1期から続けて視聴。設定は面白く、1期の鋼人七瀬編では、いささかストーリーが冗長ではあったものの設定を活かせていたが、2期はストーリーこそオムニバス形式でテンポよく進むものの、九郎の設定が活かせていたとはとても思えなかった。立花との対決がメインになると思うが、その立花も本クールではちょっとしか出番がなく、3期の予定もなさそうなので、気になる人は原作へと言うことだろう。面白くなりそうな要素は色々とあるが、今までのストーリ展開からこの作者にはそこまで望めそうにはないと判断し、私は特に原作を追いたいとは思わなかった。
それでも1クールを継続して視聴させるぐらいのパワーはあったように思う。
虚構推理という題名から連想される内容と、本編とはいい意味で期待を裏切るものだった。
九郎の招待や、設定等が今までにないもので斬新。(不死身という能力を使って戦う部分では化物語に近いのか)
敵となる立花の存在も物語に深みを出している。ただ、実質1クールで1エピソード使ったのは冗長だった。
これだけ話数を使っていろいろな伏線を張っておきながら、最後の結論はそれかという肩透かしを食った。この結論なら長くても4~5話ぐらいまとめられると思う。
2クール目はもう少し1話分が短くなるらしいので、引き続き見てみようと思う。
もっと1話から2話完結でいろいろな事件をやると思ったのたが、1つのエピソードに結構時間をかけるのね。
そして六花という新たな黒幕的キャラ登場。こういう敵側に昔の知人がいる構成の作品好み。
全体としては、主人公が旅先で起こった出来事を記録する旅行記の軽視の物語。各話独立で、メインとなるストーリが存在しないためか退屈と感じる話もあればそこそこ面白いと感じる話もあったが、全体的に見て普通からやや佳作の評価を出ない。ハッピーエンドや、ギャグに振り切ったもの、シリアスのものと色々な話があったのは良かったと思う。
途中切りさせずに最後まで視聴させるぐらいの力はあった。
個人的にはオムニバス形式を取りながらも、一本メインストーリーがあるような話のほうが好み。
原作の最初の方しかアニメ化されていないと聞いているので、もしかしたら途中から化けるようなものなのかもしれないが、そうなった場合も世間の評価を確かめてから後追いで追いつくことにする。