旅先の人間ドラマが特殊な時代や世界の設定・文化と噛み合ってなくて、そこだけ普通の陳腐な現代劇のようになっており背景を活かしていない。人間ドラマの展開も設定や時代の謎につながったりもしない。そこがとにかく残念で、ちょっと変わった世界を背景にただただ小旅行をしているだけみたいになっている。設定、作画、音楽、キャラクターデザインと光るものはたくさんあって、面白くするのもそう難しくはなさそうなのに…どうしてこうちぐはぐなんだ。
賛否両論の1巻を抜けたということだが、冒頭から吐きそうな会話は相変わらず。死ぬほどくだらないベタな下ネタと演出が見るに耐えない。夜中に書いた日記を棒読みしているような会話がいちいちキツい。それを「かっこいいだろ?」という演出で見せてくるのがキツい。その後で「ほら、いい感じに崩しといたぞ!」とくだらない話をまぜてくるのがキツい。(作者の考えた)カッコイイセリフを見せることしか考えてないのか、話の筋がまったく通ってない。ていうか4話までと同様に問題に対して真っ当な動きをまったくしていない。それで有能ぶってカッコつけてるから本当にキツい。この女も主人公と大差ない。仕事だと問題を解決するのではなく解決のために問題を作り出すタイプ。終始キモすぎて鳥肌が立っていた。こんなに(悪い意味で)感情を刺激する作品はそうそうないという意味で、ある意味価値はあると思った。しばらく見ないで済むらしいので、その間頑張ってマインドを回復して見届ける準備をしたい。
冒頭からEX-ARMやめて…何もかもぶち壊しですよ…原作がもたらす展開と平時のアニメーションは良い。
もういちいち言うまでもないけど、おしなべて原作の良さに助けられて、CGでぶち壊している。でももう期待も下がりきって、このヘンテコCGにも慣れてきた…。モデル、フェイシャル、テクスチャ、シェーダ、ライティング、カメラは良くないけど、モーション自体は問題ないし。