原作は原作で好きだけど、アニメはアニメであの空気感も好きだったりするので続編が見られるのは素直に嬉しいね
前作はチセとエリアスの異種族交流が主体で、散々に擦れ違いながら二人は互いの先生になった
だとしたら今作は二人が二人以外に学ぶ物語になるのかな?
カレッジに通って魔術師の事を学ぶなら魔法使いのチセとエリアスにとって学べる事なんて殆どない
だからカレッジで彼女らが学ぶべきは今まで知らなかった事
いわばチセやエリアスでは無い者からでないと学べない分野
それが集団生活となるわけか
それは早くも学びとしての兆候を見せているね
エリアスはだから人に話す事でチセに自分の裏切りがバレる事を「怖い」と感じると知った
学校生活に緊張していたチセは無愛想なルーシーの態度にお腹に穴が開く方が大変だったと悟る
それらは集団の中に居ないと学べない事
一方で二人は何も知らない者じゃないから、以前に培った判断基準は持ったまま
エリアスはレンフレッドの態度に疑問を持つのはその典型か
また、普段は自分が迷惑をかける側なのに他人のそれに遭遇してしまったチセのテンパり具合が少し面白いラストだったよ(笑)
原作既読
性急に感じなくもない展開の早さだけど、小気味いいテンポ感や無駄な贅肉を削ぎ落としたかのような構成は逆に見易いのかもしれない
元から面白い作品ではあったけど、まさかこのように化けるとはね
本当にストーリーがハイテンポで進むものだから、ハイテンションなギャグ展開ばかり印象に残るけど、一方で性に関する知識が乏しいとか終生制度とか所々に世界そのものに対する違和感が散りばめられ、メリハリの効いた構成になっているね
神様絡みで最悪な人生を送ってきたユキト。だからこそ死に瀕して願うのは神のいない世界
辿り着いた異世界はご都合主義ファンタジーこそ無いけれど、神が存在しないなら楽園に等しい場所
だというのに、カクリ村は楽園から否定された者達が追い遣られた村という理不尽
それらの理不尽が頂点に達し、絶望に彩られた瞬間に現れたご都合主義なカミサマがユキトやあの世界にどのような変革を齎すのかという点を充分に期待できる初回だったよ
デレアニとは異なる世界という認識でいいのかな?暫くは混乱しそうだ……
小さなアイドルと小さなプロデューサー。でもその身に宿すのは大きい夢と大きなモヤモヤ
一見相性が悪そうなありすとプロデューサーが最後に意気投合できたのもそういった共通点が有ったからなのかな?
ありすは典型的な手の掛からない子供というか、一見すると問題が見えてこないタイプ?
別に願望を隠し過ぎているというわけではなく、容量が良いだけ
でも子供なのに大人っぽい落ち着きがありすを大きさ以上に評価させてしまう
だとすれば、初対面時に大きさで評価されなかったプロデューサーはありすと相性が悪い
プロデューサーは気が引けるような企画を押し付けられた人間
でも本人はあれをハズレと思わず、むしろでっかい夢を見ているね
小さな体に大きな夢を、躍進を。
その言葉は子供のありすに大人として正しく夢を授けられるもの
早くもプロデューサーとしての素質を感じさせるよ
どうしても前作がちらついてしまう瞬間も有るのだけど、しばらく見ていれば本作の空気感に慣れそうな気がする初回でも有ったよ
それはそれとして、メインとなるアイドルを低身長というか低年齢で揃えたのは挑戦的というか野心的というか
色々な意味でどのような事をやるのか気になる作品になるかも
招き猫作戦の締めは同時に一年の締め括り
でも、それは全ての終わりではなく、次に至る前段階
招き猫作戦が終われば新しい街の風景へ続き、一年が終われば新しい年が始まる
それはマスターが言うように上を目指す螺旋かもしれない
全員が同時にステージに上がれないのは少し残念だったけど、それが逆に要素を絞りコラボの登る先を集中点へ向かわせている
その集中点はステージに登った者だけじゃなく、各ユニットで自分達の歩んできた道と向かう先を集中させたから成立するもの
コラボステージは各ユニットの代表が勢揃いし、それぞれの魅力を歌い上げているだけに留まらず、胡桃の演出も素晴らしいものに
各ユニットの名前が回り続ける事で彼女らがあの1年で為した成果の集大成を充分に感じられたよ
最後にはお疲れ様と互いに労りあって、静かに別々の道へ。とても綺麗な締め方
新ユニットの顔見せもあったし、今後も何らかの形でアニメプロジェクトが続いてくれると嬉しいのだけど
それはそれとして法螺貝のサンプリングって滅茶シュール……。あれで盛り上がれる観客って凄くない…?
承太郎と徐倫が紡ぐジョースターの血統、DIOの寵愛を受けたプッチが継ぐ大悪の系譜
両者は時を越えて対立してきた。ジョナサンが死んでも血統は残り、DIOが死んでも力が残ったように、運命的な対立だからどちらも滅びるなんて容易ではない
だからこそ、血統にも系譜にも含まれない者が必要なのかと思える回だったよ
承太郎の能力すら通じない相手への突破口を開いたのはジョースターではないアナスイ達
全てが上手く行ったわけではないけれど、この3人が居なければDIOを継いだプッチに全滅させられていたはず
それはもしかしたら血統を超えるもの。だからか、徐倫も父の許可ではない形でアナスイの申し込みを許す気にもなったのかな
血統を越えられるなら、そもそもプッチを倒すのもジョースターでなくても良いのかもしれない
プッチにより次々と倒れゆく仲間の姿は運命の終わりを感じさせる。けれど承太郎や徐倫が倒れた後であっても仲間のエンポリオが残るなら何かは終わらない
超加速の果てに謎現象に巻き込まれたエンポリオが最終回で示す運命がどのようなものかとても楽しみだよ
原作既読組としては最終話にこのエピソードを持ってくる采配に驚いてしまうけど、『スリーピング・マーダー』にて琴子や九郎を人らしからぬ存在と描いてしまったからこそ活きる話であるように思えたよ
梶尾達も異質な琴子に想像を膨らませていたがその実態は非常に卑俗的なものだったわけだ
高級鰻店に中学生を思わせる風体の少女が一人。容易に理解できない存在に納得する為にあれこれこじつけ想像を膨らませる
その中では梶尾の計画殺人なんてものまで夢想してしまう
結局それは真実を言い当てていた訳だけど、楽しい食事の席でそんな話を出させてしまう程に琴子の存在は「人ならざる者」
梶尾の体調不良も似たようなものか
異質な症状を納得する為に夢想した果てが「妻を大切に想っていた」なんて勘違い。そりゃ奥さんだって取り憑くというもの
これが勘違いだったように、琴子に対する夢想も勘違い
というか、琴子は初対面の男性に何を語ってるんだ(笑)
エピローグには虚構も真実も推理も何もない琴子と九郎の他愛無い会話
けれど梶尾の勘違いにより琴子がそれ程「人ならざる者」でないと示された事で、買い物シーンやその帰り道は普通の恋人同士の遣り取りに見えるね
他者がどう思おうと二人なりの真実のもとに触れ合いを重ねる琴子達の人生に幸あれと感じられる最終話でしたよ
感情や理解が追いつかない部分は多々有ったものの、艦これなりの鎮魂の物語として、数多の願いを込められた最終回になっていると感じられたよ
敵の猛攻はあまりに激しいから、勝つどころか生きる事すら難しい
それでも戦わなければならない宿命を背負った艦娘達の激闘が描かれたね
ゲーム仕様の友軍が現れた時は本当に驚いてしまったのだけど、史実やゲームで立ち塞がる敵の物量を思えば、時雨達が生きる可能性を広げる為にはあれくらいの支援は必要となるわけで
また、単純にあの状況で海外艦が救援に来る光景を見られるだけでもファンとしては嬉しい限り
度重なる蜜柑推し
序盤にてあれが1YB3Hのモチーフとして使われていた点を思えば、時雨が持ち続けた蜜柑は未来へ連れていく仲間達を示唆していると言えるのかな?
戦いの結果そのものはきっと悲惨なもの。それでもEDで描かれたような希望ある未来へ繋がったのではないかと、そう思える最終回でしたよ……
甘々だけど、臆病な二人による恋愛攻防戦。二人だけだから恋人みたいな振る舞いを幾らしても一進一退のまま変わらない
状況を変えるには外部要因が必要となるわけで
真昼が仕掛けた一波乱。それは互いの進展を急加速させるものになったようで
勢い余ったキス未遂、行為の理由を聞いても核心的な言葉は出て来ない
誤魔化しばかりが上手い二人は、二人のままだからこそ何日待っても進展しない。ならゴールを引き寄せるしか無い
ゴールするまで中身が明かされない借り物。周は当たり障りないもの、真昼は言葉にしてしまえば後戻りできないもの
その変化は急激だから周だけでなく、級友も追い付けない
状況の責任を真昼に押し付けない為には臆病者を辞めなければならない
境界線を越えて自分の想いを詳らかにして。ようやくにして、お隣以上恋人未満の関係からきちんとした恋人になれた二人
一つの恋愛物語として、これ以上にない程に気持ちの良い形で纏められたと言えるのかな
いや、本当に甘々な物語でしたよ!
徐倫陣営に加わった承太郎は時を止める能力を持つ頼りになる旧主人公。過去にはDIOさえ制したのだから、彼の弟子筋に当たるプッチを止めるのも苦もない筈が…
承太郎が翻弄されるに留まらず、彼の存在がプッチを一段上の存在に至らしめてしまうというのは本当に運命的な話
だとすれば、アナスイが彼に徐倫との結婚の許しを形だけでも貰おうとしたのはその類の話とも言えるのかな
実際に結婚が許されるとは思わない。けれど彼女の父に形だけでも許されるなら、アナスイは愛しい人と結婚するに値する人物という運命を得る事になる
それはアナスイにとって救いとなり、力となるのかもしれない
承太郎がプッチに抗う力は殆どない
けれど結婚の運命を得ればアナスイはもしかしたらプッチと戦う力の一助となるのかもしれないが……
加速する時の中で一切の抵抗を許さず、神のように全てを審判するプッチに抗う方法なんてまだ残されているのだろうかと疑問に感じてしまうよ…
今回のコラボはハピアラとピキピキ
第一期では実力を競った間柄。けどあの時はピキピキが一歩上を行った。だからコラボするとなっても、ピキピキに下駄を履かせて貰う形と捉えてしまうかもしれない
それを緩やかに否定していく両者の本気度が良いね
楽曲の一部を担当するとなった時、真秀は「ピキピキの曲」と受け止めたけど、しのぶはすぐに否定していた
それは単純にピキピキに似合う曲を作れば良いと云うだけでなく、自分達の力を相手に受け入れさせるためのもの
だから曲作りは自分を絞り込むような極限へ
これに真秀と麗だけでなく、しのぶも隈を作るしりんくやむにも今までにない自分を高める努力を重ねている
相手に見合う自分になる、曲を作る。互いにそれを行うから、一方的なコラボではなく双方向的なコラボとなるわけだ
前回、女と女として愛を巡る対立構造となったグレーテとオリヴィア
けれど、それぞれの師であるローランドとクラウスの意図が示された事で、二人が鏡合わせの存在であると見えたのは面白いね
愛の為に身を砕いた。でも肝心なのは相手から何を与えられたか
オリヴィアが魅了されたローランドは綺麗な存在ではないからオリヴィアは自ら汚れる事で彼の寵愛を得る資格を得た
偶然と努力、そこに籠められたものを思えば、オリヴィアは前回語った程に軽い女性でないと判るね
でも、そもそもで言えば愛されようとする女性が汚れるのを良しとしている時点でローランドは良い男ではない
グレーテがクラウスに魅了されたのは逆の構図と言えるね
痣により汚れた存在として扱われていたグレーテをクラウスは「美しい」と形容した
これまでの任務でクラウスばかり無理をしていたのもグレーテ達を過度に危険に晒さないようにしていたとも解釈できる
だからグレーテが背負うのも汚れ役とならない。あくまでも彼の負担と覚悟
そのような支えが有るからグレーテは自身の汚れを武器と出来る
また、その手段を採れるのもこれにより彼の愛が変わらないと信じているから
愛が自身を救ってくれなかったオリヴィア
愛が自身を救ってくれたグレーテ
二人の構図はどちらの愛が正しかったかを示唆しているね
それでもグレーテはまだ明確に愛を受け取ったと言えるわけではなかった。またクラウスも自身を求め続ける美しい少女に誠実に向き合う必要がある
欲した性愛ではなくても家族愛を得られたグレーテは一つの幸福を手にしたと言えるのだろうね
みはりによって無理やり男の子をおしまいになったまひろに突き付けられたおしまいを辞めるチャンス
おしまいの後にははじまりがあるのが通例だが、おしまいを辞めたとしてまひろが手にするものは果たして何なのか?という点を考えさせる機会となったのかな?
みはりも驚嘆するほど女の子らしくなったまひろはすっかり女性陣に馴染んでる。入浴の際もすぐには自分という不純物に気付かなかった程
不純なままでも皆からは「恥ずかしがっているだけ」と受け取られる程にまひろは女の子として扱われている
それが本格的に揺らぐとしたら女の子に無い筈のものがある時だけ
それにしても最悪なタイミングで生えてきたなぁ(笑) おまけにそれを触らされたみはりは不運としか(笑)
男に戻ると知った際にまひろが危惧したのは皆にバレる点と旅行を壊す点。女の子を維持できるなら問題は無い筈なのにまひろの手は揺らいでいた
男の子をおしまいになってまひろがはじめられたのは新しい生活。かえでと出会い、もみじ達と仲良く遊ぶ日々
おしまいを辞めれば元に戻るけど、はじめた事はおしまいになる。それはまひろの望むこれからではないのだろうね
薬を飲む祭の何かを諦めたようで居て、気持ちの良い納得をしている表情は感慨深い
そういった意味ではまひろが言うように、まひろは「女の子で居たい」わけじゃなくて、手にした掛け替えの無いものを手放したくないだけ
人生が失墜していたお兄ちゃんを改造されて、失った筈の様々を手にし直したまひろの変化、特に大きく改善されただろうきょうだい愛の描写の数々には称賛の念を送りたくなる素晴らしい作品だったね
それが妖狐の仕業であろうと強盗殺人だろうと長らく信じられたなら、虚構であっても秩序となる
でも妖達の秩序を重んじる琴子はそれを許さない。秩序を崩して有るべき秩序を取り戻す
その冷酷非情な判断がこれでもかと現れた事件だったね…
フブキが偽りの叫びで真相を誤魔化したように、望む秩序の為に有るべき秩序を崩してしまう者は珍しくない
音無澄を殺して家族を守ろうとした一家は場合によっては正しい秩序を持つのかもしれない
でもそこに人の世に有るべきでない存在が混じれば秩序を司る存在は黙っていられない
けれど耕也が言うように琴子の真相解明は本来行わなくて良いもの。話は澄の自殺で纏まりかけていたのだから
人の幸せを願う心が少しでも有るなら崩す必要のない虚構の秩序。それを崩せるなら琴子に人の心が無い証かもしれなくて
事態を裏から手配した六花が見せたかったのはこれかな
琴子は妖の秩序の為なら人の世の秩序を容赦なく崩せてしまう
琴子が妖の秩序を守った裏で、琴子と九郎にとって望ましい秩序に罅が入ってしまったような、そんなエピソードだったね
相手が気になるとか貸し借りがある等で始まった二人の関係。けど互いが相手への好意を滲ませるようになった事で別の色が見え始めたね
気になる人にどれだけ影響を与えられるか、相手を何処まで思い遣れるか
それが結果的に甘々な日々を構築しているように思える
テストの点が良かったのはお互い様。でも褒美を貰ったのは周だけ
けど真昼の望みは周との現状。だから周一人が得をするような膝枕も実は真昼も得をしている
また、頑張ったご褒美に満足すれば弱みを見せてしまうもの
真昼の膝で寝てしまった周、自室に周を入れてしまった真昼。この一件はどちらも恥が潜んでいるから直視が難しい
いつになく動揺する真昼の姿は珍しいね
ご褒美を与え合うけど相手から本当に欲しい物を得られていない二人の遊戯
相手に新鮮な姿をまず見せたい真昼。自制する余りキツイ言葉になる周
だから真昼は周の牙城を崩そうと画策している。それは八方美人な真昼が特定の誰かにだけ執着している証であり、また八方美人な天使様を辞めようとしている証とも言える
新しい姿を最初に見せたい人が居るとはその人に自分を最も刻みつけたいから。真昼の攻勢はそのような意味
そういった積み重ねが真昼を独占したいかのような周の言葉に繋がるわけで
いつ周が真昼に陥落しても可怪しくない現状。天使様を辞めて、別の存在として変化し始めた真昼の魅惑がどこまで周を翻弄するのかこちらまでドキドキさせられるね
重力を利用して相手を裏返すプッチの能力、これは別の見方をすると大悪が英雄の立ち位置を奪う、裏返すものとも受け取れるのかな
これに徐倫達は苦戦して一時は劣勢になった。けれど徐倫が表と裏をリンクさせた事で劣勢回避
表と裏の奪い合いは熾烈だからこそ面白い
今回はプッチ視点が多用された事で彼にとってこの局面が受難そのものであるとの印象を強めるものに
だから姿を消した徐倫を焙り出す彼の試行錯誤の成否が気になるし、徐倫の逆転の一手にも頼もしさより厄介さを覚えてしまう
英雄が大悪をどのように打ち倒すかより、大悪が英雄をどう躱すかが焦点となる
一方でやはり彼は主人公ではないから、燃える展開は真の主人公の為に
承太郎の登場により新旧主人公が揃うシーンには大変興奮してしまったよ
役者が揃い大悪が打倒されるかに思えた一瞬、それを窮地ではなく試練と裏返したプッチは只者ではない
新旧主人公の登場は大悪をむしろ強めるもの。ここに来て真の邪悪を表すだろうプッチの逆襲が楽しみで仕方ないね
寒さ故に温もりを求める季節。だから商店街旅行に釣られた旅行案も温かい場所を欲してしまう
ここで温泉旅館じゃなくて友達の家に落ち着くのが凄いというか、ホントお金持ちが友達に居ると行動の選択肢が贅沢に広がるね(笑)
寒さとは気温の低さだけじゃなく、人が閑散としている様にも感じてしまうもの
そういった意味では個々で寒さを凌ぐのではなく、皆で集まって一緒に鍋を楽しむというのは何よりも温もりを得られる方法となったのかもしれない
誰かと一緒なら寒くない
むにがピキピキ参加に良い顔をしていなかったのに、りんくが喜ぶという理由で受け容れたように
しのぶが響子を求めて布団に潜り込んだように
彼女らにとって今回のお泊りはとても温かい日となったようで
事前にクラウスと検討を重ねつつも、彼に愛される為にアタックを止めないグレーテは愛に満ちている
でもその愛情はクラウスに交わされ続けているし、オリヴィアに指摘されたように重すぎるもの
けど、その重さこそがグレーテのアイデンティティなのだろうね
前回はウーヴェに取り入る上でジビアが目立っていたが、事態が回り始めた事で4人の纏め役たるグレーテにフォーカスが
軽さを自認するオリヴィアと重さを自認するグレーテ。多数の男性に愛されるのはどちらかと言えば、オリヴィアになってしまうのだろうな
それが判るからグレーテも自身の有り様に傷つく
そんなグレーテを仲間であるリリィ達が賑やかに親身に寄り添っているね
グレーテの重さは受け止められない。だけど作戦における重さなら共有できる。彼女らがこの作戦を任された理由が判るというもの
その上で、ラストにグレーテが明かした別種の重さにリリィ達はどれだけ耐えられるのかな?
男子が校庭でサッカーをする他方で女子は占いに没頭
女子なら、男子ならと言うつもりはないけれど、こうもハッキリ分かれていると性別の違いを感じてしまう
また、まひろが女子の輪の中で占いや化粧を楽しむ様子には、彼の今の性別が出ているね
最初は「信じてない」と下に見ていたのに、言い当てられた事でみはりも楽しみだす様子は何だかんだ占い嫌いじゃないんだなと感じるね
ただ、皆して好きだからと妙なハマり方をすると痛い感じになってしまうからある程度の自重は必要
…アニマル占いを提案するまひろが一番女子力有ったような(笑)
男子女子関係なく大切なイベントの誕生日を忘れていたまひろはこれまでの誕生日をどれだけ雑に過ごしていたかが垣間見えるね
だからサプライズを察する事は出来ても、本当に祝われるか自信を持てず泣き沈む
それが逆にサプライズ感を増す結果になるのは怪我の功名か
ちょっとした化粧だから大目立ちはしないけど、見る女子は違いに気付く訳で。女教師が理解を示しつつ禁止するのも女子社会
だからこそ禁止への不満で共感しあえたのかな。まひろは増々女子力が上がっているね
…一方で男子を翻弄しているのも女子っぽさに溢れていて笑えるのだけどね
琴子によって翻弄される音無ファミリーがあまりにも哀れ…
でも、それは莉音が語る推理に穴があった事も一つの原因。場の支配者を跳ね除ける強さがない限り呪縛から抜け出せはしない
思えばそれは音無澄と伝次郎の関係にも言える
澄は伝次郎が掛けた成功という呪縛から逃れられず家族を不幸にした
だから莉音は呪縛から無理やり抜け出す方法として自殺を提議した。そのような方法しか選べない程に支配者の呪縛は強い
なら莉音を思い通りに操った琴子が望む呪縛からの離脱は何かといえば、それは怪異と関わらない人生
音無会長にすればこの推論を示された事で「妖狐に頼って良かった」との成功認識がより強固になった
その状態で示される真犯人は果たして虚構か真相か……
能力を深化させるプッチによって引き起こされる異変、既存の重力が裏返り新たな重力に支配される様は新しい神の誕生を思わせるもの
なら、新たな神の法則を利用し反抗する徐倫は英雄の系譜と言えるか
プッチがDIOの系譜となり、英雄と大悪が揃った状況は運命の決闘場と形容したくなるね
徐倫とプッチの対決、二人だけでも凄まじい戦いとなるそれにアナスイも素晴らしい動きをしているね。自分の身を犠牲にし徐倫の攻撃機会を作るなんて
運命の決闘場にアナスイという助けが居る事も一つの運命。もしかしたらプッチよりも運命的に優れているかもしれない徐倫をプッチが何としても始末しなければと考えるのも納得の光景
ただ、ジョースターとDIOの系譜における運命を考えた時、登場人物はもう一人居るわけで
まさかここで承太郎の復活が示され、更に彼によって徐倫の存命が告げられるのは意外であり納得の展開
徐倫を守る為にプッチに突っ込むアナスイ。運命において系譜を持たない彼はどこまでプッチに抗えるのだろう……
語られる周の過去に派手さはないものの、あれが彼の人間関係における原体験に紐づいたのだと判るもの
今更泣くような話ではない。けど真昼が見抜いたように今でも周の哀しみだから、彼が本当の意味で過去から進むには他人にもっと甘えられるように成る事が必要なんだろうなぁ
だからってあそこまで甘々な触れ合いをするかな…(笑)
真昼が周に対してだけ、ああも触れ合うのは正しく周が特別な人間だから
ただ、過去の経験を引きずる周は真昼にとって自身が特別かもしれない可能性を簡単には認められないわけで
なら、何で抱きしめちゃうのだろうねこの二人は……(笑)
自宅だけの秘密の関係、なのに真昼は平然と公言してしまった。それは前回ナンパされた周の周囲を牽制するようでいて、周を追い詰めるようでいて
最近の真昼はあまりにもアクションの無い周に焦れてかなり積極的。そんな彼女でも一応はまだ踏み込めない領域は有る。それは性を意識した部分…?
ハグや手繋ぎが普通になってきた二人が望むのはもっと深い接触
でもそういう領域を望み始めれば二人にストッパーなんて無いわけで
過去から進もうとする周にとって真昼の誘惑は駄目人間の入り口。でもそれこそ彼と真昼が深い仲になるもの
甘々を通り越して蠱惑的になりつつ有る二人の貸し借りは何処まで行ってしまうのか…
手際よくやってるつもりでもクラウスにすれば稚拙なばかりの2大ポンコツが最強の四人に選出される奇妙な展開
それはもしかしたら単純な実力だけを見てのものではないかもしれなく、むしろ本人も知らぬ底力を引き出そうとしているのではないかと思える展開だったかな
気難しく口煩いウーヴェとジビアは初日の段階で反発している。相手に取り入らねばならないスパイとしては失格。その点はジビアのポンコツさが出ている
でもウーヴェの志を知る事でジビアはスパイとしてではなく、メイドとして彼の心を掴んだね。この点にはジビアの人間性が出ている
その成果はジビアの生来の素質だけで為したのではなく、仲間との協力やクラウスの遣り口の真似によって為しているのは好印象
ジビアは『灯』に入った事で確かな成長が始まっているのだと感じられるね
それは対『屍』の中ででどう活きてくるのかな?
前回示されたようにフォトンとリリリリは方向性も結成理由も大きく異なるユニット。前回はユニットの特色より一人ひとりにフォーカスされたから混ざれたけど、ユニット単位での混色は簡単ではない
それを新しい色を備えた新曲という形で上手く混ぜていたね
新しい色のお披露目がハロウィンという、そもそもの謂れとは全く別の色を現代では持つイベントに被せてくるのは面白い
また、今回の話はコンセプト的には2ユニットのコラボ回なのだろうけど、胡桃により2ユニットを越えた広がりを見せていたのは印象的
色が無限に増えてくる
その最終形が無限に広がる星や宇宙によって表現されるのはさらに面白い
フォトンとリリリリの混色によって生まれた色はただ一つの単色になるのではなく、形容すら難しい多色になったように思えたね
それに続くハピアラや他のユニットはこれからどんな色を見せてくれるのかな?
久しぶり過ぎて色々と忘れそうな部分も有るけど、異世界ネタを良い感じに面白く扱いつつ、時には熱い展開を作り出す作品性には変わらず惚れ惚れとする
最終回はそれらの魅力が最大級に詰まっていたね
神の力を宿した魔炎竜というラスボスに相応しいラスボス
…を前にして抱っこを強請る翠に笑ってしまうし、それを邪険にするおじさんにより笑えるね
というか、危機的事態の筈なのに全体的にコメディ調を崩さないのだから侮れない
それで居ながら最終的におじさんと翠のコンビ技で魔炎竜を熱い描写で倒すのだから最終回として最高!
……なのに、そこからラブコメに戻り翠が嫉妬魔神になる展開は色々と駄目では(笑)
あれはあれで面白いから良いんだけどさ(笑)
そういや、ラストシーンは随分と思わせぶりだったけど、特に続編発表とかは無いようで
放送延期が重なってその辺りが難しくなったとかなのだろうか……?