあり感動ありのとても良い作品だったし、ダリヤの商会の発展やヴォルフとの関係性の変化も気になるし、また続きが見たいと思った。