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良くない (1.9)

今時珍しい少年少女の純情さを前面に押し出すような作り方。視線や表情の描き方はとても丁寧に感じた

陸上部と図書室通い、あまり接点が生じそうにない二人がファミレスで遭遇し、用具係に任命されたことで互いを意識する度合いが強くなっていく流れ
しかし、実際に会話が始まるきっかけはLINEで繋がらなかったため連絡ができなかったためだったのは始点として少し面白いかも

ただ、全体的に言葉にされない心理描写が中心だったためかアニメではなく小説を読んでいるような気分になってしまった



とても良い (4.8)

原作と比べてかなりアレンジされている。原作ではあくまで一つのエピソードだったのが最終回として扱われたことで立ち位置が大きく変わったのか

最初はトールが居なくなった日常の描写を冗長に感じたけど、あれって小林にフラストレーションを溜めさせ終焉帝に立ち向かう切っ掛けを作るとともに、現在の小林の生活はトール無しでは成り立たない、つまりは共に暮らしていくことが出来ていた証明にもなっているのか。
段々と増えていくゴミ、思い返せばトールが来る前の小林の家もそれ程綺麗ではないし、近所付き合いもしていなかった。そう考えれば小林とトールが共に暮らし始めたことで良い方向へ変わった事があまりに多いことに気付く

玄関先での会話シーン。原作では終焉帝ってインターホン鳴らした上で人の姿で家の中に入っていたけど、よくよく考えればあの描写ってテーマ性に反していたのか?
アニメでは終焉帝は宙に浮かび、小林たちはマンションの廊下に。その際に画面手前に壁や柱が映ることでどれだけ両者に距離があるかが強調されている。ここでは終焉帝が人間社会の中でドラゴンが生きることの歪さを強調するけど、そこには両者が実際にどう考えているのかは言葉にされない。小林がトールの言葉や意志を代弁することであの親子喧嘩の展開へ行くのは、変化の順序を丁寧に描いているなと思う

喧嘩シーンでは両者の想いが言葉にされぶつかりあうけれど、今度は終焉帝とトールの間に入るのは壁や柱ではなく小林なんだよね。だから両者の乖離を小林が埋めることが出来る。そこで小林が語るのは人間の都合ではなくドラゴンにも通用する言葉だから終焉帝も理解は出来る。けど認めることは出来ないから自分が去るしかない。
トールが良い子と判っているとか愚かな娘よとか実際の終焉帝は親バカなんだろうな~って部分も小林が間に入ったからこそ出て来る想いなんだろうね

最終回だけど他のドラゴンたちの描写は少なかった。それでもそれぞれの朝のシーンは印象的。ここでファフニールやルコアが見送る側になっているのは、逆に言えば滝谷や翔太にとって彼らが居る場所が帰る家になっている、つまり共に暮らしていることの証明でもあるのかな
登場当初はそれほど人間に友好的ではなかった彼らがここまで変わった過程や心情を思うとかなり感動的。

まだまだトール達の日常を見続けたいとそう思える最終回だった



良くない (2.7)

修正とは「殴って気合を入れること」と変なフラグが立った今回、他にもジャブロー攻撃の話が出ていたり、アーガマにブライトがやってきたりと今後に繋がりそうな展開が数多く見られた
またカミーユがアンマンでの戦闘貢献を艦長に褒められたりとこれまでやってきたことの結果がはっきりと形に現れた印象も有る。それだけに再びあっさりとカミーユに敗れてしまったジェリドの足踏み具合が目立つ。今回の戦闘だってカクリコンのアイディアに乗っかっただけだからなぁ

救難船を強襲した新種のMA、パイロットの顔出しはしているのに彼が何者か、何故攻撃しすぐに去っていったのかが全く判らない。シャアが恐れを抱いた点も併せて登場シーンは少ないながら強烈な印象を残している

そういやシャアとブライトが会話するのって今回が初めてなのか。シャアはホワイトベースとの因縁が強いだけに既に遭遇していたり、ブライトの名前くらい認識しているかと思いきやそうではないんだな
1年戦争での功績を褒めるクワトロ、彼を大佐と言い間違えるブライト。この時、両者が何を腹に抱えつつ会話していたのか非常に気になるね



普通 (3.1)

10年近く連載している作品ということで所々時代を感じさせるようなノリがちらほらと散見される

安心と緊張が同時に存在する不思議
戦闘では突然髪の怪異に襲われても桐葉の敗北など想像してないような信頼を見せるが、同時に相手の少女(実際は男だったらしいけど)を傷付けてしまうのではないかと危惧する
かずやにとって桐葉は母と同じ匂いをしていることで傍に居れば安心できる存在では有るけれど、同時に同年代の女の子に見えるから近くに居ると緊張してしまう。これと似たような描写は随所に有ったように思う
だからこそかずやが桐葉に母の影を感じるのに対し桐葉がかずやを下僕と表現したことに違和感が残る。今後、その辺りの理由が説明されるのだろうな

桐葉というヒロインはかなり強烈な個性を持ったヒロインだね。戦闘面では怪異を圧倒する程の強さを持っていて、日常面ではかずやとの距離が異様なまでに近い。同衾したり、混浴したりとサービスし過ぎじゃない?
又、付喪神という和の属性を持ちながらプリンを好んでいたり、一般家庭の風呂に入っていても違和感がなかったりとギャップも中々

ただ、そんな本作で最も印象に残ったシーンは「17歳です!」だけど。あれは卑怯だよ(笑)



良くない (2.9)

「戦い続ける限りはまだ負けてない」とかリヴァイに次ぐ実力者とミケを散々持ち上げた後でのあの惨劇。又、獣の巨人が話しかける際の動作があまりにおどろおどろしく描かれているものだから、尚の事獣の巨人に恐怖を感じる作りになっている

ただ、それだけに前半に明かされた「壁が全て巨人でできているかもしれない」という事実の衝撃さが弱まっている気がしないでもない



良い (4.4)

最終回なのに要素盛り沢山で感想に困る

花火はあの日の約束にも積み重ねた日々にも意味なんて無かったと述懐したけど、そんなこと無いのは明白。
例えば鳴海は眼鏡を辞めたことで花火は焦がれていた頃の鳴海を思い出すけど、苦しくなるほどではない。又、男子生徒からの告白に対して第一話の頃のような対応ではなく、「ごめんなさい。でもありがとう」と返したのは鳴海に告白した経験があるから。

他の面々も積み重ねた時間の意味を感じさせる描写ばかり。
自分の理想を叶えるためだけに着飾っていたモカは、麦のためではなく文化祭の小さなステージでドレスを着る
花火との絆の一つだった髪を落とした早苗も、loveは手に入らなかったけどlikeを取り戻すことが出来た。「さっぱりした!」という言葉にどれだけの意味が篭っているか想像は果てしない
ブーケトスと言っているのに一本しか渡さなかった茜、「次は取られちゃ駄目」という台詞は裏を返せば自分は「取られた無くないもの」を手に入れたということだろうね

そんな中一人だけ止まっていたのが麦。文化祭で盛り上がる時間に倉庫で寝ていたのは、要らなくなった備品と同じような存在になってしまったのかとすら想像させる。だから、麦は再び花火に向かって歩み出すことが出来ず、花火にとってもこの瞬間に麦は過去になってしまったのだろうね
それでも積み重ねた日々による成長があった花火は麦に対して「よく頑張ったね」と声をかけることが出来、それによって麦も少しは報われるんだろうな

衝撃的な展開ばかりだった本作だけど、終わり方も予想したのと大分違ったなぁ。せめて花火と麦にはもう少し幸せになってほしかったけれど、偽物の関係で始まったのだから、別の道を歩まないと本物に辿り着くことは出来ないということなのかな。何とも物悲しい



良い (4.0)

互いの夢を叶えるために行われた侵略戦争は結局のところ、どちらかだけが叶うものではなく両立するものだった。……と言えば聞こえは良いけれど夢の形が以前のままである倫也に対して、美智留の夢は様変わり。
いくら何でもロックバンドと思っていたものがアニソンバンドだったなんて事実をライブ直前に知らされるのはキツイよなぁ……。
それでも彼女がステージに向かったのは夢の形が変わっても、音楽を楽しむ心は変わらないからなんだろうね。もしかしたら倫也の言葉が影響したかもしれないけれど

ライブシーンでは空色デイズの歌い出しは掠れ気味なのに徐々に高揚していき、オリジナル曲で爆発する歌い方が印象的。曲と併せてこちらまで盛り上がってしまうね
ライブ後に美智留が激怒したのは倫也やバンドメンバーの裏切りに対しても有ったのだろうけど、あれは激怒することでオタクに混じってアニソンバンドやギャルゲ制作する自分を受け入れるための儀式だったのかななんて考えてみたり

前回あれだけ打ちのめされた英梨々はやはり美智留への苦手意識はあるままか。というかいつの間にか詩羽を実力と本気のあるメンバーとして認めていたことに驚いたり。
また加藤と名前で呼び合う描写になんとなく暖かいものを感じたり。英梨々って小学校時代に倫也を失って以来、趣味を打ち明けられる友人って居なかったんだよね。ゲーム制作開始により倫也とはまた話すようになったけど、最早友人枠ではない。そんな英梨々に本来の自分で話すことが出来る友人が出来たのは良かったねぇ。加藤はオタクではないけれど、これまでの描写からオタ趣味に対し許容的な姿勢を示しているのは確かだし
……先の展開を知っていると詩羽の「後で地獄を見る」という台詞をどうにも深読みしてしまう。多分第二期ではあの辺りまでやるんだろうなぁ……



とても良い (4.7)

冒頭でトールのメイドっぷりを何故ここまで強調するのか疑問に思ったけど、回想シーンの少女の言葉を反映してのものかな

盗賊の集団からはぐれ行き場をなくしてしまった少女からすれば、空を自在に飛べるトールは自由な存在に映っていた訳だけれど、トールは自身を自由な存在とは捉えていなかった。そんなトールの「自由を手にしたらどうする?」という疑問に対して少女が返した言葉が今回の話の肝かな
メイドになるなんて言われてしまえばトールが感じたように隷属を選んでいるようにしか映らないんだけど、そこには確かに自らの意志で選択する「自由」が存在するわけで

そうした視点で見てみれば今回の話で登場するドラゴンたちは自らの意志で人間のために生きることを選択している。
トールは言わずもがな。ルコアは翔太の節分遊びに付き合って居るし、ファフニールは雨に濡れた滝谷のためにタオルを用意したり洗濯物を取り込み、エルマは会社で人の役に立つために自習。思えばカンナが学校から帰ってきた際にした耳と尻尾を出す動作なんて人間のために自身の在り方を制限する意志の象徴的行動かもしれない
でもそこには誰かに強制された「隷属」なんて何処にもないんだよね。皆自分の自由意志によって人間のために生きることを選択している。
そうやって考えれば小林のために良い食材を求めて元居た世界にリスクを犯してでも戻るトールが盗賊の少女と出会った頃からどれだけ変わったかがよく判る

以前ちょろっと語られていた小林とトールの出会い。小林は泥酔していたためにそこでの会話を断片的にしか覚えていない。同様にオムライスの感想を言えずじまいでいる。
それでも小林とトールの関係が壊れないのはトールが小林の言葉や想いをきちんと受け取っている以上に小林も自由意志によってトールに側にいて欲しいと思っているからなのかななんて考えたりした。元々は一人ぼっち同士では有る二人が、今では家族を形成しているって不思議な関係。

思えばこれまでドラゴン側がどう感じているかは頻繁に描かれていたけど、人間側がドラゴンをどう捉えているかは小林を除いてそこまで描かれていなかった気がする。それがはっきりされるのが次回の話になるのかな?



普通 (3.3)

カイ・シデン登場。もはやファーストガンダム前半の時のような情けない印象は皆無ですな。レコアと行動を共にすることで今後どんな変化が起きていくんだろう?

拾ったハロを直したカミーユ。前回の行動といいハロ関連はどんな心情の下での行動なんだろう?よく判らないな
そして直後のシーンでのリンチ。ロボットアニメの主人公が大人にリンチされるだけでも珍しいのにそれをやるのが軍の上官でもなく出資者である点が本作の特殊性か
これまでカミーユが中途半端な立場に居たのが最近の活躍によってアーガマの仲間として認められたのが原因か。そしてアーガマの仲間であるなら軍人として行動する必要があるけれど、軍や戦争を否定したいカミーユとしてはやはり納得しがたい立場だよなぁ。それが現れたのがエマへの子供じみた言い訳なんだけど、「自分の都合で大人と子供を使い分けないで」って説教は見ているこちらにもグサグサ刺さる…

シャアがあの状態のカミーユを今回の戦闘に連れ出したのは軍人としての自覚を持たせるためかな?白兵戦としては危険性の少ない戦闘だったけど意識を変えさせるには最適だろうね

エマを既の所で助けたことでなかなか良い雰囲気に。そんな折にガールフレンドと再会する話を次に持ってくる構成。次回の展開がどうなるのか少しワクワクしてしまう



普通 (3.9)

以前からちらほらと話に上がっていたミケルがどのような人物か、結局どうなったのかがようやく語られたけど嫌になるほど救いのない話だった。
スレイと同じように人と天族が共存できる村を作ろうと奮闘していたけれど、ヘルダルフの裏切りによって全てが……。
絶望の中、自身と幼子を生贄にヘルダルフに呪いを課して終わるなんて予想外過ぎた。見方によっては彼が後に起こる災厄のきっかけを作ってしまったとも言えるのがちょっとなぁ……。ヘルダルフの裏切りが有ったとはいえ、そもそも情勢的にどの国に侵略されてもおかしくない場所に理想を高く掲げた村を作ろうとした時点で悪手としか言えないし
そういった意味ではヘルダルフの行動も「当然の行動」と見るべきか。彼が繰り返す「力こそ全て」という言葉もカムランの末期を意識したものであり、炎の中ミケルを追って教会に入ったのもせめてもの罪悪感から来た行動と捉えることも出来るかもしれない。

となれば、スレイが「お前を倒す」ではなく「お前を浄化する」と発言するのも、スレイにとってヘルダルフは討滅する敵ではなく救済する対象である事を示しているのかな

永遠の孤独に縛られる相手に対して、スレイはミクリオ達全員と神威する事を選択。いわば個に対して全をぶつけるということなんだろうか?それを踏まえると、デゼルがメンバーから欠けてしまったことをどうしても意識してしまうな……



とても良い (4.7)

鉄男は闇に紛れて人を襲うヴァンパイアの姿にしっくりきたと言う。確かに今のひかりからはヴァンパイアらしさをあまり感じられないかも

最終回で水着回とは違和感バリバリだったんだけど見終わってみればこれが最終回であることに色々と納得できる内容だった。
鉄男は冒頭の会話から現代のヴァンパイアは普通の人間に合わせることで窮屈な思いをしているのではと想像している。その窮屈さを端的に表しているのはデュラハンである京子がプールに首を入れることを怖がっていたり、早紀絵が水着姿になることが難しかったり、ひかりは日焼けに気をつける必要がある辺りの描写なんだろうね。
でも京子は鉄男の補助を受けることで頭も潜れるし、早紀絵はメンバーを女性だけにすることで気兼ねすること無く泳げる。ひかりも一日休めば回復できるなど窮屈であること=不可能というわけじゃないことがよく判る描写が散りばめられている
だからこそひかりによる「ちょっと窮屈でも皆で同じ時間を過ごす方がずっと大切でずっと楽しい。だから今のヴァンパイアのほうが幸せ」とのセリフが活きてくる

これまではデミと普通の人間との違いだとか、それによって生じてくる問題を中心に扱っていたように思う。それを踏まえた上で最終回で示されたのは色々と事情を抱えたデミ達がそれでも楽しそうに毎日を過ごしているのは何故なのかということだったように思う
「伝承のような姿で生きるよりも皆と同じ時間を過ごす方が楽しい」との結論を最終回に有りがちなシリアス展開などを無しに提示できるのは、本作が普通の人間社会で普通に生きていこうとするデミたちを描いた日常モノを貫き続けたからなのかなと感じられた



良い (4.0)

互いの領域を侵略しようとする倫也と美智留の様子が面白い。
美智留のギターと音に惚れ込んだ倫也は何としてでもサークルに入れようとメンバーに紹介するけど、倫也が熱く語れば語るほど美智留の良さが判らない詩羽は否定的になる。そんな倫也と詩羽の攻防を他所に幼馴染トークで盛り上がると見せかけて敗北する英梨々は前回からポンコツっぷりが半端ないね(笑)
美智留も倫也を頼りになる相手と見ているから、それが倫也の夢を邪魔してしまうと判っていてもバンドのマネージャーを頼み込む。……関係ないけど、お前が欲しいと言われてまんざらでもない空気を醸し出しているのにアタックしない倫也は男として終わっている気がする

そうやって互いに相手の領域を奪おうとしているからこそ、美智留にはサークルの歪みっぷりが見えてくるのだろうね。美智留の指摘通り、詩羽と英梨々は倫也ほど本気でゲーム作りをしている訳じゃないのだろうなと思う。そこにはやはり倫也が居るから、倫也が必要としてくれたからという背景があるような気がする。だからこそ倫也の本気が判る美智留にはサークルが歪んでいるように見えてしまう。

そんな美智留が見逃してしまったのがステルス加藤。メンバー紹介シーンでは何気にスクリプトの教本を読んでいたりするし、英梨々の助言を受けつつ徹夜でゲームのスクリプトを組んだりする。倫也もサークルの現状に悩んで電話する相手は加藤であることから、実は加藤は倫也と同じくらい本気でゲーム制作に取り組んでいることがよく判る
以前の仕返しに悪戯メッセージを仕掛けた時の加藤の表情はこれまでで一番良かったかもしれないと思えるほど、あのシーンではキャラが立っていたし

次回起きることを知っているとラストの倫也は極悪非道過ぎて酷い(笑) 発言は美智留からすれば天使のようだけど実態は悪魔の所業だからなぁ



良い (4.1)

予定調和というかなんというか。変わり者には変わり者がお似合いということか

思えば鳴海って本作に登場する人物たちの中でも飛び切りに変わり者だった。皆欲しいものを手に入れるためにクズになってでも自分の思うまま行動し本懐を遂げようとする。そんな状況下で鳴海だけどこか浮世離れした印象を見せ更にはマザコンの気配すらあったちょっとありえないキャラクター性。
でもそんな鳴海だからこそ茜の在り方を全肯定できたのかなと思う。男好きとか浮気性を趣味とか好きでやっていると言い切れるのは、個人的にはどうかと思うのだけれど茜からすれば未知の存在で予測不可能。
求められる恋愛ばかりだった茜にとって「好きな人にはただ元気で生きてて欲しいんです」と言い切れる普通のようでどこか普通でない鳴海は最高のお相手だったんだろうね
その流れで鳴海が結婚まで申し込むとは思わなかったけど。プロポーズに対して浮気するって宣言茜は変わり者だけど、それ以上に浮気宣言など耳に入らなかったかのように喜ぶ鳴海はもっと変わり者だ

そんな熱烈な描写を見た後だから、麦と茜のデートが非常に淡泊に感じられる。最早茜は新しい自分に変わろうとしている訳だけど、麦が縋ろうとしていたのは変わらないままの茜の姿。でも変わらないはずの茜を変えたいと思っていたし、同時に変わらないで欲しいとも思っていたようで。そりゃ茜からすれば鳴海より劣って見えるのは仕方ないか
それでもおめでとうと言えたのはちっぽけなプライドのなせる業か

ややこしい人間関係ばかりだったこの作品もどうにか穏やかな終わりを迎えられそうな予感。あとは麦と花火がどうなるか?



普通 (3.5)

年末ということでこれまでの出来事を清算する感じかな。商店街で買い物を続けたことにより福引を引いたり、仲を取り持ったご近所から差し入れを貰ったり、カンナはお守りが欲しいことを素直に言えたりとこれまでに作中で起きたイベントを思わず回想してしまうような描写がちらほらと。
そしてそれら全ての結果が皆で火燵に入ってぬくぬくする様子なんだろうね。火燵でゆったりする姿からは人間であるとかドラゴンの違いは全く感じられなかった。

そして年始になれば新しい何かが始まるわけで。小林はこれまで出していなかった年賀状を母親に出しお礼に電話を貰ったり、カンナは宿題の書き初めをやったりと年末のぬくぬく状態とは反対に年始はどこか活発的

小林からお年玉を貰ったことでトールもカンナも小林の家族であることが再認識された。家族といえば以前から匂わせていたトールの家族関連の話がそろそろ始まりそうな予感。
その時はどのようなアレンジがされることになるのか非常に楽しみ



普通 (3.8)

誰にも看取られること無く逝ったルナールだけど、アリーシャの部下が見付けて土葬されたのは、前回の尽力へのせめてもの報酬か。おそらく誰にも理解されぬまま死んだ訳だけれど満足げな死に顔だったのは、悔いのない人生と思うことが出来たということだろうか?

ベルセリアの話がガッツリ出てきたけど、全くプレイしていない自分にはさっぱりな部分があるのは仕方ないか。アルトリコーダーがした選択、ベルベットがした選択。それらを知った上でスレイがどのような選択をするかが重要になってくる感じかな。
でもスレイの選択自体は既に車座になってスープを呑む騎士団の面々に表れているように思う。因縁の有った彼らがああして笑い合えた状況はスレイが目指す天族と人間の共存の第一歩になるのかもしれない。そもそもスレイとアリーシャの人望に釣られたとはいえ、天族や憑魔が見えない普通の人間たちがこんな僻地にまで大勢付いてきた時点で神威化や浄化以外の導師としての力が顕著になっていることを示しているのかな

デゼルはロゼが暗殺者になってしまったことに責任を感じていたんだねぇ。それでも「今俺はいい気分なんだ」「そのままで頑張れよ」と笑って逝けたのは、ブラドの理想に押しつぶされそうになっていたロゼが弱者の救済を自分の夢と捉えられるようになったことが大きいか。
デゼル消耗の原因である神依化は戦力を考えれば仕方のない事だし、あの局面で全くの犠牲無く遣り過す事も難しかったろうが、それでも犠牲無く戦いたかったスレイとしては忸怩たる思いが有るだろうね



普通 (3.5)

いつの間にかカミーユとエマの距離感が近くなっている…。本当にカミーユの「新しい恋人」になるんだろうか?ていうか元々のガールフレンドだったファ・ユイリィは何処へ行ったの?EDには登場してるけど

エマがアムロと出会っていたのは驚き。軽く見てボンボンみたいと形容されるほど暮らしぶりは変わっているし、通りがかった女性に笑顔を見せるとはアムロらしからぬ印象だけど、車を軽く修理する描写に変わっていない部分もあるのかと思わせる。
でもアムロが求めていたものがアーガマの空気感にあるとはどういうことだろう?ティターンズ体制への反抗精神?

ジェリドはライラの敵討ちをするために命令無視してカミーユを誘い出したけど、カミーユに「あの人が喜ぶのか、生き返るのか」と言い返されてしまうのはちょっとなぁ……。結局脚部を破壊した程度で謹慎処分になってしまうのはライバルキャラとして物足りないと言わざるをえない

カクリコンによる襲撃の最中に壊れたハロを拾ったのはどういう理由だろう?逃げる際には邪魔になるだけだろうに。



普通 (3.3)

ちょっと風変わりな最終回かも。まあ、普通に10月から続きやるみたいだけど

高校二年生になって新しい変化が訪れるかといえばそんなことはなく、林田とはクラスが分かれてしまうし、二階堂とはよくて新人戦の決勝でしか当たらない
でもそれは決定的な離別ではないから、二階堂はすぐに零の元へやってくるし、林田も零の寂しそうな顔を見て走り出す。これは零が人と関わることを辞めなかったからこそ訪れた一つの風景なのかなと思える。そしてその風景の続きとして将棋部を作ろうという林田の提案は素晴らしかったなぁ。何故二年目になって?との疑問はあるかもしれないけれど、二年目だからこそ出来ることなのかなと思えた
でも流石に放科部と合体させてしまうのは予想外過ぎた(笑)

Bパートの回想では生きるために将棋を始めた零が手に入れたものを示しているんだろうか?
零のぼっちスキルには驚くばかり。対局相手が書かれた紙を魔法の切符と表現してしまうのは将来性が不安になる…。しかしその切符を握り続けたからこそ今の零の環境があり、共に研鑽する仲間がいるということなんだろうな

第二期があるとはいえ最終回で川本家の面々の出番がなかったのは少し寂しい。零の人間性を大きく変えたのが将棋であることは確かだろうけど、それ以上に今の零にとって川本家ってとても大きな存在になっていると思うんだけどなぁ。
しばらく3月のライオンの世界に触れることはできないのだから、最終回だからこそ零と川本家の絡みを見たかった気がする



良い (4.2)

鉄男は教頭の発言から悩み出してしまったわけだけど、これまで語り合いによる理解を重視していた彼らしからぬ行動。ひかりたちから距離をとるために準備室のドアを閉めるシーンなどはそれが顕著になっている。
対してデミの事を理解するためにまずはお互いの考えを話し始めた佐竹達、事情を理解するため早紀絵に話を聞きに行こうとひかりが屋上のドアを開けたシーンの差は何ともこの作品らしいなぁと思える描写だった

特に佐竹達なんて特別にデミの事を理解しているわけでもないし、これまでひかりたちの問題に関わっても来なかった。そんな彼らが教頭の発言からこうして話し合ってデミを理解し直そうとしたのは、やはり鉄男による頑張りの影響が大きいんじゃないかなと思えた。鉄男を慕う佐竹と太田、雪と和解できた木村と井森。鉄男が居なかったらあのメンツで話し合うなんてありえないことだったろうし
井森の「あいつらのこと全然知らない」なんて発言は裏を返せばもっと知りたいの意味になるし

ドアを閉め生徒たちに壁を感じていた鉄男の心をこじ開けるのが動画メッセージだったことはちょっと面白い。雪たちから日頃の感謝を伝えられ、更にはひかりが鉄男の頑張りを肯定する言葉を直接送ってくれるとは。ここまでされるのは教師冥利に尽きるってもんだろうね

また、教頭は賑やかに話し合うひかりたちを見て考えを保留に。そもそもこの人って当人からの相談もないのに悪影響があるのではと心配したり、デミの事を亜人と呼んでたりとデミに対する理解がないのは明白。発想そのものは間違ってはいないんだけど、ひかりたちにとっての最善ではない。
そんな教頭の心を動かした生徒たちの行動はやはり素晴らしいとしか言いようがない



普通 (3.8)

美智留の距離感は近いな~。全くもって羨ましい

これまで一応倫也は英梨々や詩羽との確執を持ちつつも非モテのオタクっぽい言動を繰り広げていたところに、ギャルゲーそのものみたいな関係性の幼馴染が登場したのは衝撃的。
今回彼女は倫也の部屋を侵略しオタクグッズを追い出してしまう。侵略は倫也だけに留まらず英梨々が前回取り戻しかけた幼馴染の関係性を凌駕してしまう。また執拗に繰り返されるマニアックなカメラワークも英梨々や詩羽よりも美智留の方がよりセクシーさが強調されているのはどれだけ美智留が倫也たちにとって脅威となっているのかが判る
そして、その状況に一切影響を受けていないのが加藤。加藤に関してはカメラワークもいつも通りだしメールの内容を見ても動揺は少ない。思い返してみれば加藤って倫也の家に平然と泊まったり料理も作ったりと、サークル仲間とかそういうの飛び越えて夫婦みたいな関係性になっているのだから、加藤にとって美智留は脅威にならないんだよね

でもそんな破天荒な美智留に反撃するのが倫也。部屋の侵略、アンプに繋いでのギター演奏に堪忍袋の緒が切れたはずが、曲を聴いたことにより彼女が一切理解しなかったギャルゲー作りに誘おうとする。その際にタオルが取れるのはコミカルさもあるけれど、局部を晒すことで女である美智留とは相容れない存在である男の倫也が侵略を開始した合図でもあるのかなと思えた



普通 (3.4)

ここまで来て茜は流されやすいってだけって結論はちょっと笑えるとともに納得。茜って花火が思いを寄せる鳴海と寝たわけだけど、元々鳴海の方が思いを寄せていたわけだし、他の男性陣に関しても茜から動いてたって印象ないしな~。なるほど何年も想いを寄せていた麦に対して何のアクションも起こさなかったのは、麦が何の行動もしなかったからか。

そんな茜に対して今更執着を見せる麦は格好悪いな。むしろ誰とでも寝ると公言した茜を受け入れると言い放った鳴海の方が格好いいかもと思ったけど、よくよく考えれば一度寝た後に平和なデートを繰り返していたことを考えると、鳴海も鳴海で微妙かもしれない…

そういえば麦は花火にも執着を感じているようだけど、どうしてだろう?モカを切り捨て、茜を手に入れることも無理そうな今の麦にとって花火への執着は何を意味するのかな?



良い (4.4)

老人ホームの面々はあの劇をどうやって楽しんだんだろうか…。もしかして若者が一生懸命劇をしているというだけでも微笑ましくなるものだったりするんだろうか?
考えてみれば小林って今回の話にあんまり関わってない。前回カンナの保護者として運動会を見に行ったけど、今回も劇の準備段階にはほぼ関わらずに完成した劇を見に行ったくらい。となるとラストのクリスマスプレゼントもカンナへの贈り物という以外にも、がんばったで賞みたいな意味合いがあったりするんだろうか?いよいよカンナの保護者としての立ち位置がはっきりしてきた印象。ならトールに対してはどうなっていくんだろうか?

そして肝心の劇についてはどう考えてもカオス過ぎやしませんか?オーソドックスなマッチ売りの少女をベースにしているはずなのに、魔女っ娘になるどころか傘地蔵や赤穂浪士が絡んできた果ては吉良と魔法勝負をしたりとフリーダム過ぎない?ただ、当の本人達にふざけている感は皆無なのが何とも…
思い返せばトールって最初は商店街の人たちの気持ちとか理解してない風だったのが、店主に依頼されて老人ホームで一生懸命劇をする程変化するとは思わなんだ。他の面々だってオーディションを通して誰が役に合うかを選んだり、公園に舞台を作って練習するほど本気になっている。
言葉では人間の事を下等生物と言っているが、もう彼らにとって人間とドラゴンは共生する間柄になっているのかな
その証が互いに贈りあうプレゼントであると考えるならあの雪景色のシーンはとても心が温かくなるかも



良い (4.2)

Ζガンダムもエゥーゴの塗装になり皆から認められたと言うのにカミーユは軍人になることをまだ決めたわけじゃないのね。
カミーユの戦う理由は軍組織や戦争の否定だから、エゥーゴの中で戦うのは佳しとしても自身が軍人になることは了承できないのかな

ライラは前回登場した時はジェリドよりも物分かりがよく宇宙での戦い方に長けているように見えたけれど上には上がいるようで。「MSの装甲越しに殺気を感じろ」とジェリドに教えていたけれど、それを実地で実現していたカミーユには手も足も出ず。結局本物には敵わないということだろうか?
ジェリドに対する「いい男になる素養はある」との言葉は自身の限界を感じていたからこそ出た言葉なんだろうか?だからこそ戦果を焦ったのかな?

30番地の惨状は酷いな。街はほぼそのままで人も生活感を感じさせるような場所にいたのに、その全てがミイラ化。ティターンズを悪と認識するには充分すぎる光景。
そこでシャアが語った「手に血がつかない人殺しでは痛みが判らんのだ」という発言はティターンズの首脳陣を皮肉るとと共にMS乗りにも通用する言葉だよね。
彼らはMS越しに殺し合いをするから本当に殺しの痛みを判っているわけではない。まだ子供のカミーユが戦えるのもMSというフィルターを介しているからだし、ジェリドがカミーユの母を殺した痛みを感じきれていなかったのも同じ理由。ジェリドは今回身近にいたライラの死を通して本当の痛みを理解したんだろうね
それが良い方向に向かうのか、それとも破滅的な決裂へ向かうのかどちらだろう?



良くない (2.7)

誰かの役に立ちたいという気持ちが今回の話の肝なのかな?

サイモンはヘルダルフの役に立ちたいと思っていたが、主がスレイ達をどうしたいのかが判らないから何度も呼び掛けるも答えてくれず、だからスレイ達と微妙な距離感を維持しつつ付いてきた。だから自分は利用されていた、もう必要とされていない事が判ることで絶望し憑魔となる
ロゼもアリーシャも練習では神威化が上手くいっていなかったけど、スレイのピンチに全力で戦えるようになる
ルナールもアリーシャやマルトランとの会話でもやもやした状態だったのが、憑魔の群れを前にして力尽きるまで戦い続ける。

ただ、ルナールに関しては同じ場所で戦っていることを誰も知らないのが何とも言えないが。デゼルの「生きてるか?」のセリフがシーンの切り替わりの関係でまるでルナールに対しての言葉のように感じるけど、全くそんな事ないのが物悲しさを増幅させる…

というかヘルダルフはラスボスだから未だ良いとしても、サイモンやルナールに関しての描写がどうにも薄く感じてしまう。だから今回の死についても唐突感が否めないような…



普通 (3.8)

ただ甘やかすだけが優しさではないというセリフが前半の話を全て説明しているように思う。鉄男が京子達に優しく対応するのは相手が生徒であったり、デミであったりと色々な理由がある。でもそれ以上に京子達を大切に想っているからこそ準備室に集まることを許したり、距離感が他の生徒よりも近かったりなんて状態にもなったりする
似たようなことは京子にも言えて、ひかりの話を聞いて自分も鉄男にキスしよう、出来ると思ってしまったのは鉄男に甘えている証拠であるんだろうな。だからこそ自分の不注意な行動で鉄男を怒らせてしまったことに対する反応が「嫌われてしまうかも」ではなく、「自分が情けない」になってくるのかな。そうやって鉄男の事を思い遣れる京子も鉄男に甘えたくなる感情と同じくらい鉄男の事を大切に想っているわけだ

相馬の話は理系がからっきしの自分には半分も判らなかったけど、その会話によって京子が自分の身体の可能性に気付き、倫理的に研究が難しいなら自分が研究者になれば良いんじゃないかと将来の可能性を広げたのは印象的な展開。
鉄男も京子の頭と身体がくっつく可能性を提示され想像してたけど、それに違和感を覚えるのは京子の今の状態を一つの個性として認識しているからだろうね。

身体の事を知りたい⇒凄く知りたいの会話は傍から聞いている分にはセクハラ一直線です…



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