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とても良い

この作品は競走馬に対する愛に溢れている為か当時の逸話を語る人が多く、そういった方々のコメントを見ながら楽しめるという稀有な傾向を持つ作品だと感じていたりする
だから競馬に関する知識は全く無いのだけど、この第二期は待ち望んでいたし、その期待を裏切らない内容だったかな

シンボリルドルフに憧れていたトウカイテイオーが育ち、シンボリルドルフのような強さを手に入し同じ目標を掲げるという構図は良いね
また、シンボリルドルフにマルゼンスキーという競争相手が居たようにトウカイテイオーにはメジロマックイーンがライバルポジションとなるわけですか
皇帝に憧れていた少女がいつの間にか子供に憧れられるような立場になったという成長を感じさせるのも良いね

日本ダービーに勝利し華々しいウィニングライブを行ったトウカイテイオー
才能と努力はこうして示したが運は……
運を手にするとは運命の女神を味方にし続けるという意味であるなら、華々しい舞台で不調の面影を感じさせたテイオーはウマ娘として走り続ける運命を保てるのだろうか?



とても良い

校内ランキングが上がった事で今までのようにただ上を見ているだけでは行かなくなってしまったハピアラ
その時に見る事になったのがすぐ下まで迫っていたフォトンメイデン。今回の課題はハピアラに自分達の型を見つめ直す機会になったようだね

フォトンメイデンは明確なコンセプトを持つユニット
それは見た目だけで無く音楽性についても行き渡っている事がライブを見ただけでも充分に伝わってくる
そんな彼女らを見た後だからハピアラは自分達のコンセプトに迷いを抱いてしまうのだろうね

それは真秀の指示に現れている
むにと麗には抽象的ながらもレベルアップを求めるのにりんくには「兎に角頑張って」と曖昧
ハピアラはりんくの巻き込む力によって成立したユニットだからりんくに変化を求める事は出来ない

だから麗の作った強い曲に対してもりんくのイメージと違う、歌い方を変えてもハピアラっぽく無いとなってしまう
更に強いハピアラになる為にはりんくが別の何かを巻き込まなくてはならない。だとすればりんくが変化の鍵を持つ麗の姿を覗き見た事は今のハピアラから脱却する分岐点となりそうだけど……



とても良い


とても良い


良い

収容区での祭りの準備が進む。それはガビ達が楽しんだような表面的な祭の他に2つの陰謀が花開きつつある様子も感じられる
いつもどおりの間の抜けたコメディ描写が有りつつも、かつて無い戦いが始まる前兆も感じられた回だった

この回では2種類の者が混ざり合っているね。進み続ける者と留まる者
判りやすいのはガビとファルコの関係
ファルコはガビを助けようとこれまでより突き進んだ結果、遂にガビを追い抜くに至った
そして抜かれたガビはファルコの想いを察することもなく、自分を中心に考え変わる様子は見られない

エレンの祖父であるイェーガー医師はもっと判りやすい。彼は患者の身でありながら自分は医者だと名乗ったのはその頃から時間が進んでいないから
グリシャが反乱分子として突き進む原動力となった彼への恨みだけど、その実イェーガー医師は自分の判断をずっと後悔していたという……
何ともやるせない

過去の罪に苛まれ続けるライナー、タイバー家の主として英雄を求めるヴィリー
そこに現れた全ての鍵を握るエレン。壁内人類でありながら進撃の巨人を宿す彼は進み続けた結果マーレにすら到達した
ある意味、過去の罪が形を持って現れたような存在を前にしてライナーはどのような言葉を口にするのだろうか…



とても良い

ココアがこれまで担ってきた役割を改めて示しつつ、第3期の決算としてチノの成長を見せる内容
長い時間を掛けて培ってきた要素を踏まえて描いているからこそ、積み上げられてきた様々を深く感じ取れるようになっている最終回だね

ココアからは完璧なお姉ちゃんに見えるモカ。けれど、彼女も見えない場所で失敗をしたり見栄を張ったりしている
モカの近くに居なてもココアの憧れの目がモカのやる気の源になり、良い一歩を引き出している
一方で失敗しても努力を続けるモカを見ることがココアのやる気を引き出す良い循環にもなっているね

ココアが持ち込んだ制服を見た事でチノは母が町の外に居た時期があるのだと知れた。ココアの行動が自分の世界を開きつつ有るチノの目線をより強く外の世界へ向けさせる
また、作中人物には知らされない母親の繋がり。これは視聴者にとっても世界の広がりを示してくれる。ココアとチノが本当の姉妹のように仲良く触れ合う姿は一つの運命だったのだと思えてしまうね

王冠を手にした事から皆に耳を傾けるチノ。ここでは耳だけでなく相手の様子にも目を向けて相手が欲している物を探ろうとしている。これはココアが皆を喜ばせるためにとクリスマスプレゼントを用意していた様子を彷彿とさせるね
あのココアを見ていたから、自分の喜びよりも皆の喜びを考えてしまう。命令が提案の形になってしまう
それで終わらずにちゃんと命令しているのも微笑ましいね

故郷だけでなく、今の街も見て。空を見上げれば2つの街が繋がっているのだと感じて…
ココアが見ている物はチノに世界の広さを教えてくれる
ココアが差し出す手はチノが一歩を踏み出す時に助けてくれる
ココアが結んでくれた皆との絆がチノに沢山の楽しさや発見を教えてくれる
珍しいチノの感謝の言葉はそれを自覚したからなのかも

ココアが姉のように見守っていた事がチノを大いに成長させたのだと感じられた最終回
このように素晴らしい内容を見せられてしまうと、『ごちうさ』という素晴らしい作品を見続け、作品の成長に手を貸したかもしれない多くの視聴者に対しても感謝の言葉を述べたくなるね



とても良い

しのぶが語るDJ論、「繋げて高みに上がってく。それがDJ」というのは面白い。
それを踏まえて今回の話を見ると真秀が抱いた苦悩がどれ程のものであるのか見えてくるね

曲作りが上手く行かない真秀。彼女の仕事が曲と曲を繋げる事であるなら、りんくがピキピキと最高のライブを魅せた事でりんくとハピアラを上手く結び付けられなくなって、その心理が曲作りにも影響したということなのだろうね
おまけに周囲に怪しい動きがあれば尚更真秀の繋げる力は鈍っていく

そんな真秀に助言する存在として登場したしのぶ
しのぶは一人でも音楽の才能が完成していた人物。けれど、自分を追いかけて上達した響子の音楽が客と繋がっていない事から、響子と自分を繋げ、更に響子と客が繋がれるようにした
それが二人のピーキーさが結び繋がる事になり『Peaky P-key』結成に至るというのはとても良い話だね

りんくだけの輝きを考えるならピキピキ加入は有り。けれど、そこに自分の満足感を結び付けるならりんくはハピアラに居続けて欲しいし、その為にすべき事も見えてくる
りんくの輝きがハピアラの楽しさに繋がり、ピキピキを超えたいという想いがハピアラの躍動感へ繋がる。無事に結び繋がったハピアラのライブはやはり素晴らしいね

真秀を不安にさせたりんくの隠し事。それがあのような形になるなんて……
これまでは個々に渡されていたりんくの贈り物がアクセサリーとなったことでハピアラを繋げるアイテムとなった。これ程ハピアラが一つになったと感じられる描写はないね
大粒の涙を流す真秀の様子には今回の事態をどれだけ不安に思っていたか、彼女の意外な一面が見えてくる驚きのラストだったね



良い

非現実的な内容の夢2つから始まるこの回のオチはどこか現実的
これこそが魔王がエンテイスラの日々から切り離され、真奥として笹塚に根付いた証明であったように思えた

漆原が引っかかった買取詐欺は真奥をして「悪魔より陰険」と言わしめる程
魔族だけが魔に成るではなく、人間でも行為によって魔の存在に成り得る
だからそんな魔を打ち倒すのも剣や魔法ではなく消費者を守る法律
エンテイスラでは有り得ない展開が繰り広げられる描写こそ、「はたらく魔王さま!」の真骨頂なのだろうね

一方、笹塚に根付いた真奥だとしても恵美は魔王の部分を許せないで居るのか
それでも恵美はいつかのお返しにと傘を差し出した。一緒の傘を共有する事は出来ないが、それでも赤信号が変わるのを共に待つことは出来た
いつか、この二人の間から蟠りが消える日が来るのかもしれないと思えるラストだったね



普通

アリスの登場は戦闘の終盤になってからだけど、舞台の主役を奪い取るような力強さが有るね
シスベルの星霊術は何とかイスカの役に立った程度だったのに対し、アリスとイスカは完全に意思疎通し最後には協力技
どちらがイスカに相応しいか見せつけた形か

だからこそシスベルに関係性を問われて「全然知らない」と答えてしまう二人には笑ってしまったけど。そりゃ敵対国だから関係を知られて不味いのは判るけども(笑)

ミスミスの問題も解決してないし、謎も山積みされたままでラストには思わせぶりなシーンも。それでも第2期は無い感じなのかな?
もう少しイスカとアリスのドタバタ劇を見ていたいのだけど……



とても良い


とても良い

幼い子供が目指す理想の姿はヒーロー等が多いのかもしれないけど、他に『親に認めて貰える子供』になるというのも有るんだろうなぁ、なんて思ってしまった
不幸の原因をマーレ人で無い点に求めてしまった母に育てられたライナーの中で育つ虚無感があまりにも寂しい

実力があるわけでも頼られているわけでもなく。戦士になれたのもマルセルの操作があったから
自分の力で理想の姿を手に入れられなかったライナーは次々と偽物の理想を追い求める。自慢の息子、世界の英雄、マルセルの代わり、人類を救う兵士…
虚無から目を逸らすために作り上げた理想がライナーを支配していたのだと判る

皮肉なのはその作り上げた虚像が巨人を憎むエレンから尊崇の念を送られることになった点か
自分を偽り、他人を偽り、憎むべき悪魔にすら助言を贈ってしまったライナーの行動は矛盾だらけ。その精神はパラディ島に来るずっと前から限界で、それは今も変わらないのだろうな

そうして自身に銃口を突きつけたライナーをすんでの所で支えたのはガビ達の『頼れる兄貴分』という虚像。ここでも偽りがライナーを支えるのか…
ライナーの状態は気になるが、ライナーとは別の地獄を見続けた長髪の男が徐々にライナーに近づきつつ有ることに一種の興奮を覚えてしまうラスト



とても良い

ココアが皆を喜ばせたいとプレゼントを用意する為にバイトを始めた事で空いたスペースに千夜やシャロ、マヤやメグが助っ人に入った事で誰も想像していなかった空間が演出された聖夜の魔法
チノが手にした繋がりを明確にするだけでなく、チノの母サキの想像を超えた光景が展開されるという感動回

何よりも素晴らしいのは4人を助っ人として迎え入れた際に4人の為の制服が存在したこと。それによりただの臨時ヘルプではなく、まるでラビットハウスの仲間に迎え入れられかのよう
揃いの制服を着ていることで千夜とシャロは息のあった同僚に見え、マヤとメグは来年もここで働く光景をリアルに想像させる

チノとマヤメグは異なる進路を選んだ。学校が違っても絆が壊れないし離れない事は文化祭での高校生組を見れば判ることだけど、二人が自分の為の制服を着た光景を前にした事でマヤとメグがラビットハウスでバイトする未来が垣間見えた
学校が違う三人がいつも一緒に居られる場所があるのだと明確になった

バイトの助っ人から始まり奇跡のような光景が幾つも繰り広げられたクリスマス
それはチノに多くの人から助けられているのだと実感を覚えさせ、皆に感謝の気持ちを伝えたいとの想いを強くさせるイベントとなったようで
心温まる内容に反して、全力全開の目覚ましでチノを起こそうとするココアの賑やかさには笑ってしまうオチだったね



とても良い


良い

クリパライブはりんくがピキピキに混ざって歌うという豪華仕様!
ピキピキの結成秘話が明かされるだけに留まらない内容に、りんくだけでなく視聴者までプレゼントを貰ったような気分になってしまうね

クリスマスはピキピキが始まった日である為に嬉しい日。また自分達の成長を見せ付けるにもうってつけの日でもある
ライブを開く事もりんくをステージに上げる事も素敵のお裾分けと考える響子の考え方こそ素敵なものだね

一方で真秀の曇った表情が気になる
クジ運の悪さからりんくを輝かせられなかった真秀、プレゼントのお裾分けとしてりんくを輝かせた響子
この大きな差を前にして真秀は何を考えているのか……

それにしても女子高生が腹筋の成長記録を上げているって…
フェチズム溢れているというか、あまりのインパクトにもう一度見返してしまったよ
ジェニファーってそういうのやっちゃう娘なんだ……



普通


とても良い


普通

シスベルの護衛になって欲しいという要求が、単純に自分を守って欲しいという意味だけに留まらず全面戦争を止めたいとの願いに繋がって行くとは思わなかった
ただ、この要求は既に姉のアリスが通った道でも有るわけで……

身近に戦争を画策する者が居る、だから誰も信じられない。自分に付いてきて欲しいだけでイスカが動かないのはこれまでの話でアリスに対して既に示された部分
シスベルのいじらしさは勝ち気で行動的なアリスとは違った魅力では有るのだけれど、その攻め方ではイスカは動かない
戦争どころか、対立構造そのものを止める発想はまだシスベルには無い感じなのかな?

そうこうしている内にイスカ達の居るリゾート地にやってきたアリス。
こうもイスカのいる場所に毎回のように現れられると、アリスは出番とかメイン回では無いとかそういう事情ナシにイスカの居る所に出現したがる感じなのかな?と思ってしまう(笑)



良い

前回にて唐突にマーレ編が始まってしまった分、今回は丁寧にマーレ側の、そしてマーレに属しているエルディア人の内情を描いているね
それだけにエルディア人の巨人持ちとして活躍しながらも、マーレに染まりきれないライナーの苦悩も見えてきてしまう

パラディ島で数年を過ごしたライナーはマーレに居続けた者とは異なる価値観を持ってしまったようで
ガビ達に先輩として懐かれながらも、不遜なことを考えるファルコを後押しし、地獄だと語るパラディ島の内情はまるで昔のバカ仲間を懐かしむかのよう
今のライナーはマーレの戦士には見えやしない

既にライナーはパラディ島に居る者達がただの悪魔で無いと知ってしまっている
また、ミカサに殺される夢を見てライナーが咄嗟に「待ってくれ」と言いそうになったのは、彼女らに侘びたいとの想いが消えないままなのではないかと勘ぐってしまう
少しずつ進むパラディ島再上陸作戦。これはライナーの苦悩をより深めることになりそうだ



とても良い

ココアは人を喜ばせ楽しませる才能に富んでいるという点は以前から描かれていたけど、その才能がまるで他の面々にも伝播したような内容に思わず心が温かくなってしまうね

学生がバイトを増やすなんて大変な事であるはずなのにココアにその様子は見られない。
シャロは生活苦からバイトを掛け持つのに対して、ココアはプレゼントを買うためだから本来はバイトを増やす必要性も薄い
けれど、ベクトルが自分ではなく他人に向いているココアは自分の疲れよりも優先できるものが在る

相手のために選ぶ時間が好き、相手の喜んだ顔が見たい。これは何も特殊な考えではないからシャロも参考にできるもの
シークレットサンタ企画はただのプレゼント交換ではなく、決まった相手にプレゼントを用意する。だからココアの言葉を聞いたシャロが今のココアにとって必要な物で同時に喜びそうで、且つ選ぶ時間を楽しめるアイテムを選択したのは良い判断だね

相手を喜ばせるというのは他の面々もしているね
サイン会を開き読者を喜ばせようとする青山さんと凛
後輩にたかられているのに嬉しそうなリゼ
でも、やっぱりその傾向が飛び抜けているのはココア。店員として客を喜ばせ、傘が無いと落ち込むチノには傘が無いから雪の中で踊れるなんて巻き込んでみたり

そんなココアが描かれた後だからか、一歩を踏み出したチノの様子には眼を見張る
自分が楽するためでは勿論無く、ココアのため、そしてお客さんのため。千夜とシャロの手を借りる決断をしたチノはまた一つ成長できたようだね



とても良い


普通

平和な日常に属し始めているように見えた鈴乃
けれど、異端審問官としての過去は彼女に祭の楽しさに浸ることを許してはくれないという点は悲しい…

前回、鈴乃は今の真奥を見定めようとしているように思えたけど、急かされた結果、昔の魔王の在り方を持ち出して強行的な主張へ
そりゃ、今の真奥しか知らない千穂と対立するのは当たり前というもの
あのシーン、魔王も真奥も知っている恵美が中立かもしくは千穂よりの姿勢を採ったのは意外だったかな

ただ、こうやって少女三人の意見が対立してしまうのは真奥が今の自分の在り方、そして今後どうするつもりであるかをハッキリさせていないから、という背景も在るように思う
千穂の危機を知り現場に急行する真奥は、果たして三人を納得させるだけの言葉を携えているのだろうか?



とても良い


とても良い


とても良い


普通

命がけの任務を幾つもこなした対価が60日の休暇で済まされるというのは確かに笑い話にならないかも
けれど、その休暇によって向かったバカンスでシスベルと出会った訳で。裏を疑いたくなるけど流石に今回ばかりは本当の偶然?
だとしたらイスカはかなり皇庁と運命的な繋がりでもあるのかも

アリスは平和への願いから対立する所属のイスカと意気投合するに至った
対して、シスベルは相手の隠している物が見えてしまう能力により自分の所属に安寧を感じることが出来ず、対立する立場でありながら自分を助けたイスカに心寄せてしまったのか
けれど、イスカにとってシスベルはそこまで特別な存在ではない。このズレは後々響きそうだけど……

アリスの言う『刺激』がどう考えてもイスカとの触れ合いを指している辺り、この姫様はもう末期症状なのだなと思ってしまう(笑)
だからこそアリスが仕事に忙殺されている間にシスベルがイスカと急接近する事態、これに対して何も行動を起こさないとは思えないが…



良い

久々の『進撃の巨人』、以前とはかなり毛色の異なる話が展開されており描かれるのも敵視点
これらは一見『進撃の巨人』らしからぬように見えるけれど、巨人の絶対性は変わらずに存在するのだと明瞭に伝わってくる構成は秀逸

ガビ達のような少年少女が前線に居るのは巨人の継承者を定める為だし、巨人を安全に使用する為に800人の命を使う事は必然とされてしまうし、現実の戦場かのように見えた戦いを終わらせるのは非現実的な巨人による質量爆弾
舞台も登場人物も変わっても巨人が支配する光景は変わらないという恐怖

巨人の大勝利に見える一方で巨人が絶対の戦力でなかった為に「巨人の力が全てを支配する時代」は終わりつつ在るのだと明示してしまうのは皮肉な展開
巨人の立場が危うくなっているのにマーレが求めるのは始祖の巨人の力。そしてそれを所持しているのは……
毛色の違う最終シーズンにおいても巨人を巡る物語は変わらずに展開されるのだという点がよく判る内容だったね



とても良い

大学生っぽさを求めてロゼのフリをしたリゼも、生徒会長を目指してリゼの真似をした千夜も。どちらも誰かの真似をして得られる素敵さよりも自分なりの自然体で居る方がキラキラ出来るというオチに持っていくのは素敵な構成になっているね

久々登場のロゼ。ロゼという存在はリゼの大人っぽさをイメージした存在なわけだけど、最初の頃は正体を誤魔化す遊びであったそれは今回は心理戦の要に。
随分と板に付いてきたロゼのフリは完璧なんだけど、設定がふわふわしているからメグマヤや青山さんにおかしな設定を付与されてしまう
リゼがロゼに振り回されてしまう展開

リゼの正体がバレるのはいつもの勘違いで銃を取り出すアクションから
すっと出た行動が一番リゼらしいもの
ココアは自然体のリゼが好きと評価するけど、ロゼの姿も素敵と評価しているのは良いね
自然体だけを良いとするのではなくて、リゼにはリゼの良さが有り、それを好いてくれる人が居るという事

そう考えると生徒会長に向けて準備をする千夜を見るシャロの目が微妙なものになっていたのは納得
生徒会長になった千夜はそれはそれで新たな魅力を生み出せるだろうけど、それは甘兎庵の千夜ではなくなってしまう。シャロが一番好きなのは甘兎庵でキラキラしている千夜
その想いの象徴があの王冠なのだろうね

王冠を最初に渡されたとき、その形から千夜は世界征服を託されたと思い込んだ。だから冒頭のあの発言に繋がるのだろうけど、シャロが託したのは王冠が持つキラキラさ
甘兎庵でキラキラしている千夜にこそ相応しい王冠。そういった想いは既に託しているからシャロは言葉ではなく、千夜にどうなって欲しいかをあの王冠を渡す形で伝える

いつもと異なる姿に扮したりそれを目指すのも良いけれど、大切なものは直ぐ傍に当たり前のように有ったのだと理解するリゼや千夜の様子は素敵
また、千夜とシャロの変わらずに続く友情にも心温まる内容になっていたね



とても良い

随分と食べ物関連の話題が多い回だね。特に麗が仕掛けた食事ギャップは凄まじかった…
仕出し弁当という前フリをして大きいハンバーグやら旬の野菜を使った和食を期待させておきながらまさかのレトルトカレーを自信満々で(笑)
そりゃ天真爛漫なりんくですら目が死ぬってもんですよ(笑)

それにしても今回は真秀のフォローが目立つね
試験勉強においては模試がヤバかったりんくを教え、カレーを作れないなら肉じゃがを作れば良いじゃないと立ち回り、最後にはしっかり学生の本分も思い出す
特にあの場面で一品追加する料理スキルを披露した姿には輝かしいものがありますよ

そうして皆でお料理やら勉強会やら普通の学生らしい日常をメインに扱いつつ、ラストには圧巻のライブシーンを持ってくる名采配!
『D4DJ』は満足度の高い内容を毎回を披露してくれるね



良い

真奥を見定めようとシリアスな空気を纏い始める鈴乃とそんな事は露知らずな周囲のギャップが面白いね
というか、千穂の圧倒的ボリュームの前に打ちのめされる恵美がちょっと哀れ……

今回の話において鈴乃は呑気に遊園地で遊び、水着が水着でなかったりトカゲを食べた過去を披露したりとギャグ要員になってしまったかのように見える
けれど、遊園地に来たのは社会勉強、つまりは真奥が現在属する人間社会を見定める為だろうし、ワニを制御する真奥を注意深く観察していた

その様子から鈴乃は恵美ほどには人間社会に溶け込んでいないのではないかと思えてしまう。まだまだ普通の女の子らしくない言動も目立つし
そんな鈴乃が目撃した人間社会に在るまじき存在
鈴乃に普通の人間ではなく異端審問官としての仕事を求められる時が来ているのだろうか?



良い

イスカにとっては立ち向かう必要も理由も全く無い敵サリンジャー。それでも彼が剣を振るい続けたのはアリスの期待に答えるためだったというのはラブコメ的に面白いね
戦後は恩着せがましい言葉も余計な言葉もなく去ったイスカとそれを見送ったアリスの間には言葉に表せる以上の信頼が満ちているかのよう

既にイスカとアリスは恋人未満戦場のライバル以上と関係性は熟しているように思える
そんなタイミングで登場したイスカに大恩あるシスベル。彼女の現況はよく判らないけれど、国の対立などよりもイスカとの関係性を重視しそうでイスカとアリスのライバル関係に一石を投じるものになりそう



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