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良くない (2.0)

レディレイクを奪取しようとしたのはてっきり師匠を助けることの一環かと思っていたけど、王に国の現状を訴えるためだったのか。王が穢れに覆われてたとか、アリーシャを案外大切に想っていたっぽいことには驚いたけどそれ以上にその後の展開が驚いたというか……。王がアリーシャを庇って死亡、バルトロの本性が暴露された上で自死、師匠もいつの間にか救出。
流石に流れが酷くないか?ロゼがこれまでの行動の矛盾や問題に気付き、一歩を踏み出し穢れに立ち向かった流れと、今回の流れの差異が有り過ぎるような……。それともアリーシャは既に精神的な成長は終えていてその穢れなき行動に王もバルトロも敗北したということなんだろうか?ちょっとあの辺りの描写の意味が掴めなかったな

浄化が不可能と言われていたドラゴンをこれまで成功した人が居なかっただけと言い切りドラゴンに立ち向かったスレイは格好いいけれど、同時に危うく感じてしまう。個人的にはスレイがあのように感じた切っ掛けがよく判らなかったな。あれは単純にスレイの力が上がっていたことよりもロゼとアリーシャの協力が有ったから成し得た事と理解するのが正しいのかな?

そして思わせぶりに再登場した少女。そういえばこんなキャラクター居ましたね。すっかりと忘れていたよ。ここから一気にクライマックスへ突き進んでいく感じかな?



とても良い (4.6)

島田が初登場したときとは随分印象が変わったなぁ。
最初は影の薄い人、次に内側に熱い思いを秘めた人。今は熱情に溢れた人。以前、島田は地元の期待を背負っているとか地元の現状をなんとかしたいと思っているとか分析したけど、実際に島田が胸にいだいているのは言語化することすら難しそうな想い。地元の支援を受けながら奨励会に通って、成績が出ないまま何年も経って、返ってくる度に見上げるのは自分を応援する言葉で……。
彼はずっと胃痛を抱えていた。それは確かに彼を追い詰めたものだろうけど、かといってその痛みを否定したり知らぬふりが出来るものではなかったんだろうなと思う。零は生きるために将棋を続けていたけれど、島田にとってはアイデンティティそのものになっていたのではないかと感じた

零は今回甲斐甲斐しく島田の世話を焼いていた。これは自身の親父さんに重ねていたり、島田の想いを感じたからと解釈することも出来る。零がここまで他人に積極的に関わろうとするのは驚き。しかも今回の零ってそんな自分の変化にあまり気付いてない感じで自然体を保っている。これが川本家との関わりや研究会で「人に頼る」事を覚えた結果なのかと思うと心が暖かくなる。

宗谷は銀閣寺の傍で暮らしているのか。なんかもう島田から化け物じみていると言われたり、零が気配を感じなかったり、更には声優が石田彰さんだったり。彼の発言が少ないのも有るんだろうけど、宗谷からは人間らしい印象を全く受けないんだよなぁ……



良い (4.3)

今回は点数に関した話かな。点数とはただテストの点数を指すだけでなく自分がどのように評価されているか、見られているかを知る指針にもなる訳で。ひかりが先生に嫌われたくないと駄々をこねるのは点数を下げる、鉄男からの評価を下がることでこれまでのように楽しく話せなくなってしまうのでは?と危惧したからかな?
同様に京子が冗談でも先生に褒められたいから1位を、と言ったのは点数を上げることが目標ではなく鉄男からの評価を上げることが目的になっている。京子は鉄男のこと好きだから冗談の言葉でも本当に1位を取ってしまう

でも点数が正直に評価を表しているわけではないのも確かなこと。ひかりが鉄男の腕を赤点にしたのはそういったことを正直に言える間柄とも考えられるし、ひまりをプライスレスと評したように点数をつけることができなかったと捉えることも出来る
だからこそ一連の流れの返しとして「佐藤先生が一番美味しそうだと思う」って呟きは3人から責められてしまうわけですが

雪は今回で一気にイメージが変わったね!雪女の特性や陰口を叩かれていた件からもう少し儚いイメージがあったんだけど、ギャグ漫画好きなんだ…。しかも下ネタとか大好きなんだ……。早紀絵には隠していたけど、こういった面もひかり達に明かす日も来るのかな?



普通 (3.3)

アニメヒロインが特に意味もなく唐突に髪型変えるって結構衝撃的な展開だよなぁ。でも鬱陶しい絡み方で倫也が言及するだけだし、直後にとても印象的な波島出海が登場するから加藤の髪型変更はそれ程印象に残らない構成。
脈絡なくサッカーボールを蹴る描写を入れるのは本当にあざといっす

英梨々は自室に倫也を招き一歩間違えれば成人指定シーンが始まりそうなことをしていたけど、趣味を理解し合う幼馴染であってもアウトだと思うよ。まあ、大真面目に捉えれば英梨々は倫也と一緒に同人誌を作りたいと思っていたけれど交流の断絶によってそれが果たせないでいた。その断絶がゲーム制作を通して緩んできたから今回の運びとなったと解釈することも出来るのかな?



良くない (2.7)

『死なずのブランコ』という異名が強調されていたから、そこに意味があるのかと思ってしまったけど、結局なんだったんだろう?龍の歯医者のように死期を悟っていたから銃弾を恐れなかったというわけでもなく、本当に運が良かっただけなのか?ブランコの迷いのない足取りからは前回の野ノ子の「自分が何をするべきか判っている気がする」に近いものを感じたんだけど、特に関係なかったのかな?

ブランコと同じように野ノ子も死を恐れないような描写が目立つ。飛行機に飛びついたり敵中に飛び込んだり。それはキタルキワを知っているという以上に「自分が何をするべきか」判っているからなんだろうね。でもそんな行動を実行出来るのは周囲の助けがあるからで、地上では軍人が助けてくれたりベルも協力してくれた。飛行機の破片からは敵になったはずの柴名が庇っていたし、歯を戻す際には悟堂が菌を切ってくれた。
野ノ子と同種であるはずのブランコが負けたのは自身を助けてくれる味方が居なかったどころか味方を裏切っていたからなんだろう。一度目のベル殺害で仲間を助ける、助けられることを全否定する立ち位置を明確にしていたし

ベルは輪廻の輪に戻ったのか?頑なに龍の歯医者になることを拒否していたベルは軍人として死んだ感じか。そうなると野ノ子と道が交わることはなかったといえるかもしれないけど、なら彼の存在はこの物語でどのような意味があったんだろう?
イマイチ本作のことは理解しきれなかったなぁ…



良い (4.0)

モカの心情が描かれるのは初めてだからか理解するのが大変だった。

モカは麦と自身を王子様とお姫様に例えていたけれど、妄想するだけでなくティーカップセットを手入れしたり、服もそれっぽいものにしたりと努力は行なっていたのか。中学のデートも相手を覚えていないほどなのにお洒落をしていたりとまずは形から入るタイプだったのかな?
今回麦とデートしたコースは多分モカの理想を体現したものなんだろうけど、麦が映画を気に入るか気にしたり無理に笑顔を作ろうとしたり(これは自身の思い出も美化したかったというのもあるだろうけど)と、モカは麦に理想を押し付けるような面が目立っていたけれど、ちゃんと麦の気持ちも大切に考えていたことが察せられる描写だった。そもそも心理描写で天使の姿をした自身を振り切って求められることを求めたということはそれまでは自制してたってことだもんな
でも麦もモカを大切に想っていたからこそモカを抱くことができなかった訳で……。つまり麦もモカには自分とセックスしてしまうような存在ではなく、お姫様のような存在で居て欲しいって理想を押し付けてしまったわけだからなぁ……。ある意味どんな行為よりも残酷だよ

花火はタクヤを遂に見限って鳴海への告白に動き出す感じか。タクヤに近づいた理由って茜から男を奪い自分の価値を高めたいとの感情からだったけど、タクヤって麦と違って茜に執着してないんだよね。だからそもそもの方法と目的が間違っていたと言うべきか、ようやくまともな方向に修正されたと言うべきか。
でも話数的には半分過ぎた程度なんだよな~。雰囲気的には最終回へ向かってという感じだけどまだまだ波乱含みの展開なんだろうな…



良い (4.3)

水着回とコミケ回を一緒にするとは面白い構成してるな~

スイカ割りに泳ぎの競争とドラゴンと人間の違いが海では強調されていたのに、コミケの話ではむしろ人間の特異な部分が強調され、ドラゴンであるトールがドラゴンではなくコスプレイヤーとして受け入れられている。それどころかトールの世界から来た異種族までさらりと混ざっている程。ファフニールがサークル参加していた状況には笑ってしまった。
そんなカオスな状況だからトールも本来の姿を少しだけ出したくなるのは当たり前か。翼と尻尾を出した状態でも受け入れてもらえるのがコミケのカオス具合を象徴しているように思える。逆に同じ世界から来た者達から親しく話しかけられた後に畏怖されてしまうのは通常の人間社会ともトールの世界とも異なる特殊な環境ならではの出来事か

そんな様々な世界が混ざり合っていた今回の話だけど、海の話から挟まれたトールの背中に乗って釣りをするシーンにはほっこり来た。トールが小林の世界に違和感なく混ざり合うにはコミケみたいな場所もアリじゃない?と示された回だけど、それでも小林とトールの関係に絞るならあのような情景が一番二人に似合っているように感じられた

海で親の話が出てきた時はあの展開に突入するのかと思ったけど、先にルコアが出るのか。ていうことはあの展開は最終回辺りだろうか?



良い (4.0)

母親が死んだ直後の回とは思えないノリ。こういったどこか歪んだ家族の形は富野由悠季監督の思想が影響しているんだろうか?
フランクリンは妻の死への動揺よりも自分が囮にされそうになっていたことに驚き、愛人の方が大事になっているかと言えばそうでもなくエゥーゴのMSに夢中になっているという……。カミーユの歪みは天性の部分が強そうだけどそれ以上にこの家族の形が与えた影響は大きそうだね

ジェリドの過剰とも言える挑発は自身の罪をカミーユに殴られることで許してほしかったのか。ただ、ジェリドは一介の兵士であり上官の命令通り任務を遂行しただけで、カプセルの中に何が入っていようと関係なかったはずなんだよね。それでもこんな態度をしたのは兵士として許される範囲で贖罪をしたかったから。しかしカミーユが唐突なまでに精神の成長を見せ、ジェリドが悪いのではなく組織が悪いのだと断言したことでジェリドの感情の行き場はなくなってしまった。なるほど。カミーユとジェリドの決定的な亀裂は前回の母親の件ではなくこの会話で生じるのか

それにしても次回予告でネタバレするのは辞めてもらえませんかね……



普通 (3.5)

内乱によって穢れが増え国は疲弊、それによって苦しむ人達を救うためにアリーシャが行動すればバルトロは襲撃してくる。そして穢れが更に増えていくと……。アリーシャはそんなどうしようもない構造を理解していながら信じる道を進むことを辞めないアリーシャはとても真っ直ぐ。それに付き従う部下たちも相当なものですが。
それにしてもハイランドの状況は酷いね。王は事態を理解していないし、バルトロは邪魔者の排除しか考えていない。アリーシャを襲撃した兵士たちだって竜巻によって被災したばかりの町で平然と戦闘できるなんてどうかしてる。

レディレイク奪取作戦とは大きく出たね。正義の線引を求められたアリーシャはそれでも誰も死ぬことは許さないと表明。反逆者に近い立場なんだから平穏無事に済むわけではないし、ここまでの状況でバルトロだけが悪人なんてこともないだろうね。それでも正義のために殺しても良い人間なんてのを定義しだしたらそれこそ悪と変わらないわけで。とてもアリーシャらしい選択に思えた



普通 (3.0)

もう少し歯医者らしい活動をじっくり見たかった気もするが、どうやら本作はそういう描写が目的の作品ではないようだし仕方ないのかな。軍艦が登場したり敵国とか事態の危うさは冒頭からプンプンさせてたからね

人が龍の歯から生まれ直すとか、龍は運命に抗うことを許さないとかトンデモ設定が目立つけれど龍を自然に置き換えて考えてみれば理解できないこともない。ただ、その場合龍を利用して戦争をしている状況が理解できなくなるけど
歯医者達は皆自分が死ぬときを知りながらそれを受けていているというスタンスがどうにも納得し難い。ベルの意見は青臭いが視聴者的にはこちらの意見の方がすんなり入ってくるけれど。或いは悟堂がベルや龍の歯に取り込まれた人達を勇敢と評したように歯医者たちのほうがおかしいのだろうか?
確かに皆受け入れているのなら柴名だけ運命に抗おうとするのは妙だし、歯医者の心には何か秘密があるのかな?

原作者名に舞城王太郎の名を見つけた時は視聴を辞めようかと思ったけど、案外普通に見れたかな。でも前編の印象としてはそこまで際立ったものはなかったから後編に期待したい



普通 (3.3)

何とも感想が難しい回ですな。
序盤が高橋鉄男とデミの交流を通しながら彼女たちがどう暮らしているかを探る話、前回がデミの居る家庭風景や家族の接し方を描いていたとすれば今回は社会でデミをどう扱っているかを示す回かな?

早紀絵は宇垣との会話で好きになったきっかけとなった件の真実を知ることに。勘違いのまま進む恋愛も面白いけれど、鉄男が催淫されていないのではなく早紀絵のために我慢していたことを知ることでより二人の仲が進展するのかも知れないと思った

今回登場したクルツ。催淫が効かなかったり対サキュバス用決戦兵器と言われたり戦闘技術を持っていたりとこの作品の世界観と全く合致しない存在。たこ焼きが好きだったり嘘が下手だったりと子供らしい一面もあるけれど、基本的に学校が舞台の本作でどのような役割を担っていくんだろうか?正直本作の雰囲気を壊してしまいそうで彼の活躍はあまり喜べないのだけど……



良い (4.2)

島田が故郷で対局を行いたいとの願いはただ凱旋したいというだけでなく、何も無くなろうとしている故郷を想う気持ちもあったのか。それは故郷に活気が戻って欲しいとか単純なものではないだろうけど、故郷に何かをしてやりたい、関わっていたいという気持ちがあるんだろうか?そう考えると前回の地元記者たちの発言とそれに答える島田の顔がまた違って見えてくる

零はどうにか進級。彼は何もできなかったみたいに言うけれど先生が伝えたように同年代の誰よりも頑張り諦めなかったことは確かな訳で。そういった部分は通知票に表れることではないから、通知票を持ち落ち込んでいた零に先生がその部分を直接伝えたのは良い描写だった。というか雰囲気的に進級じゃなくて卒業っぽい感じになっていたのはどうなんだろう(笑)

ひなた達を安心させるために京子との口論は姉弟喧嘩だったと伝える零。その中で京子との仲が険悪ではなかった頃を思い出す様子が何とも……。幸田家って零がやってきた直後から将棋の描写ばかりで家族らしい描写が殆どなかったけど、回想に有ったように少しでも零と香子が姉弟らしい瞬間が有ったのね。
零は生きるために将棋を始めたわけだけど、もしかしたらあの瞬間を取り戻すために京子とどうにか交流を持ちながら将棋を続けているんじゃないかななんて邪推してしまった

あかりは何となく零が家を出た経緯を察したようで。何だかんだあかりが零の最大の理解者だよなぁ。かと言って過保護になるわけでもないし零も依存するわけでもなく丁度よい距離感を保ち続けている印象。このまま優しく零を見守ってやって欲しいものです



良い (4.2)

この作品、どこまでドロドロしていくんだろう……。今回キスシーンが数多く登場したけどその中に好き合っている同士でのキスは無いとか……

茜に夢中になっている人たちを私のものにしたいという花火の発想は略奪愛かはたまた復讐?麦だけでくタクヤも手中に収めようとしたけど、今後どうなっていくのかな。というかその努力を鳴海に向ければもうちょっと事態は改善されるような気もするけど、それ程までにはっきりと花火から見れば鳴海は自身を恋愛対象と見ていないということか
また茜とは無関係な早苗とは別れようとしたけど既に花火を手放さなず、どんな花火も受け入れる覚悟を決めていた早苗にとっては何のダメージもないのか……。花火にとって友人を求めていた相手が恋仲になろうとしている状況って自身を追い詰めるものになってしまうのかな?

茜と関係を持っているタクヤも茜の本性を知っているのね。もしかして茜と交流を持っている人は意外と知っている事実なのか?ならそんな状況の中であまりに純粋過ぎる鳴海はどのような役割を担うことになるんだろう?

モカが勇気を出して麦とデートをすることになったけど、彼女だけはドロドロ展開に加入しないでほしいな……



良い (4.0)

詩羽が倫也の前で見栄を張ることはこれまでの描写から明らかだけど、今回はそれが特に顕著だった。詩羽がそうなった理由は倫也がラノベ作家である自身に強い憧れを抱いていたのが切っ掛けなんだろうな。そんな詩羽が倫也の前で本心を明らかにしたのは朝の別れの場面ではなくてタイピング時の発狂じゃないかと思う。作家は登場人物に自身を仮託するとか言うけれど、最後の涙目になりながら「作家はファンに本気になっちゃいけないの」の発言はどう考えても詩羽自身の言葉だよなぁ

詩羽が以前書いていた「恋するメトロノーム」最終巻だけど、これって作品に自身の想いを乗せて倫也に告白しようとしていた流れなんだろうな。そんな感情が有ったからこそ先に倫也に見てほしかったんだろうけど、倫也はラノベ作家である詩羽に憧れているからこそ求めていた答えを返すことはなかった訳で。そう考えながら詩羽のあの発言が「私はあなたに」とかじゃなくて「作家はファンに」となっているのを見ると本当に様々な感情がこもった発言だったのかなと思う

加藤のムッとした表情って今後の展開を思い出しても非常に珍しい。コレを見ると加藤が倫也をスッキリした感情で送り出したわけではないってのがはっきりしてるんだけど、倫也がそれに気付くことはないんだろうな……



とても良い (5.0)

ジョージーと小林はメイド談義で意気投合。この時トールは会話に入れていないからむくれてはいるんだけど、それに焦って暴走したりはしないんだよね。以前は小林と仲良くしている滝谷を見て攻撃しようとしたり、小林と異なる部分があることに焦っていたりしたんだけど、今回はジョージーに小林を取られるとか全く想像していない。つまりは今のトールはちゃんと小林との繋がりを知っているから、小林とジョージーがどれだけ意気投合しても自分の居場所が無くなるわけではないと判るんだね。
一方のカンナはまだまだ学校の友達やリコと仲良く出来ているか、繋がりがあるか自信がない。リコと積極的に遊ぼうとしたり押し倒したりはその現れかな?「したかった……」というのは以前トールとしてた鼻をくっつけ合う行為とかなのかね?それとももっと直接的な意味?

ルコアも自身を召喚した子供と仲良くなるためにあれやこれや。最初は危険な悪魔を召喚させないために訪れたはずが積極的に翔太と絡み、帰る流れになって慌てたりするのはやはりトールと小林の間柄を見て、自分も人間と仲良くなりたいと思ったからなんだろうか?

そして最大の驚きは滝谷とファフニールの関係性。ファフニールにとって人間は宝(大事な物)を奪いに来るハズレだった訳だけど、滝谷はファフニールと色んな物を共有している。まず住居がそうだしゲームだって一緒にプレイしている。食事だって共にしているし、何よりも片方がソファに座りもう片方が台所に立つというカットがそれぞれのパターンで登場したのは印象的。ファフニールにとって滝谷は大事なものを奪う相手ではなくて同人ゲームを一緒に作っていたように、大事なものを共有できるアタリなんだろうね

ドラゴンにとって人間は下等な生物だったはずが時間を共に過ごす相手に変わっていたことがよく判る回だった。合間合間にその変化を象徴するかのような雨の描写が挿入されていたのは芸術的な構成だった



普通 (3.4)

前回ブライトをリンチした辺りからティターンズヤバくね?と思っていたが、ここまでか!
ジオンですらこんなことしなかったというセリフが全てを如実に表している。要するにティターンズはジオンよりも非道な連中が中枢にいることがとても明瞭になっている。ジオンは一応地球からの独立を謳っていたからそれなりの正義は見えていたんだけど、ティターンズは戦争が終結した後にジオン残党狩りを目的に勢力を伸ばしたから全くの正義がない。それがとても判り易い形で示されたのがカミーユの母が射殺されたあのシーン。そしてその行為によってカミーユはティターンズと戦い続ける決定的な理由が出来上がるし、ジェリドは悪役に堕ちることが確定する

少し気になったのは母を失った直後に怒りの表現がなされてからカミーユが泣き叫んだことか。不仲であったことは判るけど、悲しみより先に怒りが来るカミーユの精神性に今後の展開に不安を感じる



良い (4.3)

あのコナン王子に対して親父さんが人格者であるのは何故なんだ?まともな教育してなかったの?
エギーユがロゼに「どうする?」って聞いてたのはやはり「あいつも殺すか?」という意味なんだろうなぁ……。ブラドを裏切った相手というのもあるだろうけど、風の骨が権力者であれば容赦ないただの人殺し集団に成り下がっていることがよく判る

ここ数話自身の行いに戸惑いと迷いを感じていたロゼ。スレイと触れ合うことで自身が本当に望んでいた弱いものに優しい世界を作る目的を思い出し、これまで認識できていなかった穢れを知ったことで遂に吹っ切れたみたい。特にドラゴンの死骸に対峙したシーンはとても素晴らしかった。視聴者は長いことスレイの視点で物語を見ていたから、穢れに満ちた光景が当たり前。でも従士契約を結ぶ直前に穢れが見当たらないロゼの視点を入れることで、ロゼが自身やブラドの目的を果たすためには新しい世界に一歩踏みだす必要が有ることが強く強調されていた。
これまでのように自分に言い聞かせるのではなく朗らかに「やんなきゃいけない事ってあるんだ」と語るロゼの姿からは確かな成長を感じられた



普通 (3.7)

ひかりは本当に家族から大切にされていることがよく判る。腫れ物を扱うのでもなく、かと言って普通のことして扱うでもなく。苦労があることは認めつつそれを嫌な事ではなく微笑ましいトラブルかのように語るさまは小鳥遊家が本当に暖かい家庭であることが感じられる
父は仕事を辞めて家事専業、ひまりも小言を言いつつひかりの事を非常に気にかけている。以前鉄男はデミの性質とその人の個性を見なければ~みたいな事を言っていたけど、小鳥遊家ではそれをきちんと実行しているんだね
また、小鳥遊父も京子と話す際にきちんと目線を合わせていたシーンからも彼の人柄が読み取れるね。もしかして第一話のあの描写は父譲りの感覚だったのかな?

今回は鉄男はデミとは語りあうことはなかったけど、周囲の人間と話し合うことで見えてくるものも有る。そんな回だった



とても良い (4.7)

二階堂は兄弟子である島田を支えると共に迷いなく今島田が立つ場所に立つ自分をイメージしながら努力し続けているんだねぇ。でもそれ以上に零と同じリーグに入れたことが嬉しいのか

久し振りに幸田家の会話が描かれたけれど、養父はきっと零が賞金を幸田家に振り込み続ける本当の気持を理解しきれてはないのではと思った。養父は何度も香子が何を考えているかわからないと言うけれど、零に対しても同じではないだろうか?結局将棋を通してしか人を理解できないタイプなのかな

どうやら本作では河によって冷たい将棋の世界と暖かい暮らしある世界が分けられているように思う。そんな場所で香子と会話していたからかあかりたちと遭遇。この時、零と香子は橋の暗い影の中、あかりたちは暖かな陽の下と明確に分けられていたのが印象的。そんな両者を繋ぐのは心を込めて作ったお揚げ。将棋の世界に踏み込むのではなくお揚げを渡すことで気持ちや絆も渡そうとしているように感じられる。そしてそれは暖かい暮らしの中から登場した食べ物だから香子が気に入るのもある意味当たり前だよね

以前宗谷が登場した時は「神様の子ども」なんて大仰な二つ名だった。けれど今回は人間的でない、むしろ悪魔のように描かれている。この時点で視聴者は島田に肩入れするような状態になっているから、こんな描写をされれば嫌でも宗谷を恐ろしく感じてしまう構成に驚き
島田は無事故郷にたどり着けるんだろうか?



普通 (3.5)

過去に明確な離別があった倫也、英梨々、詩羽が一緒にゲーム制作なんて無理なはずなのに、それでも制作を続けようとするのはもう一度絆を取り戻そうとしているからなのかな?
でもズレや仲違いを修正したのではなく、今は他所においているだけだから英梨々のアドバイスよりも倫也は自身の主義を通したり、詩羽のプロットは明確な理由なく塩漬けにされる。だから倫也がゲーム制作を続けるためにメンバーとの心の交流が必要になってくる

倫也と加藤のデートはまるでゲーム攻略かのよう。最適ルートの割り出しや店舗混雑状況の把握。間違いなく普通のデートではないんだろうけど、それでも二人とも楽しそうではある。こうして倫也はそもそもどうしてギャルゲーを作ろうと思ったのかっていう気持ちを思い出したんだろうね



良くない (2.8)

わ、ここまで行動原理が理解しにくいキャラクターは珍しい。ガンダムに勝手に乗り込んだシーンでは何だかんだ言ってここでシャアを撃退して周囲から見直されるのかなと思ったら、前回自分を侮辱した軍警を仕返しするためだったという……。更にはティターンズ憎しから何処の誰とも知れぬ侵入者の味方になって開発機を持ち逃げしてしまうのは流石に続編モノの新主人公がすることじゃないって……
まあ、だからこそ前作主人公のアムロ・レイとの差別化が図れているとも言えるけど、果たしてこの自己中心的な人物を好きになれる日は来るのだろうか?

シャアに続きブライトもあっさりと再登場。が、他の元ホワイトベースの面々が登場しない辺りに時間が流れ連邦の状況は大きく変わったと嫌でも視聴者に認識させる。そもそもジオン討滅の一翼を担ったブライトを生意気に足蹴にする描写からも、ティターンズが悪者の側に置かれているのはよく判る。ただ、シャアが善の側にいるかと言えばガンダムを盗み出した行為からそんなことはあり得ず。
イマイチ主人公らしからぬカミーユを中心としてZガンダムではストーリーはどのように展開していくのだろうか?



良い (4.3)

今回の構成を見ていると茜と花火が同類であることがよく判る。茜と花火の行動を同時進行で描写していたのは二人の行動が同種である以上に花火の心情を茜が代弁していたというのも有るんだろうな
茜が鳴海に対して感じているようなことを、今回の花火は麦に対して感じたんだろうね
また花火が鳴海に対して求めていたのは父性だったのか。なら最初から麦が代替物になるのは不可能だったんじゃないかな?それどころか早苗相手でも満足できなくなる展開もありそうだ

麦は茜の本性を知っていたと言うけれど、それでも更に虜になってしまったというのはちょっと理解に苦しむ。芽衣に感じていたのと同じように弱い部分の有る女性に惚れやすいということ?芽衣が麦を拠り所としていたように、麦も茜を手に入れられないもどかしさから芽衣を拠り所としていたようだけど、久方ぶりの再会があまりに無感動的なのが悲しいね。これでチャラって……



とても良い (4.7)

トールは段々と家事が出来るように成り、小林も以前より人当たりが良くなり。そんな風に馴染んでいくトールに警鐘を送るファフニールだけど、そんな彼も滝谷の影響でゲームに夢中になっているのは面白い
目に見える変化もあれば、トールたちも本当はドラゴンだけど人間に擬態しているだけだからおかしな言動は変わらず。証明書は作るものと思っていたり、金塊で家を買えると思っていたり。
そんなトールが普段の小林を観察するために、人から見えない姿になることで小林の領域に入れるのも面白い。後半の手品の流れでも感じたけど、そこには人とドラゴンの断絶が有るんだろうなぁ。でも、それだけではなくてリコは益々カンナに夢中になっていくし、ファフニールも滝谷と仲良くゲーム。見えない断絶は有っても傍に居られないというわけではない
所長に止めを刺すのが見えない録音テープであったこと。暴言を耐えているように見えた小林も目に見えない反撃をしていたのはトールと同じ思いを抱いていたことが判る描写

原作信者からしたらとてもいいアニメだ



良い (4.0)

せっかく追い詰めた王子が憑魔化した上、死亡確認が出来なった状況はロゼの掲げる理念が破綻してしまった様を表しているよう。
ブラドの言葉が正解そのものだったのに、現在の風の骨がただの暗殺集団に成り下がってしまったのは、騙され殺されたことでブラドの理念が歪められてしまったんだろうね。誰かがやらなきゃと暗殺の意味と向き合うのを怖れているロゼは「理性を捨てている」状態だろうし、悪人を殺し続け弱者の救済を目指す現状は「届かない理想」に手を伸ばし続けているようなもの。前回デゼルが風の骨ではなくセキレイの羽を褒めたこと、今回ロゼはブラドの目的を果たすための傀儡と評したのはその辺りが関係してるのかな?

原因は穢れと断言するスレイがロゼの心に何処まで寄り添えているのかが判らないな。ただ、辛かっただろうと慰めたり、人を殺すことは良くないと言いつつロゼを嫌いにはなれないと正直な気持ちを伝えるのはスレイらしいなとも思ってしまう



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