脚本の小説家・舞城王太郎氏、漫画の原作などもやっているからか、一見ややこしそうな話がビジュアル的にわかりやすくとっつきやすく描かれていたと思う。これが小説だったらすごくイメージしにくそう。情報も適度に公開されて、視聴者だけがわからない謎みたいなのが余りなさそうなのも良い。
ただ、津田健次郎さんの同じようなキャラが続いているので新鮮味がない気も。
本編から9年、その間いろんなまどマギフォロー的作品がアニメ化されたので、それに慣らされたからか、思いの外わかりやすそうな内容だった。
再放送でようやく全話見た。
本編1期はけいおん亜種みたいでイマイチだったけど、2期はいろんなバンドがわちゃわちゃしているのが楽しかった。そしてガルパピコは2期のわちゃわちゃ感を濃縮した感じで大変楽しめた。ガルパにもとめているのはこういうことなのかもしれない。ガルパピコが本編で構わないのよ?
こういうデスゲームものはいかにルールを利用するか、不備をつくかが見どころになると思うけど、1話では可も不可もなしって感じ。チョロそうに見えるシュカがどんな動きをするかで面白さは変わるかも。
暴力と金で野望を叶える話だった。
本好きはキャラ付けで「なんであれ野望を叶えるためには金と力が必要」がテーマだったのだろうな。
とにかくマインの感覚が異質すぎた。石鹸がある世界でなぜかマッサージオイルがもてはやされるし、マインの知識が常に都合よく解釈されすぎる。
異世界転生ものって、現代人の知識と言動で読者が理解しやすいからっていう意味があると思うのだけれど、マインは現代人から見ても偏った知識と異質な言動なので、金と力を持った得体のしれない怪物っていう印象で終わった。神殿長半殺しにして笑えるくらいだし。
異世界なんかじゃなく、現実の中世ヨーロッパを舞台にしていれば物語の整合性も取れたんじゃなかろうか。
ところで、グリコからの土下座、この先も真面目な場面でも行われるんだろうけど、一発ネタみたいな感じで設定しちゃって大丈夫だったのだろうか。全体的に後先考えた無い感じがして、アニメ化に際して全面的なリテイクが必要だったんじゃないかと思った。リテイクすれば1/3くらいのボリュームに物語としてすっきりまとめられたよね。
当初予想したよりは良かったけど、公園に落としてからウォーロックが弱体化するまでの流れがいまいち理解出来なくて微妙。ウォーロックが信仰を失う明確な作戦があったのかと思ったが、ルカの裏切りくらいしかそれらしいものがなくて。
全体的に雰囲気だけで、物語を作り込んだ感じがしなかった。
鬱要素がありつつも基本みんな箏で浄化されるので、キラキラした感じで終わってよかった。このあと全国大会編をやるのかどうかわからないけど、皆浄化されたのでこのまま物語の終わりがスタートラインで完結しちゃってもいいんじゃないかと思った。
まだ文化祭だし3期もあるのかな?と思わせての完結。
文化祭が終わった時点で成幸たちの進路は定まったわけで、それ以上は3期が蛇足になる可能性もあり、ここで物語は完結したというのは良い判断だと思う。
結局、恋愛感情を持っているのは1人だけなので、余計なハーレムラブコメみたいなことをせずきっちりさせたのも素晴らしかった。
欲を出してやりすぎない、キャラ人気に振り回されない、物語の軸をぶらさない、きっちり物語を完結させる、この地に足がついた感が良かった。
もっと続きが見たい、別のヒロインルートがみたいという思いもあるかもしれないが、それはOVAとか二次創作でやってくれればいいんじゃないかと思う。TVシリーズできっちり完結させるってのは大事なこと。近年はゲームの影響でマルチヒロインが脳に刷り込まれている人が多いのかもしれないけど、「メディアの違いを理解せよ!」だよね。
本作はきっちり伏線を回収し、異世界召喚設定やキャラ設定などを使い切って、それでいて余韻を残し未来を感じさせたのが素晴らしかった。これ以上エピローグを伸ばすと「売れたらまた2期もあるのね」的に蛇足になる。「このお話はこれでおしまい。彼らの冒険はまだまだ続くけれど、それはまた別のお話」というのが物語の理想だと思うけれど、本作はまさにそれだった。長くコンテンツを引き伸ばすのも商業的には正しいが、作品としてはきっちり物語を完結させる方がいいと思う。
タイトルをいかにもな「俺TUEEE」から「慎重勇者」に替えたものGJ。
総合的に2019年いちばんの完成度だったと思う。
1話の説明通りの平均値オチと、異世界転生の設定が持ち出されたことで、なんとかタイトル出落ちにならずにすんだって感じ。
でも基本、ふるゆわメタネタコメディを面倒くさい異世界転生設定を入れてやっているような違和感がある。
まぁ、基本こういうのは普通の人がゲームで超人的な非日常を味わうための儀式みたいなものなんだろうけど。
結局、この物語は、本来ホースが主人公のラブコメでモブであるジョーロが「性格言動に関係なくハーレムを作る」主人公能力を作者に与えられて作品を乗っ取った、いわゆるチートものってことか。
OVAで逆転はあるかもしれないが、本編12話で「ラブコメ主人公は自分がラブコメ主人公であることを自覚できない」枠を超えられず、結局平凡なラブコメの再生産に終止したのは残念。
あとやはり一人ボケ一人ツッコミは痛々しい。
共和国を名乗る独裁国家はよくある話で……
主人公たちの元の世界が平行世界の共産日本とか北朝鮮って設定の方がわかりやすそうなんだけど。それなら帝国はもちろん平行世界のナチスドイツか米帝。
そういうディストピア的展開なら面白そうなのになぁ。仮想戦記ブームの頃ならそういうのも出てきたのだろうけど。
生徒会おつかれさまでした。
SKET DANCE見たくなった。
今更だけど、本作はボカロ曲がベースなのね。ミカグラ学園とかメカクシティみたいな。なんとなく似たような空気感はあったな。
Dr.STONE超イージーモード。
Dr.STONEと対比すると、七光聖教は既得権益を否定する司帝国なのかもなぁ。そういえば、こっちも名前が司だった。
親を死刑にしてたり、親に捨てられてたり、神を否定したり。現代文明を最大限利用しているが礎となった先人たちへのリスペクトは無い感じ。
超人でも高校生だからまだ若気の至りで可愛げがあるけど、これが大人だったらもっと痛々しかったかもしれないなぁ。
科学技術だけでは人の心を動かせないが、科学技術を利用すればより大きく人の心を動かす事ができる。
最初は現代科学チートかと思ったけど、科学と先人へのリスペクトが伝わってきてとても良かった。
異世界転生モノの多くが現代科学チートでドヤっているのを見てモヤモヤしていた気分が晴れた。
2期が楽しみ。
自分で新しいものを作り出すのではなく、前世に本から仕入れた知識を商材としてその知識が無い世界で売ることに、なんかモヤッとしたものを感じる。
「この世界にはマインのような転生者がたくさんいるが身喰いにより短命のため、前世での知識技能をこの世界に残すことが出来ない。そこでマインが転生者の知識を本にまとめ世界に広める」というのなら、知識を社会に広め後世に残すという本の意味が異世界転生という設定と結びついて良さそうなのだけど、現状では作者の趣味嗜好がダダ漏れてるだけに見えて。
このあと2期3期と続いていきそうだけど、物語としての整合性は取れるようになるのだろうか。とりあえずどこかで特別編として転生する前の話をやっておくべきじゃなかろうか。
ここまでわりと異世界SF的に進んでいたけど、世界規模でつながって社会的混乱無しとなると一気にゆるふわファンタジーになった感じに。
ここから合同フェスを大々的になってフィナーレとなるならばそれでもいいけど、本作はどこまで続けるんだろう?今の状態のまま長く続けると状況的にダレそうなんだけど。
暗躍するらきの姉さん、ついに世界自体がつながってしまったが、これはスターズのときのコラボ回と同じ現象なのだろうか。あの現象はフレンズの世界でも起こっており、それを研究したらきの姉さんが人工的にあの現象を再現できる扉を作り、ついに世界をつなげるに至ったと。
これまでは扉でローカルにつながるだけだったので社会的影響はなかったが、世界規模でつながるとなると社会的混乱は避けられないだろう。このあとどんな展開が!と思ったが普通に仲良くしてた。
「郵便はがきを自分で作る」って、ほぐしたティッシュから紙漉きしてはがき作った本好き下剋上脳。書き損じハガキが途上国の子供支援に使われるという情報もいいけど、書き損じハガキは郵便局で交換してもらえる(手数料5円)という情報も必要だったんじゃなかろうか。(劇中では年賀はがきが品切れという説明だったので、交換してもらおうとしたのかもしれないが)
結局、如雨露が考える「主人公」とは美少女にちやほやされる存在ってことなのか。マジなのかオチなのかよくわからない。
ラノベにありがちなハーレムラブコメの否定という作者のコンセプトはどこで表現されているのだろうか。
思えば、本作って「正解はなんでも知っているけど身体的ハンデがある」って話で、だから底辺がのし上がる下剋上でもあるのだけど、知識で殴るルサンチマン的作品が多すぎる気もして。
個人的には「偶然、本と出会った無学な少女が司書になるために試行錯誤する話」で良かったんじゃないかとも思う。
転生モノとして「お前は誰だ」というのは古典的展開だけど、ちょっと唐突感が。
元の世界では司書養成科目を履修した新卒らしいけど、知識レベルが司書より商業やナチュラリスト(塩シャンプーや牛乳パック再生紙など)に偏ってる感があって元の世界の人物像が読めず、むしろ作者の人物像が見えてしまうのが難なのかも。
せめて元のマインと本須の人物像を1話くらい使って描写してあればよかったのかもしれない。ドラマCDではそれらが描かれたらしいけど、なんでアニメで省略したんだろうか。
最近は異世界転生とか召喚がお約束として使われすぎて雑になってきてるんじゃなかろうか。
ここまでの展開で闇属性の人がどんどん光属性に変換されてきているので安心して見られる。お祖母様が光属性に変わるかどうかはわからないが、多少なりとも筝と向き合えるのであれば大会で彼らの演奏を聴いてなんらかの変化は起こるかもしれない、起こらないかもしれない。