とてもよかった!
器用さゆえに自分が”好き”なことが見えず、周りに合わせただけの生き方をする少年が、
自分の”好き”を見つけ、向き合い、突き詰め、”好き”だからこその葛藤や苦しみと戦う姿勢。熱いですね。
なんだっていい、高校生の時点で、彼のように”好き”を見つけてそれに立ち向かえる人は幸せだな。
なんでも器用にこなす感じのいい青年が、自分の弱さを含めて自分と向き合い続けて作品に昇華していくまでの、青さを感じるいいジュブナイル作品だった。
受験生として共感できる点は素直に共感して楽しめるし、全く異なる点は新鮮で、人間くさい八虎たちの苦悩と強さが魅力的だった。
龍二の話も時間が限られた中でよくまとまっていていい機転になったし、芸大受験に苦悩する受験生の姿はありきたりだけど心打たれた。
いい作品だった!
絵の事は全然知らなくて、興味もイマイチだったから見ていけるか不安だったけど
ストーリーが秀逸であっという間だった。
なんというか人間味がものすごく出てて、共感も多かった。
最後のミニコーナーも結構良かったです。
終始エモさにあふれていて、よさを言語化できないけど、すごくよかった!!
美術的な絵に対する見方がだいぶ変わる
八虎とか先生とかの言葉が刺さる刺さる・・・
★★★★★★★★★☆
rated on myani.li
今期見たアニメの中でも最上位に食い込む面白さだった
最初は録画して放置していたが、6話くらいまで一気見して引き込まれた
決め手になったのはやはり5話だろうか
芸大受験を目指すには遅すぎるスタートを切る主人公の戦いを描いているだけあって作品の雰囲気として常にどこかしらに重さがあるため、主人公が覚醒するシーンが際立つのが良い
森先輩と同じF100号を書いたシーンは特にそそるものがあった
1つ2つ成長して終わりではなく、成長するたびに壁にぶつかったりして、主人公が一歩ずつ成長していく物語であったのが感情移入しやすくて作品に没入できた
魅力的なキャラクターが多く、龍二なんかは見ればわかるほど掘り下げられているし世田介もライバルとして存在感を放っているが、個人的には美術部顧問の佐伯先生と予備校の大葉先生の先生2人が好き
芸術としての絵の道を説いてくれる佐伯先生と、受験のために親身に寄り添ってくれる大葉先生のどちらが欠けていても八虎らしさの表現には至っていないと思う
芸大に入ってからも物語は続くのだろうが、一期で芸大受験が終わって一区切りついているのでぜひとも多くの人に見て欲しい作品
美大受験の辛さの表現のリアルさよ... (美大受験経験したことないが...)
主人公の視点で答えのない問い(絵の課題)に対し、正しいか分からないまま一つの回答を生み出していく展開は新鮮だった!
絵と向き合うことで己自身と向き合っていく美大受験アニメ、悔しさと劣等感にまみれた鋭利で鈍重な展開は傑作
何周も遅れてたとこから美大への道が始まる八虎の劣等感とか悔しさと、それとの向き合い方がものすごいセンセーショナルだった
龍二や世田介とか桑名さんみたいな圧倒的強者ですら容赦なく打ちのめされる世界には本当に心動かされるものがあった
話題になっていたので名前くらいは知っていたけど、最後まで見てなるほどこれは人気でるなぁと。
芸術の分野はさっぱり明るくないけども、感覚よりは理論的で見ていてわかりやすかった。
自分の好きな青春ものだし、しっかり熱かった。
まだこれからが始まりって感じなので続きをみたいなぁ。
美術というテーマを通じて描かれる主人公八虎を中心とした青春人間ドラマがめちゃくちゃアツい作品だった。シンプルに面白かった。
惜しむらくは作画クオリティがパートやシーンによって大きく差があった部分だが、構成面やアフレコなどのアニメとしての全体感も悪くなかったと思う。
美術が題材ではあるけれど、変に小難しくならず、「受験戦争を乗り切るという大変さ」や「絵を通して自己を見つめ直す八虎の人間的成長」など視聴者が共感しやすく落とし込んだのが個人的にはめちゃ評価ポイント。芸大受験とは全く異なるけど大学受験の大変さを経験した身としては最終話でのよろこびもひとしおだったし、八虎の人間性もめちゃくちゃ好きだった。
総じて好きなアニメだったなぁー。
EDの絵がよかったので途中でアニメになっているとこまで原作を読んだ
出てくる作品たちが原作ではモノクロでアニメではカラーなので違った印象になるのがおもしろかった
モノローグが多いので声優の演技が映える
原作に寄せて作ってあるので唐突な表情カットが挟まるのが気になった 漫画っぽいというか、忠実すぎというか
受験以外がそぎ落とされていてストイックさがある
壁にぶち当たって苦しい時期と乗り越えた解放感のバランスがうまい 最後まで息つく間もなく夢中になって見た
受験後のエピローグなくあっさり終わった 進路がどうなったのかわからないキャラがいて気になる
思いっきり途中で終わった。受験が終わったところだからきりがいいと言えばいいが・・。笑えるシーンもあり面白いんだけど優秀な若者が挫折していくのを見るのはなかなかつらい。芸術の才能とか将来性とかうまい下手とか良しあしが客観的にわからないからなー。周りの人は勝手なことを言うだろうし・・。そんな中絶妙な感覚で切り抜けていく主人公が希望となっている。よたすけ君なんだかんだでやはりすごい。音楽はなかなかオサレでよかった。OPは山下達郎かとおもったよ。
まず、私のような何とも向き合った事の無い人間にはあまり見る資格が無いかもしれない。
原作がちょこちょこ取り上げられていたので、期待が大きかったせいもある。前半全く響いてこなくて困ったけど、好きな物と向き合うことの怖さがしっかり描かれていたと思う。大人の1歩手前のめっちゃしんどいキラキラしたもの。色んな感情が死んでいく私には目も開けていられないようなもの。
『ブルーピリオド』 74点
■作品の魅力
美術と受験に真摯に向き合って、恋愛要素を広げなかったのが良かった。
特別な自分感など、思春期の不安定さが鋭く掘り下げられていた。
専門性の高い内容を上手くストーリに溶け込ませられていた。
「技術で本音を隠すより、本音を技術で武装する。」など名言も多い。
■クリエイター視点の良さ
[自分独自の閃きや工夫が相手に伝わった時は凄く嬉しい。]
この気持ちには凄く共感できるし、多くの人に刺さり得る内容だと思う。
また《内面をさらす怖さ》や《劣等感との向き合い方》など、
マイナスの感情についても考えさせられることがあり深みを感じた。
■改善ポイント
主人公が絵画にどんどん夢中になっていく過程がわかり辛く、
視聴者も一緒に引き込まれる仕掛けや工夫がもっとあれば良かった。
「優秀な原作を無難にナゾッただけ」という印象はぬぐえず。
頑張ればもっと上を目指せる作品だったとは思う。
■感想まとめ
早く続きが観たくなる力のある作品。
八虎が才能を伸ばし続けられたのは、本人の真っ直ぐな努力と、
[友達、先輩、美術部、予備校]と良い導き手があったからこそか。
2次試験のヌードデッサンだけは自分も見学したかった。
青春は残酷だ
2期があるなら見たいかな
原作を読んでた身からするとあっさり合格してしまった印象があった。アニメだから尺は限られてるからしょうがないけど、二次試験と合格発表と二話に分けてしっかり描いて欲しかったかなと思った。でも、好きな作品がアニメで動いてるのはやっぱりとても嬉しいし音楽も作品にマッチしてて最高だった。2期期待して待ってます。
この作品では八虎と世田介の関係性が凄く良いと思った。
対照的な2人がお互いの言葉や絵に刺激を受けながら成長していく様子が面白かった。今はまだまだ世田介が実力的に上という印象があるけれど、今後は良いライバルになっていくんじゃないかと楽しみになる2人だと感じた。そういう意味で原作はここからが本番だろうし、続きが読みたくなる良い終わり方をしたと思った。
漫画が好きで新巻まで読んでいたため、物足りなさを感じた。
アニメは原作準拠であるものの、アニメらしさを出そうという気概が感じられなかった。
具体的に言えば演出、構図、間の取り方などがイマイチ気に入らなかった。
また効果音は徹頭徹尾安っぽく安直。
荒が目立つのは漫画の完成度が高いが故か。