今と昔を繋ぐラジオ
おじいちゃんと周防さんを繋ぐ絆でもあり、亡くなったおじいちゃんと今を生きる瑠璃ちゃんたちを繋ぐ絆でもある
最初鉱石ラジオの話が出たときは、「あえてサブスクで音楽聴かずにレコードで聴くみたいなレトロ趣味もいいよな〜」みたいな感想だったんだけど、鉱石ラジオの技術や理論がICカードにも使われ、鉱石ラジオ自体も今を生きているという作中の話は目から鱗だった
石を採集することによる自然の神秘やロマンだけでなく、人と人が時空を超えて一つの技術で繋がるという人-人間のロマンまで見せてくれるとは感無量だ
個人的には今期でもトップクラスに好きだった本作
序盤のエピソードで特に好きだったのはカブラさんとハルさんの話かな
ハルさんが体の弱いカブラさんを夜に誘う、そしてカブラさんの秘めたる想いの切実さ…
非常に良質な愛の話だった
残されたカブラさんからのナズナちゃんへの複雑な感情、ハルさんの遺した言葉と忘れ形見に不義理なことはできないという葛藤、ずっと苦しかった中でそれでも母親代わりのようなことを試してみること
そういった過程すべてがカブラさんの想いの大きさを実感させてくれたし、ナズナちゃんへの愛憎入り混じるものの何だかんだ母親のような目線で接してしまうことへの微笑ましさも感じさせた
後半パートはなんと言っても“吸血鬼殺し”である探偵さんとの話がよかった
1期では存在そのものが不気味で、何を目的にしているのかも分からない探偵さんの過去が徐々に明かされ、少しずつ目的も定かになっていくという過程で探偵さんの人物像の解像度が上がり、最終的には一番好きなキャラになった
探偵さんは10年間ずっと苦しんでたんだよな…
ナズナちゃんと探偵さんが対峙することになった時のナズナちゃんの涙は忘れられない
ナズナちゃんから探偵さんへの想いの大きさも、探偵さんからナズナちゃんへの想いの大きさも、自分にはとても尊いものに思えた
きっとボタンの掛け違えだったんだよな…
探偵さんの10年間の苦悩、そしてその後の話もとても身に沁みた内容だった
大人になるということの難しさ、自分自身探偵さんと近い歳だけど、実感としてただ歳を重ねるだけで大人になれるというわけではないというのは感じる
普通に生きるとなると、他人の人生と比べて自分の人生の空虚さ、生きることの無意味さとどうしても向き合うことになってしまう
だからこそこの作品が「普通じゃなくてもいい」と、逸脱を肯定してくれて夜に誘ってくれたことがとても嬉しかった
個人的には2期は1期から輪をかけて好きになれた話だった
1クール(1期含めると2クール)楽しませてくれたことに感謝したいと思います
変装して侵入してきた奴の知識ガバガバすぎるだろw
内偵する気があるんならもっと事前調査してから来いよw
バーニーは『鬼滅』の黒死牟みたいな心境だったのかな
中途半端に優秀だったからこそ身近に真の天才がいるとどうしても彼我の差を突きつけられたみたいでずっと苦しんでしまう
気持ちは分からなくもないけど、今回の件で吹っ切れて、この先自分を認められるようになれればいいなと思うよ