スザクの目の前でユーフェミアを殺したルルーシュ、V.V.から何かを教えられたスザク。スザクがユーフェミアの騎士になった瞬間に別れた二人の道は最早元に戻らないことが決定づけられた瞬間
これでスザクにとってユーフェミアは永遠に変わることのない絶対の存在となった
又、二人が大事な人に対して嘘をついていた点も印象的。スザクはユーフェミア自身が日本人を虐殺したことを知りながら日本人は皆喜んだと嘘をつき、ルルーシュは元の生活に戻れないと知りながらナナリーに明日帰るよと告げる。
そして憎しみに支配されたスザクはブリタニア人であるユーフェミアの復讐のために日本人を殺す決断し、ナナリーを守るために戦っていたはずのルルーシュはナナリーの居る東京で戦争を始める
崩落していく東京の様子はルルーシュとスザクの心を表しているかのように見えてしまう
これまでも本作では食事を共に摂ることがお互いの意思疎通を図る意味合いを持つように感じられたけれど、今回の桜庭はそれが特に顕著に現れていたように思う
稽古終わりの食事の誘いを断るに始まり、宿でも天道達と共に食事を楽しむ様子はなく、おみやげの信玄餅を食べるシーンでは仕事の話。桜庭が天道達と解り合おうとする意思が無いのが明確になっている
この桜庭が天道達と解り合おうとしない姿勢は入浴時にも発揮。夢について話せば話すほど離れていく天道と桜庭の距離、最後には金のためにアイドルをやっているなどと天道には理解できないであろう理由を叩きつけてお湯から上がる。つまりは天道と同じ夢に浸かることは出来ないという比喩表現
プロデューサーが「医者」という単語が出た時に反応していたり、桜庭のソロ活動を許したのは桜庭の事情を知っているから?
なら、桜庭はプロデューサーを315プロの中で唯一自分の夢を理解してくれている存在と思っていたのかな?それなのにミュージカルの話を断ると告げられて裏切られた気持ちになり「僕には君が必要ない」と言い放つに至ったのだろうか
この頑なな桜庭に対して天道と翼がどのような対応をするのか次回が楽しみ
それにしてもさり気なく登場した葛之葉と違いCafe Parade、特にアスランの自己主張っぷりは激しいな~(笑) その登場で前後の流れが一気に吹っ飛んだよ
前回、アーガマに協力したハマーンが今度はジャミトフと会談。結局は最初から決裂したものだったけれど、最早細かな勢力関係がどうなっているのかよく判らなくなってきたよ……
ブライト達がハマーンに甘い(ように見える)対応をするのが我慢ならない様子。そういやカツって幼い頃に一年戦争を最前線で体験したのだからジオンへの嫌悪が強いのも仕方ないか
ハマーンを助けるための出撃を拒んでいたはずがサラの声を聞いた途端に出撃してしまい、挙句再会できたのに憎まれ口を叩かずにいられないのは若さゆえか
カツを奮起させるために実戦投入を提案したり、サラを説得するために言葉を尽くしたりとカミーユはいつの間にか随分と大人っぽくなったなぁ。
序盤の頃は大人と子供の間で揺れ動き暴言を吐いてしまうのはカミーユの役目だったのに、いつの間にやらその役目はカツに継承されていた。カツもカミーユと同じように精神面が成長することはあるんだろうか?
前回登場したばかりで台詞も殆ど無かった山崎の心情をAパート丸々使って描かれてもなぁとか思わなくもない
山崎と二階堂の対局が千日手になったのはやはり意図的なものだったのか。それに二階堂は気付いても咎めることはせず一瞬笑った。盤面の上で鮮烈に生きている二階堂にとって体調を気遣われることは屈辱的。しかし、そこを弱点として突かれても相手を憎むようなことはせず、目の前の勝負が更に面白くなる又は自分の限界を試せる場所になったという認識なんだろうか。だから笑えたんだろうか?
だとしたらそんな鮮烈な二階堂の生き方を触れられるような距離で見せられた山崎が影響されるのは納得出来る話。
将棋を続けていても返ってくる手応えなんて殆ど無いだろうけど、それでも遅れて帰ってきた銀のように時々返ってくるものがある。それを山崎が再認識したという話
京都でひなたを見つけた零。そこで薬だけでなくプリンなどの甘味をくれたばかりか上着まで掛けてくれた。でも一番の届け物は零が齎してくれた笑顔だろうね。
修学旅行から帰宅した際に笑顔で楽しかったことを家族に話せたひなたの表情はとても良かった。これはきっと零があの場にいなかったら絶対に有り得なかった光景。
……だからと言って元気になりすぎて冷やし中華が入るような器の餡蜜や磯辺焼き、力うどんをたらふく食べてしまう川本姉妹には引いてしまったが。女性って本当にあの量を食べられるものなの…?
自分は人間を食べたことがあると衝撃的告白を受けたリンデル。これまで旅を共にしてきた相手から彼の凶行を見た後にこんなことを言われたら、普通は恐怖を押し隠すのは難しい。それでもその恐怖を隠し、人を喰うものなど沢山居ると言ってやれたリンデルは人格者。
エリアスの表情からすると、彼自身が自分が人喰いであるかもしれない事実に傷ついていたようだし、リンデルの言葉とその後も変わらなかった距離感は彼にとってとても良い記憶になっただろうね
自分と対話しながら杖を削ったチセ。リンデル相手だとスラスラと出てきた自分の想い。又、水鏡越しにエリアスと話した際には「貴方に言えてなかったこと話します」とこれまでより深い部分にエリアスを踏み込ませる約束を交わす
面と向かって言えないことでも何かを介することで驚くほどに言葉が出てくることがある。前回、今回と離れていることで触れ合えていないチセとエリアス。それでも水鏡越しの会話は普段よりも離れているのに普段よりも心に触れるような会話だった
言いたかったけど、言えなかったこと。それを二人が話し合う場面がどのようなものになるのか楽しみだな
ミニをスカートをたくし上げてショートパンツを見せつけてくる苺香は凶悪過ぎます。店長でなくても赤面必至の一瞬
秋月は本当にツンデレが上手いな~。それを受ける夏帆と見て胸焼けを起こすひでり。この三人って予想外にいい組み合わせ
陽斗を野球場へ連れ出した葉月。葉月がラッパを吹き陽斗がホームランを打つ素振り。これは完全に告白→OKの流れだと思いながら見ていたから、葉月のお断りには非常に驚いた。
その後に示した葉月の提案はとても都合が良いように思えてしまう。陽斗の本気の想いを知った上での「待って欲しい」だからなぁ。けれど葉月の懸念も最も部分もあるし、そもそも高校卒業の直前での交際開始を長続きさせるのは難しい。逆に言えば陽斗の本気の想いに対し落ち着いた気持ちで陽斗と同じくらいの本気で応えたいと思ったからこその「待って欲しい」だったのかもしれないと思った
そして本編とも言える瑛太と美緒と恵那の三角関係模様
美緒に待ち受けを見られてしまった瑛太。何故解除法を調べておかなかったのかと問い詰めたくなる。それで勉強が手につかなくなれば世話がない
その一件で美緒は片思いに満足していた陽斗の時と違い、自分がどれほど瑛太に対し本気になっているかを自覚。恵那は待ち受けを解除しまるで自分の想いを振り切るかのように御守り集めに奔走。
美緒がその想いを糧に合格と瑛太への告白を決意する頃に、恵那がまさかのフライング告白。そこまでの恵那の行動は三角関係から一歩引くような行動に見えていただけに驚かされた
瑛太も美緒もどちらかと言えば理性で恋心をコントロールできてしまうタイプ。そこに思ったことをすぐ行動に移す恵那が混ざることで三人の関係は面白いものになっていく。
恵那の告白に対し瑛太がどう返すのか、それを美緒が知ることはあるのか。後、土壇場で志望校を変えた結果、受験はどうなってしまうのか次回の展開が気になってしまう
冗談とか例えを言うにしてももっと他の言葉は無かったのかとどうしても思ってしまう。
戦闘力でも権力でもギアスでもなく真心でルルーシュを追い詰めたユーフェミアの末路は本人の意志にも理想にも反した悲愴なもの。その直前までの希望に満ちた展開とあまりに反した虐殺のシーンは変な笑いが漏れそうになるほど
前回ラストで感じたようにユーフェミアは望んだものを全て手にする立ち位置におり、一番大事なもののためにアイデンティティの一部を返上する事も厭わない。だから復讐に燃えるルルーシュの心も手にすることが出来る。
けれど、対するルルーシュは望んだものが手に入らない立ち位置に居るわけで。ユーフェミアの提案を受け入れるために握った手は既にC.C.の共犯者になると決めた時に埋まってしまっている。だからユーフェミアと和解するなんてありえなくて、そのタイミングでギアスが暴発してしまうのもある意味決まっていた運命なんだろうな
救世主ではなく復讐者でしか無いルルーシュがこの状況で出来ることは自分が暴走させてしまったユーフェミアを最大限利用するだけ。そんな彼の悲しみを知るのは本来の共犯者であるC.C.だけというのは何とも言えない
扇はいつからラブコメ要員になってしまったのか……。ヴィレッタを連れて学園祭に紛れ込み、遂にはプロポーズ同然の言葉まで受けてしまってるよ
もうさっさとくっついて下さいと言いたくなるような状況
今回の話は学園祭が舞台となり賑やかな状況なんだけど、物語の本筋からすれば嵐の前の静けさとも言える。ラストにユーフェミアがぶち上げた行政特区構想は黒の騎士団やイレブンの目的を平和的に叶えているようでいて、実際のところはブリタニアに管理された環境とこれまでとあまり大差無い状況。けれど、ユーフェミアはそんなアイディアで皆の願いが叶い平和になると本気で思ってるんだろうなぁ。
こちらとしてはシュナイゼルが後押ししている時点で嫌な予感しかしないわけですが。自分からコーネリアに話しておこうと言っておきながら、コーネリアに会ったらべた褒めして油断させてるんだもんなぁ。本当に恐ろしい策士である
それにしてもラストのシーンでのそれぞれの位置は印象的。皆から歓声を受け高い場所に立つユーフェミアとそれを支えるスザク。対してルルーシュとナナリーは小屋に隠れるようにその様を見ている。そしてその少し前にユーフェミアがスザクと上手くいっていると知るナナリーとその心を知るルルーシュ
望んだものを全て手にするユーフェミアと望んだものが手に入らないルルーシュ。その構図が明確になった瞬間のように思える
次回は遂にあの衝撃回か……
まさかのハイジョ回再び。
前回の担当回はのほほんとしたまま終わってしまった印象があり、正直言ってそこまで心に残るような回ではなかった。けれど、今回はそれぞれの葛藤や覚悟がよく示されていて充実した内容になっていた
自分たちの高校でライブ、これまでよりも大きいステージ、新曲……と大人しい旬が苛立ってしまうのも仕方ないと思えるほどにプレッシャーを感じてしまう組み合わせ
かと言ってプレッシャーに負けてバラバラにならない程度にはこのメンバーの繋がりは強いよね
プレッシャーの中でもリーダーとしての責任を背負い続ける隼人、徹夜で作ったチラシを朝から夕方まで配り続けた四季、苛立っていた旬もアイディア出しの場面で観客が盛り上がるようなアイディアを出していた
大きな舞台に立つ時はどうしたって成功するのかと不安になるけれど、ハイジョが最高のバンドである事を四季は自身の経験から知っている。そんな四季が中心にいる限り、ハイジョが瓦解するなんてこと在りえないんだろうな
315プロとして受注した仕事なのにプロデューサーが関わっている描写が全く無くて、これじゃ315プロとしての仕事じゃなくてハイジョの自主活動でも良いんじゃないかと思っていたから、ラストの大物アーティストばりの舞台演出に驚愕。
本当に石川Pは有能すぎるよ…
エリアスは頭部が骨だから表情も内面に抱える感情も判らない筈なのに、チセが傍に居ない事で寂しく感じているととても伝わってくる。チセが怪我した際に暴走したことから判る通り、エリアスにとってチセはかけがえのない存在になっているのだろうね
ただ、旅立つ時の様子からすると今のチセにもエリアスにも胸の内にあるその感情が何なのかよく理解しきれていない感じだろうか?
リンデルからするとエリアスはチセを飼いならしたいように見え、チセもそれを良しとしているようにみえるとのこと。前回のアンジェリカよりも更に踏み込んだ意見である
そんな意見にチセが落ち着いて自分の心の内を話すことができたのは何故だろう?チセが生きていく上で大事な指針を示したネヴィンが眠る場所だからか、リンデルがエリアスの父親のような存在であり間接的に自分にとって祖父とも取れるからなのか。
チセが語った過去は重い。自分の素質によって家族を失ってしまった経験を持つチセにとって余計なことをしてエリアスとの繋がりを失うような事態を避けたいのは本音だろうけど、触れることを避け続けていては繋がりを維持出来ないし深められもしない。
ラハブがいうように長い時を生き隣人たちの力を借りる魔法使いは独りで生きるべきではない。エリアスとの関係を消極的な生き方の中で選んでしまうチセが、自分の人生にとってエリアスが必要なのだと気付き積極的に関わるようになるのはいつだろうね?同様にエリアスもチセが自分が思っている以上に特別な存在になっていると早く気付けば良いのだけれど
それにしてもエリアスの正体は何なんだろう?妖精に近い存在のようだけど、少し人間も入っているって……
姿や言動は全く似ていないが昔のエリアスの相手との距離の取り方がチセに似ているように思えるのはどこか暗示的だった。
ひなたのいじめ問題が終わる兆しを見せない中で修学旅行をぶっ込んでくるなんて作者は鬼過ぎませんか?
修学旅行は仲の良い友達が居れば最高の思い出が幾らでも作れるだろうけど、居なければ苦痛があるだけ。
川本家や零の存在がいじめに苦しむひなたの避難所になっていたのは想像に難くない。それだけに家族から切り離され居場所が無くなった同級生の輪の中に何日も放り込まれるのはとても辛いだろうな。そういった心情が想像できるだけに前日には腹痛で寝込んでも「行かなきゃ駄目な気がする」と戦い続けるひなたの姿には心が揺り動かされる
零は二階堂を追い詰めた山崎と新人戦決勝で対局。二階堂の事情を知ったばかりの零にとって決して許せる相手ではない。だからこそ何時にもまして思考は冷たくなり手は激しくなっていった。
そんな零を諌めたのが以前の二階堂の言葉だったのは面白いな。あの時の二階堂は対局している零に向けて熱意に満ちた言葉を放ったけど零が実際に聞いたのは対局から時が経ってから。その言葉が激情に駆られたまま対局していた今の零に時を隔てて再び届く構図。
相手を倒すために手を尽くすのではなく、ただただ勝つために手を尽くすスタイルへ。二階堂の零を想う言葉はきちんと届いたね
胃薬を持って飛び出した零。今のひなたにとっては胃薬よりも零の登場の方が最良の薬だろうね。
九州で元官房長官の澤崎が独立宣言。けれどルルーシュは傀儡政府になっているとして合流を否定、代わりに東京に独立国を作ると明言
いずれブリタニアを倒すつもりなら、黒の騎士団の価値を貶めるような相手と組むわけに行かないと考えるのは判るけれど、黒の騎士団は注目されていてもまだ勢力としては小さいわけで。そういった意味では組まないと決めた澤崎をブリタニアに隠れた形で倒し、騎士団の名を上げるというのは理に適った戦略か
スザクは命令無視した罪に苛まれ騎士号の返上を願い出る。彼は間違った世を正すために正しい方法で上り詰めるつもりなのだから、その途中で自分が間違った行動を起こしてしまったなら自分を否定してしまうのも仕方ないか
ユーフェミアも副総督を任された責任と誰かの為になる行動をしたいとの想いから突っ走っていたけど、そもそも彼女の立場が保証されているのはコーネリアに護られているから。立場の中できちんと頭角を現しているシュナイゼルやコーネリアとは大違い
理想は高くても自分を支える立場や想いがあやふやな二人だから少しでも揺らいでしまえば止まってしまう。だからこそそんな二人が互いの為に行動すれば良いユーフェミアの答えはとても納得できるもの
堅物のスザクがテロリストのゼロが差し出したエナジーフィラーを受け取り共闘の形を取れたのも、ユーフェミアという理解者を得た事で多少肩の力が抜けたからだろうね
髪型を変えた葉月の衝撃に沸き立つ面々の中ではっきりしない態度の陽斗。自分だけが魅力を知っていたはずの女子が突如人気になってムスッとしてしまったのか。基本的に人の良い陽斗がこのような態度を見せるとは珍しい
葉月も煮え切らない陽斗の態度に心揺らしていたようだし、この二人が結ばれるのはそう遠いことではなさそうな雰囲気
長年の陽斗への片思いを初恋のまま実らせようとせずその状態で満足していたと理解し、新しい恋を自覚した美緒。それだけでなく姉の後を追っていた自分から脱却し新しい道を選ぶ決意を固めたようで。
受験戦争真っ最中に進路変更は大博打に見える。けれど、美緒本人がこのままじゃ駄目になると思っての選択であり、この先訪れる未来に対して自分の意志で立ち向かうと決意した結果の選択だろうから後悔はないだろうね
想いを一新した美緒に対して瑛太はまだ中学時代の初恋に引きずられているようで。
現状の瑛太は陽斗との一打席勝負に負けたことで自分の気持ちをはっきりさせる機会を失ったとも取れるけど、片思いに満足していなければ陽斗のように自分の気持ちを伝えるために何ならかの行動をするはずだからなぁ
美緒が一歩踏み出したがために瑛太は置いて行かれたような形になってしまった。ラストの赤本が何とも不吉な未来を想像させる
……ぶっちゃけ、美緒への想いを振り切って急激に仲を深めている恵那とくっつけば良いんじゃないかな?とも思ってしまうが
告白していない状況で「良いネトゲ友達で居たい」と言われ、勝手に振られた気分になってログインしなくなる桜井は良くも悪くも面倒なタイプだなぁ
それもこれも全ては桜井が本音で森子と話そうとしていない点に原因が有る気がするよ。顔に影を作りながらも柔和な表情を崩そうとしない桜井のスタンスはヤキモキさせられる
それだけに店員に悪意ある言葉を投げかけられたと思い込み逃げ出した森子に自分の正直で真っ直ぐな気持ちを伝えられたのは良かった。…ようやくスタート地点に立てただけな気もするが
桜井の家に上がり込みシャワーも浴びてしまった森子。そろそろクライマックスへ向けた展開が欲しい所
憤る先生の姿は頼もしいと思うより先に危なかっしいと感じてしまうけれど、他人から見ればつい最近までの零も同じ危なっかしさを持っていたと考えれば、林田先生は身を持って零を押し留めたと考えることも出来るのかな
教師嘗めんなよという台詞が最近の零がどれだけ周囲が見えていなく思い上がっていたかを感じさせる
そもそも零ってここ最近熱血系になってひなたを、川本家を助けようと行動しているけれど、未成年の高校生でしか無いんだよね。だからそんな彼では踏み込めない領域が確かに存在する
川本家と繋がりが深くなった零だけどやっぱり赤の他人だから家庭と学校の話し合いに絡むことは出来ない。あかりたちの父親が消えた表現し難い哀しみを共有することが出来ない
そういう面では二階堂の問題も同様に零には踏み込めない領域だったはず。島田の「聞かれても答えない理由、そんくらい解れ」という発言は他人が生半可な思いで口出しして良い問題ではないと言外に言っている。
けれど零はある意味川本家以上に身近な存在でありライバルの二階堂だからこそ、その事情に踏み込む決断をする。
そして島田から語られた二階堂の事情は本当に他人がどうこう言える領域の話ではないんだよね。一番楽な選択肢は二階堂を一度将棋から遠ざけ本格的に静養させることなんだろうけれど、将棋を知る島田や零が彼の棋譜を一度でも見たらそんなことは言えなくなる。「将棋でまで弱い人間扱いされたらもう僕は何処で生きていったら良いんですか」という台詞が示すとおり二階堂は将棋の盤上で力強く生きている。それを他人が止めることは出来ないし踏み込むことも出来ない。
でも踏み込まなくても並び生きる事は出来るわけで。それがラストの零の決意に繋がるんだろうね
その決意が今の川本家に寄り添うような別の決断に繋がれば良いのだけれど、どうなるのだろうか?
無人島に流され二組に別れた主要人物たち。ルルーシュとユーフェミアはお互いの素性や考えを理解しているのに対し、スザクとカレンはここで互いの素性をはっきり認識しその後も考えを共有することはない
第一期が終盤に差し掛かっているからこそ必要になってくる話
ユーフェミアは何故ルルーシュが黒の騎士団を率いているかなんて聞かないんだな。マリアンヌの事件について話した辺り、ルルーシュがブリタニアに反逆するに十分な理由があると知っていて今の自分ではルルーシュを止めようがないと判っているのかな?
そしてルルーシュ・ユーフェミア組が和気藹々としコメディ調になっているが、スザク・カレン組はどこか剣呑なまま会話し続ける。
カレンが無念さを抱いたまま亡くなった人を理由に戦い続けるのに対し、スザクは父親殺しを契機にその死と自分がしでかした行為に意味を見出すために戦い続けているように見える。そんな両者だからこそ理解し合うことはない
それにしてもシュナイゼルは底が見えないキャラだね。口や手振りでは人の善意を信じるような行動が目立つけれど、実際の所スザクを囮として使い秘密裏に進めた作戦は、シュナイゼルにとってスザクは只の駒でしか無いという意志がはっきりしている。それでいてそんな感情をおくびにも出さないのだから恐ろしい
前日譚で充分にJupiterが抱える想いについて描かれていたから、まさかJupiter回があるとは思わなかった。そう言えばプロデューサーがJupiterに何て言ったのかまだ明かされていなかったんだっけとあのシーンを見るまで忘れていたよ
Jupiterの信念が揺らいだ時に一番必要な言葉を投げかけたのがプロデューサーだったんだね
SideMとしての主人公は天道輝なんだろけど、アイドルマスターシリーズにおける男性達を象徴する人物は天ヶ瀬冬馬なんだなと再認識できる内容だった
Jupiterがファンを大事にしたいという思い出これまで突き進んできたのは前日譚でも描かれていたこと。けれど今回の話でJupiterの中心である天ヶ瀬冬馬が最初にファンにしたのは北斗と翔太の二人だったのだろうと推察することが出来た。だからこそJupiterは彼を中心として綺麗に纏まっているのだろうね
おすすめのディナースポットで宅飲みを薦める類の感性は面白いなー。
山下の料理が美味しいからこそ許される選択だけど
そういや冒頭で北斗がもてなしてた相手って結局誰だったの…?本当に問題ない?
ルツとチセの関係性が良いね。使い魔だからチセの守護者のような立ち位置でありながら、同時に記憶を共有していることにより兄のような立場でも有る。無謀な行動が多い割に口が重く自分の中の感情を整理出来ていないチセにとって最良のパートナーだね
リャナン・シー登場。
男の血と引き換えに才能を与える吸血鬼。そんなリャナン・シーの流儀からしたら老人で大作家を目指しているわけでもないジョエルなんて「好み」に全く当てはまらない存在。けれどたった一瞬目があった経験が切っ掛けで傍から離れられない。
人間のチセからすればそこには明白な答えがあるけれど、それは吸血鬼であるリャナン・シーの認められる答えではない
リャナン・シーが感じている矛盾はチセにも当て嵌まるもの
アンジェリカからすれば今のチセはエリアスに依存し嫌われないようにしているように見える。ある程度はチセにとって本当のことだろうけど、だからと言って既に家族に満たされているアンジェリカに言われたくないセリフだし、少しずつ変わり始めているチセにとって認められる答えでもない。
又、チセの中にあるエリアスへの感情も他人からすればはっきりと答えの出せるものかもしれないけれど、チセにとっては不明瞭でよく判らないもの。それを簡単な言葉で表現されるのはチセにとってまだ受け入れられるようなものではない
チセ、エリアスと同じく異種カップルのリャナン・シーとの出会いは、エリアスの身体に起こった異変やアンジェリカとの問答で心揺れ自分の中の感情に向きあい始めたチセにとってかなり影響ある出会いだったんではなかろうか。
暗い部屋のシーン、あの場面ではチセは過剰に怖がることはなくエリアスを受け入れるような表情。対してエリアスは朝になったら説明するという約束を放棄して森の中へ。ある意味エリアスはチセから逃げてしまったと捉えることも出来るか
二人の関係は少し進んだけど離れたままの部分もあって。何も話してくれないと不満に思ってしまうのは以前よりも強くエリアスのことを理解したいと考えるようになったからだろうね。
コアが帰省する話と花火大会の話をベースに幾つかの話が同時進行する内容だった。
これまで本作で登場した町並みはヨーロッパ風のものばかり。そして今回舞台となったココアの実家も日本離れした田舎の山中。これで使われている言語は日本語なのだから違和感が凄まじい。けど、今更日本家屋が登場してもそれはそれで違和感がありそうな…
第二期でモカがラビットハウスにやってきた際はそこにチノが居たためにココアは姉としての面と妹としての面を同時に見せていた。けれど、今回は実家に帰り姉と母と会話する展開が中心になった事で妹としての面が強調される形に。こうして見るとココアって普通に末っ子タイプだったんだなぁ
ココアの憧れの先にいる存在としてこれまで描かれてきたモカが母の前では悩める娘の姿を表したのは些細な描写だけどとても良かった
一方のチノはココアが居なくなったことで久しぶりのココアシック発動。無意識にアイスココアを量産してしまう姿は微笑ましい。前半部分ではココアという単語を聞く度に寂しそうな姿を見せていたが、電話でココアと花火の件を話したことで改善。ココアならどうするだろうと考えることで自分から皆を花火に誘ったり、ココアに似合うぬいぐるみを考えたり。又一つ、チノが成長したことを感じさせる描写だった
ココアが小さくなりチノが魔法少女になるあの夢のシーンってどういう意味があったんだろうか?あのシーンだけ毛色が違ったような…?
そういやチノはココアに会えない寂しさからアイスココアを量産していたが、ココアも夢の中でティッピーを量産していた。一応チノに会えないのを寂しがっていたということだろうか?
ロザミアの身体検査シーンは当時としちゃ時代を先取りしすぎていやしませんかね…?
ティターンズはまたしても毒ガス作戦を決行。ストーリー上それ程必要性のある作戦とは見えないだけに、正義を語るバスクの言葉が非常に空虚なものに聞こえてしまう。同時にエゥーゴを裏切っておきながら、そんなバスクに従わざるを得ないレコアの価値も下がって見える
カミーユはなんだかんだ言って正体不明のロザミアを可愛がっていたんだなぁ。初対面時は警戒している様子がありありと見て取れたけれど、今回は本当の兄のようにロザミアに話しかけていた
思い返せばカミーユはただでさえ愛情の薄い家庭で育ち、戦場の中で両親を失った。家族愛に飢えていただろうカミーユにとって強化人間の可能性が高くても「お兄ちゃん」と自分を呼び慕うロザミアの存在は手放したくないものだったんだろうな。
それだけに唐突なロザミアの裏切りはキツイだろうな。強化人間という括りで見ればフォウを失ってそれ程時間も経っていないし
……そんなカミーユの事情を知っている筈のファが、ロザミアの裏切りを知り「あの女が行ってくれた」と呟く様子には空恐ろしさを感じてしまったよ。
カレンの忠犬化が進んでる……。親衛隊長という特別な立場に任ぜられて嬉しそうな。日本人でありながらブリタニアの騎士に任ぜられて目標へ近付いた筈なのに硬い表情を崩せないスザクとは対称的である
おまけにディートハルトに吹き込まれたとはいえ、ゼロのためにナナリー主催のパーティー会場でスザクを暗殺しようとまでするなんてなぁ。それでいてゼロがスザク捕獲の方針を打ち出したら安堵する辺り、ゼロの為になるなら自分の感情は捨て置き何でもするという想いが炸裂している印象
そんな彼女にとって唯一の懸念はC.C.の存在だろうか。黒の騎士団再編によりそれぞれの立場が明確になった中でゼロの近くにいる人物でありながらC.C.は無役のままで正体不明。C.C.はC.C.で特別な立場であることが明確になる
騎士になったスザク。立場は明確になったはずなのに彼の内面はまだまだはっきりしないようで。ユーフェミアの騎士になった初仕事は警護ではなくこれまでと同じく黒の騎士団との戦い。ゼロの誘いも撥ね退けているようでいて実際は考えないようにしているだけ。
だからこそルルーシュが苦し紛れに掛けたギアスが変化のきっかけになるのだけれど
ラストにシュナイゼル登場。
今回ゼロはスザクを捕獲するために罠のある場所まで誘導したが、そこまでの黒の騎士団にとって都合の良い流れこそ罠であったことは明白。その策謀や妹が騎士にした人物を平然と囮にしミサイルやらビームやらぶっ放すスタイルはいきなり強烈な印象を叩き込んでくるね
自身の道を決定付けるような選択を迫られるスザクや藤堂達。その中で唯一ルルーシュだけはスザクをナナリーを守る騎士に出来ると信じて疑っていなかったが……
ゼロは藤堂が7年前に起こした奇跡を情報収集の結果と表現した。つまり情報が揃っていれば逆境を打ち破れるとも言えるし、逆に情報が揃っていなければ正しい選択なんてしようがないとも言える
スザクや藤堂達が迷いながらも正しい道を選べたのは必要な情報が揃っていたから。対してルルーシュは迷いなく選択したつもりでも白兜=スザクという肝心な情報を知らなかった。だから白兜を倒せるはずの完璧な作戦も失敗しナナリーの傍にスザクを置く計画も破綻する
ラストの笑い声がかなり悲壮感に溢れているね
今回も運良く人を殺す役目から逃れることが出来たスザク。ご都合的な展開とも言えるが、彼が人を殺さない道を模索し続けた結果とも言えるのかな。
藤堂に語ったスザクの主張は、大国への反逆を目論むルルーシュが主人公の作品では世間知らずで大言壮語に思えてしまう。けれども、その道を選んだことに微塵も迷いを見せないのは偉いね
実際、彼はこれまでの努力や誠実さが認められてユーフェミアの騎士に選ばれたのだから大きすぎて実現の見込みが見えない目標に少し近づいたことになる
ルルーシュとの記憶が欠落した影響でモデルとなったルルーシュの顔が描けないシャーリー。机の間から見つけた写真はルルーシュが写ったもの?こちらもこちらで早くも破綻を迎えそう