サービス開始日: 2024-10-05 (555日目)
原作既読。映像、音楽、演技、キャラクターの立ち方はケチのつけようがない。物語としては主要キャラクターが追い込まれていく描写が多く、2期までと比べて絵的に映えるシーンも少ないのでカタルシスを感じられる場面は少ないのだが、最終回は1時間使って転生前の伏線を回収し、盛り上がる場面を詰め込んできたことで視聴後の余韻は非常に良いものになっていた。これ自体はそこまで目新しいというわけでもないが、1期は初回拡大で3期はラストだけ拡大と、手段を選ばず構成を工夫してくるのは好感が持てる。
陰鬱な展開の中で最高の引きを持ってフィナーレを飾る4期へ、と期待させる展開ではあるのだが…正直原作的にはこの付近が最高潮だったような気がしなくはない。世間的にも最終回は賛否あったし、3期中で同様に賛否があったシーンはアニメで若干展開を変えていたので、どこまでオリジナルで展開を変えてくるかに注目して4期を待ちたい。
今回は固有結界内の「世界」が佳境に向かう中でアヤカとセイバーの関係が決定的な変化に差し掛かり、盛り上がりかけたところで絶妙に水を差す引き、相変わらずこの作品面白いんだか面白くないんだかよくわからないが、常に全力投球なのは伝わってくる。だが面白いか面白くないかはやっぱりわからない(二回目
原作既読。ラブコメの中では好きな原作で、作画や演出にとても凝ったものなだけにアニメの完成度に期待していたのだが、結果としては「漫画の方が動いてる」という有名な揶揄を思い起こさせるような酷いアニメ化だった。
キャラ作画は常に崩れているし、動きも適当、棒立ちの遠景を多様するなど、ほぼ全編にわたって崩壊しているといって良い。原作の作画演出が良いだけにそのギャップはすさまじく、やらない方がマシだったと確信できる出来。原作準拠で主人公含めてキャラクターには魅力があり、子供の頃に声だけでつながっていたApolloが誰なのかというミステリー要素を交えたストーリーもキャラとその関係性を描写する下敷きとしては十分なのだが、作画がすべてをぶち壊している。
OPED劇中歌の出来も比較的良く、ちゃんと原作に合わせて作られているところを見ると、制作スタジオの力量不足は明確だが、これまでの制作実績を考えるとこれは予見できたのでは。そういう意味で、この座組で企画を通したプロデューサーやら製作委員会の罪は重い。
この作品を楽しむ唯一の方法は、原作漫画を読みながら音声だけ流すこと。これが全12話を完走しての結論。
原作既読。一期に見られた弱点も補強してきており、完成度は一期よりかなり上がっている。
原作におおよそ忠実な物語とキャラクターは言うまでもなく一級品であり、媒体の都合とは思えないよくわからない原作からの改変等いくつか気になる部分はあったものの、アニメ作品単体として見た時にそこまでの違和感はなかった。総合的に見て原作を損なわないアニメ化が出来ていた。
作画面では一期でスケーティングと乖離が激しかった日常パートの作画が大幅に補強されるとともに、リアルタイムスケーティングへのこだわりを緩めて選手や周囲の心情描写を取り入れて演出が向上した。中部大会でのいのりのスケーティングがリアルタイムに全寄せし、観客や選手の努力や心情の積み上げが省略されたのは個人的にかなり残念ではあり、今後の演出への懸念が残る部分でもあるのだが、こちらもアニメ作品単体として見れば及第点以上の出来ではあっただろう。
シーズン全体の尺を短くし、全日本ノービスを劇場版に持っていったのもひっかかる部分ではあるが…人気を爆発させるために商業的に妥当な一手でもあることは理解もできる。
TVシリーズで良い感じの最終回を迎えたあと、一体どうするつもりだろうと期待より若干不安が勝った気持ちで見始めたが、その心配は杞憂だったと言える良い作品だった。
作画面はTVシリーズと変わらず超一級には届かないが十分。プロット的にはおおよそTVシリーズを超圧縮したような形になっているのだが、導入で思いっきりどん底に突き落とし、スタッフが離散した後で社運を賭けた制作に挑み、離散したかつての仲間を集めていく…というのが王道でありながらも熱く楽しめた。圧縮プロットというと駆け足感が心配になるが、特に後半は確信犯的にTVと似た展開を織り交ぜつつ細かい部分は大胆にカットすることで、駆け足的になるどころかむしろテンポの良さが際立っており、構成の手腕には感心した(一部には相変わらずよくわからないミュージカルみたいなのが入っていて、それは別になくても良かった気はするが…)。新規のキャラクターは少ないものの、元々立っていた人たちが数年を経て、また違った境遇から違った関わり方をしてくるのが楽しい。
ビジネス上の制約に苦しみながら、情熱をもった人たちが集まり、ベテランは若手を導き、若手はもがきながら成長し、全員が死力を尽くして良いものを作り上げようとする…そういうプロジェクトワークの良さみたいなものを久々に感じることができた。若者が仕事に希望を持てるような、そしてこの年になっても、仕事ってこうやってたまに面白くなったりもするんだよなぁ…と思えるような、とても良いアニメだった。
アニメーションは凄まじく、世界観や世界設定は魅力を感じさせるのだが、Mr.エレガンスがあまりにキモ過ぎる上にやたらとエログロを強調する描写も多くて不快度高め、物語面の描写も尺の都合で限られていることから作品トータルとしての魅力はそこまでという感じだった。
全8回の3分アニメ。何も特筆すべきものは見当たらなかったものの、短いから惰性で見続けたが、最後まで特に何もなかった。
雰囲気、映像、演出、音楽は良い。1~5話ぐらいまでは話も悪くはなかった…が、徐々にデスゲームそっちのけで参加者同士の人間的なしがらみや対決構造を観念的・情緒的に描くようになっていき、後半にはデスゲームで何が起きているのかさっぱりわからないまま人物同士が綺麗な音楽と映像で殺し合うだけの作品になってしまった。デスゲームを土台に人間関係を情緒的に描くのは別に構わないと思うが、その土台をめちゃくちゃにした上で描きたいことを描きたいように描くのは違うんじゃないですか?義妹生活の時から演出のクセが気になる監督ではあり、それがこの作品の前半は比較的うまくいっていた気がしたのだが、最終的にはオナニー演出に原作や設定を巻き込んで大破させてしまった。原作の時系列をいじったのも作品の質向上にまったく寄与しておらず、むしろ破壊している。原作の時系列をいじる監督にはろくなのがいないという実績がまたひとつ積み上がってしまった。
腹に穴あいても全力疾走・全力機動して全力斬撃できるんだからそら人間じゃないでしょ…ワンピースかよ…
追記:原作読んだ時は記憶にも残っていないエピソードなんだけど、アニメではなんでこんなに引っかかるんだろうと思って読み返してみたが、最後の腹貫かれてからの二人の全力機動はアニオリだったのね。1期のアウラの時のフェルンの魔法作画の時も「作画は確かに気合入ってるけど別に要らないよなぁこれ、唐突すぎるし…」と思った記憶があるが、今回も似たような感想になってしまう。私個人としてはフリーレンは日常回での世界の捉え方が本編でバトルはアクセントでしかないので、日常回にこそ気合が入っていてほしくて(実際気合が入っていて素晴らしいのだが…)、バトルにここまで別次元の力の入れ方をされるとなんかこの作品に対する姿勢に疑問を抱きそうになってしまう。結果今回のようにやりすぎて展開が不自然になるようならなおさら見方が厳しくなる。森側は良かったし、村側も序盤は素晴らしかったんだけど村の最後が余計だったなぁ。
あとは…フェルンが月を背負って攻撃魔法を撃つところ、「ゾルトラーク!」って言うのなんか変じゃない?これは原作もそうなんだけど、原作はあくまでセリフじゃなく説明的に「魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)」とルビをふっており、これが一般攻撃魔法にして強力な魔族を殺す魔法であることを強調しているのだけど、それをフェルンが口に出して言うのはなんかおかしいよなと思ってしまう。1期に引き続き、作画に妙に気合が入って盛り盛りになった戦闘回はあちこちで違和感が強いことが多い。制作陣が自分の力を見せつけたいだけの余計な演出が多く感じてしまう。
原作でもこの辺、朝に対する共感性羞恥的なもので読むの結構きつかった記憶ある。アニメでみると記憶よりはさっぱりしていたけど、周囲の高校生の尖り方がさすがにこの年になるとお腹いっぱい感があってなかなかもたれる。自意識というのはある程度正確に自分の実像…もしくはその少しだけ上にいないと毒になる。高すぎるとできもしない虚像に振り回されるし、低すぎると何も動けなくなる。しかも、実像は日々少しずつ、時には大胆に変動するため適切に自己認知を更新していく必要もある(そういう意味で、経済に対する金利に似ている…)。そうして自意識のずれた多様な人が相互にやり取りすると、様々な摩擦や時にはカタストロフを引き起こし、それに伴う強烈な人間ドラマが発生する。とはいえ、そういう記憶や感情を呼び起こすほど、環境や年齢特有の自意識に振り回される描写が生々しいとも言え、この作品の良いところだと思う。
そろそろ終わりが見える頃で、今回も含めてどう終わるのかが気になってきた。終わりに向けてこのあたりをどう料理するかでこの回の評価も変わりそう。
P.A.Worksお仕事モノの頂点。前半は制作進行の立場からチュートリアル的に、後半はデスクの立場から全体を俯瞰しつつトラブルにまみれたアニメ制作全体を描いている。締め切りが伸びないプロジェクトワークで、ステークホルダーが多くて要件も曖昧、コミュニケーションも体制も十分でない状態のお仕事ってこうなるよなぁ…というものに塗れていて、(タローまわりの誇張はあっても)リアリティがある。人手不足の中、貴重な若手が急にやったことないマネジメントをさせられるのもあるあるで、クセの強いチームメンバーとのやり取りとトラブル対応で疲弊していく、その中にもやりがいと達成感がある…というのが絶妙に身に覚えがあってなんとも言えない気持ちになる。プロジェクトのリアリティだけでなく、外連味のある展開や表現もあちこちにまぶされており、エンタメとしてのバランスも良い。
キャラクターは非常に多様だがそれぞれ立っていて、特におっさんたちがとても魅力的に描かれている。メンバーは有能な者だけではなく無能・無気力なトラブルメーカーや、社会性の欠如した一級制作者もいて現実を思い起こさせるし、主人公の仲間たちもなかなか芽が出ず腐りそうになったりと決して順調ではなく、ご都合主義に陥っていない。長く燻っていた声優志望の子が最後に回収される展開はベタではあるが見事。
映像は決して超一級ではないが、作中劇と重ね合わせた演出は凝っているし、作中で嫌というほど枚数の多い作画の大変さが語られることで許容範囲が広がることもあり、十分に楽しめた。最終話のCパートはなくてよかったような気がするものの、構成としては24話通じて見事で、途中で飽きたり疲れたりすることもなく一気に見ることができた(この制作がなぜアクアトープや永久のユウグレを作ってしまうのか…)。P.Aには頑張ってほしい。
色々人を育てたり見守ったりする立場でもあるので、司の頑張りと逆効果、その焦りと挽回のための努力、その中で思いがけず相手から救いの言葉をもらった時の気持ちなどがリアルに想像できてしまって泣けてくる。ロードムービーのような道中の描写もとても良いが、おそらくこの無邪気な関係のまま二人で道中を伴にすることはもうないのだろうことを考えると、なおさら貴重なシーン。
7話でぽっと出の三下悪役たちが出てこなくなってちょっとよくなったかと思ったら、また新しくぽっと出の三下悪役が出てきてバトルになった。そういうのいらないんだよな。。
残った人物たち特に誰も好きになれないからノーマンズランドがどうなろうが、誰がどうなろうがあんま興味持てないんだよなぁ…。