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毎クール4~10本程度のアニメを視聴。見たアニメの感想は出来るだけ書いていきたいけれど、5分枠の作品とかはあまり書かないかも

サービス開始日: 2016-03-14 (3562日目)

視聴状況

タカツテムが記録しました
良い

それなりの年齢である名雲がコーヒーを嗜む姿は様になっている。だからコーヒーを飲めもしない真白は焦るしマキに劣等感も抱く
そんな焦りがコーヒーではなく怪しげな薬を迷わず飲む行為に走らせるし、名雲をイケメンと見誤る幻覚に繋がってしまうわけだ
そうしてハチャメチャになった真白へのフォローが良いね。今はブラックで飲めなくても、少しでも飲めるならそれで良いじゃないかと自分は飲めないカフェオレを渡すのはそれぞれが出来ない分野を分担しているようで印象的

名探偵には名犯罪者が付きもの
ここで名乗りを上げたのは犯罪者、というより困ったちゃんな女の子ですか
ただ、最低限の謎掛けとヒントは名雲に仕掛けてるし、将来的に宿敵となるとも宣言している。その意気や良し!と言いたくなるけれど…
その後に登場した本物の怪盗が色々な意味でしょうもないものだから、風ちゃんは怪盗路線に進まない方が良いんじゃない?と思わなくもない
あと、ここまであんまり触れなかったけど、今回もギャグがキレッキレで面白いねこの作品は



タカツテムが記録しました
良い

れな子としては不本意ながら紗月と付き合っている筈なのに、混浴するわ性的接触するわキスするわとか何なのこの娘(笑) これで本人は巻き込まれ体質みたいな認識で居るのだから面白い
むしろれな子をいたいけな少女を誑かす悪い女と捉える事も出来るかもだけど、本人に一切悪気はないし、紗月と普通の範囲で仲良くなりたいと思っている点に認知の歪みを覚える為に本作も愉快に感じられる作りとなっているね

れな子と紗月は両者の利益を目指した契約の下に交際を開始した関係
それは偽りそのものなのだけど、改めて考えるとそういう始まりやら関係を深める二人の様子は普通のラブコメっぽく見えるのは面白いね
図書室で一緒に勉強して、一緒に下校して、バイト先で不意に出くわして
ただ、それでも偽装恋人としての一線は守っていた。あくまで恋人っぽい事をするだけでそれ以上踏み込まない

それが崩れてしまったのは紗月の家を訪れてからか
彼女の母に遭遇してしまった点もそうだし、れな子が陽キャに成りたい動機を話した点もそう
それらは恋人っぽい遣り取りよりも余程深いもの
だから二人の心は混ぜ合わせられたかのようにバスタブの中で近付くし、思わず触れ合ってしまう。まるで真唯とした行為をなぞるかのような遣り取り、だからかれな子も平然と”恋人の行為”をしてしまったのだろうね。それは二人が偽物ではなく本物に近付いてしまった瞬間
いや、それでも極大級のやらかしだと思うけども(笑)



タカツテムが記録しました
普通


タカツテムが記録しました
良い

この幕末編に入ってから前々から登場していた者達の加齢や老いを感じさせる描写に心穏やかでは居られなかったりするのだけど、正体を掴ませないような秋津すら目元に皺が見える姿に動揺してしまう…
でも、そうか、既に第2話から17年、秋津初登場から13年も経っているんだもんな……。そりゃ皆、年を取るし野茉莉も大きくなるよな…
そうして皆の加齢が明らかになる事で改めて意識される甚夜の変わらなさ。それだけに甚夜以外の不変や甚夜の変化が描かれたのは良い描写と感じられたり

久方ぶりに登場した秋津は見た目こそ少し変われども態度は変わらない。けれど、街も人も変わりゆくもの。対して街に含まれ人に扱われる皿は変わらず、百年後も咲き続ける
それでいて、街に暮らす人である直次はすっかり武家らしくなったけど、変わらぬ友情を甚夜に求めている
思い返せば甚夜の周囲に居る顔ぶれは幼い頃からすっかり変わってしまった。でも、変わる前と思っていたあの頃だって少しの時の流れで容易に変わってしまっていた事が回想から察せられる

けど、変化を恐れて外に出ないでいても、世は配慮して変わらずに居てくれるなんて無いわけで
時が流れれば京は騒がしくなるし妖も溢れ出す。変わらぬようにしていても、変わる予兆ばかり増してくる
他方で在り方を変えない、つまりは幽霊茶器を幽霊ではなく茶器として扱ってやる事で鬼退治する秋津の遣り方が披露されたのは印象深い
だとすれば、甚夜とて鬼狩りではなく野茉莉の父として過ごす事で何かが満たされるのではないかと思えたよ



タカツテムが記録しました
普通

なんかOPにノイズが混じっていたような…
さておき、花梨登場回だけど、彼女をメインに据えるというより、ゲーセンを舞台とした文化交流をより中心に据える内容となっていたような
花梨は確かに格ゲーに滅法強い。けれど彼女が望む対戦相手である蓮司は応えないし、代わりの相手となったリリーは強者ですら無い
だから花梨がリリーの面倒を見る事になって二人はゲーム文化を通して友達になるとは面白い流れだ

その意味ではゲーセンは敵を作る場所とは成り得ないね
だから蓮司は葵衣に嫌われるかもと正体を隠していたけど、ゲーセンに務めて困っている人の相手が出来る蓮司を葵衣が嫌う余地なんてそもそも無くて。和解の時に二人がゲームを通して会話するのも、ゲームとは人と人を結びつけるアイテムなのだと感じさせる
…なのだけれど、蓮司のゲームスキルだと巧すぎてリリーの望みとはちょい違う結果を招いてしまった感じかな?いわば恋する相手に向けた異文化交流に関して蓮司はまだまだみたいだね(笑)



タカツテムが記録しました
とても良い

保科昴という人物像をこれでもかと描いた回となったね
彼女に関しては第一印象も第二印象もそれほど良くなかった。そこにあったのは彼女による自己嫌悪、己を否定する心が他者に対する印象を悪くする一端となっていた
でも、保科昴という人間が彼女自身が思う通りの人間ではないと判るのは昴を大切な親友と信じる薫子が傍に居る為だね。昴がどれだけ自分を貶そうと薫子は彼女を持ち上げる。その信頼が改めて伝えられた話となったよ

昴の勝手な行動は薫子を守る為のものだった。それが叶わず薫子が望むものでもないと知った昴がしたのは勝手の謝罪
ここには昴が自身の判断に間違いが有るという認識。でも、薫子はそこに昴の優しさを見る、彼女に辛い想いをさせたと考える
それを受け容れてしまう事こそ、昴にとって甘え、より強い自己嫌悪へと通じてしまうもの
だからこそ、昴の深みへ嵌まる思考を断ち切るように、自分と昴はどうして親友になったのかという瞬間へと回帰させる薫子は本当に良かったなぁ…

幼い昴は自分を庇ってくれた薫子にヒーローを見た。対して幼い薫子は泣いてくれる昴に優しさを見た
でも、勝手をしたばかりの昴は自分が優しいなんて認められない。なら薫子だけが優しいなんて、そんな事もなく
どちらかだけが、ではなくきっとどちらも優しい人間で、きっとどちらも互いを大好きで
昴が薫子を好きな心に間違いはない。同時に昴を好きで優しいと思う薫子の心にも間違いはない。そして薫子は今、凛太郎に会いたいと願っている
なら、優しい昴がすべき事に迷いなんて生まれないわけだ

昴が改めて向き合う凛太郎は薫子や昴に通ずる優しさを見せるね
これまでは薫子に勝手に会う人間だったから、それを昴に責められた
会わないのは認められない。けれど、勝手を通して昴を傷つけたいとも凛太郎は思わない。そして彼は自分は千鳥だからと自分を貶していたが、薫子に認められた彼は薫子の傍に居る事を間違いだなんて信じない
それは昴と似ているね。だから凛太郎も昴が薫子を大好きな事も優しい事も判る。二人は薫子を挟んで対立する敵ではなく、薫子を好きな同士だと判る
そうして認められた凛太郎の優しさが昴にとっても救いと成り得たように思えて、こちらまで救われたような心地になってしまいましたよ…!



タカツテムが記録しました
とても良い

前回に続き人助けの大切さを知る話となったようで
七色のローズに夕飯の支度、どちらも無理を重ねれば若菜の手で出来なくもない。けれど人に頼れば自身の負担は減るし、相手も頼られて嬉しい気持ちに成れる
人に頼るは決して悪ではない。そう判っていても実際に頼るのは難しかったわけで。今回の衣装制作を通して、クラスメイトや家族に頼れるようになった若菜はまた一つ大きく成長できたように思えるよ

たかが文化祭、されど文化祭。一位に成れなきゃ何かを失うわけじゃないけど、一位に成れば皆良い気持ちに成れる、幸せに成れる
それは奇しくも『生ホス』における麗様の姿勢とリンクして、彼女に扮する海夢にもリンクして、そして彼女を麗様へと仕立て上げる若菜にも通ずるものとなるね
最初は文化祭で好きな衣装を着れる事を喜んでいただけの筈だった。けれど、文化祭に燃える男子連中や「皆の為に」と気張る海夢に触発され、若菜も自分の為ではなく他者の為の衣装制作へとひた走れるようになる

その感覚が最も現れたのが化粧シーンか
若菜にすれば人に見られながらの化粧なんて緊張する、失敗を恐れる。でも自分の為の化粧ではなく、海夢やクラスを勝たせる為の化粧ならば。そして海夢が自分を信じてくれるならば
あの瞬間の若菜は間違いなく職人だった。見物に来た皆が何も言葉を発せられなくなる程の緊張感、それを経て作り上げられた麗様という偶像。見た者に幸福感を与える逸品
それは間違いなく芸術品と呼べるもの

だから彼らが勝利を掴み取るのも何の違和感も無くて
そこで「主役」と言って若菜の功績を称える古賀達が本当に良かったなぁ……
海夢と関わる前の若菜ならクラスのこういう集まりに参加するなんて無かったろう。それだけにクラスメイトに普通に混じって楽しんでいる様子にホロリと来るし、ラストのプリクラには感動を覚えてしまうね
人に頼って頼られて、若菜は間違いなくてクラスメイトの多くと友達に成れた。それがどのようなものかはプリクラに映る彼らの表情が何よりも証明しているね
…ツーショット出来なかった海夢はドンマイです(笑)



タカツテムが記録しました
良い

ポルターガイスト現象から赤城には何かがあるという点が明確になった
それ故に彼女の素性により迫る内容となり、通常なら見上げた行動と言える人助けやボランティアも裏がある尋常ならざる行動であるように思えてくる
ただ、そうなって来ると赤城の行動の根源には何が有るのかという話にもなってくるね
そこで因縁の有るらしき咲太を彼女はどう見ているか、そして咲太は彼女をどう見てやるべきかが問題点となるのか

彼女の身に起こるポルターガイスト現象は赤城のイメージを引っ繰り返すものだね。また、それだけでなく年上彼氏の家に入り浸っていたというのもイメージにそぐわない
他方でイメージが掴めないのは咲太への感情か。双葉や友部は恋愛感情を示唆するけれど他に交際相手が居たならそれも解としては間違いの可能性が有る訳で
赤城の正体を探ろうと思えば思うほど、彼女のイメージのズレに気付く構図。その極地と言えるラストに明かされるズレ、ようやく赤木郁実の正体に近づけたようでゾクゾクしてくるね



タカツテムが記録しました
良い

女子会と称するにはちょっと女子力足りなそうな真白とアズハにマキがツッコミ役となる構図かと思いきや、彼女が泥酔した事でボケ・ツッコミが逆転する流れは面白い
「この人はこういうものだ」なんて属性を付与しようとしても、本作にそんな扱いは通じない。名雲が助手に相応しくないと真白とマキを交換して助手という適正の違いは見えても、名雲に相応しいのは誰かという点は揺るぎなかったのも頷ける展開

マキは助手として本当に優秀。けど、彼女が泥酔してもアスナロを尊敬する心が揺らがなかったように、名雲が犯人確保する際に真白以上に相応しい相棒は他にいないね
属性に意味が無い点はサウナ狂いにも言えるか。名雲はサウナ愛を重視するあまり、自身の探偵性すら他所に置いてしまった。その結果がよりサウナに狂った老人によって破壊されるのだから、名雲のサウナ狂いはむしろ探偵業の邪魔をしてしまったとすら言えそうだ
てか、名雲って中年アピールする割に身体がめっちゃバキバキじゃん…。何あれ……



タカツテムが記録しました
良くない


タカツテムが記録しました
良い

夕凪から託された野茉莉を娘として育てると決めた甚夜。前回は気付かなかったけど、言われてみれば娘の存在は甚夜の人生をどう切り取っても余分な存在
けれど、そう捉えたとしても野茉莉が余分な存在とまでは思えず
剣に生きるあまり鬼に堕ちた岡田は刀振るう鬼である甚夜と似た要素を持っているが、甚夜と異なり余分のない存在。そのような人物と立ち会う事で甚夜は己の余分を理解し、同時に余分のない太刀筋とは何かを垣間見るのか

岡田と甚夜を引き合わせる畠山は面倒な存在だね。彼が何を考えているか、という点が一向に見えないならば今回の話において彼は余分な存在。彼の動向にばかり目を向けていると話の本筋が負えなくなる
だから畠山側の内輪揉めも血気に逸る武士も幕末の時代背景も削ぎ落として残った甚夜と岡田だけが無駄のない本筋となるように思えてくる
けど、甚夜はそうも行かないね。鬼斬りに向かう際には野茉莉を預けなければならないし、老いた定長は気に掛かる、雪柳を見れば流れ行く季節に思いを馳せてしまう
甚夜の人生には余分なものが多すぎて、されど欠けてはならないもの

余分が多い甚夜は岡田に全く敵わない。岡田に焦がれ彼を斬りたいと強く願い他が目に入らなくなった時になってようやく一太刀届く程度
甚夜とて全てを捨てれば至高の剣に届くかもしれない。でも、それを選ばなかったのが甚夜の剣と言えるのかな…
と、幕末ならではの剣士の在り方を想う流れだっただけに、現代で岡田がコンビニ店長しているとか予想外にも程が有る…!
果たして余分とは無駄か必要か。異なる時を生きる事になるであろう甚夜と岡田の人生を通してそれをもっと見てみたいものですよ



タカツテムが記録しました
良い

前回、真唯とあれだけ情熱的なキスを魅せつけたというのに、続く今回は早くも紗月といちゃいちゃしてる…。まあ、これは巻き込まれ体質が発露したみたいな認識は出来るけど、真唯をぎゃふんと言わせたいというれな子の欲求も少しは混じってるようだしなぁ
れな子と紗月は真唯の王者的な振る舞いの被害者同士。だから対真唯相手では気の合う部分があって
それがどうにも親友以上恋人未満な関係をややこしくしているね

れな子は高校デビューによって陽キャグループに加わった人間。だから彼女は現在の立ち位置を守る為に無理をしていると言えるし、そんな状態で更に紗月と偽交際状態に入れば、もはや真唯に対応するなんて不可能
それが結局は真唯へのダメージに成りそう、という点には紗月による意地の悪い計算が見えるね
対して、ここでれな子の魅力と言えるのがテンパっていても、眼の前に居る紗月とはちゃんと向き合って理解しようとする点か

印象的なシーンは紗月から「私とは友達?」と聞かれたれな子が正直に「わかんない」と答えながらも、その言葉に潜む心情まで細やかに話すシーンか
れな子は真唯と友達になりたかったのに恋人になりそうになった。対して、紗月とは友達かも判らない内に恋人になってしまった
そんな歪な状況だからか二人が目指すのは互いを好き合う事ではなく、真唯とどう向き合うか。場に居ないのに真唯に翻弄されている
だからこそ、そのような偽交際がどこまで真唯にダメージを与え、それが余計にれな子の親友以上恋人未満な人間関係をこじらせてしまうかに期待してしまうよ



タカツテムが記録しました
良い

リリーの父・オリバー登場回。彼は見た目も声もインパクトが強いね
娘を大事に思うあまり余計な口出しをして来る彼はリリーにとって恋の障壁。…なのだけれど、彼から敵意を向けられる蓮司はリリーと恋仲に近付いている自覚が薄い為か、オリバーから向けられる敵意も察せられていない
これまでは言語的な異文化交流がメインだったけど、今回はリリーに対する立場の違いによる異文化の擦れ違いが描かれたような

リリーは大切な娘だから、彼女を奪い取ろうとしているように見える蓮司へオリバーは突っ掛かる。対して蓮司はリリーを仲良くなりつつある友達と思っているからこの点は異文化的に擦れ違う
ただし、オリバーがリリーを喜ばせようとクレーンゲームでぬいぐるみを取ろうとする姿に偽りはない。だから蓮司も同じ理由で彼に助力する余地が生まれるわけだ。この点は同文化的である為に擦れ違いも生まないね

けど、オリバーにとって蓮司が敵対的人物である事実は変わりない。だから借りも許さないと
自分が納得できるまで蓮司との対応も変わらない点とか、自分の力でぬいぐるみを落とせるまでゲームにのめり込む姿勢はリリーと似ているが、リリーと全く立場もキャラも違うから本当に厄介だ。これから先、蓮司の前には彼が立ちはだかり続けるのかと思うと、蓮司が少し哀れ…
あと、蓮司に結構アピールしているのに異性としてあまり認識されてないし、自分から仕掛けたのに照れて逃げ出すリリーは可愛らしいね。ただ、その恋が報われるには時間が掛かりそうだ(笑)



タカツテムが記録しました
とても良い

千鳥の生徒には話せない薫子との秘密の関係。これを問い詰められた凛太郎の返答が回答拒絶だったのはお辛い……
これ、言った方も言われた方も傷つくのだけど、凛太郎としては守りたい人を守る為の無理なのだから他に遣り様はない…となるのが余計に辛い
凛太郎は言いたくないと返し何も説明しなかった。それはコミュニケーションの断絶に思える。だというのに、話せなかった言葉に相手の意思を見出そうとする周囲が本当に温かい…

ただ、コミュニケーションの最初に言葉がある程度存在していた方が良いのは確かで
あの諍いの中でまだ言葉を発せられる方である朔がまず言葉に出し難い自分の想いを説明してくれるのは良かったなぁ。彼はまだ凛太郎との仲直りを諦めていないと感じられる
だから絢斗も凛太郎が口に出来なかった想いの欠片を代弁してやれる。そこにコミュニケーションの一端を見て遣れる
彼らは本当に良い親友ですよ

そして、凛太郎を最も近くで見てきた杏子の対応が本当に良かったなぁ…
彼女も凛太郎が言葉に出来ない悩みを抱えていると判っている。でも話すよう促したりしない。その代わり、凛太郎は話すべき相手には話せる相手だという信頼を伝える
これは何よりも凛太郎の苦悩を軽くしてくれるものであり、同時に最上級のコミュニケーションと感じられるね
あのように母親から最良の信頼を得られていると実感できたなら、凛太郎も朔達に秘密を明かす土台となるんじゃなかろうか?

杏子と同じように話すよう促したりしなかったのは薫子だね
最初のLINEでの遣り取りでは凛太郎が話した以上の事は感じ取れなかった。けれど、手を合わせた時の遣り取りで薫子は凛太郎の想いの欠片を感じ取った
薫子も杏子と同じように、話すべき事を話せる凛太郎に変われるよう元気付けている。彼女の優しさは凛太郎に丁度良いのだと感じられるね
そして、薫子の方には話すべき秘密を話す為に昴が。こちらはこちらで誠実なコミュニケーションを取る為に薫子と向き合っているのだと感じられたよ



タカツテムが記録しました
とても良い

今回は演出が特に良かったなぁ……
雛人形の作り方に喩えて諭されるのは人に頼る大切さ
雛人形作りでは当たり前に出来る人に頼る行為、けれど若菜はこれまでコス衣装を独りで作ってきた点に現れるように、前回は内装すら手伝おうとしていたほどに頼る事が苦手だった
だから彼の分の内装を他の男子がやってくれる描写に、そして若菜が彼らから衣装製作を頼られる展開がとても気持ちよく感じられたのだと改めて思えたよ

そんな中で海夢が行動し始めたのは頼られたいという想いの発露かな
彼女とて若菜に衣装製作を丸投げしてきた人物。だから若菜の負担を減らす為に彼の役に立とうとしたのだろうけど…
肉!米!肉!のカロリー爆弾を連日投げ込んでくる海夢は善意100%だから邪険に出来ないのが厄介すぎる……
その反面、ボタン付けを頑張ろうとしてくれたのは特に作業が捗るとかではないけど、彼女の真心が最も感じられるシーンだったよ

頑張っている人を見るとこちらも頑張りたくなるし、頼られると相手に受け容れられた気分になる。そうすると他の誰かを受け容れる余地も生まれる
出来上がったスーツは人と人の関わりによって生まれた逸品に思える。ただ、そこにプロとして妥協できないミスを見つけてやり直そうとする若菜はもうその時点で凄い
ただ、これを凄いと感じるのは余裕が確保出来ない時期だからで。全てを自分で成し遂げるのではなく、頼れる部分は人に頼る。そうすれば、より制作物の出来栄えは変わるし、自分の余裕も生まれる
また、人に頼るを許した若菜が、あの雛人形趣味を隠していた若菜が「恥ずかしい事じゃない」と村上を許すシーンはとても良く感じられたよ



タカツテムが記録しました
良い

赤木郁実とは何者か?今の彼女は何をしているのか?に迫る内容なのだけど、中学の同窓である彼女に近づこうとすれば、自然と二人の始まりである中学時代の影響の残滓を意識する事になるようで
あの頃の咲太を誰も助けてくれなかった。勿論、赤城も。そんな彼女は今、誰彼構わず助けようとするタイプになっているのは面白い差異
良くも悪くも今の赤城は人助けジャンキーになっているように見える

咲太と赤城の始まりは中学時代に在る。あの頃の咲太は不幸だった。けれど、翔子を始めとする多くの出会いによって今の咲太は満たされている。中学時代は過ぎた話
咲太は過去を過去とし、未来にも展望を抱いている。そう捉えると、過去に見た夢が未来を決定づける「夢見る」は咲太と真逆の存在に思えるし、それに囚われる赤城は何をしたいのか?という疑問が益々湧いてくる
彼女の身体に明確に現れた異変は彼女が抱く歪みを示唆するかのよう
あれ、原作を読んだ時も「そういう事?」って思ったけど、映像で見ると改めてそんな感じだなぁ…



タカツテムが記録しました
良い

今回は子供から見た大人、又は大人から見た子供という視点を意識させる内容だったような
真白は年齢的には高校生だけれど精神面は子供に近い。だから名雲は彼女に対して偉ぶれるのだけど、真白は名雲の探偵以外の面に対しても憧れを抱いていると言えるのかという点が描かれたね
あのバーでの遣り取りを見て憧れるかは兎も角として、真白にはまだ手が届かない会話劇であるのは確か
良いか悪いかはさておき、彼女には大人の世界に見えただろうね

クイズに答えなきゃ恥ずかしい写真が…!とはしょうもない話だけれど、そこでバラされるのはマキの過去
成人済で大人となった彼女にとって、子供時代の写真とは恥の対象なのかな
ならば、アズハは大人と子供の中間的存在かも。大学生とは真白から見れば大人に近いものだけれど、名雲から見ればあんな道具ではしゃぐ彼女は子供同然。真白には憧れの対象でも名雲は呆れる対象
だというのに、子供のような真白と接する名雲という大人を見て、彼の変化を理解する彼女は幾らか大人なのだろうと思えたよ



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普通


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とても良い

真唯の激しく一方的な想いはれな子を傷付けるものとなってしまった。他方で己を傷付けた真唯をれな子は憎み切れないし、仲の良い関係に戻りたいとまで思ってしまっている
れな子は真唯を嫌えない。同様に真唯を嫌っているんだか好いているんだか曖昧なのが紗月か
真唯に対する気持ちの持ち方に関し、れな子と紗月は似ている。ならば紗月が真唯に求めた関係の延長をれな子が担えば良いわけで。その上で一時的には恋人のように成りかけたれな子だから伝えられる事も見えてくるね

真唯に翻弄される同士である紗月との会話は己との対話、深めれば己の気持ちが見えてくる
対して、真唯との対話は己でない相手との会話。己が選ばなかったものは何であるかが見えてしまう
れな子に拒絶された事で臆病になった真唯が露わになったように、鬱陶しい自尊心が消え去った真唯と対面すればれな子も己の臆病さが見えてくる
そして、れな子の素晴らしい点はそうした面倒な己を認めた上で守りたいものの為に踏み出せた点だろうね
真唯が恋人であろうと親友であろうと彼女を失いたくないという点に迷いはない。ならそんな相手の為に身を投げ出すのは当然なわけだ
プールに飛び込むシーンはまるで第一話で真唯がれな子を救うため宙に身を躍らせたシーンと重なるかのよう

それを経た上で、何度もキスするなんて遂にデレ期が来たのかカップル成立かと思ったものだけど、れな子の回答はまさかの良い部分を摘み食いするかのような珍回答
いや、あれだけキスして「伝わったでしょ?」とした上で親友寄りな関係を望むとか凄いな…。おまけに真唯に会いに行く道中では紫陽花にトンデモ発言してるし……
果たして、れな子と真唯が至ったのは彼女らなりの新たな関係か、それとも己の恋心を認められていないだけか?互いに翻弄させ合う面倒な二人の独特な関係にこちらまで翻弄させられた気分になりましたよ
でも、こうした関係ってそれはそれで好きなんですよね…



タカツテムが記録しました
とても良い

早々に鬼を倒してしまうなんて妙な展開だ…と思っていたら、それ以上に妙な展開に突入して仰天したよ!
流石に彼女の存在がまやかしとは判れども、夕凪の狙いが判らない。嘘偽りが跋扈する夢幻の世界。そこでは多くが嘘にまみれているから何を信じたら良いかも曖昧とさせる
でも嘘であるならば、嘘の奥には真実が在るとも言えて
嘘を操り甚夜を惑わす彼女が伝えたかった真実にほろりと来る話でしたよ

夕凪は甚夜との馴れ初めを嘘として話した。それはまるで甚太が白雪に伝えたかった言葉のように思えるけど、現実には伝えていない以上は嘘そのもの
嘘であるなら意味は無い筈が、彼女が言葉にした事で甚夜が思わずそういったシーンをイメージしてしまったように、彼が見ないフリをしていた想いを露わにしてしまうものだね
また、親密に接する彼女の姿は甚夜が大切に出来なかった奈津を想起させるもの。夕凪が嘘だから夕凪でない存在をそこに見てしまう

夕凪は嘘だから夕凪という女性を見る必要は求められてなかったのかもしれない
けれど、甚夜は夕凪という短い時間しか存在しない幻のような姿をしかと見た。その上で自分が守れていれば存在したかもしれない幻を認められた
甚夜は嘘を嘘とせず、真を己に見出した。だから彼女も最後の時間にほんの少しの真を混ぜられた
永い時を生きる甚夜に託された小さな命。人と家族的な繋がりなど持てないと思われていた甚夜が拾った掛け替えのない真実。甚夜の言葉に籠められた優しい嘘に胸が温かくなってしまったよ



タカツテムが記録しました
良い

いつだって勝負は真剣そのもの。だからゲームにも恋にも一生懸命なリリーはいつだってそれらを楽しそうにプレイしているね。その姿はとても可愛らしいもの
特に今回の話で印象深かったけど、日本語が少し堪能になってきた点は彼女が蓮司や葵衣と仲良くなる為にどれだけ努力しているか見えるというもの
そんな所に現れた望月はゲームも恋においても強敵。恋のライバル出現にリリーの真価発現かと思いきや、そうはならないのが本作の面白さなんだろうなぁ(笑)

リリーが幼い可愛らしさで懸命に蓮司に近付いているのに対して、望月は大学の同期とショートカットでも使ったのかと思う程に急接近
ゲームも恋も今は勝てそうにない。けれど今回の勝ちは譲っても勝負は諦めないと言わんばかりに望月に景品だけ渡そうとしたリリーの姿勢は尊敬されるものだね
惜しむらくは望月がそもそも恋のライバルでは無かった点か…。恐らく望月の姿勢は裏で多数の男子を勘違いさせてるんだろうな…(笑)



タカツテムが記録しました
とても良い

勉強会という名のデートっぽい逢瀬をする凛太郎と薫子の遣り取りが一々初々しくて悶えそうになる……!
敬語をするとかしないとか、めっちゃ美味しそうに食べる薫子とか、解らない部分を教える為に近付いて照れてしまったりとか何もかも最高か?
まだ特別な関係ではないけれど、互いを特別に想い合う心情が垣間見える遣り取り。だから凛太郎は彼女の想いを受けて赤点回避に燃えるし、そのまま特別な関係になれそうな凛太郎に対して警告する昴に納得感が生まれるわけだ

昴の警告は凛太郎と薫子が忘れかけていた千鳥と桔梗という壁を思い出させるもの
これまでの諍いは学校を背景とした個人間規模。けれど昴が言うのは学校の生徒である為の世間体だね。背負う属性は個人がどのような者であるかを朧気にさせ責め立てる
今の昴は凛太郎が悪い人ではないと理解しているけれど、それとは関係なしに世間から薫子がどう見られるかを気にして、彼女を守る為に自分の男性嫌いさえも他所において凛太郎に詰め寄ったわけだ
それを判った上で「出来ない」と返した凛太郎は既に薫子を特別と思っているようなもの

その判断は独り善がりなものに思えそうにもなる
けれど、電車のシーンで描かれたように、見た目で怖がられる凛太郎はそれで終わらず、困っている人の為に行動できる者でも在る。そして、彼の優しさは伝播するものだね。あの中学生達が勇気を出して凛太郎にお礼を言ったのは凛太郎の影響と言えるね
だから凛太郎の優しさに触れた昴が行動や判断を変えるきっかけと成れば良いのかもしれないけれど……
その前に訪れた凛太郎自身の危機。千鳥と桔梗、その壁を越えてしまった判断を彼はどう説明するのだろうね



タカツテムが記録しました
とても良い

新たなコスプレは自分達が楽しむ為ではなく、文化祭でクラスを勝たせる為のものに
これまで陰日向で自分達の好きを確かめるようなコスプレをしていた海夢と若菜の活動は遂に日の目を見るね。そうすれば自然と若菜への注目も上がると
この文化祭編って原作で見た時に感動的な想いを抱く部分が幾つも有ったのでマジで楽しみだったり。あの内装手伝いのシーンを始めとして良い感じにアニメ化してくれそうで、期待感が抑えられませんよ!

原作よりもじっくりと描かれた『生ホス』シーンは麗様がどのような心情で海夢がコスプレしたい場面へと至ったかを丁寧に教えてくれるものとなったね
今回は単純にその格好をすれば良いだけでなく、多くの女子が感動したレベルの麗様を再現しなければならない。その為には海夢や若菜だけでなく視聴者含め麗様がどのような心境で居たかを知る必要がある
そして描かれた麗様の姿は単純な格好良さの再現だけでは足りなくて。若菜が言及したように華やかさだけでない雰囲気の再現も求められるわけだ

今回の衣装製作に関して若菜には多大なプレッシャーが伸し掛かる
だからこれまでのように若菜だけで頑張ろうとした処に海夢が手助けを申し出て、それでも負担の自覚が有った処にあの優しい理解ですよ…!
若菜の衣装製作なんて誰にも理解されないと思っていた。でも、クラスメイト達はこのコスプレが皆の為のものだと判っているし、むしろ自分達は衣装製作を手伝えないと判っているから、大事な部分を若菜に任せたいと思っている
今の若菜には多大なプレッシャーが伸し掛かる。でも、それは不安から来るものではなく、気持ちの良い期待から来るもの
「マジで頼んだぞ!」に対して「頑張る!」って遣り取りが本当に良き……



タカツテムが記録しました
良い

前回まで描かれた卯月が無意識的な言動により空気に馴染めず思春期症候群に至ったケースであるならば、今回の赤城は意図的な言動によりそもそも空気に馴染む気が無いタイプか
でも、これって部分的には咲太に関しても言える要素であるのは面白い。咲太は大学生ながらスマホも持たないし友人関係も限られている。おまけに交際相手はあの桜島麻衣
いわば空気から弾かれているかのような二人が中学時代ぶりに絡む事でどのような問題が生じるかという展開になりそうだ

特に咲太の大学空間における馴染めてなさは凄まじいね。昼は同じくボッチ飯する美東に話しかけ、合コンに参加してもそこまで楽しそうではなく。だから大学生が当然のように知っている話題も全く知らない
高校時代は空気から弾かれた為に空気を外側から見るようなタイプだったけど、空気に迎合したがる者が高校時代よりも増えた大学において彼は空気の中で何が行われてるかを理解するのに苦戦しそうだ

冒頭に登場した霧島透子は格好からして空気に馴染みようがないけど、見えない存在である為に空気から弾かれない存在だね
その意味で彼女は集団に紛れ込んだ上で集団の空気を変えられる厄介者
ただ、そのように考えるとそもそも空気の中にいないだろう赤城にどのような思春期症候群が授けられたのかという話になってしまうね
空気の集合体のような「夢見る」と空気に迎合しない赤城。予知夢の具現化を望む空気と防ぐ赤城。両者の関係は独特なものになりそうだ



タカツテムがステータスを変更しました
視聴中止

タカツテムが記録しました
普通


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とても良い

コナンや金田一っぽい要素をふんだんに盛り込んでいたけど、本作はコメディなのだから何も起きないだろうと思っていたら意外や意外にちゃんと裏じゃ事件らしい謀り事が起こっていたようで
それでも全体的には館に閉じ込められたミステリあるあるが徹底されているものだからコメディとして楽しめるし、あるある崩し的な要素も盛り込んでいるのは良いね
特に真白が橋を自ら崩壊させてしまう様は大笑ものでしたよ
ただ、惨殺された筈の両親が実は生きていてピンピンしているってどういう状況なの…

アスナロの助手をしているマキちゃんはどうにも正体が掴み難いタイプだった。アスナロを何故マスターと呼ぶのかとか、アスナロの助手をする事になった経緯とか素性もよく判らない
いわば謎多き女性。そんな彼女がまるでイマドキの若者は~と管を巻いて酒を飲み干す姿には意外性が有ったな
その見た目から高校生組の仲間かと思いきや、名雲と同じくそれなりのご年齢な感じの人だったのかな。そのくせ、自分はそこまで年じゃないと誤魔化そうとする姿には結構キュートだったよ(笑)



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良い

飲酒に関する倫理感は既にぶっ壊れてるのに伊織と千紗の血縁を気にしてあたふたする愛菜はちょっとおかしいけど笑える感じの可愛さだね
また奈々華が伊織からそういう目で見られているかもしれないと気にする姿は何とも珍しいもの。彼女って千紗が好きという一面が強調されているからか、男性をどう思っているかという点があまり見えないタイプだっただけに、伊織の態度を気にして慌てる様には可愛らしさがあったよ
そして結果的に家族のような親愛を確認し、落ち着く様には彼女の母性的な面も表れていたね



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とても良い

真唯から幾度もキスされた事でれな子の恋心はかなり揺らいでいるね。彼女は真唯に友情を求めていた筈だった。けれど、何度もドキドキさせられ心乱れれば別の感情が顔を覗かせてしまうのは仕方ない話かも知れず
けれどこの状況は真唯が我慢出来ずれな子に猛アタックしている点に問題が有る。恋のキャパオーバーは心を乱すもの。そう考えれば、れな子への想いがオーバーした真唯が理性を失ったように、真唯の攻勢にオーバーしたれな子が別の感情を抱くのは当然の成り行きだったのかも知れない

厄介なのはれな子は別に真唯を嫌っている訳じゃない点
恋人を求める真唯を跳ね除けたい気持ちはあるけれど、彼女には元気で居て欲しいから悩んでいれば励まし理解を示す言葉を放つ。これに真唯は益々魅せられていくね
けど、れな子が求めているのは友情だから、真唯にしているような行為は他の子にも向けてしまう。今回、その対象は紫陽花となったね
てか、紫陽花の態度は危険過ぎるよ…。彼女は人を堕落させる天使か何か?

紫陽花と遊ぶれな子はとても楽しそう。けど、まるで誘っているかのような紫陽花の姿勢には恋の欠片を抱いてしまう
それはれな子に明確な恋を抱く真唯はもっと激しくなるもので
想いが溢れた彼女がれな子を押し倒すのは恋人間なら自然な流れ。けれど相手から向けられる感情にも流される立場にもキャパオーバーとなったれな子が真唯に同調できなくなるのも自然な流れかもしれず
かつてのれな子は自称友達が求める交友を受け容れられず独りになった。そして今、自称恋人が求める愛を受け止められなかった彼女は真唯との関係をどうしてしまうのだろうね?



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良い

少し忘れていたけれど、そういえば甚夜って疾うの昔に刀を持つ理由を無くしている者と言えるのか
最初は巫女守として白夜を守る為に刀を振るっていた。けれど、彼女を喪い仇の鈴音を殺すつもりかも決められていない。そんな彼は刀を何の為に持つのか、その理由すら曖昧なままに鬼を斬り続けている
そう思うと幕末の動乱の中で己が刀を何に捧げるかを定める武士達の姿が広がりを見せれば見せるほど、甚夜の在り方は浮いてしまうものとなるね

甚夜の刀は畠山が陰謀を巡らせた上で雇おうとする程に注目を集めている
けれど彼が主眼を置くのは鬼や妖刀を滅する事のみ。その在り方は純粋なようでいて、時代の移り変わりに応じて刀や己の在り方を見定めていく者達と乖離しているね
出逢った当初はのんびりした風すら有った直次ですら公儀と己の関係に苦慮している。その姿と並べば世を論じない甚夜は時代に馴染めていない

甚夜や幕末のざわつきを見た後にあの回想を見た為か、意外な想いを感じ取ってしまったような
兼臣と夜刀は刀によって己の在り方を表すのではなく、刀を通して人と鬼が共生する世を表そうとした
だというのに、その刀で又六が妻を斬り殺してしまい、刀で己を惑わした気になっていたのは刀に籠められた想いが踏みにじられているね
己の為に刀の振るい方を定めるか、刀の為に己の在り方を定めるか。時代の移り変わりに添い遂げられない甚夜は刀に振り回される武士達を見てどう感じるのだろうね?



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