4話の時と似たような構成であり、今回は探偵ごっこを通してのキャラ紹介
あの時と違うのは一人一人を丁寧に紹介するのではなくCP以外のアイドルにはこんな人も居るんだよと視聴者に示せるよう重点が置かれていたように思う
アイドルではなくプロデューサーがストーキングされ、アイドルがプロデューサーの周りを監視するという斬新な展開
いわば困惑する状態な筈なのに担当アイドル達が楽しんでいる点をおおらかに優先するプロデューサーの姿勢には幾らか成長が見えるのかもしれない
一方で凛は自分を目標と語る加蓮や奈緒と、李衣菜はロックアイドルとして憧れてしまう夏樹に出会い。第1クールではCPの中で完結していた物語が外への広がりを持った瞬間であるように感じられた
アイドル達が更に成長するきっかけになると同時にこれまで通りが許される時間が過ぎた事の暗喩のようであり……
思わず「この子ってキャラの濃さでアイドルアピールをしているのでは?」なんて思ってしまうアイドルも登場した今回。それだけに美城常務が発した解体宣言には不思議な納得感が有る
常務の登場に拠って問われる「アイドルとは何か?」という根源的な問い。それへの答えを皆がどう出すのか見守っていきたいね
前回ラストの不穏さを無駄に引っ張らずコメディ展開にする姿勢は称賛するべきか、失望するべきか迷う……
確かなことは宇崎の頭の中を占めているのは桜井と遊ぶ事ばかりなんだろうなぁ
ようやっと明かされる桜井と宇崎の出会い。ファーストインパクトが最悪な印象だった宇崎がここから桜井の人柄を少しずつ知っていき、夏祭りや大学での再会、そして桜井がぼっちであると知って……
こうした時の流れの中で彼への印象が様々に変わっていったのだと思うと少し感慨深いものがあるような…
第1話を見る限り、宇崎は大学で桜井と再会してすぐにウザ絡みにシフトしたわけではなく、あくまでも桜井のぼっち生活を見てからウザ絡みへ。その時に「~ッス!」って話し方になった感じか
この辺りの変遷は興味深いのでもう少し宇崎の内面に踏み込んで欲しかった気がしなくもない
今回、宇崎は自分だけ失態を見られるのは嫌と桜井の泥酔姿を見るに至ったのだけど、これって桜井と対等で居たいとの想いの現れなんだろうなぁ
だから桜井が「好き」と零してしまった際には、衝動的に関係性を崩さないよう自分も泥酔する道を選んでしまうのだろうね
…まあ、普通に気恥ずかしさが臨界点突破しただけかもしれんけど
シリアス展開にもならず、「好き」の言葉も意味を成さず
全く変化の兆しのない二人の関係。それでも「ずっと一緒なんだから」と当たり前に思うようになった
その小さな意識の変化は思わずニヤけてしまうようなものでしたよ
フルバという作品の根底に有った謎が2つも明かされるとあって衝撃は中々のもの
ここで慊人と紅野の正体が判ることでどこか違和感を覚えていた部分に対して明瞭な答えが提示されたとも感じられる
11話で藉真は十二支と慊人の間にある呪いを血の絆と表現した
血の絆なんて普通は目に見えないもの。けれど、それによって十二支は慊人にどれだけの暴虐を受けようと離れることは出来なかった
でも、この回でその絶対的な血の絆があっさりと解かれていたことが判明した
きっとあの瞬間から慊人にとって血の絆は絶対でなくなった。だから他に十二支を縛り付けるものを必要とした
それは涙であったり、暴力であったり、暴言であったりしたのだろうね
十二支達を散々に傷付けてきたそれらが一方で、発する慊人も傷付き過ぎた心にギリギリで耐えている状態だったのだと判ってしまう
呪いが解ける可能性は示された。でも、同時にそこに別の呪縛が存在すると判明したことで、ただ単純に呪いを解けば十二支は幸福に成れるわけではないと判ってしまった
この事実を前に透はどうするのか、そして他の十二支達はどう思うのか?
ハラハラドキドキが止まらない状態のまま第3期まで待機ですか……!
アイディア出しを凸レーションに丸投げではなく、信頼して自由にさせたのは褒めたくなるのに、補導→迷子コンボをカマしてくるプロデューサーは本当にダメダメだな!
ちひろさんの笑っていない笑顔がとても怖いですよ……
トークショーにてどうやってお客さんをもっと巻き込むのか?という点が課題となるこの回
凸レーションがその巻き込みの中心的役割を求められるのだけど、同時に擦れ違い迷子ネタでも凸レーションが騒動の中心となる事で、より凸レーションは巻き込みの中心地に居るのだと感じられる構造になっているね
もう少し小規模に見ると凸レーションの内部においても巻き込み構造は存在しているんだよね
きらりは莉嘉とみりあを導き巻き込むような発言を度々している。それは三人組の中で最年長である責任感から来るものだね
ただ、きらりは年長者というだけで何も不安に思っていないというわけではなくて……
みりあが寂しげに、莉嘉は足を痛め…。その状況に心悩ませるきらりの後悔を察した二人がきらりをフォローしたのは良かったな
そのフォローがアイディアとなり、巻き込む側だったきらりが莉嘉とみりあに巻き込まれ、街の喧騒に巻き込まれていた凸レーションが街の喧騒を巻き込む側となる構造の逆転化
最後は皆揃って笑顔の輪というのも良いね
三人の「どんな時でも」「バッチシ笑顔で」「ハッピーハッピー元気!」という言葉がお客さんやCPメンバーだけでなく、あのプロデューサーさえも巻き込んで笑顔にさせている様子は見ているこちらまで笑顔になってしまうね
部屋に押しかけられても一緒に食事、桜井が料理苦手なら共にうどんを捏ね、ボルダリングでは対象的な姿でも楽しさを分かち、押しかけられたカラオケも結局和気藹々となり…
桜井と宇崎ほど何だかよく判らないけど、一緒に居て楽しさを共有できるコンビは中々居ないのだろうね
だというのに宇崎のラストの発言の真意は……?
次回はまさかのオリジナルシリアスな最終回?それとも取り越し苦労の勘違い系?
先輩芸人……ではなく先輩アイドルのKBYDとの対決模様の中で見えてくる怠惰な杏の秘めたるパフォーマンスが発揮される回
……同時に、体操服って身体のラインがはっきり見えるんだね、と二重の意味で思ってしまう回だったりもする
バラエティ番組は出演者だけでなくお客と一緒になって作るもの。だからボケとツッコミだけじゃなくリアクションも大事になってくる。
出演者のアクションにお客の笑いというリアクションが返ってくることで出演者はより輝くパフォーマンスを発揮できる
そこには確かな協力関係がある
そしてユニットはメンバーの協調によって最高のパフォーマンスを発揮する
倒れた智絵里はかな子の「笑顔で頑張るよ」という言葉で再びステージへ、杏は落ちそうな所を智絵里に支えられてから本領を示す
そしてCIの協調が最も高まったのは「バンジーが嫌」という共通目標が出来たから
それにしても今回の杏は恐ろしくハイスペック
完璧な表情、カメラ位置を押さえた立ち回り、更には難問クイズも軽々と…
ただ、やっぱり杏は怠惰なわけで
少しずつ成長する智絵里とかな子と一緒になり、杏の怠惰発言に対して「なんでやねん!」と突っ込まれる関係になったのは良いバランスであるように思えた
3話までは話の都合で卯月達を優先して深堀りされてきたこともあり、今回はPR動画を通して他のCPメンバーへの理解を深める内容となっているね。
PR動画が世間に自分達を知って貰うという意味に留まらず、メタ的に視聴者へCPメンバーの魅力を知って貰う構成になっているのは上手いね
第二話でCPメンバー紹介がされた際は、既にアイドルとして活動している人物たちの描写が前後に混じっていた為にCPについては魅力的というよりも一癖ある印象が強かった
けれど、今回はCPに限って描かれている為に余計な印象を持つことなく彼女らの魅力に気付けるようになっているね
個人的にはお色気ポーズに挑戦する莉嘉&みりあ、別次元の癒やし空間だったかな子&智絵里パートがとても好きです
他には寝ぼけ眼から一瞬して営業モードに切り替わるみくからは彼女なりの本気が伝わってきたね
未来の輝くアイドルとして期待されるCPからあっという間にCDデビューが決まった5人
未央達にとってはトントン拍子、美波達にすれば突然の話。そして他のメンバーは……
メンバーの魅力を互いに知り、プロジェクト仲間であると確認できた途端の仕事格差。どこか不穏さを感じさせるラストだった
花と呼ばれてときめく様子とか、桜井にいつもの宇崎の方が良いと言われてチョロくなる様子とか、今回は宇崎の可愛さに注目したくなるシーンがあった筈なのに、それよりも月さんの勘違いとかコナンコラボの衝撃の方が大きすぎて宇崎の印象が霞んでしまう(笑)
思わず「そうはならんだろ」と突っ込みたくなる月さんの勘違いスパイラル
桜井と宇崎の仲は察せられるのに桜井の視線についてはノンストップで勘違いしていく様子はかなり笑ってしまう
仮にそういう魂胆があったとしても目の前で話しはしないでしょうに(笑)
月さんについては今後も勘違いを過激な方向に深めて欲しい所
お淑やかになってしまった宇崎に動揺する桜井。ここで面白いのは宇崎が落ち込んで普段のテンションじゃなくなった時よりも桜井の動揺が激しい点
桜井にとってウザ絡みする宇崎に本能レベルで慣れてしまっていることが察せられるね。それにしたって動揺し過ぎだけど
次回は鳥取が舞台?大学でも家でも喫茶店でもなく、旅先で彼らはどのような絡み方を見せるのか。というか、二人旅行してるとかそれどう見てもカップルですよね?
プロムの実施が決まり一見穏やかに見えるこの回、それでいて比企谷を誘った結衣の心情や公園での比企谷の態度を見ると、彼らの表情の裏にどれだけの決意を抱えているのかと考えてしまう
皆して関係を終わらせようと自分の心を抑えている
公園での結衣と比企谷の会話
結衣からの多すぎる注文。そのノリに乗ってしまえば楽しい会話をこれまで通り続けられる。でも、比企谷はそれを自分に許さない。
それを判っているかのように簡単な願いを口にし、比企谷の願いを引き出そうとした結衣
細かな仕草から終わりへ進むために言葉を紡ぐ二人の心情の揺れが垣間見えるシーンだった
結衣と比企谷のイチャイチャをこれでもかと見せつけてくる由比ヶ浜邸での遣り取り
でも、この場には結衣があれだけ気を遣っていた雪乃の存在は無いし、言及もされない
前回、結衣が三人の関係の終わりを悟ったことや、比企谷の願いを引き出そうとしたことを考えると、ここでの遣り取りは終わりへ向けた整理の一環なのかもしれないね
結衣のお願いを叶えて、比企谷の願いを引き出して。そしてこの関係が終わった先に何が有るのか。
終わったからと言って何もかも無くなる訳ではない筈。
卒業式にて思い出のコール&レスポンスという爪痕を残しためぐり先輩のように、いつかこの日々を思い出すきっかけとなる爪痕を比企谷達は残せるのだろうか?
遂に「痛い事」の全てを明かした由希。そこには透に母性を見ていたという痛さだけに留まらず、自分の内心を詳らかにする痛みも伴っていそう
でも、自分の痛みを打ち明けられる友人が出来たと考えれば、由希にとって何より喜ばしい変化と見ることも出来るのかもしれない
恋ではなく母性を求めていたと明かして終わろうとする由希を真鍋は諦めているだけではないかと問う。実際、ここから本当の恋を始められる余地が無いわけではないが、由希はそれを「嫌だ!」と拒絶する
彼は安心が出来て甘えたくなる透の母性ではなく、自分の力で生きている証を見つけたいと願っている
紛い物の想いであっても透への想いに区切りをつけ、透に負担が行かないよう配慮している由希からすれば変わろうとせず、それどころか透に心配をかけている夾の姿にはじれったい思いがあるのだろうね
ここに来て帽子について言及し、更に発破をかける発言をしたのはそのためか
由希の挑発は夾を苛立たせ、過去の言葉は夾を責め……
夾が拠り所とする場所はないように見えたが、透は一人夾を待ち続け、台本の修正も知らせてくれた。ただ、まっすぐに夾を想っている
透に顔寄せた夾の姿は劇への参加を嫌がる事だけでなく、自分の中にわだかまる感情に振り回される事も観念したように見えた
自分の内側で荒れ狂う想いに折れて「痛み」を露わにした由希。彼と同じように自分の「痛み」に夾が向き合う時は来るのだろうか?