Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良くない
映像
良くない
キャラクター
良い
ストーリー
良くない
音楽
良い


とても良い

事前情報の時点で嫌悪感を覚えずに居られなかった受胎告知の家、噂に違わぬというか噂以上におぞましい家でしたね…
訪問者を儀式のため犠牲にする。明確に人の意志が伴うそれは容赦無いからこそ、少しの油断も許さない。それが尚更に恐怖を呼び起こすものとなっているね

前回、恐怖を愛するスタンスを明確にした詠子を恐怖のどん底に引きずり込む流れは凄まじい
一方で夜宵は良い意味でいつも通り。恐怖に竦む詠子の横で冷静に状況を観察していたね。状況を分析しているという事は攻略の鍵を探しているという意味であり、彼女だけを見ればまるで推理物を見ているかのよう

それでも、抗いようのない天使様の凶行。時を追う毎に悲惨な状況に追い込まれていく詠子の様は流石に絶句せざるを得ない……
まあ、あのような目に遭っていても事故物件ゲットの意志が揺らいでいない点は褒める他なかったりするんだけどさ
夜宵は元から超常的だけど、詠子もメンタルが鋼みたいになってきたな…



良い

これだけ人数揃えたら色物も混じるものだけど、ミリは色物タイプが多すぎないかな(笑)
それぞれに特徴が有るという事はそれぞれのやりたい事も異なるという意味であり
異なる色を誰がどのように纏め上げるのかという点が問われた回だったのかな

思い付いたら即行動というのは美点では有る。けど、彼女らはアイドルでその行動が仕事である点を思えば、ある程度の慎重さも求められるわけで
未来や茜の発言からそれぞれが勝手に動き出し収拾が付かなくなったように広げるだけでなく纏める者も必要

だから破綻寸前でPが話し合いの場を設けても既に遅くて。不安や反論が噴出してしまったのは当然の流れ
調整不足に因る瓦解の危機、中心人物不在に因る意思のバラバラ
ここでPの対応が糸口となったし、また翼の機転も良かったね

オーディションでPは春日未来にシアターの未来を見た
なら彼女の言動にこそシアターが目指す中心像が有る筈で
皆の意志を代弁しつつ自分の遣りたい事も言う。それはポジティブな言葉だから皆に響く
未来の言葉から多彩色が一つに纏め上がる様は美しいの一言だね



とても良い

漫画版読んだ時は程々な印象のEPだったけど、コンテの力か途轍もなく良いお話に化けたように思えたよ
梨花妃の身に起きたのはおしろいに始まる予後不良。正しい知識の下で正しい看病をすれば問題なかった筈の事案。けれど妃として彼女を飾り付けねばという高慢さが彼女を追い詰めたわけだ

帝の勅命を受けた猫猫は特別な立場の筈。けれど梨花妃の侍女達は猫猫の身分だけを見て彼女を遠ざける
位の上下が猫猫に思うような治療をさせない。高位の御方から寄越されたのに女が集う水晶宮は別の位が跋扈し、それが梨花妃と猫猫を近づけさせない
だからこそ、イケメン壬氏がその位に罅を入れられるんだろうけど(笑)

一時的な位を手にした猫猫が知る真実は位の上下を一変させるね
猫猫は薬屋として患者の上に位置するから梨花妃だけでなく侍女すら動かせる
他方で全ての患者の下に位置するのが薬屋と言えるから彼女を助ける為に我が身を追い詰める程に彼女の面倒を看る

それでも生きるかどうかは患者次第。きっかけの言葉を得たとはいえ、あの容態から快復できたのは梨花妃が生来持つ強さによるものなんだろうな
次の課題は妃として得るべき帝の寵愛。ここでも猫猫は面白いアドバイスを。玉葉妃に偏っていた寵愛の位を梨花妃に揺り戻す逆転の秘策
下世話だけど、ああいった環境だからこそ有効なんだろうなぁ(笑)



良い

前回は魔族の異質さを描いた。そして今回は魔族と人間の違いを描いたような
魔族が言葉を話すのは獲物を狩るため。つまり魔族にとって人間なんて食べ物でしか無い。だから相手が何をしてくるかなんて考えない
相手への無関心且つ無理解、それが回り回ってドラートのあっさり過ぎる敗北に繋がるのだろうね

シュタルクが褒める平和な街の良さ、けどリュグナーが見るのは邪魔な結界のみ
シュタルクやフェルンにとって戦う理由になり、グラナト伯爵が守ろうとするそれをリュグナーは欠片も意識しない。だから外交ごっこが破綻して暴力沙汰になっても苛立たず、むしろ本願に立ち返れた事を喜ぶ
彼らにとって話し合いなんて本当に何の意味もない

姿勢に現れる魔族の圧倒的優位性、そこにこそシュタルクが勝機を見出せるのは面白い
フェルンの目眩ましになるし、リュグナー達がフェルンに注目した隙を突いてグラナトを助け出している
魔族は人間を意に介さない。だからこそ人間でも魔族に打ち勝てる可能性が生まれる

リュグナー達を弟子に任せ自身はアウラに挑む格好となったフリーレン
遂に明かされた彼女の異名が指し示すだろう実力、そして彼女の薫陶を受けたフェルンがどれだけ戦えるか
過去からの学びがフリーレン達の旅を彩る本作、魔族と人間という永い因縁の果てにあるだろう今回の戦いがどのように描かれるか本当に楽しみですよ



良い

カレッジに入ってから様々に行われてきたコミュニケーション。今回はそれを深く突き詰める回だったね
賑やかさが消えた夜は相手しか見えないと思うからこそ相手の言葉に耳を傾ける背景となる
コミュニケーション方法としての面白さがありつつ、学生らしいイベント感に溢れた話となったね

見えてきたのは魔術師に生まれたという理由で、家に縛られる子供達の姿。これまでもフィロメラは自分の意思を上手く表に出せない少女として描かれて来た。でも彼女を付き人としたヴェロニカだって自分の意志全てを表現できているわけではないような
檻の中に居るからこそ、同じように檻に居る者を求めてしまうのかもしれない。それが彼女らのコミュニケーション方法なのかな

そう考えるとリアンはかなり特別なのかも。彼の傍に居るアイザックだって檻に囚われているのにリアンは檻を知らないかのように人と接する。その在り方がフィロメラやアイザックを苛立たせるのは当然
一方でそんな態度が人をを惹きつける一面となるのは面白い。檻はコミュニケーションを阻害する。だからこそ檻を気にしない者が輝いて見えるのかな



とても良い

これまで主役を張ってきたウマ娘達が大事な場面で栄光を掴んできたものだから忘れそうになるけど、本来レースというのは簡単にトップを取れるものじゃないんだよね
その傾向が強く現れたのがキタサンというわけかな
彼女はテイオーに憧れ走っている。その覇道が簡単なわけがない

それでもレースは一瞬で決まるものだから時にはあと一歩で1位を取れたように思う事もある。でも、その一瞬は簡単に縮められるものではないから思い悩まずに居られない
そこでまたしてもネイチャが良いアドバイスをくれたね。キタサンが持つ魅力的頑丈さ。それをトレーニングに活かすというわけか

ここでブルボン達が協力してくれたのは意外な驚き。彼女らも限界まで身体を痛めつけてレースに挑んだ者達。これからキタサンが目指すべき方向性に合致している
だからって簡単な修行になるわけがなくて。彼女が修行後半でモチベーションを落としたのは当然というもの

だから求めたのは同じ志。ダイヤもキタサンと同じように憧れ等を土台に栄光を目指している。でも、彼女の覇道とてジンクスに阻まれるように簡単な道ではない
それでもダイヤは敗北をジンクスや弱さのせいにしないんだね。名に冠するダイヤモンドの如く自分は砕けないと豪語した。自分はそのように在るのだという強い意志、キタサンも同じ遣り方が出来る志

ダイヤに得たヒントから覚醒したキタサンが厳しい修行を成し遂げたのは納得の一言
正直、レースについてじっくり描いて欲しかったのが本音だけど、彼女にとってはレース本番よりも勝てる自分を手に入れる事こそ今回の肝であり、レース結果に並ぶ成果と言える回だったのだろうね



良い

箸休め的な雰囲気の為か螢多朗は危険な目に遭わないし夜宵も悪霊をぶっ飛ばさない。代わりに描かれたのは詠子のオカルトとの向き合い方
恐怖を愛する螢多朗を愛する自分。そんな第三者的な立場でオカルトを楽しんでいた己とて恐怖好きなのだと認識するまでのEP

命の危険を味わうなんて経験はオカルトに関わりたくないと思わせるに充分過ぎる体験。それこそ恐怖を愛していなければ
だからこそ改めて恐怖が必要だったわけだ。以前螢多朗が恐怖を覚えた首塚へ行く事で彼が怯える恐怖をどう思うか確認できる
けど結果はピクニックかのような明るい雰囲気。結局詠子も恐怖を愛する側であったわけだ

恐怖を愛しているなら恐怖を使いこなす事もできる。それが安奈の永久機関か…。アレを友達と言いつつ出来る詠子こそ恐怖の主
そんな彼女だからこそ次の恐怖へと向かえる。だからって受胎告知の家なんて曰く付きの場所に女性2人で行こうなんてその行動こそが恐怖だよ…
箸休めの筈が何が休みだったのか判らない、恐怖に満ち満ちた回だったね…



とても良い


良い


とても良い

1~3話の感想を纏めて記述

ガンガンのコミックスは既読
攫われた立場で後宮で目指す栄光も無い猫猫は事なかれ主義
そんな彼女が薬師の性によって後宮の後ろ暗い面に関わりつつも、そこへ彼女の知識と推理力が光を投げ入れる様は爽快の一言

一方で彼女は影に隠れたかった人間。が、壬氏という才を見抜く人間がいた事で影から引きずり出され
面白いのは美貌を備えた壬氏は猫猫を后として盛り立てるわけでもなく、立場の弱い玉葉妃のバランス取りに使う点
後宮での価値を持たない猫猫が意外な価値を生んでしまうという

ただ、猫猫は壬氏が制御できる人間ではなかったようで
色を拒み毒を好み。華美な後宮より闇夜の陰謀が猫猫には似合う
それが後宮の色に飽き飽きしていた壬氏にとって心地よい毒となるのは面白いを通り越して笑えてしまう

3話は影の美しさを描いていたね
後宮で御手付き無く下賜されるなんて恥の筈。けど芙蓉姫にとって後宮が光の場所でなく、別の場所に光が有るとしたら
後宮を去る芙蓉姫を見遣る玉葉妃の目に光と影だけでは説明できない羨望を見てしまった気がするよ



良い

デレアニの時も癖の強いアイドルが多いと思ったけど、ミリはそれ以上だなぁ…(笑)
ただ、それは多人数のアイドルの中で埋もれないよう自我を主張しているように思えるし、同時にステージへと逸る気持ちが表に出てしまっているとも感じられる回だったかな

アイドルに合格しても輝きを発揮する場所はまだ存在せず
自分達のステージの形が見えない未来達が気にしたのは他の合格者達がどのように輝きの日を待っているか
いわば先輩の話を聞く機会。それも有ってか、余計に百合子は先に合格した自身は先輩なのだと思いこんでしまったようで

でもダンスレッスンに現れたように先輩とか年上だからって未来達より何かが秀でているわけではない
それはPにも言えること。彼女らを導くPだからって輝きの答えを知っているわけじゃない
なら、どうすれば良いのかという点はチーフが教えてくれたね。765をフォローしてきた彼だから言える芯のある言葉

まつりが工事中のステージを見せて、星梨花がステージに立ちたい気持ちを語り、百合子がステージからの景色に似た景色を見せた
それは一人では成せない輝きへの道
先輩後輩ではなく、同じステージに立つ仲間として絆を築いたミリオンスターズがこれからどのようなステージを見せるのか楽しみに思えたよ



とても良い

千年前を生きたフランメを語るのは偽物の魔導書だけ。フリーレンが覚えているだけでは世に残らない。でも、銅像等の物があれば人よりも長く世に残る。代わりにその人が居たと教えてくれる
そう踏まえると自分より遥かに永きを生きるフリーレンの為に像を遺したヒンメルの思い遣りは心に染みるね

でも物だけで全てを伝えられるわけじゃないから、人々は像を囲んでヒンメルに助けられた過去を語り継ぐ。それがもはや感謝よりお祭り感が優先されたとしても像が有る街として伝わっていく
それはフリーレンとヒンメル達が確かに旅をしたのだという事実を伝えてくれる。そういった場所が幾つもあればフリーレンは独りぼっちにならない。素敵な話だね

言葉や物による伝えの良さを説いたAパートに反して、Bパートは言葉の罠を描いているね
人は言葉で想いを伝えるからこそ魔族に利用される隙が生まれる。村人どころか勇者でさえ騙される
魔族の想い溢れる言葉は実は空っぽで獲物を捕らえる為の武器でしか無いと判る描写は秀逸

言動は理性に満ちているからこそ、人間は魔族の本質を見誤ってしまう
グラナト伯爵の息子の部屋という実の籠もった言葉はリュグナーの父親の部屋という虚ろな言葉と同等になってしまう。その程度には言葉というものは脆い
喰らわれる言葉を踏み越えるにはそれこそ力が必要になる。この恐るべき魔族に対して勇者一行の一人であったフリーレンはどのような戦いを見せてくれるのかな?



良い

限定された空間は、望むと望まざるに関わらず、学生達に会話をさせるものになっているね。
でも会話が増えたからって、相手の心のパズルが解けるわけじゃないからそれが衝突の原因になったりする。その点はリアンが判りやすく、一方でフィロメラは判り難い。だから相性が悪い
コミュニケーションの難しさを改めて見た気がしたよ

リアンはパズルを通してフィロメラとの過去からの繋がりを取り戻そうとした。
でも彼女の方は自身のパズルを誰かに解かせる気はない。だからリアンは彼女が判らず衝突する。ついでに彼に憤るアイザックとも衝突する
フィロメラのパズル解除に最も近かったのはチセかな。彼女は同じ経験をした自分ならフィロメラを判ってやれると思っていた。でもフィロメラは自分を誰かに解かせるなんて無い。それは明確なコミュニケーションの拒絶

エリアスはシメオンとの会話を通しチセの趣味に関し興味を持つように。また、アルキュオネとの対話はカレッジに来てからの学びが活きていると感じられ、同時に彼女に特別な興味を抱いているのではないかと思わせる
でもやはり一番注目したくなるのはチセとエリアスの会話かな。以前であればエリアスはチセが誰かと会話をしているだけで不安定になってしまう事もあった。でも。今回はチセがヴァイオレットと会話をしていても特別な反応を示さなかった。というより、穏やかな時間は消えなかった

チセとエリアスの会話によって、何かのパズルが解けるというわけではない。でも2人の会話は育まれた2人の想いを上手く組み合わせているように思えた。今回はそこまでの上手く行かない会話ばかりだったからこそ、些細な二人の会話がとても際立って見えた



とても良い

キタサンが敗北の苦しみから復活してから挑む有馬
そこへ立ちはだかるゴールドシップは良い意味でキタサンの先を行く存在だったような
キタサンは商店街の人々から愛される賑やかな存在。けどゴルシはそれ以上に競馬を愛する人々から愛されている

飄々として捉え所が無く、その言動も何処まで本気なのか判らない。そんなゴルシがもう現役では居られないと感じさせる決定打となったのはキタサンの飽くなき走りへの欲求かな?
「まだ走れんのか」という台詞には辿り着けない速さへの壁を覚えてしまった言葉だったような…

けどここで単純に自分の走りを終わりとしないのがゴルシの凄さだろうね
引退ではなく移籍、速く走れなかろうとも走る事そのものは辞めない。観客が喜んでいたように彼女の航海は終わらない。ゴルシの姿勢とそれに感動する観客の姿こそキタサンに希望を与えるものになっているね

だからこそ今回の敗北はキタサンにドゥラメンテの時ほどの失意を与えず、希望を与えるものになっている
負けたとしても一線で居られなくなったとしてもそれで全てが終わるわけじゃない、愛されなくなるわけじゃない
ゴルシの有終の美はキタサンにとてもとても大きな夢を残すものとなったと感じられたよ



とても良い


とても良い

壁一面に顔の皮が貼られているとかかなりのトラウマ映像……
また、旧Fトンネルの悪霊も恐ろしい。入り込んだ螢多朗達を囚えて離さない恐怖の檻。それは先に囚われていた者達をも悪霊にさせてしまうもの
だからこそ、これを打ち破るには別の檻が必要となったわけか

鬼軍曹が仕掛けるのは自分が味わった苦しみ。恐怖の連鎖に他人を引き込む立場だった悪霊が引きずり込まれてしまう程の呪われた祈り
それは鬼軍曹が天珠を全うしても解放されなかったレベルなのだから、彼を殺しても悪霊が解放されるわけもなく
だから、夜宵が悪霊を檻から出してやったとしても行き先はまた別の檻

鬼軍曹の力を借りたとはいえ、これまでは他者を恐怖に閉じ込める側だった悪霊を人形に閉じ込めた夜宵はやはり恐ろしい少女だね
けど、彼女は無闇矢鱈に霊を成敗する者ではなく正義を有している。そんな彼女が安奈を滅しようとしたのは当然の成り行きと言えるだけに彼女を庇った詠子の「仕分け」が気になる処
彼女とて一度は恐怖の折に囚われてしまった人間なわけだし



良い

二人でアイドルを目指し始めた未来と静香。では具体的に何を目指しているの?という点を静香の苦悩を中心に描いていたね
アイドルというジャンルを目指していても、アイドルとして何を表現すべきかまで定められてはいない
それを「頑張れ!」に心震わせた未来が中心となり扉を開いてみせたね

翼は積極的にアイドルになる理由を持っていたわけじゃない。才能を備えていただけ
才能という点では静香も高い歌唱力を持っているけど、父から受ける圧などで目指すものが見えていなかったような
また、Pも担当アイドルは決められても、それをどのように輝かせるかは決められていなかった

必要なものは持っていても、輝きを束ねる鍵が足りない
それが未来の応援力となるわけか。またあのシーンでは翼による下支えも大きかったね
挫けそうだった静香が未来の応援を受けて、夢を表現する歌を歌い上げる
それはP達が見たヴィジョン以上に本作が目指す方向性を指し示すものになったと思えるよ



とても良い

臆病者シュタルク、彼は竜と戦う気なんて起こせないが、だからこそ竜の近くに住む村人の怯えも判る。その繋がりで言えば前回竜から逃げたフェルンだってその恐怖は判る
けどフェルンは恐怖を抜け出す時に発揮すべき覚悟も知っている。それは動けずにいたシュタルクに武器を振るわせる勇気へと繋がるわけだ

未熟としか受け取れなシュタルクの震えが実は師のアイゼンに通じるものであるという点は印象的
ならシュタルクは弱い人間ではなく強く成れる戦士。当初は竜と戦えると思わず、最中も囮のつもり。だというのに一人で倒してしまった
その事実はシュタルクを臆病者にせず、正しく英雄と扱い直してくれる。村の守り人である彼を気持ちよく旅へと送り出してくれるものになるね

三人旅になった道程、新加入のシュタルクを通し旅とはどのようなものか教えてくれるね
昔アイゼンとした小さな旅。スイーツのサイズ感がシュタルクに時の尊さを味合わせる。それは2年も足止めされたくないフェルンも持つ感覚。不仲そうに見える二人でも協力できる余地となる
でも一応の違いは有り、それが恩師の生存か。フェルンは恩師の時の終わりを看取ったけど、シュタルクの恩師はまだ時の中に居る

シュタルクは時の中で出来る恩返しの為に旅の下らなさを楽しみたい。だから旅を進める為の苦労を惜しまない
だというのにフリーレンは手っ取り早い方法を持っていたわけか(笑)
時が幾ら経っても変わらない勇者一行の送り出し。それは期せずしてフリーレン達の新たな旅がヒンメル達の旅をなぞっている点を改めて強調するものになっていると感じられたよ



良い

閉じられたカレッジにおける生徒達の遣り取りは何処か距離感が近いものに成り、普段は突っ込めない部分も触れられるように
だからって人の心が開かれているわけではないから、相手の深い場所は知れないまま。本来は相手の事情なんて知る必要はないけど、誰にも理解されないフィロメラが孤独を深める様子は辛い…

それでもチセが彼女の心に手を触れようとするのは同じように理解されない苦しさを懐いた経験があるからか。また、ルーシーも素っ気無いままにフィロメラを気に掛けているね
だというのにフィロメラはそれらの手を取れない。その事実はフィロメラを追い詰めると共に彼女に掛けられた呪いが強固である点を改めて突きつけ、彼女を苦しめているね

フィロメラは壁の中により閉じこもりつつあるけど、彼女を気に掛ける者が多い点は救いに思えるね。チセを始めとしてリアンもアイザックも彼女を気にしてる
ただ、多感な年代だからか異性を気に掛ける行為が色恋沙汰としても扱われてしまう点は微笑ましいな(笑)



とても良い

小さい頃は天真爛漫だった子が現実を知って曇る様子って本当に胸に来るものがある……
テイオーに憧れるばかりだったキタサンが理解されられた憧れに届かない無力感、それは余りに辛く血反吐のような悔しさ

キタサンに有った原動力はテイオーへの憧れ。それは時に憧れ以外を見えなくさせる
逆に憧れの気持ちが落ち着くと見えなかったものが見えてくる
前を走るドゥラメンテに驚愕し、自分の不甲斐なさを嘆き、敵の負傷を喜ぶ己を知る
それは憧れだけで走ってた頃は知らなかった感情

キラキラした先輩や憧れを共有するダイヤには話せない苦しさを理解してくれるのがあのネイチャだなんてなぁ
中々輝けない、それでも走るのを辞められない。泥のように走ってきた彼女だから話せる生々しさ
それはキタサンに綺麗事ではない綺麗さを教えるもの

憧れだけの自分から脱却し、勝利欲を手にレースを走りきったキタサン
タイトルにあるように彼女の、彼女だけのスタートはここから始まったのだと判るね
いつかはテイオーに追いつき、追い越せるようなウマ娘に成れるのではないかと期待してしまうよ



12
Loading...