サービス開始日: 2020-08-10 (1731日目)
「みどりの日」を祝して、YouTubeのプリキュア公式チャンネルにて、キュアフェリーチェ登場回が無料公開されていた。
彼女も緑キュアの一員ということだが、はて。本放送中にキュアフェリーチェが緑キュアと扱われたことがあっただろうか?まぁ確かに、コスチュームの所々が緑ではあるけど…
そんな疑問を持ちつつ本編を観ていると、キュアフェリーチェは「エメラルド」のプリキュアであるし、「植物」、転じて生命を司るこの世界の女神でもある。
なるほど、作品への解釈という立場から、より深い意味で、彼女はまぎれもない緑キュアであることに気づく。
この回ははーちゃん不在の状態から始まることをふまえて、Aパートにも見どころがあって。
落ち込んでいるところを悟られまいと、みらいが空元気を出していたり。それを見て娘を心配したみらい母(今日子さん)が、娘の力になってほしいとリコを頼ったり。母親からは、みらいにとってのリコが家族以上の存在であると認められていることがわかる。
かたやリコは、「やみくもに人探しをしてもいたずらに浪費するだけ」と言わんばかりに、魔法界に戻って魔法を勉強しなおし、その力ではーちゃんを見つけるのだという。
非合理を嫌うところは彼女らしいとも言えるけど、なんと途方もない。しかし、1期を完走すると「魔法とは願いである」ことがわかる。この「はーちゃんを見つけたい」という願いも、ひとつの「魔法」なのかもしれないと解釈できる。
この回を通じてちらちらと姿を見せる、神秘的な謎の少女の正体が、初見では当然気にかかるところ。彼女の正体こそがはーちゃん、即ちキュアフェリーチェ。
2期「MIRAI DAYS」では、物語の中心にいたのは「ラパーパもどき」とも呼ばれていたキュアフェリーチェだったことが記憶に新しい。そのキュアフェリーチェのルーツを振り返れるよい機会だった。
本日の夜実況。
熱血漢で人情家、一緒にいて楽しいあかね。
なるほど、転校して最初のともだちはこんな子がいいかもね。
みゆきに「どんな子がプリキュアになれるのか」と尋ねられ、最初は答えられなかったキャンディは、首尾よく仲間になったあかねを見て「ともだちを大切にする子がなれるのかもしれない」とまとめる。
キャンディのこうしたひとつひとつの気付きが、なまけ玉回(32話「心を一つに!プリキュアの新たなる力!!」)での大活躍につながっているのだな。
本日の夜実況。今夜からスマプリである。
改めて、テンポの良いスピーディな展開に好感。
プリキュアの戦闘まできっちりおさめて、ツカミまで押さえてくれる初回が自分は好み。
前年のスイプリの反省からだろうか?いやいやほんと、これでいいんだよ。
プリキュアや、バッドエンド王国等。物語の背景について、案内役であるはずのキャンディがよく分かっていないw
だから、キャンディは説明台詞でプリキュアたちをまくしたてる様なことは決してしないし、視聴者側が背景を少しずつ知っていく構成に違和感がない。
本日の夜実況。
MIRAI DAYSというタイトルにもある通り、希望は未来にこそあるが、過去は未来に向かう活力なのだという。
過去と未来が二元的な対立軸にあるかと思えば、そうでもなく、どちらも必要なものなのであると。
ともあれ、「未来には希望がある」という、オトナプリキュアシリーズにふさわしい、オトナに向けた直球メッセージだったな。おばあちゃんも結局、「歳をとるのも悪くない」と言ってたし。
一方で、氷河期世代の失い続けたオトナたちは、活力を与えてくれるような過去を過ごせなかった者も多いだろう。未来に希望を持とうなどという能天気なメッセージには納得できないかもしれない。
キュアモフルンやレアな強化フォーム等、ファンサービスは劇場版のネタにまで及んでいた。
シリーズのファンなら狂喜するところだろうが、その中でも注目したいのは、Aパートをひっぱっていたのが、前作50話に登場したみらリコ似の少女たちだったこと。キャラのチョイスがシブイ。
本日の夜実況。
ラス前回だけあって、戦闘の描写は圧巻。
前作での同じラス前回である、49話を思い出すシーンがいくつかある。もっとも、49話と違ってまだ解決はしていない。
この回まで温存したアレキサンドライトすら、クロノウストには効かなかった。最終決戦でここまでの苦境に追い込まれたシリーズとしては、スタプリあたりを思い出す。
ただ、「全滅からの逆転を狙っている」というこれ以上ないほど悪い状況にも関わらず、ここ何話かの絶望感ある引きではなくなっている。
プリキュアたちは改めて、閉ざされた過去よりも開かれた未来を選んだ。
安定よりも変化を選んだ理由のひとつが「四季」だったことに、実に、日常の価値を訴え続けてきたプリキュアらしい説得力を感じた。
前作49話において、「魔法の本質は願いである」とされた。この世界に魔法学校が存在するだけあって、魔法は技術である一方、神頼みの様な願いであるという一面もある。
言い換えれば、願いの強さ次第では奇跡も起こせるということ。おばあちゃん本人は魔法つかいではないが、そのおばあちゃんに導かれてたどり着いた真理でもある。
本日の夜実況。鬱展開はまだまだ終わらないのであるw
みらい、リコ、はーちゃんが夜空をほうきで飛ぶシーン。
心から楽しそうなはーちゃんが久々に見られて、ここはすごくいいね。
屋根の上で、モフルンとヤモーが語り合うシーン。ヤモーがモフルンの正体を探ろうとするが、まったく見当がつかない。
というか、この第2期でも世界観の掘り下げはそこそこしているはずだが、ぬいぐるみが喋る理由は誰にもわからない。これまでに登場したこの世界の神々(ラパーパ、はーちゃん、デウスマストや眷属、クロノウスト)ですら恐らく。
真相が3期のネタになってるといいな…と妄想。
本日の夜実況。
楽しかった前作と比べるまでもなく、鬱展開が続いているなぁw
クロノウストの目的は、混沌と生命の輪廻を断つことであると説明される。
この場でクロノウストの言葉を真に理解できたのは、「時が止まるのは命が消えるのと一緒」と言ったはーちゃんだけかもしれない。
一方みらいは「難しくて、ちゃんと理解できてるか分からないけど。止めないといけないことだけは分かった!」と言った。
前作でのよく似た台詞「そんなことより、はーちゃんを返して!」を思い出した。自分や隣人を守るために戦うというプリキュアのイズムに、みらいはいつも忠実だ。
補習メイトの中で掘り下げが少なかった感のある、冒頭のケイのエピソードはよかった。
本日の夜実況。
はーちゃんは一度は「刻を奪われ」リンクルスマホンの石像にされたが、ひすいの力で帰還。
ひすいは確かにはーちゃんに手助けはしたのだろうけど、はーちゃんは過去に閉じこもることを選ばれなかったから、実際には自力でも帰還できたかもしれないな。
結果的に戻ってこれたけど、もしはーちゃんが石像にされてしまったら、この世界はどうなってしまっていたのか?まったくヒヤヒヤする。
そういえば、はーちゃんの女神としてのお勤めが少しだけ描写されていた。遠くからみらいやリコを見守っていた回想にほっこりする。
はーちゃん同様に石像から帰還することが出来たのは、みらいの大学の同級生でもあるMIRAI DAYSからの新キャラ、野口さら。
今までの展開では、さらは元彼との想い出に閉じこもってしまいそうだったところ、希望ある未来を選び取ることができたことが帰還につながった。
クロノウストの思惑通りに未来に絶望する者ばかりではないことが、プリキュアにとっての希望にもなっている。
本日の夜実況。
ひすいが行方不明の状況は、旧作22話「芽生える新たな伝説!キュアフェリーチェ誕生!」を思い出させる。
実際にその回想も映されるが、旧作22話を最後までなぞるわけではなく、「ひすいが帰還してハッピーエンド」となったりはしない。
刻の魔獣クロノウストは、混沌(デウスマスト)以前に宇宙にいた存在だそう。
多くの神話は混沌から始まっているけれども、まほプリでは、時がその混沌すらも律していたという。「混沌と生命は輪廻する」のが前作で説明された世界観だったと思うけど、生命はもちろん混沌も、因果や秩序に従わねばならず逆らえないのだと。
クロノウストは甘い過去に留まるのが幸せだと言うが、ただの詭弁で、実際にそんなに生易しいものではない。
奪われた未来はクロノウストに「食われ」、根こそぎ奪われ糧になる。いまは力を失っているとはいえ、生命を司るはーちゃんにとって、立場上到底共存できる存在ではないだろう。
そのはーちゃんは、再登場してからずっと沈んだまま。いつも元気だった彼女のこんな姿を見るのはつらいな。
本日の夜実況。
前半の大きなトピックだった「14時間と4分後」が今回の舞台。ここまでの回での謎かけは一旦すべて種明かし。
事前に見せられていた絶望的な未来を変える為に、みらいはひーちゃんに留守番をさせたり、サファイア変身を避けたり、魔法界ではなくナシマホウ界で迎え撃ったりする。ここまでで3手。
しかし、ひーちゃんは留守番どころではなくなるし、サファイアも「使わざるを得ない状況」に追い込まれ、2手防がれる。
最後の1手と関連する、みらいが観た未来に対する「実はナシマホウ界での出来事だった」という真相は面白かった。
魔法学校が背景として見えていたものだから、みらいは魔法学校が存在する魔法界が舞台だったとミスリードされていたが、実際には「魔法学校の姿をした化け物」が見えていただけだったという。アイルには裏をかかれてしまい、ここは完全に向こうさんのほうが上手だったと感じる。
「生前の母との想い出の時間に戻りたかった」という、アイルの動機も判明。彼は黒幕であるクロノウストにバトンタッチして目的を果たし、何しろ完全に満足して退場したものだから、プリキュアたちはアイルに完敗したと言っていいなw
このシリーズの副題でもある「未来デイズ」に、希望はあるのか?絶望しかないのか?
プリキュアは当然、「未来は希望である」という立場で時の魔獣クロノウストに立ち向かってゆくのだけど、かく言うみらい自身も「リコやはーちゃんと一緒だった中学校時代に戻りたい」と願ったことはある。かの子さんの老い等の出来事は、その問いへの伏線だった。
改めて観ると、中盤に大きな盛り上がりがあるというプリキュアのシリーズ構成を踏襲している。
テーマそのものは手堅くシンプルで、「オトナ」としても、少し説教臭い「キボウノチカラ」よりは共感できるものだな。
本日の夜実況。
サブタイの「ひすいの秘密」。何かというと、ひすいがエメラルドの様な魔法を使えること。
唯一無二であるエメラルドの力を操れる以上、ひすいに力を与えているのははーちゃんであろうこと。
しばらく登場していなくても、強い存在感があるはーちゃん。そのはーちゃんがひすいを助ける為に、幻影の姿で一瞬登場。
「どこかで見守っていてくれるでしょう」と言われていたはーちゃんだが、実際に直面していた状況はそれどころではなかった。女神さまは楽じゃないのである。
本日の夜実況。
リコが久々に朝日奈家に帰ってきたところ、ちょうど、みらいのおばあちゃん(かの子さん)が足を怪我している。
若い頃はしなかった様な怪我だという。昔は良かった、過去に戻りたいとでも言いたげな雰囲気も漂う。
ここに来て、「未来の可能性をあきらめてでも、過去に留まりたい」という、テーマ性ある願望が少しずつ見えてくる。
でも、「みらい」の命名はかの子さんでしたっけ?
孫娘にそんな名前をつけるお方だったら、「若い頃に戻りたい」などと気弱なことを言う様な弱さを持っている印象はない。
本日の夜実況。
このシリーズの初めてのルビーフォームは、前作で初めてルビーフォームに変身した魔法界の広場だった。
「杖の音を聞き、云々」と、未来に起きることを見事に的中させたアイル。
14時間と4分後に起きるという、サファイアフォームのプリキュアたちが倒される未来も、きっと起きる未来なのだろう。
この回までの謎解きは、一旦、「アイルは未来を正確に予知できる」ところまで。
はーちゃんの名前の由来は、最初に発した言葉が「はー」だったから。
しかし、ひーちゃんはひーひー言うわけでもない。(カラムーチョ)
夜実況は今夜から、先日終わったばかりのMIRAI DAYSのおさらい。
周回後に見返す2周目こそが本番と思っているので、細かい仕掛けにも気付いていきたい。
復習と気張っていても、みらリコの美麗な作画に見とれてしまう。これぞオトナプリキュア。
注目すべきはアイルとはーちゃんの会話シーンとか。
その直後の、リンクルストーンがピンクダイヤに変わるシーンとか。
細かいところだと、みらいと勝木とまゆみが、大学生になっても飲み会する仲でいてくれてほっこりする。
あとは、意味深なワンちゃんとか。
同時期にわんぷりをやっていたのに、片やこっちのワンちゃんは、ただただ憎たらしくて吹くw
本日の夜実況。
大福の最後の台詞「話せなくてもマブダチはマブダチだけどよ。話せたほうがわんだふるだな」をなぞるようなオチ。
ニコ様が一旦は全て回収したにも関わらず、鏡石に奇跡の力が残っていたという。
大福が言うように「話せたほうがわんだふる」である。この程度のご都合主義はもう問題にしない。楽しかったからね。
たとえ互いに好意を持っていても、大事なことは言葉にしなければ伝わらない。
言葉が拙くても不器用でも、対話しなければ分かり合うことは出来ない。だから、分かり合うためには誰もが言葉を尽くすのだ。
動物が題材ではあったけど、わんぷりは「わかりあう」物語だったのだと思っている。
今回、誤解を解かないといけない状況で、言葉よりもハグが優先されていたことにちょっとだけ疑問を持った。
いや、それももちろん大事なんだけどね。
本日の夜実況。
ラス前回だけあり、最後のアクションシーンはただ圧巻である。
ガオウは昴に、「人を滅ぼして欲しい」「復讐して欲しい」と望んだのか?そんなことはない。
きっと、ガオウと昴の対話が足りていなかったのだ。昴の行動はガオウの願いとは異なっていたのだから。
ガオウは昴を恨んでいないし、人に復讐したいとも思っていなかったという。昴より、むしろザクロがガオウの気持ちを分かっていたかも。
壮大な「ボタンの掛け違い」だったと言いたいところだが、死人に口無し。
命を落としたガオウと語り合うという昴の願いは、本来ならば叶えられないところ。
昴に訴えかけたのも、昴のところにガオウを連れてきたのも、キュアワンダフル。
物語は最終局面。キュアワンダフルとガオウ、キュアワンダフルと昴の対話に収束する。
こむぎとガオウの回想は、ここまで度々描かれていた。主人公という特別なカードがこの回に切られたのは良かった。
次回、ガオウと昴の間で、いかなる対話が交わされるのか。
本日の夜実況。
いままでガオウだと思っていた相手は、実は昴である。
つまり狼ではなく人だったという本作最大のネタバレが、この回遂に明かされた。
非があるのは人の側であるのは当然としても、人である昴に狼の総意を述べる資格があるのか。
昴がガオウを心友と思っていたのだとしても、人である昴がそれを言うのは私怨じゃないかなと。
キュアフレンディはその名の通り、「ともだちになりたい」ことを「初めから言っていた」と言う。タラレバには意味がないのかもしれないが、人の側が「ともだちになりたい」という心を持っていれば、この悲劇は起きなかった。
フレンディが狼の怒りを鎮めたいと思ったのは「憎しみを持ち続けるのは苦しいから」であるという。人が狼に許されたいからという理由ではないのは良かった。
狼が加害者である人を許すかどうか、この回のニコ様も言っている通りに、ボールは狼が持っている。
もし狼の側に人を許す気があるなら、必要なのは対話なのだろう。人が一方的に許しを乞うのではなく、互いの歩み寄りでなければいけない。ボールを持っている狼にそれを求めるのは筋が違うとはいえ。
ザクロが好きなのはガオウではなく昴であること。記憶が曖昧だったけど、そうはっきりと言っているのが確認できてよかった。
狼と人は「特別なわんだふる」になりうる。つまり、狼は人を恋することができる。
対話というメインテーマを色恋で矮小化してしまっている感はある。 まぁ、嫌いじゃないからけちをつけるのはやめよう。
本日の夜実況。
Aパートのずいぶん長い尺で、情緒ある正月を描写していた。
それはこの回がお正月回だからというばかりではなく、人の営みや日常の描写。
前回のクリスマスも同様だが、それらは、狼であるザクロの目からも尊いものに見える。
ガオウの幸せを目的として行動していたザクロは、復讐に果たして意味があるのかと揺れ動く。
ガオウは遂に、アニマルタウンにむけ自ら出陣した。
…という回の割には、楽しげなサブタイである。
アニマルタウンの子供たちが、めんこで遊ぶシーンがあった。
対象層の子供たちどころか、その親世代でもめんこの遊び方を知っているかは怪しいと思ったw
本日の夜実況。ユキの最後の当番回。
ここのところ重い回が続いたところに、すこしリラックスできそうなクリスマス回。
雪をみると、凍えそうな寒さを思い出すユキ。
寒さは、まゆに逢う前の孤独を思い出させるが、それが暖かい想い出で上書きされる流れには情緒がある。
ところで、クリスマスパーティにはキラリンベアが居たはず。
ユキはは以前、キュアニャミーの姿でキラリンベアに爪を立てて切り裂いたことがあり、実のところその和解はうやむやになってる。
この回に仲よくなったシーンのひとつもあれば、ユキが穏やかな心を持つようになった表現が補強できたのにな…とは思った。
そのキュアニャミーがザクロに、クリスマスをガオウと過ごしたいのでしょう?と尋ねた。ザクロは実のところ、自分としてはそれも悪くないと思っている。
その一方で、人への復讐を果たさない限りは、ガオウの気が晴れることがないだろうとも思っている。ザクロは一度、ガオウのマフラーを編む誘いを断っている経緯があり(43話)、気持ちは変わってないだろう。今さらニャミーの提案に乗ることはできない。
ザクロが自分の気持ちではなく、ガオウの気持ちを優先しているのはご立派。
本日の夜実況。
前回のフクちゃんの死から、ニコ様でも曲げられない死という理をプリキュアたちは乗り越えてゆくのだけど。
ここにファンタジーの要素があるとすれば、トラメ、ザクロ、ガオウの3名は死から呼び戻されて意志疎通が出来ること。現実にはあり得ない。
「意志疎通が出来れば、それは生きているようなものだろう?」という哲学的な立場もあろうが、アンデッド的な復活は本当に蘇ることと区別されている。
既に死んでいるはずのトラメと意志疎通できるから、その奇跡を最大限生かして、プリキュアたちは和解を試みる。
プリキュアでもニコ様でも、狼の総意としての怒りを鎮めることなど決してできない。せいぜい、目の前にいるトラメという一個体としか和解することが出来ない。
逆に、それがヒントになっている。怒りの理由や望みはそれぞれ異なっているから、各々地道に解消していくしかない。
人に殺されたであろう狼とって、本当はそれとて現実的ではないのかもしれないけど、繰り返し観ているうちに自分は腑に落ちたかな。
トラメの望みは「仲間ともう一度走りたかった」だったそう。
当然ながら、ザクロともガオウとも異なっている。
本日の夜実況。ネタバレ指定。
こんな大層なサブタイがついているからには、当然重要回なのである。
おツルさんの、長年連れ添った飼い犬フクちゃんの死に立ち会う。死生観と向き合っていることからも、テーマに対して誠実なシリーズ構成だなと感心するばかり。
わんぷりでは、生き物は生き返らない。ニコ様ですらも、フクちゃんを蘇生させることはできない。本放送の時点で、ニコ様は蘇生を「しない」のか「できない」のか判断がつかなっかったが、どうやらできない様だということがいうことが分かっている。
ニコダイヤという奇跡の力が世界観に含まれるファンタジー作品でありながら、厳然と存在するこの絶対に譲れない一線。狼との和解も、この絶対的な大原則を踏まえたものでなければいけない。
今日の当番だったトラメも、フクちゃんの命の灯が尽きることを察してか、プリキュアとの戦いをやめ退却した。「つまんねえの」とつぶやいた。
トラメの経歴は明らかにされていないが、人に殺されていてもおかしくない。そのトラメが、老犬の死に何を思ったか?
ラスト2話はもちろん神回なんだけど、その直前のこの回もシブイ。
厳しい特訓の中で成果が見え始め、徐々に温度感が上がっていく。ラスト近くの「仕上がった」そらには風格も感じる。
「そらは既にカレイドスターなのではないか?」と思せた矢先に、最大の試練が訪れる。最高の引きだ。
さて、Amazon Prime Videoが今日から会員にもCMを流すというので、それを確認する為のテストに選んだ回ではあるのだが。
結局CMが流れなかったのは何故だろう。本来の目的は達成できなかった。
本日の夜実況。
毎年恒例の、プリキュアたちの最後の当番回一巡。最初はキュアリリアン。
変身口上「結んで紡いで、つながる世界」「こわくない、こわくない」が回収される。
恐怖はなくせないが克服できる。縁を紡いでゆけば「こわくない」のだと。
なるほど、リリアンにとっての恐怖とは結局、孤独を指していたということなのか。
リリアンとザクロの間に、最終盤まで続くつながりができた。
たとえ人への復讐を望んでいても、ガオウへの愛をもつザクロとは和解できるはずであると。
なんだか、ドキプリを思い出させる展開になってきたな。
ところでザクロが好きなのは結局、ガオウなのか昴なのか。
この回を観る限りはガオウである様に見える。
本日の夜実況。
アニマルタウンの動物で写真を撮ってカレンダーをつくるという、赤尾さんが脚本担当した楽しい回。
いやまったく、実にこの方らしい。
ニコ様は出来上がったカレンダーをながめ、人と動物の笑顔で満たされていることにご満足の様子。
女神という立場で、「この日常を守りたい」と思っただろうか。お、こう書くとなんかプリキュアっぽい。
何気ない日常回の様だが、シリーズ終盤に配置されるにふさわしい、作品のテーマと密接な回と気付く。
おツルさんが、「最近足腰が弱っている」という飼い犬フクちゃんを、天気が良いからと外に連れ出している。
抱えて抱いているということは、もう散歩することが難しいほど弱っているのだろうか。後続の回への伏線に胸が痛む。
本日の夜実況。
こむぎの「アドリブ」は、主人公らしく物語をひっぱっていた。
アドリブの台詞は、終盤の展開を占うようなもの。こむぎは主人公なのだから、もう少しぐいぐいひっぱるキャラであってほしかったけど、この回での働きには満足。
ガオウが絡むようになって、こむぎの存在感が増した気がする。
本日の夜実況。
作画が不安になる回だったw
こむぎが、トラメは実は遊びたかったのでは?と気付く。
これがトラメとの対話のきっかけになる。こんな回でも、話はちゃんと進んでいたりする。
本日の夜実況。ネタバレ指定。
こむぎが闇落ちしかかったところ、いろはの呼びかけですぐに復帰した。
前回こむぎといろはの絆を描いていたから、それが説得力になっており、ご都合主義ではなくなっている。
ガオウが動物に好かれる描写がある。
このガオウは実際には昴だから、昴が動物に好かれているということになる。なるほど、昴はそんなキャラか。
ガオウの力も結局、ニコダイヤに由来するものだった。プリキュアとガオガオーンは兄弟のようなもの。この世界の全ての奇跡の源は、元を正せばニコダイヤであるという世界観。
こむぎはガオウに「鏡石に願えば」と勧めた。ガオウは実際にそれをやろうとしているし、その願いはニコダイヤの力を全て使っても結局は叶わない。皮肉なものだ。
本日の夜実況。
悟といろはのデートの「尊さ」に狂喜しているまゆがとても面白いw
いや面白いだけではく、ガオガオーンにデートの邪魔はさせまいとがんばるのだが。
悟といろはの恋愛をそんなにも応援していたのか。ふたりのことを、そんなに大切な友人だと思っていたのか。
この回はサブタイ通りにデートをしている当人たちより、まゆの当番回のつもりで観たほうが楽しめそう。